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詩吟の魅力を発信する、【詩吟ch】
おはようございます。こんばんは。詩吟chのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年以上の私、heyheyによる、詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力や吟じ方について、
分かりやすくザックバランにお話ししていくチャンネルです。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
私は、今日も奥さんと軽く夫婦喧嘩をしながら、
でも、娘が急に笑ったりすると、ある程度リセットされたりとかですね。
そんな感じでなんとか過ごしておりました。
娘がですね、4ヶ月の娘が声出して笑い始めると、もっともっと笑わせたくなってしまってですね。
必死に笑っていると自然と口角が鍛えられてですね。
こんなに全力で笑顔を作ったことあったかなと思うぐらい、今日はよく笑いました。
本当に可愛いですね。
さて、今日の本題なんですけれども、
これは皆さんが必ず迷う問題なんじゃないかなと思うんですけれども、
本数を一本上げるか下げるかどうしたら良いのか、
こういうテーマでお話ししたいと思います。
質問いただいたのはですね、まこさんですね。
いつも本当に丁寧にメッセージいただきましてありがとうございます。
最近はですね、8本で練習しているんですけれども、
自分では7本の方が安定しているような気がします。
低い方が楽なのは分かるのですが、声質とか鍛錬するのに高い方が良いのかなと思ったり、
この本数を合わせるというのはどう確認すれば良いのでしょうかということなんですけれども、
本当にまさしくこのテーマですね。
今の本数からもう一本上げようか、この本数でいこうか、もしくは下げようかとかですね、
この一本の上げ下げをどういう風に考えたら良いのかということを、
僕なりに考えをですね、いくつかお話しさせていただきます。
そうですね、まず一つ目安なんですけれども、これはもちろん人によって差分あります。
女性であれば6本から8本ぐらいが標準的だと言われております。
ただ、よほど元々の声が高いという方は9本という方もありますけれども、
10本はないですね、9本かなと思います。
あとは結構若い子ですね、中学生とか高校生とか大学生ぐらいのそういった方で9本というのもありますけれども、
あと男性でいうと2本から4本がある意味一つの目安かなと思います。
2本から3本という方が大半だと思いますね。
全国大会優勝するんだとかですね、それで日々声を練っているような方は4本でやる方がいるかなというところです。
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あとは声質が元々低いという方は1本という方もいらっしゃいますね。
ということがまず目安ですね、目安。
必ずこれにしないといけないというわけじゃないです。
そして2つ目ですけれども、2つ目は旗から聞いてあまりに感高いかなと。
感高いと思われるんであればそれはちょっとやっぱり合わないんじゃないかなと思います。
感高いもしくは低すぎるという第三者の意見ですね。
常識的に普通に考えて、ちょっとあんま好きじゃないですね。
ただ聞いている人にとって感高いなというふうに感じるのであれば、もしかしたらそれは1本下げてほうがいいのかなというふうに思います。
男性は低すぎるかなというところですね。
これも一つの目安になります。
そして3つ目ですね。
3つ目、いよいよ自分はじゃあ自分にとってどうするのかというところなんですけれども、
このまこさんのおっしゃる通り、
鍛える上ではやはり高めの方が良いですし、
低めにすると安定はするけど迫力がないよねということになります。
そこで目安になるのが点句ですね。
点句のところで楽々に吟じれるのであれば、それはちょっと低すぎるかなと思います。
ちょっと苦しい、ちょっと苦しいなというところがやっぱりちょうどいいんじゃないかなと私は思います。
そしてどうしてもこの声が出ないんだというのであれば、それは1本下げたほうが良いのかなというところですね。
これも一つの見方になります。
そして4つ目ですね。
4つ目は、ただこの先ほどまで話した、さっき話したやつなんですけれども、
吟力が浅い方、吟を始めて1年、2年、もしくはあと3年ぐらいの方であれば、
点句がまだ声がうまく出ないというふうに言われたとしてもですね、
標準よりも十分まだ低いキーとか本数であれば、それはもう少し頑張ってみる必要が、ちょっと無理してみる必要はあるんじゃないかなと思います。
先ほどはちょっと苦しければいい、ちょうどいいと言ったんですけれど、吟力が本当に浅い方は、もっと苦しくてもまだいいのかなと思います。
なぜならですね、吟力の浅い方はこれから2段階か3段階進化する予定があるからですね。
通常に比べてまず大きな声を出すということを、それを続けるだけでも声がどんどん鍛えられていきます。
そして2段階目の進化としては、腹式呼吸ですね。お腹を使って声を出すというところも含めて声がやはり出やすくなっていきます。
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3段階目はというとお腹の使い方がより洗練されていって、高い音もスムーズと言いますか、上手いこと出せるようになるという、そういう進化の余白がありますので、最初から低い声でやっているとですね、
そういう進化をすることがなく、これぐらい楽に出るからいいかなとかって思ってしまうので、
その吟力の浅い方はちょっと苦しいよりももう少し苦しいぐらいでも頑張ってみてほしいなと思います。
一方、そうですね、吟力が3年以降にしようかな、3年から何年も続けていて相変わらず苦しいのであれば、そこはちょっと下げてみてもいいのかなと思います。
ただ、先ほどの話にかぶりますけれども、進化の余白がありますので、もう何年もやっていたら第一段階の進化は終わっているんですね。
そして、腹式呼吸が全然できていないというのであれば、若干苦しめでも良いのかなと思います。
ただ、腹式呼吸もそれなりにできているけれども、相変わらず苦しいんだという方であれば、そこはあまり高い音数にこだわらなくても良いのかなと思います。
僕の話をするとですね、声変わりをして、もともと声変わり前が9本10本で吟じていて、ひどい時は11本で吟じたこともあるんですけど、声変わりをして水1本まで下がりましたね、本当に。
なんじゃこれは自分の声かというところで、水1本から声変わりが安定するところで1本か2本ぐらいになったんですね。
ただ、その頃に吟じていても、先生からもっと頑張ろうという風に言われていて、3本4本ぐらいまで上がっていったんですよ。
基本的に僕の声は多分3本から4本ぐらいだと思うんですけれども、若さもあってですね、4本で俺は吟じ切ってやるぞという風に頑張るわけです。
しまいには5本で頑張るぞという風に思う時もあるんですけれども、5本でやるとですね、録音聞いていてもですね、なんか感高くてですね、なんか違うなぁと、迫力よりもただ高いみたいな感じになってバランスが悪いということで、4本もしくは3本ということに落ち着きました。
ただ、4本で頑張っていたわけなんですけれども、音程がなかなか安定しないということがありまして、ちょっと落ち着いて3本に下げて、もっと音程に集中する、腹から声を出す、血を這うような声に集中する、そういう意味を込めてですね、3本でやることが今はメインになっております。
そういう流れもありまして、今日1から4つ、5つぐらいの視点でお話しさせていただきました。銀歴に応じて自分があとどれだけの進化の余白があるか、それをもってですね、天空の苦しさを相まってやってもらえば良いのかなと思います。
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これで大体参考になればと思いますけれども、またあと体調に応じてですね、体調が悪い場合は無理にする必要がないので1本下げるというところです。
ここまでいかがでしたでしょうか。参考になりましたならば幸いです。
ただこの本説に絶対にやりきらないといけないというわけじゃないので、やはりそこ1本上げたり下げたりぐらいはですね、その時々でやれば良いと思いますが、大会で決まっているという場合は、もうそれはしっかりと頑張ってやりきってください。
では後半の方ですね、移りたいと思います。
今日吟じるのはですね、竜草原作、後説ですね。川に積もる、降り積もる雪ですね。
まず詩文の方から読ませていただきます。
千山、鳥、飛び、飛ぶこと絶え。万景、人生滅す。
越しへ左龍の王。一人吊る、寒空の雪。
連なる山々には鳥の飛び交う影も無く、道という道には通る人の足跡さえも無い。
ただ一層の小舟に身の傘をつけた老人が一人、雪の降る寒々とした川面に釣り糸を垂れている。
しんしんと雪が降り積もっている。まさに静けさ、白一色の静けさですね。
そういう光景になっております。
これ先日僕が話した内容をもし覚えている方がいたらなんですけど、
僕の師匠ですね、先生が、6、70歳の先生がですね、おじいさんなんですけど、
この吟を吟じついて、いや本当にすごいなとしみじみ思って何回も何回も聞いた詩になります。
まだまだ僕はぺいぺいのぺいぺいなんですけれども、それに少しでも近づくべくですね、
その先生の吟じ方を思い出しながら、じっくりと吟じていきたいと思います。
広節竜荘厳千山
堀飛ぶこと大門径
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沈生滅世
壊し去りなお
ひとりつるん
観光の行き
いかがでしたでしょうか。いやーそう大きい声は出してないんですけれど、腹が痛いんですよ。それも腹が痛い。
いやー難しいんですよね。優しくだけれどもこの特に頭高のアクセントがいっぱいあるんですよね。千山鳥飛ぶこと大門径
沈生滅世
故宗
ここらへんもですね本当に難しいんですよ。故宗僕全然うまくできなかったんですけど、まずアクセントですね。故宗
故宗
故をしっかりと言わないといけない。けれどもですね、ここに言葉を強くすると意味がないんですよ。
だけれどもこの故宗という言葉自体には強さを持たせたいんです。何言ってるかわかりますか。
故は優しく、アクセントも丁寧に、だけれども言葉としては強く出したいんですよね。
なのでもう腹にはものすごく力を入れて、故だけをひゅっと出して、しゅーしっかり出して、うーから折腸からしっかりと前に押し出していくというそういう吟じ方がですねこれ何箇所も何箇所も出てくるんですよ。
ひとりつる観光の雪とかですね、もう本当にそういうのばっかりなんですけど、この難しさがですね、何年経ってもわからないんですけど、少しずつようやく近づけてきているのかなというところでした。
この口説の静けさ少しでも伝われ伝われば嬉しいなというところです。引き続き鍛錬頑張っていきます。
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では今日はこんなところになりますね。いつもコメントありがとうございます。引き続きリクエスト相談なんでもいただければ僕なりに頑張って回答いたしますんでよろしくお願いします。
では、詩吟の魅力を発信する詩吟チャンネルどうもありがとうございました。バイバイ。