インターネット的だよねとか、インターネットは自立分散的だよねとか、そういうことの重要性っていうのは、インターネットから生まれているデジタルテクノロジーのアーキテクチャっていう意味だと思う。ここが僕は大事だと思う。
デジタルアーキテクトで千葉高大の学長、伊藤穰一ことJoyさんが、今一番興味のある分野を深掘りしていくJoy Ito's Podcast。
今週も先週に引き続き、デジタル政策担当の内閣官房参与であり、デジタル長顧問の村井純先生にお越しいただいてます。
先週は、インターネット例明記にどのようにルールが作られ、民間や行政が動いていったかの話がありましたよね。
今週は、そこからもっと掘り下げて、アーキテクチャの話をしているみたい。2人の会話、引き耳を立ててみましょう。
インターネットは哲学だよね。たぶん一般的な人たち、政治家に権力とかコントロールないものがいいよっていうのは自己矛盾じゃない、基本的に。
ただインターネットやらないとダメっていうふうに世界に言われていて、それを一生懸命みんなが直感的に全くわからないことを、でもうち必要だよねっていう流れで日本がいけてるのは、
ワイ先生がうまくそれを料理してたのもあるんじゃないかなと思うんだよね。
今インターネットって言ったでしょ。そうすると、これが結構面白いところで、確かにインターネットが例えば90年代にある言葉になるじゃん。
それからウェブが、例えばWindows95がインターネットってボタンを押すと、ウェブのブラウザー側があるわけだよね。
それで、ウェブだけがインターネットじゃなくて、インターネットって言ったらそのコンピューターをつなぐっていう、TCPIPでつなぐっていう、そこの空間の話なんだよって思ってるから、
Windows95がインターネットってボタンを押すと、するとブラウザーが立ち上がるっていうのは、ちょっと待って、これ普通の人がウェブがインターネットだって思っちゃうよって思っちゃったんだけどさ。
じゃあそれがインターネットだよね。それで走行してるうちにスマートフォンが出てきて、するとスマートフォンでインターネットだよねとか言って、それでAIもあってみたいな。
そうすると、だんだんだんだんインターネットのベーシックがあってウェブがあって、その上にブラウザーの上があって、それからスマートフォンのアプリがあってみたいなことで、どんどんどんどんリッチになってくる、人間に寄ってくるよね、社会に。
ところがこれ全体がアーキテクチャだよね。そうすると例えばね、歴史的に見ると、インターネットがあったよねと。今はウェブが来てるよねみたいな。
今はブロックチェーン来てるよね。今はAI来てるよねみたいな。そうすると、この来てるよねシリーズで考えていくと、インターネットは古いみたいな。
それでウェブは古いみたいな。それで今かっこいいのはAIだみたいな。なんかそういう切り口ってあって、ところがやばいのは、インターネットっていうのは、これ全体をインターネットって呼んでもいいけど、正確に言えばデジタル技術のアーキテクチャ全体がどうやって動いていて、
それで地球全体の中でインターネットはもう空気みたいにIPで動いてるわけだけど、その上にワンウェブっていう、ティムが言ってるウェブの空間を絶対標準化を作ろう。だからスマートフォンだろうがテレビだろうが何だろうが、全部同じブラウザの標準化技術を作る。
それまでかなり頑張って地球で同じ技術を使おうっていう。すると、その上で発明したものはどこでも絶対動くわけ。だからブロックチェーンも動くし、それからAIの勝利もバーチャルマシンもクラウドコンピューティングもYouTubeもNetflixもその上で出てくるから、そうやって共通のものをプラットフォームとして持ってるってことがすごく大事で、
そのことの価値の中でどういう新しい価値が生まれてくるかっていうことをやっぱり考えなきゃいけないはずなんだよね、そのポリシーメーカーもビジネスも。そうすると、この流行としてインターネットは古いとかウェブは古いとか、そうじゃなくて歴史的な変遷は分かりつつも、今どうやってこの地球が動いてるのかっていうことが分かることもとても大事で、
なんでその政策の中でまだ俺がいるんだよっていう話は、この全体が分かっているからだと思う。だからこれ政策として、じゃあ医療でインターネット使い始めると何が問題なんだっけとか、トランスポーテーションがドローンとか空飛ぶ車とか出てきたときに、これどういうことをやっとけばいいんだっけ、どこが可決なんだっけこれ、車が空飛ぶためのインターネットを作るためにはみたいな。
それが全部見えているっていうのはとても大事です。それでそれを理解して、政策なりビジネスを考えていくっていうのはすごく大事だと思うんで。だからインターネット的だよねとか、インターネットは自立分散的だよねとか、そういうことの重要性っていうのは、インターネットから生まれてるデジタルテクノロジーのアーキテクチャっていう意味だと思う。ここが僕は大事だと思う。
それで北海道の石狩でデータセンター作ってるでしょ。東京で作ってるでしょ。多分関西とかでも作ってるでしょ。
全部従業員たくさんいるんですよ、今。それでね、従業員の出生率を発表しましたよ。すごいでしょ。石狩はめちゃくちゃ多いんですよ。子供いっぱい産むの。従業員が東京産まないの。
このスピーチってすごいでしょ。技術が全部わかって、それでその上で、あの若さで、もう完全なこの国の政策課題のスピーチして、すごい説得力があるじゃないですか。
できるかもしれない。
ああいう人が政治家になったら、すっげー楽しい政治家になるかな。慣れていってないよ、たなか。そういう感じ。
そして、最近のAIの動向についてのお話に、目まぐるしく変わるAIの世界地図について村井先生の見解をお聞きしました。
さっき村井先生も言ったけど、今みんなAI流行ってるよねっていう話で、僕は今のLLMってとても中央集権型。データもモデルもテク企業で真ん中にあって、クラウドみたいに誰でもいじれるっていう要素はあるけれども、でもやっぱり結構集まっていて、もうちょっとネットワーク化されたほうがいいんじゃないかなと思うんだけどね。
あんま心配してなくて、その原理はご存知のとおり、でもやっぱり明け物っていうか、AIもいろんなモデルがあるけれども、大規模なデータ全部分析できて、それでコンピューター分回して分析できたら、したらこれわかるよねっていう、こういうような知恵っていうのは昔からあって、その知恵はでも実現しようがなかったわけでしょ。
コンピューテーションのパワーも。それでウェブができて、データをこうやって全部持ってこれるようになったから、初めのウェブの原理はここに置いといてくれれば、これリンクがあって、リンクさえ共有すれば、もう集める必要ないよねと。みんなそれぞれで持ってて、知識は。
それでそれを触りに行けば、あらかじめどっかに集積しとく必要ないよねって言ってたわけだよね。それでだから完全な分散だった。だからXウィンドウができても、Xウィンドウのソースコードっていうのはこことここにある。だからそこに取りに行けばいい。ところがだんだんこの山がでかくなってきて、手に負えなくなってきたわけでしょ。
そうするとつまりお金持ちの大学とかさ、そういうとこにしかないわけ、リソースは。で、そういうことっていうのは経験して、おっとって言って、それならじゃあウェブで作ったとこに置いとけよと。その代わりいつもつながってるから。だんだんネットワークの質が高くなるとそれができて。
で、そうやってきたわけじゃん。そうするとAI全く同じで、これ全部集めた、ウェブのために、検索エンジンのために集めたデータからいろいろ調べていくと、なんか人間のビヘイビアからわかって、これ脳に電極させるより簡単にわかるんじゃねみたいな。それだからAIなんだよねこれ。
そうするとその代わりすごい規模のデータ集めたから、山持ってたから、そこの山から初めてできたわけだから、いわば。ところがこれがしめしめってことになったら、これ必ずまた分散して処理ができるようになるでしょ。そうするとそのためのコンピューターもできるようになるでしょ。
だってグラフィックプロセッサーを並列処理で役に立つからちょっと利用してみようって言ったら、その方が安いわって言ったら、これゲーマーさんありがとうっていうだけの話で、それ専用の作っていけば。
僕が多分、もしかしたら同じこと言ってるんだけど、昔のインターネット、スーパーコンピューターをつなげるのは結構一つ重要なポイントで、前結構ダウンロードの方が早くて、アップが低いネットワークって作ってたじゃない、ケーブルテレビとか。最初のモデルなんかダウンロードとアップロード全然エイシンクリニスで、だんだん分散していくようになって、ネットワークとか、今のビジネスの世界で言うと、
全部中央なので、原子力発電所とデータセンター合体して中央集計にしなきゃいけない、シリコンバレーに全部お金入れなきゃいけないっていう構造を作ってるけれども、絶対こうだんだん分散して、インターネットも両方が必要になったようになってくるんじゃないかなと思う。
全くそう思うので、だけど、大量の、全部のデータにアクセスができて、そいつをきちんと処理したら、これだけのことができるんだっていうことを、今のAIは見せてくれてるので、なんだ、それがそうだったら、じゃあどうやってそのリソースの負担を集中しないで、同じことができるかな、あるいはもっといいことができるかな、もっといいことができるに決まってるわけだって。