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2020-10-01 12:30

第27回:【雑話】天津木村と和楽器バンド、「吉次峠の戦い」

詩吟を世に広めたこのお二人について、詩吟業界の中から話してみました!思うところは色々あります笑
また、後半は超高難度の長詞にチャレンジしました。全力出しました笑!少し長めですが、一般の方が長詞の詩吟を聞く機会はほぼ無いので、ぜひどうぞ^^#詩吟
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詩吟の魅力を発信する、詩吟チャンネル
おはようございます。詩吟チャンネルのheyheyです。 この詩吟チャンネルは、詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能のその魅力をですね、
伝えていこうというチャンネルにしております。 私はというと、詩吟歴20年以上準詩班の資格を持っていて、全国大会も優勝経験がある
ということで、その魅力伝えれたらなと思っております。 なお、この配信は私の車の中の通勤時間を使って配信していますので、ちょっと雑音が
エンジン音とかワイパー音とか入ってしまって聞き苦しいところがあるかと思うんですけれども、詩吟で培ってきた
滑舌と肺活量でカバーしていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。 いつも通り前半は詩吟に関する話、後半はいつも毎日違う吟をですね
紹介して披露していきたいと思います。 では、いつも通りこれから本編に入ります。今回は雑談的な感じになるんですけれども、
詩吟を広めてくれたお二人の方ですね、天心木村さんと和楽器バンドの鈴華悠子さんについて、
詩吟をやっていた僕からしてどういうふうに思っていたのか、それをざっくりと話したいなと思っております。
天心木村さんがエロ詩吟で有名になって一世を風靡したのがですね、僕がちょうど高校生ぐらいの時だったんですね。
思春期末盛りということで、結構苦い思い出が多かったような気がします。 というのもですね、まあとにかく僕は詩吟をやってますというと、もうとにかくみんながエロ詩吟だと
コールをかけてくるわけですね。 ただですね、僕もその頃めちゃくちゃガチで詩吟をやっていたので、プライドが許さなかったと
いうことがあって、断固として拒否したわけです。 だから僕としてはエロくない詩吟をひたすらそういう
売り文句でですね、いろんなところで披露してきたということはあります。 だからですね、詩吟、天心木村さんのありがたいところはですね、詩吟という言葉をとにかく一般の方に広めてくれたということがあります。
でもですね、一方でその内容とか技量というところが、はなはだちょっと現実と離れていたので、 それを使って何か広めようとか、そういったところが詩吟界で起きたところは、僕は一回も見たことはありません。
本人ももちろんですね、詩吟を特に面白おかしく聞かせるような吟じ方をしていたんだとは思いますけれども、
あれをかっこよくやりすぎると、それはちょっと違うような芸風になってしまうかと思うんですけれども、 そういった意味でもですね、詩吟の音程とかどういうふうにやるのか、これまでの吟を聞いてくださった方であればわかるかと思うんですけれども、
だいぶ声の出し方と内容がかけ離れているということで、 そこまで広げると、詩吟を広めるという効果は少なかったのかなと思います。
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一方ですね、和楽器バンドの鈴華悠子さん。 詩吟の師範をされていて、かつこの和楽器バンドが千本桜などへとっても有名で、世界中でも活躍しているという素敵なバンドであるわけですけれども、
こちらの影響はものすごく大きいですね。 本人の歌唱力もさることながら、詩吟の吟じ方、そこのポイントもですね、うまいこと取り入れていると、僕も正直ここを本当に見習いたいなと思っているぐらいですね。
このとにかく詩吟が独特だと思っていて、普通の音楽とどういうふうに混ぜたらいいのか、ここはほとんどの詩吟をやっている方が諦めているところだと思うんですけれども、
鈴華さんの素晴らしい経歴でですね、いろんなものを掛け合わせて、面白いところを取り入れているというところがとにかく素晴らしい。
そしてとにかくそれで多くの若者に受け入れられていて広まっているということが、詩吟の世界でもとても感謝されているというように思います。
だからですね、ものすごく権威のある全国大会、武道館であるような大会でですね、そこで特別ゲストとして招かれたりということも実際にあります。
これのおかげで詩吟を始める若者もある程度いたんじゃないかなと思っていますし、これからも引き続き増えていってくれたらなと思っております。
ということですね、詩吟を世の中に広めるきっかけ、2つしかないというとちょっとそれはそれで悲しいんですけれども、大まかにこんな2つがあって、私としてはそういった感触、詩吟家としてもそんなに大差ないんじゃないかなと思っております。
他にもエピソードあればこれからも話していきたいと思いますが、とりあえず今回はこの辺で。
それでは後半の方ですね、今日は吟をまた1つ吟じていきたいと思います。
私は結構戦物の吟が結構好きでして、というのもですね、力強くやる吟とあと私の性格上というか、それとですね結構マッチしやすいというところがあります。
今回もですね、西南の駅の激戦区として言われていた吉治峠、吉治峠熊本県のところですね、それを吟じた吟になります。
吉治峠の戦い、サッサトモフサ。
黄泉水や吉治の剣は城よりも剣なり、
突っこつ空を増して道走行、
煙は込む高瀬河辺の水、
風は巻く三の丈豊穣の旗、
一朝敬意を伝えて笑って相待てば、たちまち聞く戦軍万馬の声、
硝煙雲となり、たま雨となる、
壮志の一鳴、光芒よりも過露し、
督官の声は巨砲に合わせて響き、
山は叫び、谷は吠え、剣魂轟く、
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宝星頼るところ、小星静かなり、
一輪の光月陣影を照らす。
めちゃくちゃ長いじゃねえかよというふうに多分思われるかと思います。
そうですねちょっと僕も正直これ浅い地からやるのめちゃくちゃ厳しいんで
多分3分の1ぐらいで終わらせてください。これはですねあの通常の
ゼックがに比べてですねそれの3倍の長さがあります。
2倍の長さが立志、3倍の長さが長志。
それ以上の志が長志と呼ばれるわけで、これは長志に分類されます。
まああの詩吟で言うとですねだいたい8段、僕の今の難易よりさらにプラス2段ぐらい奥でやる吟でですね。
まあガチでお腹でしっかりやりきらないと最後もう声が枯れてだれてしまうということがあってですね
ちょっとさすがに僕も浅い地でやるのが厳しいです。
詳しい内容はあえて説明しないでおこうと思います。
それほどにですねものすごく激戦地だった。
その要素ですねありありと移しております。
吉治峠の戦い、これは検索してもらえればよくわかるかと思います。
君みずや、君は見たことがあるのかこの吉治の吉治峠をというところからもう勢いよく始まってですね
8割方この勢いでドドドドドッと進んで最後の最後の一行で
松の木とかそこの静かな声とかですね本当にひっそりとした内容で終わると。
この対比が素晴らしいんですけれども今日はその前半3分の1ぐらいのところで留めたいと思います。
僕の好きな銀の一つです。 それではお聞きください。
吉治峠の戦い、さっさともさ、君みずや
城よりも
あけなり
とっかつ
空を増して
満ちそこ
煙はこむ
高瀬下辺の水
風はまく
山の滝
峰上の旗
09:01
一朝経を伝えて
笑って
相待てば
たちまち聞く
戦軍
万馬の声
硝煙雲となり
玉雨となり
壮志の一鳴
鴻よりも
かろし
とっかんの声は大にわして
響き
山は叫び
谷は吠え
剣魂
轟く
宝星
頼るところ
小聖
静かなり
一輪の砲撃
陣営を
照らす
12:09
本当にゼロだと思います
貴重な機会だと思って
こういう詩吟もあるんだということを知っていただければ幸いです
聞いていただいてありがとうございました
本日は以上となります
基本的に平日毎日配信していきますので
明日も楽しみにしていただけると幸いです
どうもありがとうございました
12:30

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