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2024-12-24 22:11

#45 破壊の先にある世界はどんな光を放つのか?健常者と障がい者の間にあるボーダーをぶち破れ| 伊藤穰一 x 松田崇弥(株式会社へラルボニー)

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今週は株式会社へラルボニーの代表取締役松田崇弥さん!松田崇弥さん率いるへラルボニーは、知的障害がある作家のアート作品のライセンス事業を手掛けるスタートアップ。「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、弟の文登(ふみと)さんとともに2018年より様々な活動をしています。Joiさんともいろんなプロジェクトで協力関係にあるみたい。教育者として、親としてニューロダイバーシティ運動に関わるJoiさん。そして、起業家としてそして弟として健常者と障がい者の壁を壊そうとしている松田さん。この二人のトーク、すごく和やかではありますが根底に情熱が流れていることを感じる、そんな回になりました。



【編集ノート】

編集ノートでは難しい用語や人物名などの詳しい解説をお伝えしています。 

https://joi.ito.com/jp/archives/2024/12/24/006028.html


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サマリー

このエピソードでは、松田崇弥が代表を務めるヘラルボニーの活動について語ります。障がい者と健常者のボーダーを壊す重要性や、その過程での経験が紹介されます。特に、自閉症のアーティストたちの才能を活かし、社会での評価を高める方法について議論されます。また、健常者と障がい者のボーダーを超え、アートや社会的メッセージを通して新たな価値観を創造することの重要性についても語られます。さらに、ヘラルボニーが障がい者のアートを世界に紹介し、パンクの精神を活かした破壊的なデザインの可能性についても触れられています。

ニューロダイバーシティの重要性
はいはいはい。ありがとうございます。トークイベントだね。
あ、そうか。トークイベントだったんだね。
今日もクリプトバーにはJoyさんのお客様がいらっしゃるみたい。
何やらJoyさんの楽しそうな話し声が聞こえてきますね。
やっぱりニューノーマルを作らなきゃいけないっていうのは、それを普通と思うのかかっこよいと思うのか。
うちも普通の人が違和感を感じるうちのKiyoちゃんの変顔とかが可愛いのよね。
そうですよね。分かります分かります。
でもそれってだんだん慣れてくると他の子がやってても可愛いんだよね。
だから普通の人が違和感を感じるものが可愛い。
それは自閉症もそうだけどアンピュテーションされてる人とか。
で、今僕の友達ダニチュウっていうのも子供たちの人形作ってるんだけど、やっぱり顔にシミがある子とか。
それをこう普通になると全然違和感感じないんだよね。
だからそれもどっか入ってくるといいなと思って。
本日のお客様はヘラルボニーの代表取締役、松田孝也さん。
ジョイさんとはニューロダイバーシティ運動の中でいろいろと協力関係にあるみたい。
今日はどんなお話をしているんでしょうか。ちょっと聞いてみましょう。
アートと健常者の関係
ジョイとスポッキャス。
っていうわけでよろしくお願いします。
よろしくお願いします。こちらこそ。
最初会ったのはニューロダイバーシティのイベントだったんだよね。
あれ誰の紹介で来たんだっけ。
松本里月さん。
そうです、松本さん。
ニューロダイバーシティスクールを作られる松本さんとロフトワークの林千明さんのご縁で出会って。
なんとなくわかる、そういうバイブが。
その流れから参加させていただいたって感じですね。
そのイベントのときにお兄さんの話と会社の話を聞いてすごいびっくりしてこんな会社あるんだと思って。
ありがとうございます。
ずっとその後フォローしてて。
お茶とかデザインとかとっても僕の気になるボタンいっぱい押して。
ありがとうございます。
今日は本当にいろんな話を聞きたいと思うんですけど。
こちらこそありがとうございます。
まず最初に、僕もよく知ってる話なんだけども、エラルモニを作るきっかけと、兄貴の話とかちょっと最初にそこで始めてもらっていいですか。
もちろんです。
今双子で会社をやってて、さらに4歳上の兄貴がいて、兄貴が重度の知的障害ともいわゆる自閉症なんですけど。
生まれながらにして兄貴いたんで、結構叫んでたりとか。
テーブルを叩くのが好きでこうやってパンパンパンパンパンってずっと叩いてたり。
BGMみたいにそういうのが家で聞こえてたりとかもして、普通に仲良く楽しく過ごしてたんですけど。
でもやっぱり中学校の時にすごい兄貴をバカにする文化とか、いろんなのが出てきてヤンキーの方に行っちゃったりとかもして。
そういうのもありつつ、でもやっぱり障害ってものを根本的にイメージをひっくり返すようなことを会社としてやれたらいいなっていうので、
27歳の頃、6年前ですねちょうどにヘラルボニーっていう、まさに25歳の頃に知的障害になる人たちの後にこれだっていう感銘を受けて、
SDGsとかCSRとかなんかそういうことチャリティーみたいな文脈じゃなく、かっこいいねとか美しいねっていう文脈で出てくっていうシンプルなことをやれたら面白いなというふうに思い、
それをしかも通常のギャラリーとか画廊みたいな感じで、半年後に展覧会やるから10作品描いてねみたいな納期に縛られるモデルじゃなくて、
著作権のIPとしてデータで管理することによって、作家さんや画家さんの許諾さえ取ればビジネスとして回っていくっていうようなプラットフォームを作れたら、
本当に資本主義にね、作家さんが当たり前に参画するってこと起きんじゃないかという仮説を持って、最初は苦労しましたけど始めました。
松田隆さんを率いるヘラルボニーは、知的障害がある作家のアート作品のライセンス事業を手掛けるスタートアップ企業、「イサイオ花手」をミッションに掲げ、弟のふみとさんとともに2018年に設立されました。
アート作品はシャツやハンカチ、ネクタイなど様々なプロダクトとして展開。
さらには、ニコンのカメラやJALビジネスクラスのアメニティなど、企業とのコラボレーションも盛んに行われています。
確か一緒に会った時、野田誠子さんも、野田さんも僕長いんだけども、彼女もあの時確か言ってたのが、パラオリンピックの時に某広告代理店は、障害がある方をコマーシャルで使いたくないと、誰も見たくないよねみたいなことを言っていて、彼女はかっこよく見せることができるじゃんって言ってて、無理矢理やったら、やっぱりみんなかっこいいと思ってヒーローがいっぱい出てくるわけなので、
障害持ってる人、ヘラルボリーで言葉があるよね、エクセプショナルって言葉を使うよね、自閉症の言葉を使うんですけども、ほとんどのジーニアスは自閉症なんだよね、これアートも同じだよね、アンディ・ウォール・ホームもそうだし、草迷いもそうだし、だからチャリティーで助けてるんじゃなくて、本当に天才的なところをアンロックしてるっていう感じのプロデューサーっていう立場なわけだよね。
新しいビジネスモデルの構築
まさに、障害者って言葉はすごい強いし、福祉って言葉もやっぱりすごく強いんで、その言葉がパッと入ってくると、実力通りに評価されるっていうのがかなり難しくなるっていうのは、むしろやっぱり邪魔になってくるってすごくやっぱあると思っていて、
作品そのもそもは本当に素晴らしいけれども、障害のある人たちのアートだからみたいなような文脈になると、だからって文脈やっぱりきつくって、そうするとやっぱりなんか、市役所の一角で障害者アート展みたいな虹のかかるポスターと一緒にふわふわみたいな感じになっちゃったりしちゃうん、でもそれがやっぱり障害があるからできてるっていう文脈に持っていけるっていうのはすごいね。
やりたいことではありますね、ほんとに。
なるほどね。もともとデザイナーじゃなかったっけ?
全然です。
もともとは企画の勉強というか、今回のラジオのプロデューサーもね、もともと小山くんどさんのとこで働いてましたけど、私も小山くんどさんっていうくまモンを作ったり、
オクリビートって映画でアカデミー賞取ったりとかした人が大学のゼミの先生で、そのまま入社して、ほんとに5年間働いて辞めてっていう感じで、今も顧問としてお世話になってるんですけど、なのでそういう企画の方ですね、プランニングとか。
でもやっぱりデザインのセンス、ヘラルモニのブランド、確か兄貴が作った言葉。
そうなんですよ、よくご存じでありがとうございます。
でもやっぱりかっこいいっていうイメージがすごく重要で、レコードレーベルにしても、LVMHのアルノーさんにしても、やっぱりいいものをピックアップするデザイナーがいて、最後磨くことによって一般の人たちが安心してこう買う、そういうテイストメーカーだよね。
で、そのヘラルモニっていうブランドで新しいノリを提供して、そこの素材としてオーティズムとか障害を持ってる人たちに実はそういう天才的な人たちがいっぱいいるんだよねっていうことを見せてくれてると思うんだけども、そのテイストがすごく重要なような気がするけど、そこはなんか意識的になんか。
そうですね、意識的にもちろん足りない面もあるんでどんどん頑張ってるんですけど、やっぱり双子だけではほんとなくて、例えばやっぱり今キュレーションの責任者をやってるのは黒澤博美さんっていう金沢21世紀美術館のチーフキュレーターの人が、実際は作品の良し悪しというかたくさん作品が応募ある中で、
彼女の目を通して契約したいってなったら作家の親御さんと福祉鉄と話してみたいな感じで、やっぱりその知的障害があるから全員アーティストですっていう価値観ではやっぱりないんですよね。知的障害があるけどものすごく素晴らしい作品を書いていて、でもやっぱり世の中に素晴らしい状態で発露するのが難しいという作家さんがちゃんと実力どおりに評価されるっていうことになればいいなっていうので、
本当にやってることはすごいシンプルで、かっこいい作品をかっこいいまま出すっていう超シンプルなことをやり続けられて、そこにアートの文脈とかいろんな文脈が乗ってくるといいなと思ってるんですよね。
やっぱりその表現をパッケージしたり出したりどう見せるかっていうのはもちろんあるわけだよね。
ありますあります。
ちょっと違うかもしれないけども、MITは多分自閉症6割7割で、ほとんどの天才は自閉症だけどほとんどの自閉症は天才じゃないのでその天才見つけるのは結構大変で、数学とかは結構わかるようにだんだん学校を通じてあるんだけども、
やっぱりアーティストも多分ほとんどの障害者は天才アーティストじゃないけど、どっかにいるわけだよね。彼らどうやって見つけるの。
でも本当に創業初期ってもう本当双子でお金もなく、スタートアップっていう価値観もなかったんで、なんとか食いつないでやってたんですけど、その時やっぱりもう双子で夜行バスに乗って、新幹線に乗るのもできなかったんで。
なのでいろんな福祉施設、情報がないんで、いろんな人捨てで紹介してもらったりして。
噂を聞くの?それともとりあえず行ってみるの? 噂を聞きます。なんか噂というかもうやっぱり横は繋がってるので、いい作家さんがいるんだみたいな。
そしたら、ぜひ会いたいですみたいなので、なんかお会いして、こういったことをやってちょっと気象化のイメージ変えたいと思ってますみたいなことを伝えて、ご契約してっていうのも永遠にね、いろんなところ回ってっていうので、
徐々に徐々に株式会社って携帯でこれをやってる会社がないのこともあって、もうどんどん来るようになったんですよ作品として。
そこからはやっぱり、なんで選ばれてるかって透明性を高めていかなきゃいけないと思って、去年ヘラルボニーアートプライズっていうアートコンペティションを、
そろそろLVMHさんの審査員とか、日比野克彦さん東京芸大の学長とか、まあ本当にいろんなねフランスのギャラリストとかと作ったんですけど、
そこでちゃんと応募して入賞したりすると契約されていくっていうプロセスで今、28カ国からやってますけどね。
だから僕LVMHと相性合うのかなと思ったのは、あるビニヤードがあって、ナパで、すっごいいいビニヤードで、しかも結構お金持ちの旦那さんで、
絶対売らないと、でも自分たちは少ないロッツで必ずやるって言って、でLVMHに売ったのね。
そこからですか。
どうしてって、いや、アルノさんはテイストがあるし、うちのワインの価値も上がるし、絶対僕らを変な方向に持っていかないからっていうテイストとその信頼。
逆にアルノさんって、イーロン・マスクとお金持ち1位を競い合うじゃない、でもそれはやっぱりテイスト持って、絶対売らないようなところが、彼だったら一緒にやろうっていう、それってすごく重要で、
で、たぶんヘラルボニーがオッケーって言って、そしてしかもちゃんとアーティストを大事にしてっていうのって、実はビジネスにもすごくなるんじゃないかなっていうふうにちょっと見てと思ったんで。
なるほどですね。
で、LVMHとつながってるのは全然こう、僕は違和感がなくて。
ないですか。嬉しいです。いやいや、でも本当にどうやってこの世界に対して挑戦の切符を取りに行くかって思ったときに、やっぱりフランスが圧倒的にメゾンも多いし、
あとやっぱり自分としても障害のある人の作品イコール安いとか、作ってるものイコール安いみたいなものをオセロみたいにガランガランってひっくり返せるって何だろうなと思ったときに、仮にヘラルボニーの作家がドカーンとルイビトンとコラボしたりしてたら、それは破壊力あるなと。
人権の感覚に何か訴えかけるんじゃないかなと思って、そういう意味でね、フランスで思いっきりやりたいなと思って、頑張ってやってるんですけどね。
で、今その選んだ言葉が破壊力っていうのがすごく重要で、やっぱりパンクだからいいんだよね。今最近お茶もやってると思うんだけど、やっぱりリキューってパンクだったし、破壊したんだよね。
そのなんかこうキラキラした、造芸とかなんかじゃなくて竹田って言って、そしてその造芸関係なんかボカーンってやって、でパンクロックから始まった佐藤と同じで、なんかヘラルボニーの中にパンクロックな精神が、これもしかしたらよたってた時代がまだ残ってない。
それはあると思います。やっぱり私すっごいヒップホップが好きなんだ。特にジャパニーズヒップホップなんですけど、で高校時代はグラフィティアートやってたんです。スプレーアート。なのでよなよな描いてたんですけども、ヒップホップの歴史だってニューヨークのサウスブロンクスみたいな、今も危ないって言われてるようなああいうエリアでね、
で本当に大停電が起きて、DJ機材が大量に盗まれて、なんか黒人の人たちもDJとかできるようになってみたいなので始まってって言うので、今もうなんかビリオネアにヒップホップアーティストってもうめちゃくちゃいてみたいな、そう考えた時に障害のある人たちのビリオネアが出てきても面白いし、
ボーダーを越えるアートの力
むしろなんかああいうマイノリティ性ってものはすごい吸心力もあるし、そのドカーンとひっくり返せるような感覚もすごい持ってると思うんで、そういうのはすごいやりたい思いとしてあるんですよね。
でパンクってちょっとうるさいと思われるぐらいが良くて、でこうグラフィティーなんてされてる側は楽しくないんだけど、多分リキューもそうだったし、本当に破壊力があるデザインのムーブメントっていうのはあんまりこうポライトにはできないと思うんだよね、で世の中を自閉症の子たちとか障害の人たちにとって安全な場所にするためには結構破壊しなきゃいけないんだよね、
一般の普通の人たちはそういう人たちが存在してることも知らないし、そういう子たちの声の出し方だとか歩き方とかを違和感を感じることはそこを気にしてると多分インクルーシブルな社会ってできなくて、その人たちに違和感感じさせながら実はかっこいいっていうことを見せて、若い子たちはいいじゃんってなって普通にするっていうことが多分、
だってそのリキューの竹花入れなんて最初出た時になんじゃこれってなってムカついてたと思うんだよねみんな、だけどそれが今もう宝物になってるのと同じで、ヘラルモニの最初はなんじゃこれなんでこういう人がアーティストなの、東京芸大出てないじゃんみたいなのが、それがなんかすごい宝物になるっていうのは結構いい意味でパンクの破壊力なんじゃないかなって、勝手にちょっとナレーションを頂いて。
ありがたいですパンクの破壊力か、いやでもそうありたいですよね、この前もやっぱりエックスツイッターになんか渋谷のスターバックスでヘラルモニのアート可愛いって女子高生が言ってる世界すげーなーみたいな書いてあってすごい嬉しかったですよ、なんかその本当にカジュアルに
障害の話って私やっぱりもう兄弟でいると、まあ仮になんか大学とか合コンとか行った時に兄弟いるのみたいな話になった時に障害のある話しないですよね、もはやなんかしても気使われてなんかいい話のスタートですかみたいな、ああいう空気感ってやっぱすごい面倒くさいですよね、でもやっぱりそういうなんか女子高生とか大学生とかああいう人たちが可愛いとかかっこいいみたいな感じで
カジュアルに話しているっていうことにはすごい興奮を覚えますね、だからもっとカジュアル化していきたいっていう
これはまたごめんね、何度もパンクに戻すんだけども、相当パンク、でもパンクのDJだったから、マルコム・マクラレンとビビアン・ウェストウッドってやっぱりパンクを作ったんですよ彼らは、でもその後はそのビビアン・ウェストウッドっていうブランドが原宿の女の子で流行るっていう、やっぱり接続があるんだよね、
本当はハードコアで一回ガってやって、破壊した後に出てくるものはいくらでも子供向けにはできるんだよね、ただその破壊しないとこの古いものがそのまま残っちゃうので、ビビアン・ウェストウッドはパンクがなければ彼女いないんだよね、彼女の今のブランドなんか全然パンクじゃないじゃない、だからそれはあってもいいんじゃないかなと思うんですけどね
確かに確かに、突き抜けろってことですね、いやいやそうなんですよ、なのでこれからやっぱ世界向けのマーケティングとかやり方とかもどんどん、やっぱこの前も数千億の売上げ行ってる1台で作ったある小売ブランドの人に話した時に、今33なんですけど33の時になんか起業して3年目とかで33だったらしくて、その時戻ったら何しますかって言ったら思想を打ち出す
会社に変えるみたいなことを言ってて、なんで僕がアップルになれなかったとか、ナイキになれなかったのは会社としての思想を打ち出せなかったからで、やっぱりアップルだったらTHINK DIFFERENTとか、ナイキだったらJUST DO ITみたいな、製品の性能を語るんではなくて、思想を語るっていうことがもう戻れないんだけれども、それをやっぱりやるなみたいなことを言ってて
自分たちももっとその、バーンってメッセージとか、性能とか作品の良し悪しじゃなく、価値観をなんか打ち壊していくようなメッセージを発していかなきゃなっていうのは最近すごい感じてますね。
で、多分そのメッセージ出すもそうだけども、メッセージじゃないものを消す引き算って大事だよね。やっぱりナイキにしてもアップルにしても、ブランドと関係ないものはどんどん削っていく。で、結構日本の会社どことは言えないけれども、どんどん足していっちゃうので、ブランドのコアが薄くなっていっちゃうこともあると思うんだよね。
で、その辺もやっぱり創業メンバーがちゃんとこうセンスがあって、何をやるか何をやらないかっていうのを考えて決めていってる感じがあると思うんだよね。で、そん中でこう最初は海外に行くっていうのはあんまりプライオリティじゃなかったのが、今結構なってる。
世界の福祉とアートの接続
今なってますね。でも2023年の5月にパリにちょっと長期滞在するっていうタイミングがあって、その時に障害のある人たちのアートって世界だとアールブリュットとかアウトサイドアートって言われる領域なんですけど、そこのでアートバゼルに出てるギャラリーって1個しかないんですよ、そのアールブリュット系のギャラリーで。
でそこのクリスチャンバーストって人がパリのギャラリストで、その人に接触した時にヘラルボニーの紹介をしたらすんごい驚かれたんですよ。こんなものがアジアにあんのかみたいな。すごい僕はこの30年間アールブリュットやってきたけど、こんなライセンスビジネスでこんなアートのなんか世界じゃない世界で勝負してるっていうのはすごくユニークだみたいな。
あの反応すごい見た時に、これはすごいいけんじゃねえかってシンプルに思ったんですよね。これ日本に閉じてるだけじゃなくてっていうので、やっぱり世界の福祉施設もいっぱい巡ってるんですけど、それはやっぱりもう日本の課題感と同じなんですよね。やっぱり障害のある人たちのアートすごいすごい作品なんだけど、それはギャラリーでも使われておらず、いろんな企業とも接続できてなくて、
全部似てるな、先進国は特に似てるなって思った時にこれをやりたいなって思って、それでまあ本当にジョイさんもお友達のキャッシー松井さんとかのMpowerさんってファンドにも投資していただいた時もやっぱり海外でやりますっていうので、投資していただいていて、LVMHさんつないでいただいたり、いろいろお世話になって。
キャッシーいいよね。
もうキャッシーさん最高ですよ本当に。
彼女のMpowerのファンドもなんかちゃんと企業としても儲かるけれども社会的インパクトがあるっていうすごく一見難しそうな感じがするけれども、意外にヘルアルボミニーみたいな会社ってそこでつながると結構火がつくっていう。
いやいやそうなんですよそうなんですよやっぱり彼女たちがね持っているネットワークって本当に計り知れないものがあって、やっぱ会えない人にも会わせていただいてますし、本当にね感謝感謝で、でも本当にやっぱ資本主義というかその投資っていうのはすごいやっぱレバレッジが効くなっていうのは感じてて、これがヒエリーでやってたらこんな世界にはならないので、
やっぱり株式会社っていうのはすごいなって思いながらやってます。
なるほど。
ジョイさんとヘルアルボミニー代表松田孝也さんのトークはまだまだ続きます。
次回の配信は年明け7日朝11時です。
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本日のゲスト松田孝也さんの会社の名前を何というでしょうか。
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