そもそも松沼玲さんはもともとデザインやってらっしゃったんでしょうね。
もともとデザインは独学で遊びでやってた。
友達のイベントをやるからフライヤーを作るとか、フォトショップとかイラストレーターとかも身を身真似でやっていて、
グラフィックデザイナーってかっこいいなみたいな、そういう若気のいたりでやってて。
それをやってたからこそ、たまたまですけどユニクロに入れたっていうのもあったので。
ユニクロにはデザイナーとして入られたんですか?
ユニクロにはグラフィックデザイナーとして採用いただいたんですよね。
もう20年以上前の話ですか?
もう今からそうですね。ちょうど20年以上前ですね。
今、経営という、例えば数字とか細かいことを見なきゃいけない立場になったと思うんですけど、
それはだんだんそっちの方に行ったのか、どっかでそっちに行ったのか、どういうざっくりと見ちゃったんですか?
自分で考えたことは一つもないですね。
波が来たら乗るじゃないですけれども、全部何か導いていただいたなっていう気がしていて。
グラフィックデザイナーで入ったんですけれども、ユニクロの当時のMDの上司の方が、
松沼くんはデザインするよりも企画とか考えて、それをやった方が合ってるからそっちの方やったらどう?っていうふうに言ってくれて、
当時のデザイナーの上司もそういったことを思ってくれて、
だんだんその企画とかライセンスとか見るようになって、自分でデザインをするっていうこともやりながらで終わったんですけども、
だんだんそこでチームを持つことになって、そのチームを持つと初めて部下を持つので、
マネージメントとかマネージャーってなんだ?みたいなことが気づくじゃないですか。
いろいろ教えてもらいながらそういったこともやっていって、
あとは本当に矢内さんにいろんなことのきっかけを与えていただいたっていう感謝でしかないんですけど、
そういったUTっていうビジネスもやりながら、当時デジタルマーケティングとかの領域である方が突然いなくなってしまって、
その後継として、僕全然マーケティングとかデジタルのこととか全くやったことなかったんですけど、やってみたらどうかって言われて、
開講一番僕はそんなことやったこともないですし、多分僕には難しいかもしれませんけどって言ったら、
最初は誰だってやったことないんだよっていう至極当然な真理のようなことを言われて、
そうですねっていう話でやらさせていただいて、やっぱりやっていくとそれに対する興味も湧いてくるし、
だんだんやり方も分かってくるし、そういうふうにマーケティングの領域とかPRの領域とかいろんなものを勉強させていただきながらやっていくうちに、
それでユニクロのときはやってたんですけど、その2号さんとお仕事をしていく中で、
ヒューマンメイドに行ったきっかけの一つでも、経営をやってほしいっていうお話もあって、
自分からは別に経営をやりたいとか経営者になりたいって思ったことは一度もなかったんですよ、それまで。
なんだけど、向いてると思うっていうか、やってほしいっていうことはやってみたらいいのかなっていう。
だから、あまり誰かにこういうのやったらいいんじゃないとか、こういうの向いてると思うよっていうことに対して、
なんかすごい素直に言った結果なのかなと思って。
始めはおっかなびっくり、わからないことだらけなんですけど、経営に対してもいろんな経営のプロフェッショナルの方がいる中で、
本当もうまだまだ全然未熟だしダメだなって思うことが多々あるんですけど、
それの中でも、なんか経営ってこういうことなんだなとか、こういうことが楽しいなとか、
なんとなく自分の中でもわかるような部分も出てきて、すごい今は経営させていただいているのが楽しいですし、
会社の人たちと一緒にやるっていうことが向いてるんだなっていうふうには気がついたって感じですかね。
なるほどね。じゃあ、人を引っ張っていく、会社を引っ張っていく、経営していく上で何を大切にしてます?
いろんな観点からなんかあると思うんですけど、やっぱり経営者の仕事ってよく成果を作ることと育成をすることっていうことが2つ大きな経営者の仕事だと思っていて、
成果を出すこととその組織を作って育成することっていうことをする上でやっぱり大事なのは会社としてのビジョンとかミッションっていうのを定めて、
それに対してキリスト教の宣教じゃないですけれども、もうそれをやっぱり自分の言葉と思いで会社の社内外に対して伝えていって、
それに対する共感とかを得る。その共感を得るためにやっぱり必要なのは大事としているバリューについて、
僕たちの会社はこういうバリューを大事にしています。こういうバリューの人たちに来てほしいと思っている。
こういうバリューの人だったら昇進昇格しますっていうその採用の基準だったりとか人事評価の基準ということを作っていくっていう、
全てがだから連動している話なのかなと思ってるんですけども、やっぱりその根底となるような会社として何を成し遂げたいかとか、
会社としてどういう人が大事だと思っているかっていう基準が、やっぱり個と会社っていうのの価値観っていうのが近ければ近いほどやっぱりそこは強いと思うので、
いかにそういう会社の環境づくり、制度づくり、人づくりみたいなことができるのかっていうのが一番大事な話なのかなと思ってますね。
なるほどね。生活と育成、人とビジネスを作っていく上での二つの軸で。
そうですね。けどやっぱりその世界で戦っていって世界でどんどん勝っていくっていうことを、やっぱり僕たちはチームプレイでそういったことをやっていきたいっていうことがありますし、
勝つってやっぱり大事ですよね。勝つ。
常に勝っていくっていうか、それはチームもそうだと思うんですけど。
そこで言うと今勝つっていう言葉どういう意味ですか?いろんな意味があると思うんですけど。
例えばこの前誰かと話したときに、日本と韓国ってこういう違いがあるよねって言ったときに、韓国のK-POPとかってすごいですし、
彼らは大谷さんとかと近くて個人競技だと思うんですよ。
K-POPスターがいて、ドラマが流行って、映画が流行ってて、ああいう風なコンテンツが作れるっていうのって、
人が立つ国であり人が立つ商売の仕方とか人が立つっていう文化形成がされてると思うんですけど、
日本ってそれは国民性も含めてなのかもしれないんですけれども、ある種裏方、例えば漫画とかアニメとか日本食とか洋服もそうですよね。
全部コンテンツとか作品が立つじゃないですか。
実際作ってる人とかっていうのは裏方っていうか裏にいるっていう。
僕が作ったもので見てくれっていう部分、国民性の違いもあるかもしれないんですけれども、
そこに僕たちの世界に勝っていく秘密があるなと思っていて、
今日本食が世界で流行ってるとか日本のIP、漫画ゲーム、ポケモンとかキティとかあらゆるものが人気だと思うんですけど、
自分たちが立たないんだけれどもそこで作られてるものの部分が世の中に見えていくっていうところに日本の世界で勝っていくポイントがある気がしていて、
その辺がキーというか考えていった方がいいかなと思ってますけどね。
確かに人を立たせるのか物を立たせるのかっていうことを考えると、
その辺はHuman Madeっていうブランドがある意味すごく、もちろん2号さんっていうカリスマ的な人がいるんですけども、
その延長線上でもあるかもしれないんですけど、
物が前に出ているビジネスが世界で戦えて日本の国境を越えて競して戦えてるのは、
日本のものづくりの文化っていうと言い方が違うかもしれないですけども、
その辺が滲み出てるのかなっていうのはちょっと今。
いや、そうそうそうそう。これは得意な才能なんでしょうね。
日本人の。
日本人の。
多分日本人のレベルで日本食、日本食はもちろん日本人が作れるから日本食だと思うんですけど、
漫画とかアニメとかゲーム、
多分そこってね、より掘っていったら面白い貝が見つかるかもしれないですけど、
なぜそういう風な文化背景が日本だけ生まれていって、
そこはすごい、やっぱり他国が真にしようとしてもできないような部分だと思うんですよね。
それを効率性を持って安価にできるじゃないですか。
だから外国の人は日本に来て、こんなに安いのにこんなに美味しいご飯が食べれるとか、
こんな漫画とかアニメは見たことないっていう風な話になってくるから、
そこはね、面白いテーマというか。
あとそれで言うと品質っていうところも、
例えば同じ値段だとしても日本で作られているものは品質が全然いいとか、
それこそユニクロさんの話に戻っちゃうと、
ユニクロで作られているTシャツだったりとかシャツと同じような規模の、
例えばZARAとかH&Mと言っても品質が全然違うから、
同じ値段、例えば2000円とか5000円とか払ったとしても、
H&Mのシャツは3回着たらもうゴロゴロになっちゃうのに、
ユニクロだと10年着てもまだ着れるみたいな。
だからそういうところを考えると目に見えない日本人の質へのこだわりっていうのは、
日本のブランド、これもH&Mも含めて目に見えない強みっていうのは、
一つの武器になるのかなって今ちょっと聞いてて思いました。
価値の伝わり方っていうのが、やっぱりそれって非言語化されたものだと思うので、
食べ物とかアニメとか芸術とかキャラクターとかって、
だからこそそこに僕たちが世界で伝えていくときの強み、余白があるなっていう。
海外展開する場合に、ちょっとこれいきなり細かい話になると思うんですが、
言語の壁だったりとか文化の壁っていうのは絶対出てくると思うんですけども、
にごさんの場合だともう海外でもだいぶ認知度があって、
あとやっぱり海外のアーティストとのつながりとかもあるので、
日本人の中ではグローバル展開ができていらっしゃる方だと思いますし、
ブランドとしても他の日本発のブランドにすると、
海外慣れてるのかなっていうとちょっと言葉が間違ってるかもしれないですけども、
そういうときに、例えば韓国だと英語ではなくて韓国になったりすると思うんですけども、
なんかそれでの壁だったりとかハードルだったりとか、ぶつかった課題とかってどういうのがあります?
そうですね、あんまりそこまでの大きな壁は感じていない。
もちろん担当としてやられてる方は多くの壁を感じてたりとか課題を感じてるかもしれないんですけれども、
ノンバーバルであることが強みだと思っていて、
そのブランドとか商品とか、
要は言葉を介在せずともその価値が伝わったりとか、
その熱量が伝わるような商品作り、ブランド作りっていうことが大切だなと思っていて、
そうするともちろんブランドに対する理解とかは必要なんですけれども、
根っこの部分で言語を介さなくともそこに対する理解がお互いで持ててると、
基本的には韓国の方も英語を喋れる方多いですし、
僕とかも全く英語を喋れないですけど、
拙い英語とかでも価値観がそもそも共有されてる中で会話ができる部分もあったりするので、
韓国の方は特にそういったことですごい理解が深かったっていうのもあるんですけれども、
もちろんそういった意味で言うとパートナーさんの選び方も重要ですし、
そこに対する共鳴できる価値観の言語化みたいなことは必要なんですけれども、
まずは商品力だったりとかブランド力みたいなことが前提にあると、
結構いろんな壁は乗り越えられやすいという気はしてますね。
ちょっと今おっしゃられた言葉でそのノンバーバルっていうことがあるんですけども、
そのブランドを作っていくとか何かを伝えていくときって、
ある程度やっぱり言葉にならないと伝わらなかったりとかするんですが、
具体的にじゃあヒューマンメイドさんがブランドというのをノンバーバルで伝えるっていうと、
具体的にどういうことがあるんですか?
そうですね、あえてそこがちょっとミステリアスな部分かもしれないんですけど、
ヒューマンメイド自体はフューチャー・イズ・イン・ザ・パストっていう、
日本語で言うと恩子知信というか、未来は過去にあるっていう、
二郎さん自身がクリティブディレクターとしていてくださるんですけれども、
彼って膨大な素晴らしい歴史に体系を裏付けされたヴィンテージのアーカイブをお持ちだったりとか、
いろんな物事に対する造形が深かったりとかっていうのもあるんですけれども、
過去の知見に裏付けされたものから商品開発をしていくとか、サービス開発をしていくとか、
やっぱりその歴史に紐づいた上で物を作っているっていうことがあって、
その時に結構、ともすれば、
例えばジーンズだったりリーバイスに古い歴史があったりとかしていて、
リーバイスのいついつみたいなことっていうのが僕たちの服づくりにとって、
ここではポイントとして見ていこうかっていうのもあると思うんですけれども、
あえて僕たちは別に、自分たちの服づくりの裏の背景とかっていうことを説明することは一つもなくて、
やっぱりその服を見た時に、なんかユーザーお客さんとかの中で、
ちょっと懐かしみで、なんか見たことあるんだけど見たことないみたいなことの余白感というか、
なんかこう手触りとして、ちょっとミステリアスに思うような部分っていう、
そこの部分をすごい大事にしたものづくりをしているので、
なんかもちろんグラフィックが可愛いとか、そういったものもあると思うんですけれども、
なんかそのあたり、あまり服に対して言いすぎないというか、
商品の説明をしすぎないみたいなことも、そのブランドを作っていく上では大事っていうのがあんまりこう、
僕もそうですけれども、すごい商品の説明をわーっと聞いちゃうと、
もうそれだけでなんかお腹いっぱいになって、
逆にもうそのことに対して興味関心がなくなって、
なんか欲しくならないみたいなこともあるかもしれないんですけど、
なんかそこよりかはもうちょっとそのものを見たときに、
自分でやっぱ探求したくなるとか、そのものに対して興味関心が湧いて、
それに対してもっと知りたくなるみたいな、
そういったきっかけがそのものに対する熱量を生んだりとか、
ブランドに対する熱量を生んだりとかするかなと思っているので、
意識的にでもなく無意識なのかもしれないんですけれども、
そんなことをちょっと気をつけながらはやってますね。
よく自社でやってるんですかとか言われるんですけど、
ファンの方が自発能動的にアカウントを作って、
ファンコミュニティのインスタグラムがあったりするんですよ。
そこで色々商品にまつわる話だったり、
お店にまつわる話だったりとか、
ちょっとしたティップスみたいなことを良かれと思ってるのか、
それを楽しんでるんですよね、彼らがコミュニティの中で。
あの時に出た商品がああじゃないかとか、
このお店のこういったところがユニークなんじゃないかっていう。
普通だったら企業側から発信するようなことっていうのを、
僕たちは言わずに、第三者であるファンというかお客様たちが、
なんか能動的にそれをやってくれてるのを見ると、
なんかそういう気持ちに支えてるのかなという気がしてるので、
そのあたりが、デマンドの作り方がちょっとユニークですよね。
それは松村さんがヒューマンメイドに入られた時から、
もう自然とファンの人たちがそういう活動をしてくれたりとか、
デマンドっていうのはもうすでにあったものなのか、
もしくは、でもやっぱりここ3年でこれだけ伸びてるってことは、
デマンドが増えないとここまで伸びないと思うんですけど、
それもじゃあ、あえてそこに無理に力を入れずにやってることが、
逆にデマンドになってるってことですか?
そうですね、そういうことになるのかな。
あとは、もちろんコミュニティの進のが広がっていったりとか、
あとはやっぱりK-POPとか、
いわゆる韓国のミュージックシーンを牽引してるような人たちも、
別に僕たちから積極的なアプローチをしてるっていうことはないんですけれども、
すごい好き好んで来てくださってる方も多くて、
そういった方たちをフォローしてる方とか、
元を正せば、そういった韓国とかK-POPのスターとかミュージシャンとかも、
見ている先はアメリカだったりとか、
アメリカのヒップホップシーンとか、ミュージックシーンの中で
影響を受けてきてるような人たちも多いですし、
そういった時に、今僕たちのアドバイザーで言うと
ファレルさんとかカウツさんっていう方もいらっしゃるんですけれども、
やっぱ彼らが築いてきたシーンっていうのが、
経営不都市あって、
そこからの影響から来てるような話のようにも見えますし、
あらゆることがいろいろ複合的に組み合わさった結果が、
今のデマンドを作っているっていう感じなのかなと思います。
自分たちの意味とか意義につながっていくのかなっていう気はしてますね。
さてここまでお送りしてきました、
レイナモトの世界のクリエイティブ思考。
今回はマインシフト、発想の転換で、
日本のブランドが海外で愛される理由をテーマにお届けしました。
レイさん、今回松沼さんとお話しされてみていかがでしたか?
これはやっぱり当たり前だよなっていうところもあれば、
そういう見方があったのかとか、
意外な視点もいろいろ共有してくださって、
このHuman Madeというすごくブランドの力がある組織が、
裏側でどうなっていたか、
そしてどういうことに重要ポイントを置いて、
松沼さんが経営をされているのかっていうところが、
改めて聞けて非常に勉強になりました。
なので今回のお話の、
この日本のブランドが海外で愛される理由、
そのうちの3つっていうのを紹介したいと思います。
まず1つは語りすぎないことの重要性。
2つ目はノンバーバルが武器になる。
そして3つ目は文化の入り口を作っていく。
この3つがこのHuman Madeという日本初、
そして世界で愛されているブランド、
今後もっともっと伸びていくとは思うんですが、
お店は日本以外に数カ所しかないんですけども、
88カ国でECで問い合わせがあって、売上が出てるって、
それってすごいことで。
すごいですよね。世界中っていう感じですもんね。
それも10年も経っていない月日なので、
そこまで歴史が深いわけではないんですよね。
そういう時にこの3つのことを大事にされてるっていうのは、
すごく意外だったんですね。
まずこのキーター・カウェイの一番最初のポイント、
語りすぎないことの重要性っていうのは、
これは僕はもしかしたら一番意外だったかなっていう風に思うんですけども、
やっぱり商品っていうものを打ち出すと、
こういう機能があるんですよとか、
こういうところがいいんですよとか、
こういうコンセプトでやってるんですよっていうことを、
すごく説明したくなるのが企業側の癖、
そしてブランド側の癖だと思うんですね。
なんですが、松沼さん、
そしてヒューマンメイドの商品企画のやり方だったりとか、
商品を発表していくやり方を聞いてると、
言葉としての情報ではなくて、
情報としての商品という捉え方をしていて、
その商品を出していくこと自体が、
それが情報になっていく。
だからあえて説明しなくても、
それを毎週だったりとか、
定期的に出していくっていうルーティンを作っていくことで、
それが情報になって、
言葉で説明をしなくても、
絵だったりとかデザイン自体が情報になっていくっていう、
情報って聞くと何か言葉をベースにしたものっていう風に思いがちなんですけども、
物としての情報、
逆に情報としての物っていう、
そういうやり方をヒューマンメールさんは、
以前はもしかしたら無意識にやってらっしゃったのかもしれないんですけども、
今はそれを意識にやってらっしゃるっていうのが、
今回の話で一つ、
僕の新たな気づきとしていただいたことですね。
それがまず一つ。
二つ目は、
このノンバーバルが武器になるということなんですが、
これも意外な気づきで、
松山さんに聞いた質問の中で、
海外展開をする上での文化の壁とか言葉の壁をどう乗り切っているんですかって聞いたときに、
最初に出てきた言葉がノンバーバルが強みなんですよ。
なので、言語の壁はあまりないんですっていう風におっしゃっていたんですね。
それって、僕は今ニューヨークにベースを置いて、
日本だったりとか、今アジアでも色々展開してるんですけども、
僕は言葉っていうのはすごく大事だなと思っていて、
言葉を使って物事を伝えるっていうことが仕事の一つもあるので、
言葉はすごく重要視してるんですね。
そのノンバーバルを武器にするっていうのは、
僕にはちょっと新しい視点でした。
そして三つ目に、文化の入り口を作っていく、
そういうことをしたいっていうのを松山さんがおっしゃっていたんですが、
もちろんノンバーバルで言葉を使わずにブランドを作っていて、
ボーダレスに色んなところで愛されているもの、
そしてブランドになっていると思うんですけども、
その一方、ちゃんと作っているものに視点があるんですよね。
英語で言うと、ブランドの決まり文句として、
The future is in the pastっていう言葉を、
ヒューマメイドさんのそのサイトとかには掲げてはあるんですが、
日本語で言うと、恩子知新。
あえて古いことなんだけども、懐かしさを感じたりする。
今のお話を聞いていると、日本のブランドが世界で愛されている理由はまさに、
こちらから押しつけがましくこういうものなんですよって訴えるのではなくて、
相手がどういうふうに感じるかっていう感受性の余白みたいのを作ってあげているところにあるのかななんていうふうに思いました。
あえて余白を残すっていうのは本当にまさに発想の転換、マインドシフトだななんていうふうに思いました。
ちょっとこれすごく哲学的な話になるかもしれないんですけど、
ブランドの名前がHuman Madeっていうカタカナの名前になっていて、
発信するものも結構こう海外向けに最初から意識されていると思うんですね。
なんですが、これその外部の僕が松間さんと話して、そしてこのHuman Madeっていうブランドを見て、
その西洋の哲学とすごく逆のところにあるなって思うんですね。
へー。
というのは、フランス人の哲学者のデカルトが、もう何百万年も前なんですが、
日本語だと、
っていうことを言ったんですね。
それに対し、東洋の哲学っていうのは、
考えないことで自分らしさを取り戻していくみたいな、
その例えば座禅とかあるじゃないですか。
で、座禅とかって心を無にするっていうことじゃないですか。
だからこの西洋の哲学は、その考えることが人間を作っていくことだって言ってるのに対し、
禅とか仏教とかその東洋の哲学とか東洋の思想って、
心を無にすることっていうのをすごく重要にしていると。
真逆ですね。
そう、真逆。
で、ちょっとこれ僕の考え過ぎなのかもしれないんですけども、
英語のブランドとかだと、すごくタグラインがどうのこうのとか、
そういうところから始まると思うんですけども、
ヒューマンメイドもその言葉をあえて使わずに、
もので表現する。
なんか無意識的に、その東洋の文化のあり方の癖っていうのが染み込んでるんだなっていうのは思いました。
なんかその東洋っぽい考え方が海外のファンにとっては、
とっても神秘的に映っているのかもしれないですね。魅力的に。
そうですね。
今回この日本のブランドが海外で愛される理由をテーマに、
ヒューマンメイドのCEOの松沼玲さんにお話を聞いたんですが、
僕が気づかされた3つのキーテキャベルは、
まず1つ目、語りすぎないことの重要性。
2つ目、ノンバーバルが武器になる。
そして3つ目、文化の入り口を作っていく。
これがヒューマンメイド松沼さんとのお話の3つの学びでした。
はい。次回も引き続き、
ヒューマンメイドの松沼玲さんにお話を伺います。
世界のクリエイティブ思考、お相手は
れいなもとと竹村幸子でした。
デジタルガレージは、危険な海に最初に飛び込む
ファーストペンギンスピリットを、創業以来大事にし続けています。
これからくるWeb3、オープンソース時代を見据えた、
テクノロジーで新たなビジネスを生み出す仲間を募集しています。
番組詳細欄にあるリンクより、ぜひご覧ください。