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詩吟の魅力を発信する、
詩吟チャンネル
おはようございます。こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年以上の私、heyheyによる、
詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力や吟じ方について、
わかりやすくザックバラにお話ししていくチャンネルです。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
この3連休はですね、僕はとにかく奥さんの実家の方に行って、
夜を少しでも奥さんが眠ってもらえるように頑張るという感じで過ごしているわけなんですけれども、
土曜、金曜か、土曜の夜か、土曜の夜はですね、
なんかあの、全然全然役に立てなくてですね、
なんか1時半ぐらいに、夜の1時半ぐらいにもう僕が寝落ちしてしまうという大失態を犯してしまって、
だから土曜、日曜の夜はですね、
日曜の夜はなんとか、なんとかおめえ返上、名誉、名誉挽回ですかね。
で、なんとか奥さんの信頼を取り戻したかなと思います。
夜にですね、僕の娘が全然泣き止まないのを、
泣きそうな瞬間をですね、察知して必死にあやそうとしてるんですけど、
これがうまくいった時のこの嬉しさたるや。
まあやっぱこれも今しか味わえないなとか、しみじみ思っております。
では、今日本題ですね。
今日もあの、ちょっと今日どういう話というか、
また質問に回答していく感じにはなるんですけれども、
きっとですね、皆さんにも役に立つ内容かなと思います。
いただいた質問、いつもまやさんありがとうございます。
これはですね、どういう質問かというと、呼吸に関しての質問があります。
人によるのかもしれませんが、平平さんは。
息を吸うのは口だけでしょうか。
そして短い節であれば、吸いすぎてしまってスムーズに続かない時もあります。
吟じる前にここで50%だけ吸うとか、ここでは100%吸うとか、
そういう風に計画をしっかりと立てておいた方が良いのでしょうかというご質問ですね。
それに関してお答えしていきましょう。
まあどういうテーマになるかな。
吟じる際に呼吸をどれだけ計画するか、そんな話でいこうと思います。
そうですね、僕の場合、まず呼吸をどれだけ計画しているかということに関しては、
3分の1、いや半分、半分は一応計画していますね。
もう半分はもうその場で考えているみたいな、だいぶ適当な回答になっております。
ただこれ計画というよりはですね、計画というよりは息のやるポイントはそんなに複雑じゃないです。
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ここで3割吸うとか、ここで6割吸う、ここで100%吸って、ここで10%だけ吸うみたいな、
そんな複雑なことはしないんですね。
たっぷり吸うのか、一瞬で吸うのか、もう補うように吸うのか、その2種類だけですね。
本当にその2種類だけです。
その2種類プラスこの詩文であれば、この間合いはどれぐらいにした方が自然だろうか、
この詩文を伝えるのに自然だろうかという、そういう視点でこの息を吸うタイミング、
まあ間合いをむしろ優先して考えているということになるかなと思います。
そして僕は基本的に鼻でなかなか息が吸えません。
子供の頃からアレルギー性鼻炎がひどくてですね、大人になってだいたい治ったんですけど、
中学生までは本当につらくて、うんっていう音が全く出せないぐらい、
鼻をつまんでうんって出してみてください。
出ないです。
もう本当に何の音も出ないですからね。
それほどに吟じているときにそんな状態になるほどに鼻詰まりがひどかったんで、
その名残というか、なかなか鼻で吸うというのがちょっと苦手なところがあります。
ではちょっと本題の方、メインの方ですね。
この息を吸うことについてどういうふうに考えているかということなんですけれども、
まあシンプルに一番最初、キクのところ、そしてテンクに入るところ、
ここはむしろここだけ、この2箇所だけガッツリと吸いますね。
1、2、1、2ぐらいの間をとって吸います。
ただ、この2拍でたっぷり吸うというよりは、
1拍ちょいで吸って、その後0.5拍ぐらいで溜めるということを、
この2拍の間にやるみたいな。
そんな感じですね。
みたいな感じのこういうタイミング。
で、テンクの場合も、
そういう本当にここで100%、むしろ意識的にたっぷり吸うようにしています。
そして、それ以外のところですね。
僕の方の流派ではやはり2、2句3足っていうのが基本的に言われておりまして、
2句3足。
2句っていうのは、あれ?2句3足だよな。
弁性しくしく、夜かわを。
2句1回、2回3回、あれ?4回5回。
5回。全体の中で6回吸ってますね。
6回吸ってるから、前半で3回、後半で3回息を吸うということを意識しています。
弁性しくしくで川中島でやると、まずキクの前に息を吸いますね。
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弁性しくしく、ここでもう一度息を吸って、
夜かわを渡るセンペイノまででまた次をたっぷり吸って、
で、ここでここまで3回ですね。
で、そこから天空に入るんでまた大河を擁するのでたっぷり吸って、
この今言ったところで息を吸うんですけれども、
ただですね、特に最初と天空のところそこでしっかり吸って、
それ以外のところは自分の雰囲気に合わせてやります。
そしてそこもさらに、それ以外のところであれば基本的に一瞬で吸う。
もしくは吸って全く吸わない。
もうとにかく文字をつなげることを重視して息を吸うような形になるのかな。
じゃあ2段階って言ったんですけど、これはちょっと若干違いますね。
100%吸うところ、そして90%吸うところ。
この今言った肉三足のところの方ですね。
で、それ以外のところは10%とかですね。
本当最低限補うぐらいのような感じで吸う感じにしております。
息を吸うのが目的じゃないんですよね。
とにかく自分を相手に伝えるために、それが目的なので、
それをするためにできるだけ自然体に聞こえるように息を吸うという形です。
あとはこれを繰り返しているとですね。
もうほぼもう撮影20年ぐらいやっているともう無意識的にここはこんぐらい吸おうっていうのがもう定着してきますし、
あとまあ死銀はどれもだいたい吸うところ一緒ですから。
だからまあほとんど考えてないって言った方が正しいですね。
7割くらい多分考えてないのかな。
ちょっと考えてないというかもう自動的に無意識的にやっているところがあります。
ということでちょっとだいぶ今回はあまりスムーズにしゃべれてない気がするんですが、
そうですね。最初と転句のところでたっぷり吸って、
二句三足のところで90%くらい吸って、
それ以外のところは基本10%吸うか、もしくは吸わないか。
まあ一番目的は死後スムーズに伝えるためにということを意識しながら呼吸をしております。
えーどうかな。
ちょっとわかりにくければ改めておっしゃってください。
本当にこういう質問は本当に助かっております。
では後半ですね。後半。
今日は3連休の最終日なんでちょっといつもより長い銀を頑張ろうと思っております。
これ最近のyoutubeのちゃんと読んでから僕やってないかもしれないんですけれども、
長いやつ。長いやつです。
えー本当に。
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こちらですね。まあ先に言おうか。
サッサトモフササク。
吉治峠の戦いですね。
これは長詩ですね。長詩。
ゼックではなくて立詩でもなくて、
さらにゼックの3倍の長さですね。長詩になるかなと思います。
これ自分の流派だと8段とかで習うんだっけな。
ただ当時の先生からこれができたらお前はすごいぞみたいなことをすごい煽られたんで、
じゃあやってやんよみたいな感じで必死に練習したんですよ。
当時はですね全然もうそもそもこんなに立詩ですら、ゼックですら途中声がだれるようなレベルだったのに、
立詩でヘロヘロになるからもうこんな調子になって全く最後まで吟じることができなかったんですよ。
もう特に喉声だとですね本当にダメで。
でもまあやっぱり長年やっていくうちにですねだんだん呼吸の使い方とか力みとかがいい感じに取れてきて、
こういった調子もできるようになってきました。
これも僕のあの大好きなタイプのもうすごく戦国絵巻物的なもうあの劇場型と言いますか、
ドラマチックと言いますか、人の動きが多いと言いますか、そんな感じの詩になっております。
もう戦のやつですね。
これ田原坂とかと同じ時代のところのやつですね。
ちょっとまあ全部説明していると長くなっちゃいそうなので、
もう頑張って吟じていきたいと思います。
いやーこれ本当にしっかり息吸わないと全然ダメになるんで。
心配だ心配だ。
よし頑張ります。
吉祀峠の戦い、さっさともっさ。
君水谷吉祀の剣は、
城よりも剣なり。
復活空を増して道走行。
煙は来ねえ。
高瀬下辺の水。
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風は巻く。
山の丈。
宝錠の旗。
一張旗を伝えて。
笑って。
相まてば。
たちまち菊。
千軍。
盆場の声。
硝煙雲となり。
雨となる草死の一命。
桃よりも明るし。
徳寒の声は、
巨峰に和して。
響き。
山は叫び。
谷は吠え。
剣魂轟く。
法星頼るところ。
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小星静かなり。
一輪の光月。
人類を照らす。
いかがでしたでしょうか。
めっちゃ声枯れてる。
どれくらいかなんか、
なんかちょっと高く出た気がしますね。
5本ですね、5本。
やっちゃいましたね、これ。
僕の基準は3本なんですよ。
若い頃は4本だったんですけど、
5本ですね、5本。
停載を整えるようには
吟じた気はしますけれども、
汗をかくほどの必死さっていうのは
家の中で、もしかしたら
マンションではないんですけどね。
集合住宅ではないんですけど、
周りに響いたらやばいなとか思いながら
吟じちゃったところもあって。
でも、停載は整えれたけれども、
もっともっとやれたかもしれないなとか思いながら
最後らへんはちょっと背中も痛くなってきてという感じです。
ただ本当これはですね、楽しいんですよ。
吟じていて楽しいんですよ。
黄泉水や吉慈の剣は城よりも剣なり
君は見たか、吉慈の剣というものは本当にもう
険しいもんなんだという感じですね。
ここすごいのが、
一朝敬意を伝えて笑って相待てば
敵が来たぞと、
それでもう生死が今から決まるという瞬間にですね、
笑って相待てばというのを
お互いの兵士と一緒にですね、
敵が来たぞ、はっはっは、みたいな感じで
覚悟はとっくに決まっているという状態なんですね。
笑っている間にたちまち聞く戦軍万馬の声
大軍が押し寄せてくるという状態ですよ。
硝煙雲となり玉雨となる
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玉がですね、弾丸が雨のように降り注ぐと。
そして壮士の一名、黄毛よりも軽し、
こういった若い兵士たちの一名ですね、
一人一人の命がまるで羽毛のように軽いという話です。
特艦の声は巨砲に合わせて響き、
山は叫び、谷は吠え、剣魂轟く。
特艦の声ですね、ウオーというこの声がですね、
もう全体で大音場で響いていて、
それがもう山が叫んで谷が吠えているかのようであるという、
もう凄まじ激戦のところ、
もう最後の最後までどんどんどんどんと激しくなっていくわけなんですけれども、
一番最後の一節ですね、一番最後の一節が、
急に一気にシーンとなるんですね、シーンとなる。
砲声、大砲の声、大砲の音がですね、頼るところ、
砲声が砲弾の音がなくなったところで、
小声、松の声が、松の声ってほんとないじゃないですか。
だからもう風が吹いてソラソラソラという、
そういうレベルの静かな音が小声静かになり、
そこにはですね、一輪の光月、
もうまん丸のお月様はですね、
もうこの陣営を、戦場のところを光々と照らしているのであるという、
この最後の最後のこのコントラストですね、
特幹の声はの後の小声静かなり、
というこの切り替えの感じとかですね、
いや本当になんかの吟じていて楽しい、楽しいというよりは、
吟じがいがあるというか、
自分自身もなんというかですね、
なんて表現したらいいんだろうかとは思いますけれど、
こういうドラマ、ドラマじゃ実話ですからね、ある意味。
です。
ついつい結局なんか長く解説してしまったんですけれども、
これは大変で先生がやってみるよと言いながら、
やっぱそれでも僕はずっと練習してきたのは、
この詩自体がやっぱ大好きなんだからですね。
いつも最後は力尽きて僕が先に死んでしまうような状態だったんですけれど、
だんだんと最後まで吟じ切れるようになってきたんで、
こういうふうにちゃんと説明もできるようになってきて、
なんか嬉しいなとか思っていたりします。
とりあえず最後までそれなりに吟じれてよかったかなというところです。
ちょっと3連休の最終日なんでですね、
いつも以上にゆったりのびのび喋ってしまいました。
ちょっと取り留めのないところもなってしまったのは申し訳ないです。
ではでは引き続きですね、
なんかの質問、リクエスト、感想をいただけると、
あと成果報告もですね、いただけると本当に嬉しいなと思っております。
いつもありがとうございます。
詩吟の魅力を発信する詩吟チャンネルどうもありがとうございました。
バイバイ!