国際女性デイの紹介
どうも、かねまるです。
プラントライフは、化学プラントの技術者である私、かねまるが、
化学と工場に関するトピックを分かりやすく紹介して、身近に感じてもらう番組です。
今回は、化学系ポッドキャストの日という企画に参加しています。
化学系のポッドキャスト番組が共通テーマに沿って語る企画です。
毎月、この企画の共通テーマを決める番組がありまして、
今月のホスト番組は、35歳右に行くか左に行くかさんです。
そんな3月のテーマは、性です。
性にまつわるエピソード投稿をお待ちしていますとのことです。
また今回は、国際女性デイも一緒に盛り上げたいとお聞きしています。
そこで今回は、化学プラントと働く女性について少し思うところを話してみます。
まずそもそも国際女性デイとはというお話なんですけれども、
化学プラントにおける女性の役割
実は私、恥ずかしながら国際女性デイというものをちょっと知らなくてですね、
今回いろいろ調べてみました。
公益遮断法人プランインターナショナルジャパンの解説がすごく参考になったので、
概要欄にリンクを載せています。
国際女性デイは、毎年3月8日に祝われる記念日となっています。
女性の権利と国際平和を祝う日として、1975年に国連で制定されています。
これがなぜ3月8日なのかと言いますと、1908年の3月8日、
アメリカのニューヨークで女性労働者が婦人産生権を求めてデモを起こしたことに由来しているそうです。
化学プラントで女性が携わる業務というのは、私の工場ですとあまり多くなくてですね、
受注や発注、送務、あとは品質管理という業務が女性比率が高いかなと感じています。
一般に工場は女性が少ないと言われつつも、特定の業務に絞ると女性比率が高いということもあります。
反対に、女性のいない業務というのもありまして、一番少ないのは実際に製造する仕事ですね。
いわゆる現場仕事になります。
次に少ないのは保全の仕事ですね。
保全は測定器で機械温や電圧の測定を行う場合と、実際に現場で作業して汚れたり力が必要だったりする仕事の2種類があります。
生産現場に近い仕事で製造や保全以外で言うと設計の仕事があります。
生産設備の設計や化学プロセスの設計など、設計職になると少し女性の割合が増えてきます。
こういう仕事は生産技術ですとか製造技術と呼ばれます。
結局、現場に近い仕事ほど女性が少ない状況になっていまして、現状では少ないというよりいないという方が正しいかもしれませんね。
ここでなぜ女性が少ないのかという話になるんですけれども、製造現場の環境というのはきつい汚い危険な頭文字を取って産系と呼ばれます。
ここを解決しなければならないんですけれども、この件については後ほど詳しく話していきます。
もともと工場というのは男性が多いので、女性が入りづらいというのもあると思うんですけれども、
さらにたどると工業高校や理工系大学の女子生徒の割合も少なくなってくるので、そもそも製造現場に配属される候補者というのが少ない状況ですね。
製造業の環境改善
2021年の内閣府の調査結果が公開されておりまして、大学入学者に占める女性比率の全国数値というのは、理学分野が30.2%、工学分野が15.2%となっています。
この工学分野が15.2%というのはどの程度かと言いますと、例えば医学とか私学、薬学を合計したところがだいたい6割程度でなりますので、結構15%って低い方になりますね。
もう一つ、2023年の文部科学省のデータを見てみたんですけれども、大学等で理工系を専攻した女性5000人と男性1500人、あとは理工系を専攻しなかった女性1500人にアンケートを取っています。
それで理工系への進学を意識した時期っていうのは、高校3年生が約25%で一番多くなっています。
ついで中学生ですね。学年は記載されてないんですけれども、進学先を決めるときに意識していると思われます。
データを見ると6割程度は高校生で意識している状態でして、その他には小学生が7.4%、中学生が19.8%と、小中学生で4分の1を占めている状態です。
今の自分の発信だと、小中学生には届かないかもしれないんですけど、もしかしたら高校生に届くかもしれないですね。
そうとはいえ、子どもに科学の楽しさを伝えるというイベントはたくさんあるので、今後は積極的に私としても関わっていきたいなと思っています。
最後に製造業で女性活力を推進することについて話します。
製造現場に女性が働くようになるというのは、すごく私としても歓迎することです。
それで各社が女性活躍を推進するというのも、もちろんわからないことではないんですけれども、
現状、女性が働いていないから何か問題があるということよりは、もっと深刻な状況になっていまして、
先ほど話したきつい、汚い、危険の産経という環境ですね。そこがかなり深刻に今、効いてきています。
製造業については、女性が活躍をという状況ではなくてですね、
正直、男性も足りていないです。とにかく人が足りない状況になっています。
この男性でも嫌がるような環境を改善していかなければいけません。
そこに対して自動化すればいいんじゃないかなと思われるかもしれないんですけれども、
自動化を成立させるためには維持管理というのが必要になります。
定期的なメンテナンスですとか、異常時の復旧ですとか、
どうしても体を張るような仕事が現状はなくせない状態です。
自動化の裏には、保全の方の努力があります。
とはいえまずは、設備投資をしてなくせる産経の作業をなくしていくところから始まります。
個人的には、残った産経作業に対しては報酬の形で業務に対して優遇される状況にしなければ、
ここの状況は改善されないんじゃないかなと思っています。
私は生産技術という仕事で、現場の方が楽になるような設備ですとか、作業方法を考えています。
今ではロボットやドローン、AIなど、そういうものを用いた点検業務の事例というのも増えてきています。
こうした技術を現場で使える形に落とし込むというのが、私の腕の見せ所になるんですけれども、やっぱり大変なんですよね。
生産技術という仕事は、人を楽にするために自分が苦しむ仕事だなといつも思っているんですけれども、
それでも仲良くなった現場の方が楽になったり、何か改善をして、すごいなって言ってもらえることは、とても私のやりがいにつながっていますね。
はい、今回はここまでです。
プラントライフでは、このように科学や工場に関する身近なトピックを扱っています。
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プラント技術に関する専門的な内容は、chemfacというブログで解説しています。
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それではお聞きいただきありがとうございました。