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  2. #106【CFO山田の部屋第8回】「..

10X取締役CFOの山田がモデレーターを務め、スタートアップ組織やコーポレートのあるべき姿を、様々なゲストと紐解いていくPodcastシリーズ「山田の部屋」。

第8回目となる今回は、スタートアップ企業を中心にサポートされている佐々木雅人さん回前編です。

M&Aの機会も視野に入れつつ、成長を模索しているスタートアップ企業が増しているということで、今回は佐々木さんとM&Aに関連する話題についてお話ししました。

後編も公開されておりますので、そちらも是非お聴きください!

▼スピーカー
ゲスト:佐々木雅人さん(プロフィール詳細は下記に記載)
ホスト:山田聡(CFO / ⁠@syamada0⁠)

▼ハイライト

  • 佐々木さんのご紹介、これまでのキャリア
  • スタートアップ×M&A
  • 日米のトレンドのギャップ
  • 日本のIPO周りの今後の展望
  • 日本のユニコーン企業創出自体の意味、価値について
  • 事業承継問題
  • 日本のエコシステムの進化におけるM&AのEXITの重要性

▼ ゲストさんご紹介

佐々木雅人さん

証券会社/PEファンドを経て、2023年Columbia Business SchoolにてMBAを取得
現在はNYを拠点として、スタートアップを中心に複数の企業を様々なテーマで支援中

・ゲストさんから一言

今回はExitとしてのM&Aにフォーカスを当てた内容になりましたが、広義のM&Aと位置付けられるエクイティ調達や足元スタートアップにおいても増加傾向にある負債調達、事業計画策定、各種デック/レポーティング資料作成等、主にCFO視点での困りごとがあればいつでもお気軽にご連絡ください!

・問い合わせ先

Facebook
https://www.facebook.com/masa10sasaki

LinkedIn
https://www.linkedin.com/in/masato-s-171015b1

▼参考リンク佐々木雅人さん回Podcast(後編)

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●10X.fmについて
10X.fmは、「10xを創る」をミッションに、小売チェーン向けECプラットフォーム「Stailer(ステイラー)」を提供している株式会社10Xのメンバーが、日々の仕事や生活の中で経験した出来事・学び・プロダクトに対する思いを(つつみ隠さず)リアルにお届けしていくポッドキャスト番組です。

サマリー

「スタートアップM&Aの最新動向と展望」というタイトルの前編で、【CFO山田の部屋第8回】では、佐々木雅人さんが外部ゲストとして招かれ、スタートアップのM&Aについて話し合われています。日本のスタートアップのM&Aのトレンドは、アメリカとの比較を通じて増加傾向が見られています。M&Aは、国内のスタートアップにおけるエグジット手段として定着し、2021年にはIPOを上回る件数で注目されています。VCの召喚期限やセカンダリ案件の流出により、スタートアップM&Aは増加するトレンドになっています。また、岸田政権の下でのスタートアップ支援や新しいプロダクトの開発によるM&A戦略も注目を集めています。スタートアップのM&Aでは、中長期的な視点で客観的に検討することが重要であり、日本のユニコーン企業にとっても重要な要素となっています。スタートアップのM&Aは、事業承継の問題や売り先の選択肢、エコシステムの進化など、さまざまな側面から成長を促進させます。今回は、佐々木雅人さんをゲストに迎えて、M&Aの最新動向と展望についてお話ししています。

目次

00:01
皆さん、こんにちは。株式会社10XCFOの山田です。
この10XFMは、10Xを作るミッションに、高利貸円向けECプラットフォームStellarを提供している
株式会社10Xのメンバーが、キャリアや日々の出来事、学び、プロダクトに対する思いを
隅に隠さずにリアルにお届けしていくフォトギャストワークです。
今日は、【山田の部屋】という私がやっているシリーズで、各界の有識者を招いて
スタートアップに関係する、いろいろな議論をしていく会になります。
本日は、外部ゲストということで、佐々木雅人さんをお呼びしております。
佐々木さん、後ほど自己紹介していただきますが、よろしくお願いします。
お願いします。
佐々木さんは、かなりキャリアとしてはファイナンスのプロということで、
弊社の10Xにおいても、いろいろ業務委託とかでファイナンス周りの支援をしていただいているので、
今日、いろいろな話ができればと思いお呼びしました。
最初、自己紹介を簡単にお願いしてもよろしいですか。
承知しました。佐々木雅人と申します。よろしくお願いいたします。
深淵卒で、僕は日光商圏に入社しまして、投資銀行部門で7年半ぐらい、
M&Aとか資金調達の仕事をやりました。
その後、プライベートエキュリティ業界に転職をして、
日本産業パートナーズというファンドで1年半ぐらい、投資業務の経験を積んで、
2021年の秋からコロンビアビジネススクールに留学を行って、
この春、卒業をして、今はニューヨークに身を置きながら、
ご紹介いただいた体育さんもそうですし、他のスタッフで、
そういうコーポレート周りの業務サポートだったりとか、
M&Aのエクセキューションに係るお手伝いだったりとか、
資金調達のサポートとか、いろんなことを個人に近いような形で
体育さんは留学前なので、2021年に山田さんから、
Twitterで当時、DMをいただいて、そこから仲良くなって、
留学中もずっと体育さんをお手伝いさせていただいたり、
今もお仕事もご一緒にやっていただいている、
お兄貴分山田さんという関係になります。
ありがとうございます。よろしくお願いします。
そういう意味では、弊社との関わりでいくと、
ニューヨークの力もリモートでご視聴いただきながらですけど、
最初はどちらかというと、イクエンティストーリーをどういうふうに考えたらいいかとか、
我々が将来的には上場を目指していく上で、
じゃあ、USの企業とかと比較したときに、
どういう企業としての魅力の見せ方とか、成長戦略の描き方があるかみたいなのを、
USのコンプスと言われるような他の維持企業の事例とかを見ながら、
一緒に考えていただいたりとか、最初はその辺からですよね。
そうですね。
IPOの準備の一番最初のところをご一緒したりとか、
僕も証券会社の知り合いも多かったりしたので、
本番のご紹介みたいなこともさせていただいたりとか、
ストーリーのブラッシュアップもやりましたし、
あと印象の残っているのは、
Amazon GoとかTREASUREの潜入調査みたいな。
ファイナンス関係ないけど。
ファイナンス関係ないですけど、ニューヨーク在住の血糊を活かして、
写真いっぱい撮ったりとか、
交配体験をまとめてレポートにして、
テイクスの皆さんにご共有差し上げたりとか、
氷にちょっとうるさくなってきてますよ、最近。
ありがたいですね。TREASUREとか言っていただいて。
でもやっぱりニューヨークは、USの中でも当然ですけど、
一番そういうオンライングローサリーとかも進んでるんで、
われわれとしても日本にどうオンライングローサリーを作るか考えるときにも、
そういう最新の米国。ニュースとかでは当然やってますけど、
リアルな生活者の声を聞けるのは正直むちゃくちゃありがたかったです。
今まさにあれですよね。
最近だとやっぱり、弊社もそうですけど、
いろいろM&Aの機会を模索しながら成長を模索するスタートアップが増えてきているので、
まさにわれわれのM&Aの検討の支援なんかもしていただいてるという形で、
本日はそっちのM&A周りの話をぜひ聞いていければなと思ってます。
さっそくなんですが、
スタートアップM&Aの現状と比較
まず、やっぱりスタートアップ×M&Aって、
ちょっと前まであんまりそこまで言われてない話だと思うんですけど、
やっぱり最近日本でも注目をされているんですが、
やっぱりとはいえ、スタートアップのM&Aってまだまだ日本はM&A機だと思うので、
最初にかなり昔からその辺に動きがあるUS、アメリカのトレンドをぜひ、
まさに現地にいらっしゃるのでお伺いできればと思うんですけど、
どうですかね、日本との比較とか含め、スタートアップのM&Ain USということで。
どんな感じで捉えていますか。
USの方が日本と比べてM&Aがめっちゃ多いみたいな感覚は、
おそらくこれを聞いていただいている方の多くが既にお持ちなのかなと思うんですけど、
ちょっと数字見てみましたと、
イニシャルさんがまとめている国内のM&A件数が2022年126件、
USのクランチベースベースのデータを見ると1134件ありましたということなので、
国内については水辺総計のデータとかもちょっと見てみると、
結構数字に変わりがあったりするので、
そうするによって差異はあるのかなと思いながらも、
少なくとも10倍以上の差はスタートアップの中でも出ているのかなというふうに思っていますと、
スタートアップのエグジットの9割がM&Aになっているというふうによく言われているので、
やっぱりこのM&Aがスタートアップの成長戦略もそうだし、
エグジットという観点でもかなり一般的な選択肢になっているのかなというのは感じますね。
なるほど。件数ベースでは10倍ですもんね。なるほど。
そうですね。
これでも結構最近のトレンドというか、かなりやっぱりこの2021年からスタートアップ、
特にIPOのバリエーションとかもかなり変化してきて、IPO自体も減ってきていますけど、
その辺のトレンドってM&A側にも影響でしたりするんですかね?
そうなんですよね。これもちょっとトレンドを見てみたんですけど、
結論としては件数がちょっと意外にも減少しているというのが基本的な状況になっていて、
ちょっとトレンドをおさらいしてみると、
USの金融引き締めが始まったのが2021年の後半ですよね。
僕がちょうどNBA留学に出ていったのが21年の秋なんで、
本当に最悪の2年間になっちゃったんですけど、経済的には。
その後22年は、ガーパーの業績悪化があって、それに伴ってガツンとレイオフが始まって、
日本ではソフトバンクビジョンファンドの不況みたいな行動が決定されるようになってきたのかなと。
これもちょうど留学中だったんで、体感的にもビッグテックの就職ってやっぱりすごい人気なんですけど、
ガーパーのインターン受入がすごい絞られちゃったとか、
あとインターン行ってオファー出たんだけど、その後取り消しになっちゃったみたいな話がクラスターの中でも聞こえてきたので、
この時の景気感っていうのは結構印象が残っているなと思います。
VCマネーが枯渇して、IPOマーケット、上場マーケットが散々の状況になってきて、
クロスだけじゃなくて収益制がスタートアップにもすごく求められてくるようになったと。
そうすると資金調達に苦労して、M&Aが増えるのかなみたいなシナリオを想像したんですけど、実際には減ってると。
これも数字で見てみると、21年がピークで1,712件USのスタートアップのM&Aがあって、
これが22年に1,100件に落ちて、23年はファーストハーフ終わったところで429件ですと。
直近のクオータリーで見ても過去最悪みたいな水準になっているので、
M&Aということでいうと、トレンドとしては落ちてきちゃってるって感じになるんですよね。
M&Aの減少傾向とその要因
結構面白いですね。直感的には、IPO厳しくなってるからMA増えるのかなみたいな感じなんですけど、必ずしもそうならないですね。
そうなんですよね。この3つぐらい要因がありそうで、
1個目はアメリカのマーケットの背景にもなっている金利の上昇。
これで買い手側の調達コストが上がっちゃったんで、
普通に使ったM&Aっていうのがしにくくなっちゃったよね。
はいはいはい。
言われてたりとか。
いわゆるLBOとか含めた。
そうですね。LBOだったりとかですよね。
あと2個目は株式市場が悪くなっちゃったので、
結構USだと株式対価のM&Aとかも多いなって。
株式交換、なるほど。
そうなんですよね。株式対価を使おうとすると、
ちょっと待てと、今安い株価でお買い物すんなみたいなことを株主から言われちゃう。
この株式対価のM&Aっていうのがすごく減っちゃったっていうのが1個あると。
確かにね。むしろ上場企業が未上場企業を買おうとすると、上場企業の株価が上がって押してますと。
で、未上場企業の方はむしろアジャストメントって若干遅かったりするから、
むしろ相対的に高くなっちゃってるみたいなのがあるのかもしれないですね。
だからより株側がダイリューション、大きいダイリューション、大きい株式を交換しなきゃいけない。
そうなんですよね。
そうですよね。株主からすると、ちょっと待てよってなると。
なるほど。
みたいな状況がある。
最後は、案外今年の前半ぐらいまではスタートアップ側も耐えられてるみたいな状況がある。
将来のM&Aの展望
2年前のバブル期、コロナで結構資金もジャブジャブみたいなときに大型の調達したようなスタートアップっていうのは
コストカットとか、あとデッド使ったりとか。
あとあれですよね。最近日本でも結構話題にいろいろなってますけど、
セーフとかコンバーティブルとか使ったようなバリエーションの繰り述べみたいなものを使って
ランク上を延長するっていうのをすごいみんなやっててるんで、案外23年になっても
耐えられてきてるスタートアップが多かったみたいな。
なるほど。
21年のバリエーションがすごい良かったんで、その幻想を捨て去るみたいなところも
かなり創業者的にも難しいみたいな心情面もあって、
ダウンラウンド自体もすでに出てますけど、本格化これからなんじゃないかみたいな記事も結構出てきたりしているので、
今後、この下期以降、来年以降、M&Aが増えてくるっていうのは
今後出てくるのかなとは思っておりますね。
うん、なるほど。そういうことですね。
結構間近い差はあるんだという話だと理解しました。
もうひとつ要因としてあげそうだなと思ったのは、IPOのエグジット。
オルタナティブでデュアルトラックでM&Aも進めていくみたいな。
日本で言うと、ペイディさんのケースが有名だったと思うんですけど、
ああいう感じで、ちゃんとIPOってこれぐらいの株価つきますよねっていうのを見せながら、
実際M&Aのエグジット交渉していくみたいなのもあるじゃないですか。
今IPOがバリエーションつかないとか、そもそも上げられないみたいな中で、
なかなかあれなのかもしれない。相対的にM&Aも価格もつきづらいみたいなのも、
売る側の目線としてはあるんですかね。
そうですね、ありそうですよね。ベンチパークになっている株価のところが、
全然見えなくなっちゃったりとか、そもそもダウンするとしても、
どれぐらいのダウンが正当化されるのかみたいなところも、
多分創業者も見えないし、VCの人たちも見えなかったと思うんですよね。
なので、そうするとじゃあいざM&Aでエグジットしようって言っても、
フェアバリューってどれぐらいなのかなみたいなところが、
売り手側も買い手側もよく分からないみたいなところも多分あったんで、
アメリカのM&Aまであんまり増えなかった。
つながっているのかもしれないですね。
ありがとうございます。わかりました。
これでもあれですね、最初の話に戻ると、10倍ぐらいじゃないですか。
思ったより、日本のVCの投資金額とか、アメリカの無償投資金額と比較とかで考えても、
そんなに10倍ってあまりにギャップがある数字だよねっていうよりは、
スタートアップのエコシステムのサイズと比べても妥当な成人かなって感じで、
これあれなんですかね、USはちょっと減ってるっていうのと、
むしろ国内M&Aみたいな、その分増えてきてるみたいなトレンドがある。
日本のスタートアップのM&Aのトレンドとかって逆にどう見てますか。
M&Aの件数が急増
そうなんですよ、日本は逆で増えてきて、またイニサルさんのデータになるんですけど、
国内スタートアップターゲットしたM&Aが2020年ぐらいまでは100件超えたり超えなかったり、
ほぼ超えないみたいな推移だったんですけど、2021年ドカンと139件ジャンプして、
結構この21年っていうのは転換点みたいな言われ方を当時してて、
結構印象的に言われてたのが、M&Aの件数がその年のIPOの件数を上回った。
なので国内でもスタートアップのエグジット手段としてM&Aが定着してくるんじゃないかみたいな記事が日経で書かれたりとか、
いろんな見た目で取り上げられたりとかもしてたんですよね。
21年っていうと山田さんも僕も昔いた業界であるTファンも結構クロス投資やりましたね。
振り返ってみるとKKR、ゴールドマン、サックスさんがフロムスクラッチに投資したりとか、
カーライルさんがスパイダーさんに投資したりとか、デンキャピタルさんがリンクウェイに投資したりみたいなことが、
2019年から21年にかけて起きましたと。
で、大体よく言われるこういう伝統的な巨人たちが業界に群がってくる頃にはマーケットはバブルであるみたいなのが現実化しちゃって、
この後マーケットがクラッシュしました。
ただ米国と異なって国内は山田の件数は減らずに、2020年以降も126件で横ばいぐらいの数字。
今年のファーストハーフも数字出てたんですけど、大体この22年と同じぐらいの数字で積み上がっているので、
USとの違いとしては今度は減らずに高止まりしているみたいな、そんな傾向ですね。
なるほど。リンクウェイのギャップ結構あるんですね。
さっきの10倍なのか10数倍なのかみたいなところでいくと、倍率としてはギャップは少しずつ狭まっているみたいな、そんなトレンドですね。
そうですよね。直感的な感覚ですけど、とはいえやっぱり金額ベースとかで見ると、
米国のスタートアップMAって巨大なM&Aも、上場支部類水準でビリオンクラスとかの会社の買収みたいなのもあるイメージですけど、
日本だとそこまでのものっていうと、さっき話したフェイディさんとか、結構限られてますよね。大型のMAって。
そうですね。ユーザーベースだとやっぱりイーロン・マスクがツイッタードーンって買ったりとか、
ジェフ・ベイゾースがワシントンポスト買いましたみたいな、そういう超大金持ち個人みたいな人が買収したりとかっていうのは、この環境下でも起きたりしてるんで、
金額ベースだと多分相当差が出てるんだとは思いますね。
でもあれですよね。逆に最近もよく考えたらユーザーベースさん、それこそ私のフルスのカーライルが買収したりとか、
ちょっとね、未上場ではないですけどね。上場した後のベンチャーですけど、そういう結構大型の、比較的もうすでにかなりの企業体になってる会社が、
MAで買われていくみたいな事例なんかも増えてきているんで。
そうですね。
そういう事例が増えてくると、あ、そういう選択肢あるんだみたいな。
正直このPEが未上場ストアップに投資する、まさにKKRさんのフロムスクラッチからっていう印象ですけど、
こういうのも最近やっぱり結構だいぶ主流になってきたというか、2,3年前とかだとさすがに、スタートアップから見てもPEファンドが投資とかMAの選択肢ってなかったと思うんですけど、
最近だと普通にそういうのも話に出てくるんで、なんかだいぶ気運が高まってるなって感じがしますね。
確かにそうですね。そこもかなりエコシステム的にも進化してるというか変化してるのがありそうですよね。
たぶん昔だとこういうスタートアップのエグジットだったりとか、あとはグロースでちょっと数十億出て欲しいみたいな時に、こういうPEにお声掛けするみたいな選択肢ってなかったと思うんですけど、
たぶん今だと、みんな一つの有力な選択肢としてこういう人たちを思い浮かべるんだと思うので、そこで素性に昇ってきてるっていうだけでも、たぶんめちゃめちゃ環境変化につながってるんだと思いますね。
そうでしたね。昔、全職時代とか、これ本当は冗談抜きですけど、カーラエルですって言ったら、「え、車の雑誌ですか?」って言われてたくらいミッチーだったんで。
本当、市民権もね。時代変わってますよね。
そうやって考えると非常に面白い。
PE側も相当理解済んで、今まではどっちかというとトラディショナルなアセット、伝統的な安定企業への投資が多かったと思うんですけど、やっぱりハイグロースなこういうスタートアップフェーズの企業に対しても一定の投資実績とか積み上がってきてるんで、やっぱりそこの投資する側も理解度が高まってきてるみたいなのもあるんだろうなって話しますけどね。
そうですね。やっぱりKKRさんとかもメンバーの中にVC出身者が新しく採用されたりとか、グロースチームみたいなものが蘇生されたりとかいうことが出てると聞きますし、
やっぱり投資委員会で議論する上でも、たぶん3,4年前とかだと、何十倍ですとかいうと、そこでもうおじいちゃんたちが目丸くして終わるみたいな、そういう世界観だったところが、たぶんそういう議論にもみんな慣れてきてるんだと思うんで。
投資する側も、たぶん投資の検討ハードルみたいなものは、だいぶ昔からすると下がってる。双方向なので案件が増えていくほうに向かってるのかなとは思いますね。
確かに。あとやっぱり外資系のPファンドは、やっぱりUS側ではすでにこういうグロース投資って相当やって、専門のチームとかも持ってるんで、結構そこもあるなって感じはしますね。
Pファンドとかはそういう知見ってないんですけど、実はカーラルとかもそうですけど、US側に知見があるんで、この会社ってUSで言うとこの会社っぽいよねみたいな議論が普通に社内でできたりもして、
あとはバリアップの支援とかも実はそういうところからノウハウが注入されたりするんで。
Pファンドが日本でこういうグロース株投資をやっているっていうのが、日米のエコシステムをつなぐいいきっかけになるというか、そういう感じもするんですよね。
間違いないですね。
投資環境の変化
ありがとうございます。ちなみに日本の愛票周りで、今後みたいな展望って佐々木さんの視点であったりしますか?
僕は結構ここから増えていくのかなというふうに見てます。
もちろんさっきのUSの状況との対比でいくと、金利低いままですし、トピックスで言うとそもそもゲラックしてないみたいな状況もあるので、かなり環境はそもそも違うっていうのはあるんですけど、それとまた別のアングルで4つぐらい考えてみました。
1個目は国内の非常上のマーケットの知恵性があるかなと思っていて、報酬のマザーシスを見るとピークが2020年の下期、そこからドーンと落ちたのが2022年の頭なんですけど、スタートアップの調達額のピークを見ると2022年の上期、ここが9459億円というデータがあったんですけど、
1.5年とかそれぐらいの時差があるんですよね。上場マーケットと非常上マーケットの間で。実際に今年の上期の調達額を見るとめちゃめちゃ減ってるじゃないですか。
ここから調達環境が悪化してくる可能性はあるのかなと思ってます。そうするとスタートアップの資金調達サイクルって1年半だったりとかその前後ぐらいだと思うんですけど、クラッシュする前に大型調達してるようなスタートアップの中でも、ちょっともう資金調達きついと、もうちょっとそこから解放されて経営に集中したいわみたいなニーズは出てくるかなと思うので、
これが1つ目、M&Aがより選択肢として有力になってくるのかなと思っているようです。2個目がVC側、投資家側なんですけど、ファンド満帰を迎えるVCが結構出てくるのかなと思っていて、
国内のVCがバーっと増えてきたのが大体10年ぐらい前で、ファンドで大体、山さんもうすでにご存知の通りなんですけど、10年が大体ファンドの満帰に設定されてて、10年経ったら基本的には流動化して換金してそのリターンを投資家にお返しするっていうのが投資家との約束事になってるケースがほとんどだと思うんですけど、
10年前って言うとちょうどあれなんですよね、ちょっと分かりにくいんですけど、僕が新卒で入ったのが日本商圏だったんですけど、そこで僕先日WILLを卒業された久保田雅也さんと同じチームだったんですけど、久保田さんの退職を聞いたのがちょうど2013年末とか2014年頭ぐらいだったんで、10年前なんですよね。
めちゃめちゃ久保田さんカリスマだったんで、ちょっと他の退職するメンバーだとそんなことないんですけど、デカい会議室にチームヘッドがメンバー全員呼んで、久保田さん次の挑戦が何なのかを聞くみたいな、ちょっとエモいミーティングを開催されてたんですよね。
ここで久保田さんが新しく新設されるWILLっていうVCに創業メンバーとしてジョインするんですみたいな話をされてて、当時僕が新卒3年目とかのペペだったんですけど、やっぱVCみたいな印象だったんですよ、当時。
プロファームからVCに行く人もほとんどいなかったし、投資銀行からスタートアップのCXOに行くみたいなケースもほぼ当時まだなかったので、馴染みなかったですと。そこから今はね、もうやっぱりうちの奥さんとか全然業界に馴染みない人とかでもVCって聞くと何してるかわかるみたいな時代になったので。
このエコシステム自体がすごく進化をしてるんだと思うんですけど、話は戻って、この10年経ったことでVCが召喚期限を迎えるっていうのが出てくるので、VCからすると流動化ニーズみたいなものが出てくるんじゃないかなと思っていて、これがいわゆるセカンダリ案件みたいなものにつながっていくのかなというふうに見てるのが2つなんですね。
なるほど。
当時84億とかまで落ちちゃってて、今年の上期で見てもユニコーン上場って一件だけでカバーさんなんですよね。
やっぱりこの期間で言うとIPOプロセスを止めたみたいなスタートアップの話も、そもそも山田さんとIPOの前段階の準備してる中でもそういう具体的なケースが聞こえてきたりとかも出ていたので、さっきお伝えしたようなVCからの流動化プレッシャーが出てくる中で、5M&Aっていうのはエグジットの一つのシナリオになってくるのかなというふうに思ってますと。
最後が岸田政権下で盛り上がりを見せるスタートアップ支援ということで、僕もちょっと収録に向けて調べる中で具体的に学んだんですけど、スタートアップM&A建設っていう新制度がこの4月から施行されてるらしく、
スタートアップM&Aの増加
これはスタートアップの過半を取るようなM&Aをしたときに株式取得額の25%が課税所得から控除されます。
だからざっくり言うと5億円ぐらいの課税すると法人税30%なんで、4000万弱ぐらいの減税インパクトがありますみたいな。
なので、これもスタートアップのM&Aを増やしていく予備水みたいなものにはなってくるかなと思うので、やっぱり案件数的にも金額的にもここからまだまだ増えていくトレンドになってくるのかなというふうに思ってる感じですね。
なるほど。面白いですね。タイミングがちょうど周期というか、VCのところが一番…。
やっぱりVC側がまだまだモテるって思っちゃうと、ランウェイが続く通知は基本的に…。
しかも場合によっては上手くいってるスタートアップであれば、多少ダイレクションともなおかもしれないですけど、追加の同士も受けられると思うので、
なんか粘るみたいなプレイがやっぱりしやすいと思うんですけど、さすがにVC側がそろそろって言ってきちゃうと、じゃあエグリップ変動しますかっていう、そこのプレッシャーは確かに結構大きなインパクトになりそうですね。
ありそうですよね。だから多分テクニカルには、新設されたファンドにファンド2ファンドに移すみたいな言葉はできると思うんですけど、
全部のアセットについてそれができるかって多分そうじゃないので、なのでやっぱりこういうプレッシャーがかかってくるスタートアップっていうのは割合としては多分多いと思います。
しかも始めたタイミングとかもそういう意味では結構早いスタートアップ多いだろうし、一定の期間チャレンジしていけるっていう意味でも、売り側としても、というか不経側としても、もしかしたら選択肢を下げていけそうかもしれないです。
実際足元にちょっと出てきてますね。ちょうどHRブレインさんのMAのニュースとかも出てましたけど、
結構足元に実際これっぽい事例が増えてきてるなっていう感じもしますよね。
そうですね。
なるほど。そしてふもとさんの話は面白いですね。
そもそもふもとさんがご卒業されたっていう。
ご卒業されたのもやっぱりこの一つのサイクルというか、なのかなという感じはしますよね。
逆に久保さんの次の動向が悔しげなんですね。また新しいトレンドに戻されるのかっていう。
全然知らずに勝手に言ってますが。
そうそう。もう皆さんのやっぱり久保さんの次のステップに注視すべきですね。
はいはいはい。ありがとうございます。
ちょっと話題を次に行かせていただいて、
まさに岸田政権の話をチラッと出していただきましたけど、
岸田政権も日本でユニコーンを創始するんだっていうことで、
すごい国を挙げてスタートアップ、特にメガスタートアップ、でかいスタートアップをつくっていこうっていう流れ。
それが多分産業の成長を下さいしていくみたいなシナリオを想定してると思うんですけど、
これなんか、USもすごく見慣れてる山本さんの視点とかに見たときに、
どうですか?日本のユニコーン創出自体ってどういう意味があるんだろうとか、
どういう価値があるんだろうみたいなのって、どんなふうに捉えられてるんですか?
はいはいはい。やっぱ一番大きいなって思うのは、
この非連続な成長を創出するっていうところが当然ながら大きいのかなと思ってて、
先日、山田さんのウォートンの先輩になったる永美さんが新CEOに就任されたラクスルさんの決算資料を見てても、
内製立ち上げみたいなところから連続的なマンドAを足していきますみたいな戦略になってるんですよね。
やっぱりまさにTENXさんもだと思うんですけど、
バーティカルで特定の産業領域にグッと入っていこうとすると、
終焉領域でのMAっていうのは有力な選択肢になってくるでしょうと。
みんなが異なるルートで同じ山頂を目指してる中で、
マンドAを使って上るスピード自体を上げたりとか、
そもそももっと高い評価を目指すみたいなこともできるのかなと思うので。
やっぱりこういうズル出てきてるなと思ってて、
今年の3月に上場したエニマイルドさんは、上場前で6件ですかね、マンドAを実施されてきていると。
あとちょっと大株主に感動がいたりとか、
あとちょっとアセットっぽいビジネスでもあるので、
ちょっと偏側的なのかもしれないですけど、
この7月に上場した新米さんのジェンダーは、
アミューベント施設の開発とかをやられている会社さんですけど、
18年から上場までに11件のMAをやっていて、
でもマンドAが戦略の中心ですってことを明言してたりすると。
メインキャピタルさんとかもマッチングアプリのWizを買って、
それにお見合いをくっつけてホールディングスにして、
上場を目指すみたいなことをやられてたりするので、
こういうマンドA校舎の戦略みたいなものって、
スタートアップ界隈からすると別の島みたいな、
自分たちと違う、軽量の人たちみたいな見方もされるのかなと思うんですけど、
こういう人たちのやり方も参考にしながら、
自分たちの戦略にガンガン組み込んでいく選択肢として除外しないみたいなところは、
重要になってくるのかなとは思いますね。
なるほど、確かに。
さっきおっしゃっていただいたように、バーティカルとかでも、
すごい新しいプロダクトとか新しいサービスラインナップを追加していって、
継続な成長を作り出すみたいなのを考えるときに、
結構私最近思うんですけど、
自社って自社で、すごい大きな山で、今の既存のプロダクトがあって、
そこに対してすごくプロダクティックな投資とか、
セールスでグロースデーの投資とかって会社の中でしていってるので、
まだまだそこは成長が大きく抑止がありますみたいなときに、
自社の中でマルチプロダクト戦略が最近流行ったりします。
コンパウンドのスタートアップとかも流行ったりしますけど、
とはいえ、近接領域とかであれば全然アリだと思うんですけど、
結構思い切ってちょっと違う領域で新しいプロダクトを作るって、
じゃあリソースどう分散するのとかって話になりがちな中で、
やっぱりMAって相性のいい、
要は既存プロダクトがまだまだ伸びてるスタートアップって、
リソースアクティブ的にそこにフォーカスしたほうがグロースは作れるみたいなときに、
とはいえ、少し非連続な新しいプロダクトとか売上の機械を作るために、
なんらかシナジーがある前提ですけど、
シナジーあるような企業を買収するっていうのは、
社内のフォーカスもぶらさずに新しい売上の選択肢を立てるっていう意味では、
相性のいいところが見つかればすごく良い選択肢だなって思うんですけど、
難しさはあれですよね。
そういう適切なものが出物として出てくるのかみたいなところは常にあって、
当然、相手がないと買えない。
自分たちがイメージする理想のMA先みたいなところってなかなか出てこないんですよね。
相性の右側みたいな難しいものはそれでもうまくいくといいし、
そういう意味ではラクスさんとかマネフォさんとか、
そういうふうに積極的に自分たちがMAしてます、こんないい事例あって、
押し出していくのはメッセージングとして、
そうすると自分たちもラクスさん参加に入ったら成長できるかも、
みたいに思う人たちも増えると思うんで、
結構意外と広報活動とか大事だなみたいな。
間違いないですよね。
M&Aやってきましたとか、
買収された会社もシナジー出して成長できてますみたいな、
そういう事例があると次のM&Aにつながりやすくなってくる。
今日M&Aやって成長しようって戦略掲げても、
多分明日できる話じゃないと思うんで、
まず検討だけでもいいから、このM&Aっていうことを取り組んでみるみたいなところは、
組み出さないと1件目につながらないし、
1件目をやらないと2、3件目につながらないみたいなところがめちゃめちゃあると思うんですよね。
確かに。時間がかかるっていうのはまさにものすごい。
そういう意味では我々なんかも、
実はもう2年くらい前からM&Aクラウドさんとかにも記事の写真をもらったりしてるんですけど、
検討自体は当時、弊社社長の山本さんとかとも話してて、
やっぱりM&Aって、そういうふうに会社としてM&Aをするノウハウとかはためていかなきゃいけないし、
そういう意味でも小さくてもいいから検討しようよっていうのは、
当時からやっぱり話をしていて動いていたので、
その意味では最近よりアクティブに動くことはしてますけど、
M&Aって上場したスタートアップの話でしょみたいなイメージを持たれてる方もいると思うんですけど、
全然こういう未上場段階から考えていく。
まさにエニー・マインドさんみたいに、上場前からM&Aしてる事例なんかも増えてきてますし、
それによって、むしろタムを大きく見せて、上場時のエクイティストーリーを魅力的に見せていくみたいな戦略も、
エニー・マインドさんもそうですし、APIさんとかも完全にそうだったと思うので、
なんか結構参考にすべきものがあるなって。
僕自身もこの2年ぐらいずっと考えてたので、むしろ今ようやくそういう流れが。
ただ今来てる人たちはそのタイミング前から仕込んでたんだろうなって感じはしますね。
間違いないですね。
スタートアップのM&A検討
やっぱりスタートアップのM&Aだと、中長期の姿から客さん的にM&Aを検討していくみたいなところがすごい大事になってくるので、
ビジネス流れるとか、買収後のPMIみたいなところって内製化していかないといけない。
さっきおっしゃったやっぱり、大きいM&AとかはIPOがメインになってくる、
その調達力の観点も踏まえるとあると思うけど、その体制作りに数年かかるよみたいなところだと思うので、
そこから逆算すると、IPO前の段階でチームの組成だったりとか、経験値の蓄積みたいなところはやり始めないといけなくて、
そこで上場後のグロースの差を生んだりとか。
ありそうですよね。
確かに。ありがとうございます。
ちょっとじゃあ、非連続の成長っていう話だったと思うので、他にM&Aが日本のユニコースにあたらす影響って何かあったりしますか?
あるんですよ、これが。
ちょっと違うアングルで、黒字授業の獲得みたいなのがあるんじゃないかなと思ってまして、
これはご案内の通りですけど、日本全体にもたれかかっている超でかい課題として事業承継問題っていうのがありますねと。
ゆえにM&Aの仲介屋さんとかがめちゃめちゃ成長してたりとか、
MBA卒業したような人たちがサージファンドを立ち上げて、個人ファンドみたいな感じで承継の受け皿になるみたいな、こうしている中で、
このトレンドはスタートアップも活用すべきなんじゃないかと思ってますと。
なんでかっていうと、そもそも事業承継を検討するような創業者っていうのはゴリゴリのアントレプレナーだと思うので、
スタートアップと近いDNA持ってるんだと思うんですよね。
やっぱり彼らってきっと夢があって創業して、例えば100億の事業を作るんだとか、上場するんだとか、そういう強い思いを持って事業を運営されてきたんだけど、
でもやっぱり年齢がある程度高齢になったりとか、あるいは他に、ライフの方に時間を寄り裂きたいとか、
いろんな全体のバランスがある中で、その夢を託す人を探してる人多いんだと思って、
その受け手としてスタートアップっていうのは結構相性としていいんじゃないかなと思います。
事業承継の可能性
最近お手伝いしているようなM&Aでも、こういう事業承継的な案件っていうのは管理させていただいてるんですけど、
特定の日地領域だったりとか、特定の地域でめっちゃ強い、刺さりまくりなプロダクトを持ってますみたいな会社がゴロゴロあって、
例えば営業利益率で言うと数十パー出てますみたいな会社もさらにあります。
結構今、銀行もベンチャーデッドみたいな機遇にもなってきてる中で言うと、スタートアップの中だけのM&Aじゃなくて、
もちろんシナジーが見込めるとか、同じバーティカルの周辺にいるみたいなところは前提としてありながらも、
そういう証券案件を見に行くみたいなのは、スタートアップにとっても成長のブースターになってくるんじゃないかなというふうに思ってますね。
面白いですね。なるほど。意外とこういう、儲かってるけどまだまだ成長してるような企業があるってことですね。
これちなみに、ウル側の視点で見たときに、佐々木さんが夢の続きを叶えてもらう存在に隠していくみたいな話で、
それって佐々木さんが実際見てる事例、具体名はあれだと思うんですけど、
その売り先が、いろんな候補があるじゃないですか。当然TVファンドみたいな人たちとか、大手の事業会社とかがある中で、
スタートアップっぽい人たちが買う理由とか、買ってほしいと思う理由、買うべき理由みたいなのって相対的にあったりしますか。
そうなんですよね。なので、大企業のカーブアウトとか、そういうものと違うなって思うのは、必ずしも売却価格が最優先にならないっていうのが一つ。
だから、上場会社とかだと株主に対する全館注意義務みたいな観点で、一番高い札を出してきた人たちに、ほぼそこだけを見て売り先を決めるみたいなプロセスになりがちなんですけど、
未上場だし、創業者がある程度パワーを持たれている、株も持たれているみたいなパターンだと、創業者の思いとか、この人に託したいみたいな、
あるいは自分の子供のように育ててきた事業が、この人たちの元に行けばより成長できるとか、そういうところがすごくポイントとして置かれたりするので、
さっきのビジネスデューデリーとかとも紐づくんですけど、必ずしも価格面で、例えばファンドには劣後するような提案、価格にはなるんだけど、
TMIのプランニングだったりとか、シナジーの喪失みたいなところで、すごいグッと刺さる提案ができると、全然スタートアップも売却先としては有力な選択肢になってくるみたいな世界だと思うんですよね。
ここをリバレッジに、事業者だからこそした方がいいのか。
確かに。成長率、年間30%で、営業利益、例えばさっき言ったら15%ありますみたいな会社があったときに、
普通の事業場所とかファンドがあったら、すごい成長率ですねみたいな、これどうやって維持して考えましょうって感じだと思うんですけど、
多分スタートアップの場合にすると、いや、もっといきますよみたいな。50%の場所場所とか。
やっぱりハイグロースさせていくっていうことは、大きな絵を描くことにすごく慣れてるので、カルチャーフィットとかもハマればすごい一層ですよね。
そうですね。めちゃめちゃあると思います。
ファンドってどうしてもリベニューをグロースさせるみたいなところって、どうしても連れてきた経営人財任せになっちゃったりとか、
あとは自分たちのバリエーション的にはあんまりそこって是非を計画的には織り込めないみたいなところってどうしてもあると思うんですけど、
やっぱりスタートアップって事業を作ってきてる人たちだし、売り上げ伸ばしてきてる人たちなので、そこに対して自信もあるし、やり方も持ってるしみたいな。
そこの違いって言ってはいいと思うんですよね。
確かに。取れるリスクと持ってるノウハウの違いみたいなのね、ありそうですね。
ありそうですね。
ありがとうございます。でも夢を託す先、すごい面白いなと思ったので。
あとなんか他ポイントあったりしますか?このMAの価値みたいなイメージ。
はいはい。あとは悪ハイヤリングですよね。これもお手伝いさせていただいた、山田さんとご一緒させていただいたような案件でもこういう事例ありましたけど、
経営者だったりとかエンジニアの方っていうのはめっちゃ優秀なんだけど、やっぱり事業っていうのも競争環境だったりとか、
時代にたまたまフィットしなかったりとか、そういういろんな要因で難しくなっちゃうケースってどうしてもあると思うので、
やっぱりそんな中で他のスタートアップと一緒になって、サポートも得ながらもう一回チャレンジしてみるみたいなこともあるでしょうし、
あとは買い手となるスタートアップの経営チームだったりとか、プロダクト開発で新規一点頑張るみたいな選択肢も出てくると思うんですよね。
やっぱりスタートアップってどうしてもコア人材の獲得みたいなところはどこも苦労してると思うので、こういう経験値豊富だったりとかアントリマインドがめっちゃある人材をチームに敷き入れるみたいな観点からも
M&Aっていうのが一ついいツールになってくるのかなというふうに思ってます。
M&Aとエコシステムの進化
もう一個最後がエコシステム、日本のスタートアップのエコシステムの進化にやっぱりM&Aのエグジットってすごい重要だなというふうに思ってて、
基本的に投資家から出資を受けるっていうのは、事業を成長させて企業価値を大きくするっていうことはもちろんなんですけど、
やっぱり一定期間後に必ずエグジットの機会を作るっていう責任も出てくると思ってるんですね。
さっきお伝えした通り、やっぱりUSだとスタートアップのエグジットの9割がM&Aって言われてるので、
エグジットの機会が豊富にあるからこそ投資家側も安心して投資できるみたいな側面がある。両輪だと思うんですよ。
国内でもM&Aがもっと一般化してくるとスタートアップのエコシステム自体がもっと進化して専念化してくるっていうのはあるんだと思ってます。
見方変えると投資家側もあって、このM&Aっていう選択肢が投資先にとって最善策だなって思われる先に対しては、
そういう選択肢も提供できる、創業者とディスカッションできるような信頼関係を投資家側も築いておく必要っていうのはあると思いますし、
あとは成長に資するM&Aであれば、そこに対してエクイティでサポートするようなケースっていうのが今後出てくると、
システム自体がもっとどんどんどんどんいい方向に向かっていくんじゃないかな。
なるほど。これ投資家目線もありますけど、確かに最後にすごいそうだなと思ったのは、スタートアップに参画する社員、アーリーで参画する社員とか、もしくは創業者視点でも、
パワーロードだからホームランだと、でかいIPを狙おうぜっていうイメージ、それ自体がスタートアップの存在意義としてむちゃくちゃ私は大事だと思うんですけど、
でもそれだけしかないよねってなっちゃうと、なんかゼロイチじゃないですか。無意識は結構パワーロードだから、実はリターンっていう意味ではそれでいいのかもしれないですけど、
やっぱりゼロで働いてる社員とかの方々にとっては、やっぱり多少小さくてもM&Aでユージットできてたら、そこで一定のキャッシュ得てまた次のチャレンジができたりとかもするんで、
結構アメリカだったら多いじゃないですか、ちょっとM&Aで小金得ましたら、小金結構でかいなみたいな、普通に家むちゃだってるみたいな。
そうですね、数十億みたいな。
普通にゴロゴロあるじゃないですか。
ゴロゴロいっぱい。また投資家に回ったりとか。
エンジェル投資したりとかっていう、やっぱりエコシステムを高速に回して、しかもIPOってこれがどんどん目隠れになって長くなっていくので、やっぱりサイクル、
立ち上げてから最終的に流動化していくとして、サイクルって結構長くなっていくんで、エコシステムの発生化っていうのはやっぱりM&Aみたいなもので、
このちょっと回転の早いスタートアップ投資から、投資ってお金だけじゃなくてスタートアップの従業員とかファウンダーの時間っていう投資もあるので、
その投資自体がもっと流動性が上がってくると、もっとエコシステムが伸びそうだなっていうのは、中にいる意味としてはものすごい強く体感して思いますね。
間違いないですよね。だからUSだとやっぱりM&Aでエグジットした資金を使って2回目創業するみたいなケースもすごい多いと思うので、
1回クリアしたバイオハザードで無限ロケットランチャーで2周目やるみたいな、そういうパターンも出てくると、多分また日本のエコシステムより強くなってくると思うので、
シリアル的な流れの中でもM&Aのエグジットっていうのは結構重要な気がしますよね。
大事ですね。ありがとうございます。
ちょっと事前に用意したアジェンダ半分ぐらいしか紹介できてないので、これぜひ2回目をまたやらせていただければと思います。
M&Aの最新動向と展望
今日一旦1回目はここまでで、2回目はもうちょっとリアルなM&Aの実務の話とか、
どういうふうにジャスティスなM&Aやっていくんだっけみたいなあたりをもう少し突っ込んでお話しできればと思っているので、
本日は一旦こちらでさせてください。
佐田さんありがとうございました。
ありがとうございました。
じゃあちょっと最後エンディングになります。
まさに今日いろいろM&AのUSとJapanの比較とか、これから日本のスタートアップのM&Aはどうなっていくかってあたりをお話を聞いて、
非常に今トレンドな話題ではあるので、私自身も勉強になったなと思っています。
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今日のお相手は佐々木さんと私山田でした。それではまた次回。
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