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詩吟の魅力を発信する、
詩吟チャンネル
おはようございます。こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年以上の私、heyheyによる、
詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力や吟じ方について、
わかりやすくザックバランにお話ししていくチャンネルです。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今日配信しているのは、3連休の2日目ですね。
関東の方はだいぶ天気が良いそうで、
こういう時期が本当に良いなと思います。
今日はですね、ちょっと3連休の頭の方で収録しております。
というのも、連休中は奥さんの家に行って、
子供の世話をしながら、ニヤニヤニヤニヤしながらですね、
ちゃんと奥さんのこともフォローしつつ、
やらないといけないので、あらかじめ収録しております。
さてですね、今日お話しする内容はですね、
人前で歌うことの素晴らしさ、人前で吟じること、
吟じることの価値みたいな、そういう内容でお話ししたいなと思います。
詩吟を始めた方、初めて数年経つ方でもですね、
大会とかで人前で吟じるっていうのは、
ものすごくストレスの多い大変なことかなと思います。
ただですね、それは本当にあなたの思っている以上に素晴らしい価値があるので、
そういった意味でぜひ聴いていただければ幸いです。
詩吟は僕はまあ、もともと目立ちたがり屋だったっていうところはあるんで、
吟じているからには、誰か人に聴いてくれないとやっぱり寂しいなとかそういう思いがあったんで、
まあ僕は性格上ですね、人前で吟じるのはあまり躊躇はなかったんですけれども、
まあとはいえですね、やはり本当に普段一人で田んぼの真ん中とかで練習するのとですね、
大勢の前でとか先生の前でとか審査員の前でとか、
そういったところで吟じる時はですね、もう気持ちが段違いになるんですね。
もう心臓はバクンバクンするし、なんか手は震えるし、足も震えるし、手は気がついたらギューッと握りしめているし、
なんか首はいっぱい動くしみたいですね。
視点は定まらないとか、もう詩吟は何だったっけな、詩吟はなんかもう覚えていないとか、
音程がどんどん上がっていくとか、もう本当になんかいろんないろんな苦しいことがあるんですね。
まあ逆にのびのび吟じれたと思ったらタイムオーバーとか、
本当にいろんな苦しいというか、辛い思いをしてきました。
ただですね、それでも、それでもやはり詩吟は人の前で、人前で吟じることにも、しっかりと価値を置いてほしいなと思うわけです。
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自分の人生の楽しみとして、自分自身が観客として楽しむということもあるんですけれども、
やはりですね、人前で吟じるということは、ぜひちょっとやってもらいたいなと思っております。
僕の詩吟の先生からはですね、人前で吟じるっていうのは、自分の普段の練習よりも10倍の価値があるんだ、経験値が得られるんだということをおっしゃっていました。
本当にそれほどにですね、どんなに失敗しようが、辛かろうがですね、人前で吟じたというこれだけで、
経験値がグググッと上がって、急にどこかでレベルアップするみたいな、そんな話になります。
ただ10倍と言ってもですね、一人で練習しているのをその10倍やったら、人前で1回発表することに相当するかというと、そういうもんじゃないんですね。
多分質が違うんですよ。
そういう緊張の場面でも吟じられる力強さということもありますし、人前で見られている状態で吟じるということで、第三者の目線を感じながら吟じれるというのかな。
吟じながら自分の吟がどういうふうに思われているのかなとか、そんなことに思いを馳せることができるんです。
これは一人で吟じていたら絶対に到達できないというか、得ることのできないところなんですね。
そして緊張するということ自体が、良くないというふうに思われがちなんですけれども、僕は考えは全然違っていてですね。
何もダラダラと生きていたら、こんな足が震えるような、心臓がバクンバクンするような、そんな緊張の舞台なんて、この大人になればなるほど多分出てこないと思うんですよね。
なので、そういう舞台に上がれること自体が、自分自身が今まさに挑戦している証だから、本当に価値がある、本当に人生において素晴らしい経験だなというふうに思うわけです。
だから、人前で吟じるというのはですね、かけがえのない経験というか、鍛えていく上でも欠かせないものがあるのかなと思っております。
とりわけですね、僕はこういうふうに発信しているわけですけれども、なぜ発信しているかというと、やはり詩吟の魅力がより多くの人に伝わってほしいんですよ。
その魅力を伝えるっていうのは、詩吟がこういうふうに素晴らしいんだよっていうのを吟を通じてわかってもらいたいんですね。
ただ、そういう時に、俺はこんなに吟じれるんだ、うぎゃー!みたいな感じで吟じていたところですね、やはり人にはなかなか伝わらないと思うんですよね。
この吟は、こういうところが素晴らしいんだよっていうのを伝えようとして吟じるんですよ。
人から見られた時に、ここがかっこいいなと思われるように吟じるんですよね。
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ややこしいですが、いわゆるメタ視点と言いますか、俯瞰すると言いますか、
自分自身を俯瞰しながら吟じるっていう感じですね。
そうしていくことで、何も知らない人から見た時の吟の素晴らしさってどういうものなんだろう。
そういうふうに突き詰めていくとですね、やはりより良い吟が作られていくと思うんですよ。
話がどんどん今日逸れていって申し訳ないんですけれども、僕は仲の良い大学の女友達の結婚式にですね、詩吟をやってほしいって言われたんですよね。
これが本当に初めての、大事な場面での吟ずる、初めてのところでですね、めちゃくちゃ悩んだんです。本当に悩んだんですよね。
結婚式なんてもうものすごく重要な人生のイベントなのに、そんなところで、
婚婚葬祭で詩吟というものがあるというのはありますけれども、それでも自分の吟なんかでですね、そんな場所に汚してしまわないだろうかとか考えたわけです。
なのでそういった時に、もうどんな場面なのかをすごく想像したんですね。
みんなが盛り上がっている場面なのか、それともしっかり聞こうとしている場面なのか。
やっぱりそうじゃないんですね。みんなざわざわいろんな人と話しながら、それで余興として聞こうかなというところですよ。
そういったところで、急に自分のなんか独りよがりな吟をですね、吟じたものなら、それはやっぱり違うんですよね。
吟じるっていうのは、例えばこの場合ですと、その呼んでくれた友達、新郎新婦両方がですね、この吟を吟じてもらってよかったなって思えるように、思ってもらえるような吟をしないといけないなとか、そんなふうに思ったわけなんです。
なのでこの詩はどういうような内容の吟なのかということも、できるだけわかりやすくサラサラと話した上でですね。
そして、あえて若干ちょっとなんかテンポ早めに短く、そしてこの盛り上がりの転句のところとかですね、より盛り上げるような感じでとか、説明で使った大事な言葉のところはよりはっきりと伝わるように吟じるとかですね、そういういろんないろんなことを考えながら吟じたわけなんですけれども、
そのおかげでですね、なんとか僕もお酒入りながらでもう倒れそうな感じの血が昇って吟じたわけなんですけど、それでもなんとか喜んでもらえたということです。
この人前で吟じるっていうのはこういうことなんじゃないかなと、人に喜んでもらえるための吟をやっていくためにはやっぱり人前で吟じていく必要があるし、
それをしていくことで自分自身の吟力が高まって表現力が高まって一人で吟じる時でもですね、自分自身しか聞く人はいなくてもきっと楽しめる吟になるんじゃないかな、一人よがりの吟にならないんじゃないかなと思うわけです。
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なので大会とかでその人前で吟じるっていうのはものすごくあの大変だと思うし辛いと思うんですけれど、それ自体が本当に価値になるし、それで養われるこの超俯瞰する目線というものかな、人から見る目線というか、そういうものが養われるとこの詩吟人生において本当に貴重な経験値になっていくと思いますので、
ぜひぜひなかなか臆さずに頑張ってみていただければなぁと思います。
いやーなんとか話まとまったかな。
ちょっと話しながらだんだんわかんなくなってきたんですけど、うまいことまとめられたんじゃないかなと勝手に思っております。
よし、では後半一つ吟じていきますね。
たまにはちょっと有名な、あんまりこれ吟じてこなかったかもしれないですね、もうすごく美しい吟です。
風狂夜白、長慶ですね、これ僕もゴスペルの友達というか知り合いがですね、ピアノが恐ろしくうまくてその場でアレンジできるようなもうプロの方なんですけれど、そのプロの方に無茶ぶりをしてですね、ピアノの自分が吟じるからそれに合わせてピアノを弾いてくれと言って、
ピアノと詩吟のジャズセッションみたいな、そんなことを一度やったことがあります。
それもですね、他のゴスペルの友達2、30人の前で即やってみたわけなんですけれども、いやそれも本当に楽しかったなぁ、そういうことをまたやりたいですね、詩吟の新しいこと。
まあそういうことを勝手に思いながら、この風狂夜白、本当にあの美しい吟だなと思います。吟じていきたいと思います。
風狂夜白 長型
月落ち
カラス鳴いて
死の天に
蜜
交付
浄化
衆民に
大勢
こそ場外の
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閑散
地
夜半の
小船
角栓に
至る
いかがでしたでしょうか。
ちょっといつもよりだいぶ綺麗めに吟じてみました。こそ場外のこれを一息でやらないといけないとか、閑散地ですね。閑散で伸ばすの本当に辛いのと、閑散の後に息継ぎすると地がすごいダサい感じになっちゃうんですよね。
閑散地ってやるとすごい格好悪いんで、ここはですね無理をしてでも僕は一息でやろうとしてますね。
あとは月落ち、カラス鳴いて、死の天に蜜。本当になんかここの言葉だけでも本当に美しいなぁと感じるわけなんです。
これがやっぱ名句と言いますか、名詞と言いますか、素晴らしい手段だなぁと感じることですね。
やっぱ一度中国も今の情勢は厳しいけれど一度旅行行ってみたいなぁ。
こっそり言ってみました。
では今日はこんな感じですね。引き続き感想、リクエスト、質問いただければとっても嬉しいです。
志銀の魅力を発信する志銀チャンネルどうもありがとうございました。バイバイ!