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2023-07-05 38:48

#7 資金調達(前編) 資金調達をどうやって進めるか?

お便りは⁠⁠こちら⁠


エンジェル投資家/起業家の橋田一秀と起業準備中の伊藤拓真がお送りするポッドキャストです。

スタートアップを立ち上げる上での疑問や、起業に関するトピックを取り上げ、シード起業家や起業家予備軍に役立つ情報をお届けする番組です。


2回に渡って資金調達について話しています。前編の今回は、そもそもの資金調達の意義・融資との違いから投資家の回り方のポイントについて話しています。

サマリー

伊藤拓磨さんは、現在BOOTUP RADIOの企業準備を進めています。今日は、資金調達の進め方について話し合っています。資金調達の進め方には、まずリストを作り、多くの投資家にアプローチする方法や、迅速に決まる投資家に焦点を当ててスピード重視で進める方法があります。また、資金調達は会社の成長を促進する手段であるため、迅速に調達することが重要です。そして、企業の資金調達には、それぞれの企業の事業状況や経済状況に応じて適切なタイミングで資金を確保することが重要であり、資金調達の判断基準は厳しさを増しています。投資家に対しては、誠実に対応し、嘘や詐欺を行わないことが重要です。また、期待値のコントロールや将来の展望についても説明することが大切です。

BOOTUP RADIOの紹介
BOOTUP RADIO 企業準備中の伊藤拓磨です。
この番組は、ペラ市創業者でエンジェル投資家の橋田一秀さんと、
スタートアップを立ち上げる上での疑問や、企業に関するトピックを取り上げ、
SEED企業家や企業界部群の方に役立つ情報をお届けする番組です。
橋田さん、おはようございます。
おはようございます。
おはようございます。
ビーダッシュ…じゃねえや。
ビーダッシュじゃねえ。
IBSか。
IBS行ってきましたね。
はい、IBS終わりましたね。
いやー、めちゃくちゃ疲れたんですけど。
はい。
なんか、暑さと人並みの多さで。
ね。
でもなんか、1万人ぐらい結果いったんですよね。
うん。
ほんとすごかったですね。
初日の人の並び方とか。
どんだけ行列続くんやっていう。
いやー、そうだよね。
あのね、会場に入るために受付でパスをもらうっていう列がものすごい列になっていて。
ほんとにね、夏フェスの待機列みたいになって大変なことになってまして。
なんか並ぶ人は30分とか1時間とかね、入り口並んじゃったみたいで大変そうでした。
そうですよね、あれ暑い。
はい。
伊藤さんはスタッフやられましたよね。
そうなんですよ。
ビーダッシュに続いて。
はい、僕は。
どうでした?
リスナーの方もお会いした方も何人かいらっしゃると思うんですけど。
すごい、リスナーの方にお会いするんですね。
聞いてますって言ってくださる方もいて。
僕は登壇者の受付をやっていたので、話してみたい登壇者の方とかとお話できたりとかして。
あと結構ビーダッシュの時のスタッフは、同い年の子がスタッフやってるとかはあんまなかったんですけど。
でも横のつながりは結構できたかなっていうのは。
いいっすね。
終わって振り返るとありますね。
伊藤さん18歳だと思うんですけど、20歳前後の人とかも結構いっぱいいてみたいな感じなんですか。
そうですね、高校生も結構スタッフやってたりとか。
すごい。
そうなんですよ、だから。
オープンカンファレンス。
すごいなと思いましたね、本当に。
スタッフ何人くらいいるんですか、全部で。
全然わかんない。
300人。
そうですね、でもどうなんだろう、プロっていうか当日ボランティアじゃない方とかも含めたら本当に。
500は絶対まずいってるような気が。
500はいる。
気がしますね、ちょっと言い過ぎなのかな、わかんないですけど、でもいってるような気がします。
すごいな、すごいな。
会場の方とか含め、全員含めたらいるんじゃないかなっていう気は。
はいはいはいはい。
そう、なんかそう、登壇者の受付のところにいたんで、僕も登壇するときに伊藤さんに話しかけて、あの受付したりとかしてましたね。
そうですね、結構柱さん見かけましたね、地下で。
なんかそう、僕もセッション登壇2本やらせてもらって、
もうね、なんか今回IBSは本当にオープンな感じで、要は招待制のカンファレンスではなくて、
もう招待の方もすごくもちろん多いんですけど、チケット買えば入れますよっていうスタイルになって、
1万人ぐらい、実際行ったみたいなんですけど、本当にいろいろな方が来てて、
同時進行のセッションも10本とかなんで、夏フェスみたいな雰囲気になっていてですね、
いやー本当にお客さん入るかな、自分が喋るやつとお客さん入るかなとかちょっと心配したんですけど、
おかげさまで本当に最後は立ち見が出るぐらい、結構本当にたくさんの方に聞いてもらえて非常に良かったなと思っていて。
やっぱりこう、登壇とかしてると会場、3日間いて僕は真ん中の日に登壇したんですけど、会場歩いてると本当になんかセッション見ましたとか声かけていただいて、
結構そういう、なんかありがたいなと思いつつ。
あとは結構いろんな、僕も本当久々の方、4,5年ぶりに会う方とかともいろいろお会いできて、
おー久しぶりですねみたいな。
すごい良かったなと思ってます。
なんでやっぱこういうね、ライブエースは特にオープン化にすごい舵を切っているので、すごく特徴が出たかなというふうに思っていて、
非常に良い会になってますね。
確かに。そうですよね。結構なんかその、学生の企業系のコミュニティとかでもパスを配ったり、無料で配ったりもしてて。
一部やったり、そういうのもあったりとか。
若い方、若い方非常に良かったですね。やっぱり学生の方もすごく来てましたし、やっぱそのエネルギーが溢れてる感じがすごいしましたね。
これはこれで特徴、一つの特徴になっているかなというふうに思いました。
そうですね。
資金調達のイメージと方法
ということで、伊藤さん今日のテーマは何でしたっけ。
今日のテーマは資金調達ですね。資金調達をどうやって進めていくのかっていうところをお話ししていきたいです。
めっちゃ王道、スタートアップの王道テーマですね。
今日は王道のテーマでいきます。
資金調達、そうですね。伊藤さんって資金調達ってしたことあるんですか。
僕はしたことはないですね。
なるほど。じゃあなんかイメージちょっとどういう感じで、よくだから資金調達のイメージってどういう感じなんですか。
ニュースとかよく出るじゃないですか。どこのこのスタートアップが何千万とか何億円資金調達しましたみたいな。
プレスリリースとか出るじゃないですか。
そういうので知ってる方もすごく多いのかなって思うんですけど、伊藤さんが思う資金調達のイメージってどんな感じですか。
そうですね。なんか資金調達もいろいろあると思うんですけど、フェーズごとにあると思うんですけど、
その創業期でいうと、こんなことやるんでビジョンめちゃくちゃ語って集めてくるみたいなのが多いというか、イメージとしてはありますね。
ビジョンを語る。
銀行から借り入れするとかよりも、VCの方とかから調達される方が多いなっていう。最初の創業期とかSEEDの頃は多いのかなっていうイメージですね。
なるほどなるほど。
これもうちょっと整理すると、まず資金調達って言っても、通常は資金調達の方法っていくつかあって、
今銀行っていうのも出ましたけど、銀行から資金を調達する方法っていくつかあるんですよ。
世の中一般の会社でいうと、銀行から借り入れという手段で資金調達をしますと。
これが結構世の中の99%の会社はこっちなんですよね。
スタートアップでいう資金調達っていうのは、一方でスタートアップでいう資金調達ってほとんど銀行借り入れではなくて、株式で資金調達をするケースがほとんどですと。
なぜなら銀行って借りた金を、銀行のビジネスモデルはお金を貸して利子を返してもらったときに利子に乗せてもらって返してもらって、その利子が売り上げみたいなもんなんで。
なので融資した会社が潰れたら困るわけですよ。取りっ端ぐらいのわけですね。
銀行の金利ってめちゃくちゃ安いんで、数%、一桁%前半ぐらいとかでお金を貸してくれることが多いと思うんですけど、
そうすると全部の会社、わかりやすく銀行が100万円を100社に貸したとして、そうすると1億円だから100社に貸しますと。全部で1億円。
じゃあ利子はわかりやすく1%としますと。そうすると1億円貸し出して1%なんで100万円利子が入ってくるわけじゃないですか。
でもこれ1社潰れると大変なことになるんですよ。
貸した会社が1社潰れると100万円がんぽん返ってこないとすると100万円返ってこないんですよ。するともう利子分でトントンじゃないですか。1社潰れたら。
で2社潰れたらマイナスですよね。
これちょっとすごくわかりやすく数字を言いましたけど、これが銀行のビジネスモデルなんで、潰れちゃダメなんですよ。銀行が貸すときっていうのは。
ってことは銀行の気持ちになって考えると、確実に帰ってくる会社に貸したいんですよね。
一方で新しいことに挑戦しようとしているスタートアップって、銀行から見たらようわからんみたいな、こんなすごいチャレンジングなことやって貸した100万円が返ってくるんですかねっていう話なんで、なかなかお金貸しにくいんですよ。
しかもじゃあ例えばスタートアップでも特に最初売上がもうなんか最初全然立ちませんと。3年間売上立ちませんみたいな。例えばそういう事業をやる会社もあるわけじゃないですか。
特にコンシューマー向けとかやってるとね、なかなか売上立たない会社も初期フェーズで。そうすると銀行としてはちょっとそれ貸せないよねって話になりがちで。
そこで登場するのが投資家ですよね。ベンチャーキャピタルとか事業会社が投資する場合もあるし、僕みたいなエンジェル投資家が投資をするケースもありますよね。
で、投資家のビジネスモデルって何かっていうと、投資家はスタートアップにお金を貸すんではなくて、株式と引き換えにお金を、株式を買うわけですよスタートアップの簡単に言うと。
で、お金をスタートアップに入れると。こうすると別にそのお金っていうのは、何て言うんですかね、企業からしたら別に返さなきゃいけないお金ではないですと。テクニカルにはちょっと契約書いろいろあるんで、それはちょっと説明が複雑なんでこれは割愛しますが、基本的には株式と交換にお金を入れてもらっているので、ちゃんと対価を払っていると。
だから別に返す必要はないですと。これが大きな、融資との大きな違いですよね。で、投資家さんどうやって儲けるかっていうと、そのスタートアップの、じゃあ創業初期のスタートアップはまだまだバリエーション、企業価値がすごい低い状態。じゃあ仮に1億円としましょう。この会社1億円で10%の株式を放出する仮に1千万円。
1億円の10%で1千万円ですね。1千万円を投資しますみたいな。で、これが企業価値が最初1億円で始まったものが10億円とか100億円とかになったときに、その株を売ればめちゃめちゃ儲かると。それで儲けるのが投資家さんのビジネスモデルですね。
だから儲かればめちゃめちゃ儲かるし、だから潰れてもいいわけですよね、最悪。ドライに考えると100社投資して1社すごいホームランが出れば1社2社ホームランが出て、全部リクープできるみたいなのが、わりとシード機の投資における投資家の目線なので、ほとんど潰れてもまあいいやと。数社生き残ってそれが利益を生み出せばOKって感じですね。
だから逆説的にシード投資家、シード企業家の立場に立つと、それで資金調達ができるっていう感じなんですね。ちょっと長くなっちゃったけど、まあそういう感じです。
イメージで言うとっていう話に戻ると、例えばスタートアップがよくプレイスリリースを出している、何千万円とか何億円資金調達しましたっていうのはほとんど株式、エクイティで資金調達をしたという意味です。
ただまあ余談なんですけど、たまにもうちょっとシリーズA以降ぐらいのスタートアップになってくると、借りれた合わせて12億円調達しましたみたいなプレイスリースとかがたまに出てる。
そう、ありますよね。これってなんやねんっていう話で、何なんだろうなって僕もずっと思ってたんですけど、すごい端的に言うと、これ数字が大きい方がすごそうに見えるっていうだけなのかなって思ってて。
じゃあ株式だけで8億円調達しましたと。借り入れ2億円借り入れしましたと。合わせて10億円ですと。なのでプレイスリリース的に8億円資金調達しましたっていうのと、10億円資金調達しましたっていうのとのイメージの違いなのかなって思ってて。
実質そんな違わねえだろうって話なんですけど、でも10億円って書いてあったらちょっと2桁も出てるしすごそうみたいな。単純にその違いかなと。よくそういうプレイスリリースを出してる会社さんもたまに見かけます。借りれた合わせて10億円調達しましたみたいな。
プレイスリリースなんで、調達しました。資金調達をしましたという事実を世の中にアピールしたいというだけなので、どっちでもいいのかなと思ってて。別にそれで大きい方がすごそうって見えるだけなんですけど。
っていうのがスタートアップの資金調達。イメージからするとそんな感じですよね。
どうやって資金調達するのって話でしたっけ。
そうですね、多分スタートアップの多くは株式を放出することで資金調達される方が多いと思うんですけど、その中で最初から例えばスタートアップでインターンとかして、
繋がりが元々あったっていう方の資金調達の仕方もあれば、全く何の繋がりもないところから資金調達される方もいると思うんですけど、どういう感じでそれぞれ進めていくのかっていうのをお聞きしてみたいですね。
繋がりがあるかないかに関わらず、一般的な資金調達っていわゆる営業と一緒で、投資家さんをたくさん渡って、自分たちがいかにいけてるかをプレゼンして、投資してもらうっていうのが全体の流れですよね。
そこにおいて元からその繋がりがある、知ってる投資家の人がいればその人に話をするみたいな話だと思うんで、繋がりあるなしに関わらずとにかくたくさん渡って、プレゼン、ピッチをして、事業について議論をして、投資に至るみたいなのが全体の流れなんじゃないですかね。
資金調達の進め方
まずリストを作って何百社かVCとかをリスト化して当たっていくみたいな感じだと思うんですけど、うまくいって先に決まるパターン、どんどん決まっていくパターンもあれば逆にずっと当たり続けていくみたいなケースもあるのかなと思っていて、
うまく決まらなくて当たり続けていくっていうのはすごくわかるんですけど、先に例えば最初の10社とかでもう何社か手を挙げてるのは決まってて、とはいえもっといろんな方と条件面とか話し合うべきなのか、スピードは大事だと思うので、
もう何社かパッと出てるなら、そことも資金増やすお願いするっていう形で進めていくのかとか、そこら辺の比較というか、いろんな投資家の方いると思うんですけど、
いくつかの候補がいるときにどうやって決めるのかとか、あとは決めた後どういう感じで、お断りじゃないですけど、次のラウンド以降みたいな感じでお願いするのかもしれないんですけど、説明していくのかとか、そこら辺ってどんな感じなのか聞いてみたいです。
うまくいくケース、そのまま並行して進めたりして、で断られて、断られてというか、例えば200社リストアップして、最初の10社でもう何か3,4社ぐらい、ぜひ投資したいですっていう投資家の方がいたときに、
ただそれって結局200分の10でしかないと思うんですけど、でもその投資の条件とかを良くするとかっていう意味ではもっといろんな投資家の方とかと話してやるべきなのか、でもやっぱりスピードもすごく大事なことだと思うので、もうその3,4社出てるならすぐ一緒にやっていくというか。
うーん、それだけだと何とも言えないんですけど、まあそうですね。
あとはなんか、どういう感じでリストアップした投資家の方を当たっていくのか、なんかよく聞くのは、一番いいと思う投資してもらいたいみたいな人はちょっとだけ後に回すみたいなのがあると思うんですけど、そういうのとかどんな感じで実際。
具体的にどうやって進めるかですよね。
えっと、なんか本当に最初の質問はなんかケースバイケースで、じゃあその10社当たって4社投資したいって言われてるんだったら、実は結構いい方だと思ってるので、残りの90社は100社リストアップしてる中で残りの90社はまあ行きたいとこだけ本当に行けばいいんじゃないかなって。
10社当たって4社いいって言ってるんだったら結構なんか筋いいような気がしてて、残りの90社行く必要あります?みたいな話だと思うんですけど。
僕だったら、なんか100社リストアップするけど、じゃあそのなんとなくいいなって思う投資家さん10社当たって4社いいねって言ってくれてるんだったら、なんかそこそこ筋、すぐ決まりそうだなみたいになるんで、残りの90社のうちで本当になんか会いたい人だけ数社あって終わりにするかなと思ってますと。
ここで重要なのは別になんか、それじゃあ90社のうちなんかもっといい条件があるかもしんないとかって思うかもしんないんですけど、ここで気をつけなきゃいけないのはシードフェーズの話をすると、特にシードフェーズですね。
時間が一番大事なんですよ。結局資金調達やってる時って無茶苦茶時間、創業者っていうか特に社長の時間のリソースめちゃくちゃ食うので、資金調達っていうプロセス自体は別に何も生み出さないんですよね。
これもう仕事してる感覚になっちゃうんですけど、別になんか、10社の投資家に当たってコミュニケーションする時間が、じゃあ例えば最初の1,2週間かかったとして、1社あたり1時間の面談をして、さらにそこから質問をして資料提出してとかってやるじゃないですか。
そうすると1社あたりじゃ分かんない。仮に3時間かけたとして、かける10社で30時間かかってたとするじゃないですか。これあと10倍やりますっていう話なんですよ。300時間かけるんでしたっけみたいな。なんかもっといい条件取れるかもしんないから、残りの270時間かけたいですみたいなって。
これどうかと思うんですよね。それやるぐらいだったら、事業を前に進めないと、このプロセス自体にはマジで本当に何の価値もないんで。だからコツとしては、すごい乱暴な言い方をすると、資金調達自体は会社を前に進めるための手段なので、なるべく時間かけずに早くやった方がいいんじゃないですかとは思うわけですよ。
資金調達のプロセスと時間の重要性
なのでさっきの話に戻るんですけど、10社当たって4社いい感じだったらそこそこ筋いいから、その中で決めてもいいし、あとこことこことここだけは話しておきたいみたいなところに絞って話すべきだと思います。
ありがとうございます。
一方で決まんないんだったらやる必要はありますと。
そうですよね。
じゃあ10社当たって1社も、いやもう全然箸に棒にも触れないとかだったら、10社当たってそんな感じだったら、結構なんか事業とかに問題がある、事業とか創業者に問題があるケースがほとんどだと思うんで、なんか見直した方がいいんですよっていう話だと思います。
それ残り90社当たっても決まる確率むちゃくちゃ低いんで、なんか見直した方がいいんじゃないですかね。
一方で、なんか例えば、わかりやすい例で言うとAmazon、そうみんな大好きAmazon。Amazonのジェフ・ベソスって多分むちゃくちゃ投資家に断られてるはずなんですよ。
むっちゃ赤字掘って、ずっと投資家にむちゃくちゃ断られてる。でもその中から投資家を決めることができて首が繋がったみたいな話とかっていうのは何回もあったみたいな、結構聞いたことがある話で。
これは何かっていうと、投資する側としてはきっとすごいリスクが高くて、こんな赤字をずっと垂れ流し続けてる会社に投資できるかって普通の人は思うんですけど、そこはなんかベゾスがすごかったというか、それでやるんだっていうふうに決めてやっていて、
しかも断られまくるもののなんとか投資家さんから調達をしたっていう事実があるので、それは本当に特別なケースだと思いますよ。100社当たったから決まるみたいな話でもないっていう。
ただ難しいのが走りも棒にも触れないケースがありつつも、それでも超成功するケースがたまに出てきて。例えばエアビー&ビーとか有名ですよね。エアビーとかもYコンビネーターに参加した後の次のラウンドは投資家さんがなかなか決まらなくて、
何だっけ8社とか10社とかから断りの、昔エアビーの社長が投資を断られたメールとかを公開してたと思うんですけど、やっぱりそういうこともあるんでね。
今言ったことはもちろん絶対じゃないけど、一般的には10社当たって走りも棒にも触れなかったら見直した方がいいんじゃないかと思いますけどね。とにかくまとめると資金調達活動をやってると仕事してる気にすごいなるんですけど、活動のプロセス自体はマジであんまり何も価値を生み出してないんで、そこから学ぶことを学びつつ。
投資で調達できるようになったら早く調達した方がいいし、っていう感じなんじゃないですかね。
資金調達の目的とマイルストーンの設定
なんかその資金調達するときに橋田さんはどちらも企業家側も投資家側も経験なさってると思うんですけど、なんか資金の用途とか、どれくらい投資家の方に必要ですっていうのをお願いすると思うんですけど、その資金の用途としてどれくらいの解像度があればいいのかなとかはお聞きしたくて、
極端な話、めっちゃ細かく言っていくのであれば、このサーズのプラン何千円みたいなところまで使うツールがあって、何千円です、何かけるっていうね、1のくらいはないかもしれないですけど100のくらいみたいなところまで切り詰めていくこともあると思うんですけど、
ただそれってめちゃくちゃ時間もかかるなとか思うので、皆さんどれくらいの解像度でお願いしてるのかなとかはちょっと気になったりします。
ピッチの、説明の解像度の細かさ、どこまで細かく事業とか会社について説明すればいいんですかって人もいますよね。
そうですね。
今みたいな、資金使とは丸々のサーズを契約しますみたいなところまでは別にいらないと思っていて、なぜなら、そういう細かい、多分それって、投資家は普通にそんな細かいところまで見切れないですっていう話なんですよね。
結局、なんで資金調達するのかっていうところに立ち返ると、なんで資金調達しなきゃいけないのかって思うと、結局最初の、特にシード機においては、プロダクトがないとして、創業メンバーとそれから事業プランだけあったときに、最初にやらなきゃいけないことって何だと思います?
最初にやらなければならないこと。
その資金調達をする上で、じゃあ資金調達をあなたがそういう企業家だとして、まだプランしかないですと。
資金調達するときに何をプレゼンしますか?
質問をもうちょっと細かくすると、何にお金を使いたいからいくら調達したいですって説明しないといけないと思うんですけど、じゃあその資金調達の目的は?と言われたときに何だと思いますか?
今自分が考えているアイディア、プランが世の中にとって価値があるのかというか、仮説検証というか。
仮説検証というワードが出てきたと思うんですけど、もうちょっと多分、仮説検証っていうのはずっと一定続いていくものだと思うんですけど、
じゃあこのお金を使ってどこまで仮説検証できたらいいんでしたっけ?っていうのがまず多分最初の話だと思うんですけど。
何が証明されたら、じゃあこの、分かんないけどじゃあ3000万円調達したいですって言ってきたとして、何がこれ証明されたらOKなんですか?っていうのを、僕多分今の話を企業家の方から言われたらそう返すと思うんですよね。
この3000万円で何したいんですか?というか、質問を返ると何が証明されたら次にいけるんですかね?っていうところなんですよ、多分最初。
これもうちょっと冗談の考え方だから一応説明しておくと、要はマイルストーンごとに、事業のマイルストーンごとに資金を集めて進めていくっていうスタイルが一番合理的ですと。
つまり最初からさっきの話に戻ると、初回の資金調達ですと、チームとプランしかないです、10億円集めたいですとかって言ってる企業家がいて、事業の説明をするわけですよね。
こここういうので、こここういうので、20億円の売り上げを作るところまで行きたいので、10億円資金調達したいですって言われたら、投資家の人は普通は、いやそれいきなり10億円投資するのリスク高すぎてちょっと無理ですってなると思うんですよ。
だってそもそもその商品が、そもそも物ができてないので、物を作れるんですかっていうのと、そしたらその商品、サービスは市場に受け入れられるんですかね、誰が使うんですかね、使ってるって事実そもそも今ないじゃないですか。
で、じゃあ使われたとして、それってマーケティング費を踏んだら、ちゃんとコスパ良くユーザー獲得できて、ペイできるんですかね、それって本当にその大きい市場を本当に取りに行くだけのポテンシャルがあるというか、ある程度その入り口に立ってるんですかね、実績あるんですかね。
っていう、例えば今パッと考えただけで、こんぐらいのマイルストーンがあるわけですね。今僕が言ったことっていうのは、それぞれ大体マイルストーンにしながら事業を進めていくのが一般的かなというふうに思います。
投資家の考え方に立つと、まあ投資家に立つと、結局それって今言ったことって全部できるんですかねっていうのはリスクなわけですよ。それができないかもしれないから、じゃあ高いバリエーションをつけれない。
10億円上達したいって言われたら、じゃあ企業価値はバリエーションは100億円ですみたいな話とかになるわけですよ。50億円とか100億円で10%から20%の株式を考出して上達するみたいなのが結構普通なんですけど、いきなりそれはできないですよねと。
成り立つかわかんない、そもそも商品作れないかもしれないですみたいな。だから細かくマイルストーンを設定しながら投資する側も投資するし資金調整する側もそれでいくのが普通かなというふうに思います。
だから10億円じゃなくて3000万円で、じゃあさっき最初に言ったプロダクトをまずは作ります。今こう考えてる仮説があるので、プロダクトを作ってユーザーに受け入れられるかどうか検証します。3000万円ください。これだったらまあまあそうですかっていう話になるわけですよね。
っていう感じでマイルストーンを設定しながら前に進めていく。それがいわゆるシードとかプレシリーズA、シリーズA、シリーズB、シリーズC、シリーズDみたいな。
だからそういう資金調達ラウンドとマイルストーンがだいたいリンクしていて、例えばシリーズAとかって僕例えば言われたら、今シリーズAの調達やってるんですって言われたら、ああなるほどな、じゃあなんか物はあってサービスは一定使う人がいて、
これがじゃあ今度、例えばじゃあユニットエコロミックスって言うんですけど、マーケティングしてそのコストと、それからユーザーのLTVが少なくともトントン以上で成り立つかみたいなのを検証しなきゃいけないねみたいなのがシリーズAっていうのがだいたいそんな感じなんですよね。
シリーズAって聞いたらまあなんかそんな感じかな、今事業進捗そんな感じかなみたいなのを想像してその後の話を聞くわけですね。そういう感じでマイルストーンを設定しながらやるっていうのはすごい重要ですね。
マイルストーンで言うとよく1年半分の資金を調達するとかあると思うんですけど、相場みたいな感じなのかなと思うんですけど、そこら辺ってマイルストーンって事業で全然違うのかなとかも思ったりはしていて、どれくらいの期間の分の資金を実際調達することが多いのかなとか。
企業の資金調達について
これはもちろん事業によってケースバイケースですが、一般的には1年半ぐらいは確保しておくのがいいよねって言われてます。18ヶ月分ぐらいは欲しいよねって言ってます。あとちょっとこう最近ね、その指標が良くないっていう言い方をしますけども、上場してる会社の株価が下がっていて、そうすると未上場のスタートアップでもレーターフェーズからどんどん影響を受けてきますと。
実際にそうですね、今の日本で言うとシリーズAより手前、Aより後とかが結構きつかったんですけど、だんだんその手前ぐらいにもちょっとずつ影響出てますっていうのが今の肌感覚ですね。
プレA以降、プレAとかAとかを調達するぐらいの会社もやっぱちょっと厳しくなって、前よりもいわゆるバリューエーション、企業価値の目線が厳しくなっているとか、調達できるできないの判断が前よりも投資家の目線がちょっと厳しくなっているよっていう話ですね。
なので、だいたいこうあんまり指標が良くない時とかはもちろん長めに、じゃあ2年分ぐらい確保しとくと余裕があるんじゃないですかみたいな話だと思っていて、最低18とか24とかですかね。一方、シード機でそのじゃあ事業進捗もほぼなくて調達できる金額が少ないみたいな時とかもあるんで、そこは本当に会社によると。
3年分とかだとむちゃくちゃ不安ですよね。だから調達した瞬間にまた次の資金調達動き出さないといけなかったりするんで。やっぱ事業に集中するためには最低シード機でも1年、普通は18ヶ月、今でいうと24ヶ月分ぐらい余裕があると、まあいいんじゃないですかねとは思いますと。
資金調達動きの交渉の部分とかも聞いてみたいんですけど、企業家が投資家にピッチをする時にどこからがハッタリとか詐欺になると思いますか。
ハッタリはっていうのはあれですよね。投資家にどういう期待値で話すかっていうテーマですよね。期待値コントロールの話だと思ってて。要はたまに見かけるのが、話盛りすぎてすごい詐欺みたいに聞こえるケースとかっていうのは確かに見かけますと。
一方で、自信な詐欺に話すのは違うんですよね。ここのバランス難しい問題は確かにあるかもね。
嘘はついちゃいけないと思うんですけど。
嘘はついちゃいけないと思うけど。
どこまでよく見せていくかというか。
まあそうだな。どこからが。基本はだから、事実は数字を嘘ついちゃいけないし、実績を嘘ついてはいけないと。
一方で、未来に対する期待について。例えば、5年後に時価総額1000億円で上場しますみたいな話。
それ言うのは自由じゃないですか。
そうですね。別に嘘でもなんでもない。
だけど、投資家が見ているのは結局言うのは自由ですけど、それをどうやって実現するんですかっていう説明やロジックの話だと思うんですよね。
誰でも言えるじゃないですか。5年後で時価総額1000億円で上場します。
5年後のことだから実現できるかもしれないですよね。今何もなかったとしたら。
ただ、それがハッタリなのかどうかっていうのは、その企業家のここまでの実績と、これからの説明によるっていう感じじゃないですかね。
あとは、一方でハッタリみたいに見えても、とりあえずすごい言ってみて、長尻を合わせるって言い方しますけど、
それを実現させてしまう企業家もいるっていうか。
別にそれはそれでいいじゃないですか。すごいと思うんで。
どこまでが詐欺かって言われると、やっぱないものをあるように言うのは詐欺だと思うんだけど、
でもそれを実現したいですっていうのは、それで投資家が納得すればいいんじゃないですかねっていう話だと思うんですよね。
実際詐欺もあるんで、それは投資する方を気を付けないといけないですよね。
投資家へのピッチと期待値コントロール
今は別に僕がそういうのに直面したことないんですけど、知り合いのエンジェル投資家の人が、昔それで詐欺に遭ったことがあると言ってたので、気を付けなきゃなって、投資家としては思いますけどね。
ハッタリだけで資金調達できるかもしれないですからね、そういう意味では。
プレシード、いわゆる何も実績がない状態で、プランだけで1000万円とか調達できる会社もあるので、そういう意味で言うと、それが詐欺だったらと考えると恐ろしいですけど。
話をどこまで盛るのかみたいな。うーん、むずいなあこれ。
僕はなるべく、企業家の立場で言ったらなるべく誠実に話すけれども、でもやっぱり夢はでかく語りたいですよね。
そうですよね。
で、それを実現していくための道筋をちゃんと自分の中で、相手に分かるようになるべく説明すべきだし、そうじゃなかったとしても、それを一緒に考えられるような人とかいればすごくいいですよね。
では、ということで第7回のブートアップレディを終了します。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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