いやー、すごいやっぱフレンチレボリューションすげえなって思った。
まあな。
この番組は地元でフリーペーパーを作りながら漫画を執筆する杉本、
アイビーリーグ大学でアニメクラブの部長を経験し、漫画・アニメ愛好家歴30年以上のシスコ、
そして在米15年目でアニメ漫画初心者のマユの3人が、
各自の独特な視点から漫画、アニメ、映画、そして音楽までを熱く語る番組です。
シスコさん。
はい。
7月に全国ロードショーが始まり、先週からネットフレックスで配信が始まったマッパ製作の劇場版アニメを見ました。
うん、見たな。
なんと漫画原作は1972年に連載がスタート。
ということで今回ご紹介するアニメはベルサーユのバラ、英語では?
The Rose of Versailles。
時代設定がフランス革命前からということで、
今回も歴史的背景に焦点を置いてマリアント・ワネットの人物像やオスカルのモデルとなった歴史的人物、
そしてマリアント・ワネットが恋をしたハンスの人生などについてお話ししていきます。
さらにはシスコさんが大学の卒論で扱ったテーマ、少女革命、ウテナと関連させた独自の見解、
そしてWorld of the Dayもお送りいたしますので最後までお付き合いください。
3Mオタクでは皆さんからの質問や感想をお待ちしております。
動画に関するコメントやこんな漫画アニメについて話してほしいなどリクエストがありましたら、
概要欄に記載してあるメールアドレス、
300am.otaku.gmail.com、300amotaku.gmail.com、
オタクのスペルはottaskまでお願いいたします。
そしてYouTubeとSpotifyのコメント欄もぜひご活用ください。
ということで早速ベル・バラの紹介から始めたいと思います。
公式ホームページより抜粋しております。
将軍家の後取りで息子として育てられた断層の礼人、オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ。
隣国オーストリアから嫁いできた気高く優美な王妃、マリー・アントワネット。
オスカルの住者で幼馴染の平民、アンドレ・グランディエ。
容姿丹麗で知性的なスウェーデンの伯爵、ハンス・アクセルフォン・フェルゼン。
彼らは栄華を誇る18世紀後半のフランス、ベルサーユで出会い、
時代に奔放されながらもそれぞれの運命を美しく生きる。
これはフランス革命という激動の時代の中で、
それぞれの人生を懸命に生き抜いた愛と運命の物語である。
美しいよね。
かなりね。
ビジュアルはやっぱりすごく美しいね。
キラキラしてる。何もかもがキラキラしてる。
特に目が。
マリー・アントワネットの目が半端ないな。
星だらけ。
星が広がってる感じ。
この主に紹介した人たちがメインとなって話が進められていくんですけれども、
私はアニメを見てて、半分ミュージカルだったなって知らなかったんだよね。
全然わからなかった。予想もしなかった。
歌い始めて、それでまた歌うんだって。
前半歌った時は、これがメインテーマみたいな、オープニングみたいな曲になるんだろうなって思ったんだけど、
それが終わって、また始まったら、ああ、そういうこと。
音楽に重きを置いてるなっていうのが分かって、後半はそうでもなかったけど、
後半は全然歌ってこないんだね。
そうだね。マリー・アントワネットが出てる前半はすごい曲が多くて、
でも曲もリキャップしてるような曲が多かったよね。
その通り。
2時間の映画の中で収めなきゃいけなくて、
入れられなかったところを歌にして説明してるっていうような感覚はあったね。
私は漫画読んだことないんですけれども、結構シリーズあるのよね。
それを2時間に収めるとやっぱ大変なことだから。
オスカーやマリー・アントワネットの過去が分からないと、
多分この人たちはどうしてこういう風にとか思ってしまうから、
それを見てる人に見せなきゃいけないんだけど、
全部普通通りにすると長くなるから、
ちょっと飛ばしてる感じで、音楽と曲で大体こういう感じだったよっていうことを早く見せて、
最後の方は感情が込めてるから、曲だけじゃ足りなくて、
ちゃんとした演技にしてるね。
声優の皆さんも歌もすごく上手で、英語の歌詞が意外と入ってた。
いっぱいあったよな。
日本の曲が英語はちょくちょく出てる時もあるし、
かんまには英語が上手な人は曲を英語にして歌ってる時もあるんだけど、
これは単語一つ一つじゃなくて、文章英語にしてそのまま歌ってる。
しかも発音めっちゃいいんですよ。
意外とこの人日本人なのかなって思うぐらいに発音が良かったんだ。
あまり日本人ぽくない発音だったので、
英語に切り替えたよな、私たち。
途中でね。これ英語で聞いてみたらどうかなって。
英語はどうかなって思って、英語にしたら全く同じだった。
声も同じだったんだし、歌詞も同じだし。
歌詞はでもやっぱり日本語でできたものを訳したような歌詞だよね、多分。
この劇場版の魅力の一つかと思います。
話の内容がフランスベルサイユのフランス革命の前から始まるということで、
歴史的出来事と関わっているお話なんですけれども、
早速ですね、ベルバラに登場してくるマリー・アントワネット、これは私も知ってる。
どっかの映画とかでも多分マリー・アントワネットが出てきて、
キルステン・ダンスと?
いや分かんない、どれだか分かんないけど、多分イメージ的には頭の大きい人みたいな。
なるほど。
のと、プラスパンがなければお菓子を食べればいいって言った人なんだけれども、
あんまり正直詳しいことはそれ以外分かってくるって。
なるほど。
ここでシスコさんに教えていただきたいと思うんですけれども、どんな人でしたか?
オーストリアはその時ヨーロッパで一番大きくて金持ちの国だったんで、
マリー・アントワネットのお母さんがマリア・テレーザー、オーストリアのエンパレス。
マリー・アントワネットは最後の子供だった。
だからすごいお金持ちな環境で育てられて、勉強はあんまりしなかったらしい。
先生たちが、頭のいい子なんだけど、宿題とかはしないからあんまり上達しない。
可愛かったし、歌も上手かったし。
モーツァルトに会ったことある?
モーツァルトもマリー・アントワネットは同じくらいの年齢だったの。
その時はオーストリアとフランスが結構争い合ってたんだから、
マリー・アントワネットのお母さんがフランスと戦争ができないように、
アライアンスってなんていうの?
同盟?
同盟を結ぶために、私の娘がそちらの息子に結婚したらっていう話になって、
マリー・アントワネットは最初はドイツ語が喋る人だったのに、
いきなりフランスに行きなさいって言われて、14歳の時に結婚しなさいって言われて、
ちゃんとした結婚式では夫は来られなかったので、
お兄ちゃんが旦那の役になってた。
お兄ちゃんが代わりに?
新郎役になった。
ルイ16歳はどこに行ってた?
フランスだよ。
結婚式はオーストリアで行ったんだけど、
フランスから来られなかったか、行きたくなかったかわからないけど、
とりあえず結婚式はオーストリアで行って、でも夫はいなかったもん。
よくわかんないよね。
フランスに行ってからまた小さな結婚式みたいなことをしたんだけど、
自分の音を顔と顔で合わせる前からもう既に結婚していた。
もちろん国のための結婚式だから。
昔はそういうの普通だったんだろうね。
フランスに行ったときめっちゃ若くて、
オーストリアの人だったんだから、あんまり最初は好まれなかったらしい。
でも可愛くて、ちょっと頭のいい人だったんだから、
うまくいって、みんなが来そうな王妃になって、
20歳の時にフランスの王様が亡くなって、
マリアントネットの夫がフランスの王になって、彼女は王妃になった。
彼と彼女は子供がずっとできなかった。
それはなぜかというと、多分夫がどうすればいいのかがわからなかった。
子供の作り方がわからなかった。
入れて、動かないで、待って、早おしまいみたいなことだったので、
マリアントネットのお兄ちゃんが夫にこうするんだよって説明することになってて、
あれから子供は3人できたんだけど、
7年くらいかかったっけ?
7年かかってずっと子供ができなくて、それもちょっと怪しいってみんな思ったらしくて。
マリアントネットの周りに結構ハンサムな男性がいたんだから、
じゃあ本当は他の人の子供だったらみたいな噂もあったし、
多分大変な人生だったんでしょうね。
彼女も彼女で、結構お金持ちの家族が、
お金持ちってヨーロッパで一番お金持ちの家族から来た人なんだから、
金の使い方も荒くて、
ダイヤモンドとか、大きい髪型とか、すごい豪華なドレスとかをいっぱい買ってたから、
それもいずれ問題になったんだよ。
その髪型の話がすごい面白いなと思ったんだけれども、
結構縦にエイリアンみたいな感じで、
ああいう髪を作るために使ってたもの。
まずは何かを立てて、
メタルプレートとかって言ってなかった?
プレートじゃなくてハンガーみたいなワイヤー。
ワイヤーを利用してその形にして、
動物の脂肪を使って、それをつけて固くなる。
マリアントネットはそのヘアスタイルの発明家じゃないんだけど、
本当の発明家はパンパドール。
パンパドールさんは、マリアントネットがフランスに来た時に、
すでにマリアントネットの義理のお父さんのミストリスかどうかわからないんだけど、
そこにすでにいた人。
大きい髪型が好きだったんだから、
マリアントネットに影響して、
マリアントネットがその人の髪型を流行らせて、
もっと大きくしたわけ。
英語でだと、もう一回言ってくれる?
パンパドール。
日本語でなんて言う?
要するにアニメとかに出てくるヤンキーはいつもしてる髪型。
呪術回戦でその髪型をしてる逮捕になってる人はいるような感じ。
リーゼント。
リーゼント?
リーゼント。
どうして?
調べたけど忘れた。
リーゼントって日本語で言うんだよ、パンパドールは。
最終的には、そういう髪の毛がパンパドールさんの名前が付けてあるんだけど、
とりあえず大きくしてるんだけど。
今のアメリカでは、マリアントネットの髪型をしてるのなら、
それがビーハイブって言われる。
ビーハイブ、蜂の巣だね。
蜂の巣、そのまま。
そのぐらいすごいもんね。
それも何時間もかけて部屋セットするわけでしょ。
それをいちいち毎日洗うわけではないじゃない、めんどくさいから。
そのまま髪型を守りながら特別な枕で寝て過ごすっていう。
結構かたこりそうだよね。
大変だったんでしょう。
日本の舞妓さんも似たような話は聞いたことあるんだけど、
寝返るとか多分打てないと思うんだけど、
それでもファッションのために、そこまでするんだなっていう。
すごい人物だと思うんですけれども。
このベルバラの劇場版の中に、一瞬チラッとね、
マリアントネットの風刺画のようなもののシーンがあるんですよ。
一瞬だからあんまりよく見れなくて、後でね、私たち調べてみたんだよね。
そしたらそれがマリアントネットとオーストリーチっていうのは
ダチョウが合体したような風刺画なんだけど、それは何を意味してるか。
それは1789年に作られて、
マリアントネットはフランスの新しいコンスティテューションなんだっけ。
憲法?
憲法を反対して、それを嫌がってた人が作ったんだけど、
なぜダチョウにするかというと、
フランス語ではオーストリアの人はオストレッチで、
ダチョウのこともオストレッチ。
スペルは違うんだけど。
スペルは1文字だけ違って、発音はめっちゃ似てる。
だからそんな冗談、ダジャレみたいな感じで。
ダチョウは敵が来ると、頭を砂の中に埋めるんだ。
敵が来るとじゃなくて、寝る時とか、どういう時にするのかわからないんだけど、
とりあえずダチョウが頭を砂の中に埋めることは、周りを見たくないからとか。
もう一つ言っておきたかったのが、この私が知ってるフレーズ。
パンがなければお菓子を食べればいいというフレーズ。
これ有名なマリー・アントワネットの言葉って言われていますが、
実はそれが本当かどうかは不明っていうか、もしかしたらそうじゃない?
いやー多分そうじゃないと思うな。
最初にその言葉を書いたのはルソーで、
ルソーがあれを書いた時はマリー・アントワネットまだフランスに来てなかった。
まだちっちゃかったね。
まだ子供だったんだから、絶対彼女の言葉じゃなくてルソーの言葉なんだけど、
彼はどっかのお嬢様。
すごいリッチな人。
どっかの女王とかが言ったことが、こうだよ。
50年後にフランスの革命の歴史を書いている人が、
マリー・アントワネットがこう言いましたよって書いたんだけど、
本当は彼女じゃなくてルソーの言葉なんです。
英語だとLet them eat cake.
お菓子なんだけれども、ケーキじゃなくてブリオッシュ。
ブリオッシュっていうのは知ってる方もいるかもしれないですけれども、
パンの種類で卵とかバターとか牛乳とかをふんだんに使った、
ちょっと贅沢なパンの中でも贅沢な感じのパンで、もちろんすごいおいしいんですけれども、
そういう卵、牛乳、バターとかってその時代、手になかなか平民は入らない。
まあ要するに高いパン。
高いもんね。それを食べればいいんじゃない?
ふうに言ったと言われていますが、そうではないと思われます。
彼女の態度は、そういう態度を持ったのは確かに持ったと思うけど、
そういう言葉を口にしたのかわからない。
そうだね。
そしたら次にですね、メインの一人であるオスカル。
オスカルかっこいい。
かっこいいよね。
超かっこいい。憧れるああいう人。
男もそう思う。
男まさりなだけじゃなくて、こう引いていくとかその考え方とか、
そういうのがめっちゃかっこいいなと思って。
そうよ。
憧れるああいう人。
でもそのオスカルはフィクションの人物なんですけれども、
オスカルのモデルとなった人物が実際にいたと。
たぶんアリスタクラーツってなんだっけ?
貴族?
貴族の家族で、子供は全員女性で、一番若いのを男性のような教育を受けさせた人はいると思うんだけど、
その人の娘は別に有名人とか全然なってない。
だから名前も知らないんだけど、そういう貴族の家族はあったとは思いますが。
貴族の中でも女の子がばっかり生まれて、男生まれないから、
そのうちの一人を息子みたいに育てた貴族も昔はいたかもしれない。
でもその人はオスカルのモデルにはなってない。
そのモデルになっているというのは、本当に最後の最後のシーンだけがモデルになったのは、
ピエール・オグスタン・エラン。
彼がフレンチガードに入ってて、兵士をやってて、引退してバスティールが攻撃された日は、
彼が現れて大砲を持ってきて、やっぱり攻撃できるようになって、
エランさんが交渉して、いや、降参したら生き延びれるよって言って、結局そっち側が降参した。
彼の守りで皆殺しにされなくて、別のところに行けたんです。
だから彼は結構優秀な人で、そのバスティールの事件で結構大切な人物だった。
その人もフランス側のアーミーで働いてた人?
フランス側のフレンチガードに入ってて、ある程度まで上に行って、
フレンチレボリューションが始まる前に引退して、一般人に戻った。
なんだけど、バスティールが攻撃を受けてた日は、その日にまた現れて、
逮捕と70人ぐらいに元兵士たちを持ってくるから、うまく攻撃できるようになって。
そこだけはオスカルと重なる部分がある。
そのシーンだけですね。
そこがモデルになってるということなんですね。
次はマリア・アントネットが恋に落ちたハンス。
これ私実際の人なのかな?本当にいた人なのかなって思ったんですけど。
本当です。
本当にいたんだね。
彼は漫画とかアニメの中でやってる行動は、たぶん実際にあったことに近い。
ということは本当にマリア・アントネットと会って、出会って、恋に落ちて、生涯独身で。
恋に落ちて、やっぱり近くにいるとみんなが話すから、別のところに行こうって決めて、
一旦去ってアメリカに行って、
アメリカの革命の戦争で戦って、
フランス側としてね。
フランス側もアメリカ側も同じだったんだから、
フランスとアメリカが同盟を組んで、
2人ともイギリスが嫌いだったから同盟して、
彼はジョージ・ワシンケンと会って、
自分の日記でジョージ・ワシンケンこんな人ですんですよ、みたいなことを書いてて、
戦争が終わってからまたフランスに戻って、パリに戻って、
マリア・アントネットと再会して、
具体的にフィジカルな恋になったかどうかはわからないんだけど、
結構深い絆を築いて、またフランスから離れることになって、
最後にマリア・アントネットとフランスの王様が捕まられた時は、
彼が逃げ出そうとしたんだけど、
マリア・アントネットだけが逃げられなかったんですね。
他の子供たちと夫が逃げて、結構離れた時まで逃げられたんだけど、
フランスから出る前にまた捕まられて、
お前ら逃げようとしたな、みたいなことを言われて、
結局王様が処刑された。
ルイ16歳が処刑されて、
逃げようとしたんだから処刑するって言って処刑されて、
9ヶ月後にマリア・アントネットも処刑されて、
その後フランスも殺されたんだっけ?
その後フランスはスウェーデンに戻って、
スウェーデンで大切な役目を果たして政府に入ったりして、
スウェーデンで結構偉い人が暗殺されて、
これお前のせい、フランスのせいだっていう声があったらしくて、
パレードとかをやってるうちに彼だけがターゲットになって、
周りの平民たちに踏まれたな、
たぶんボコボコにされて、
馬に乗っててそこを引きずり下ろされたんでしょ?
そうそう、市民に捕まられて、
誰かが跳んで、彼の胸の上に跳んで、
ジャンプして、
彼の肋骨を壊してそれで死んだらしい。
55歳で。
周りの兵士たちは助けてあげなかったらしくて、
これみんなお前のせいだって、
全部お前のせいだって言われたらしい。
ギロチンでね、マリアン・アントネットもルイ16歳もすごいなって思うね。
別にいい人でもなかったような感じがするんだけど、
それでも大きく変わったな、人生。
誰もアプローチできない王様、王妃様だったのに、
最後はギエティンで処刑されるの。
すごいことだね。
そんな歴史を踏まえながらですね、
今度はオタク歴30年以上のシスコさんに独自の考察をしていただきたいと思うんですけれども、
ヴェルヴァラを見終わった後に、
ようやく少女革命ウテナがもっとよりよく分かったような気がしたって言ってたんですけど、
それはどういう意味でしょう?
少女革命ウテナはこのヴェルヴァラにすごい影響されて、
メインキャラのウテナさんだって、
オスカルそのものじゃないけど、
すごい影響を受けていると思うし、
マリアン・アントネットだって、
アンシーさんにも影響されていると思うし、
ウテナもヴァラがシンボルになっているのはすごい多いんで、
オスカルのシンボルは白いヴァラ、
マリアン・アントネットは赤いヴァラ。
ウテナにもそういうシンボルが出てくるから、
やっぱり同じなんだね。
同じような、何?
Virtuesなんだっけ?
徳?
徳を示しているし、
白いヴァラはPurityとか純粋さとか、
気高きさを示しているわけ。
それはオスカルもウテナも同じで、
赤いヴァラは恋っていう意味もあるし、
でも赤いから血の色だし、
それはマリアン・アントネットが生まれたままの女王みたいな、
家族がね。
家族もみんな貴族だから、血にも入っているし。
白いヴァラと比べて、赤いヴァラの方がきれいで目立つかもしれないんだけど、
同時に赤く染められている。
その染められているところが、あまり純粋ではないっていうところで、
とりあえずそのヴァラの色とか花言葉が、そういう意味が込められている。
オスカルの作品どちらも女性とはっていうか、
フェミニズムとか、マスキュラリティ。
日本語で言えない。
男性さ?
男らしさ。
女でありながらの男らしさみたいな。
ウテナは女性が王子になれるか、という質問に答えようとしている。
多分この作品も、オスカルは別に男性を演じているというわけでもない。
オスカルは女で、別に隠しているわけじゃないけど。
そうだね、みんな分かってるよね。
女として、気高く得のある人生を暮らせようとしている。
男女関係なく優れた人生を送るのはどういうことだか。
っていう話題が大きいとは思うし、
ウテナも同じようなことを聞いていると思う。
王子って何なんだ?とか、
女性でもこういう得のある人になれるか。
その得は女性の得だけじゃなくて、
人間としての得は。
得って何?
正しいこと。
要するに正直さ?
美徳とか得?
とりあえずこのアニメも、ウテナも、
女性でいて、女性らしく生きるべしか?
優れた人間として生きてもOKなのか?
そうね。
オスカルに関して言えば、劇場版で見た感じだと、
ずっと男みたいにして生きてきたけれども、
途中でお父さんお母さんが、
結婚したら?みたいな。
あなたの身を守るために急にね、
結婚したらいい?って誰か連れて来られて、
今さら?何?って。
そこで初めて女の部分っていうか。
その前にもあると思うよ。
ハンスのところ?
ハンスにも恋に落ちて。
でもそれが恋だって分かってるのかな?
多分自分の中でこれが恋なのかって聞いてると思う。
彼と会うときは、
自分の中で混乱して、
これが本当に私が欲しいものなのか。
それを欲しい部分もあったとは思うんだけど、
そういう人生にはなりたくなかったから。
しかもハンスはマリアントネットのことが好きだって分かってて。
三角環境ね。
自分はそれを邪魔しちゃいけないっていう気持ちもあったと思うけど、
今までの自分を捨てられないっていう気持ちもあったから、
諦めて、また男のユニフォームになって。
でもとりあえずそれが超面白かった。
別にオースカラはトランツとかは言わないと思う。
男性になろうとはしてない。
単純に女性でいることを広めようとしてる。
だから後半の後半の方で女性らしさを出す場面があるのよね。
今まで男みたいな感じでかっこよく、
気高くしてきたんだけど、
急に女らしさが出た時にそれでもまたキュンってするっていうか。
かわいいと思って。
恋の相手のアンドレだって、男なんだけど男らしい男でもない。
映画は男はこうでいるべきだとか、女性はこういるべきだというディフィニッションってなんだ?
定義?
見解を広めようとしてる。
それが一番大きいと思う。
それがいいとこだね。
ウテナもそうなんだけど、男性だから女性だからこういう狭い定義の中に生きるしかないっていうことを壊そうとしてる。
それが一番素晴らしいところだと俺は思う。
そうですね。
それではこのコーナーに参りましょう。