AIのモデルコラップスというのがあって、これは何かというと、そのAIが出したジャンクが、またAIの学習データになって、どんどんおかしな世界になっていくんだよね。
RFKの陰謀説も学習になって、だんだん増えるとそれが事実になったり、AIが作って、AIが食べちゃうと、どんどんどんどんゴミになっていくので、
それのゴミ以外のきれいなデータをどうやって作って、どうやって売千するかというのが、結構重要なAIの未来で。
Joi Ito's Podcast。今週は皆さんお待ちかねの月イチ企画。
Joiさんが時事ネタや最新テックについて掘り下げるモノローグ回です。さて、今日はどんなトピックスについて話してくれるんでしょうか。
Joi Ito's Podcast。
こんにちは、いとじょういちです。
また最近やってる月一回のCurrent Eventsとかいろんな話のラウンドアップ、それとお便りなんですけども、
今月というか今週数日の一番ビッグニュースは石場さんが降りるって話だと思うんですけども、
これについては皆さんもいろいろ聞いてると思うし、僕もそんなに特に貢献できないと思うんですが、
トランプの話も今日また相変わらずたくさんあるので、少しそこで無理につなげると、
結局トランプが選挙に勝つためにいろんな人の投票を入れなきゃいけなかったので、
そういう自分とちょっと意見が違うような人たちも仲間に入れたことによって、
そもそも彼の性格もちょっとそういうところあると思うんですけども、
ちょっとそのトランプ政権の中でやってることが少しわかりづらいので、その辺を少し解説したいと思うんですけれども、
その前にこの番組自体のワークフローの話がだんだん進化しているので、その話もちょっとしたいんですけども、
うちの現場のチームの品田さんとかが最近の出来事をラウンドアップして、それをノーションでアウトライン作ってるんですけども、
最近またそれを僕がクラウドとかGPTのディープリサーチに入れて、それにつながった面白いもの他にないかなっていうのを検索して、
その中からまたピックアップして、僕はいろんな人たちにメッセンジャーで送ったりして、
ディスカッションして、少し日本では報道されてないような意見がないかなっていうのが今のワークフローなんですけども、
ただ最近いろんなプロンプトとかもシェアすることに価値があるんじゃないかなと思って、
今週はちょっと無理なんですけども、来月ぐらいからは少しこのバックグラウンドで何が起きているかっていうのを共有していきたいと思いますので、
それについて意見とかアイディアがあったらぜひ教えてください。
これからちょっと具体的なニュースなんですけども、
一つ皆さんご存知かと思うんですけども、アメリカのヘルスのトップのRFK、ロバート・フランシス・ケネディっていうのが、
彼は基本的にワクチン反対派なんですよね。
そういう人たち日本にももちろんいるんですけども、そういう人が国のポリシーのトップになったのは多分これって初めてなのかもしれないんですけども、
結構彼は強烈にワクチン会社の陰謀で国がコントロールされて、体に悪いワクチンを出してるっていうこの陰謀説をプッシュしてて、
そして一般的に学会で認められてるサイエンスを無視しながら、ちょっと僕らからすると怪しいサイエンスを一生懸命持ち上げていて、我々からすると被害を起こしてるんですけども、
ただすごく重要な一つのコンテキストは、トランプがコロナの時にオペレーション・ワープスピードっていうプロジェクトをやって、
これものすごい勢いでワクチンを出したことによってコロナに対応できたっていうのが、トランプは実は誇りに持っていて、
彼は本当は自慢したいんだけども、この間ニュージャーシーのクローズのミーティングで、自分はこれ自慢したいんだけども、自慢できないっていう話をしてたんだよね。
だからトランプってそういう意味で大学を攻撃するのはジェイリー・バンスじゃないかって言ってる人もいるし、
このワクチンはRFKだったりするので、他の自分の身内からのプレッシャーで勝手にやらせてるっていう説が結構あって、
トランプの下でいろんなワクチンを攻撃してるんだけども、これ必ずしもトランプがやりたいわけではないんじゃないかなっていう気はします。
今月でいろいろ起きた中で、一つとっても大きいのは、アメリカの疾病予防管理センター、CDCっていうところがかなり攻撃を受けていて、
RFKがインチキだと思うようなワクチンを通さないようにするとか、あとは彼が持ち込んでるいろんなアンケーを育てるようで、
その所長が最終的にクビになるんですけども、この所長はやっぱりサイエンスをちゃんと守って、そのRFKのアジェンダは勝手に通さないっていうふうにプッシュしたらクビになって、
同じ時期にいろんな人たちが辞任しちゃうんですけども、このCDCってアメリカの中では予防接種のためにはすごく重要な機関なので、
これが空洞化していくっていうのは結構危険なんですけども、これはトランプが他の省でもやってるようなことにちょっと似ていて、
もう一つ結構気になっているのが、彼はワクチンによって自閉症が増えてると。
自閉症はエペデミックっていう言葉を使ってるんですけども、強烈な伝染病みたいな感じですごく今増えてるっていうことを言っていて、
ワクチンを止めると自閉症も止まると。もう一つはこの自閉症は病気みたいなもんだっていう言い方をしていて、
これって実はちょっと雰囲気が似てるとか、アメリカでEugenics Movementっていうのがあって、これはどっちかっていうと、
自閉症とか障害者の人たちは遺伝子の病気なので子供を産めないようにするとか、産まないようにするとかで、
この遺伝子が悪い人たちを社会から消して病気をなすと。これってナチスの最初につながってるわけですよね。
やっぱり障害者は病気で、その病気の人たちを排除すると社会の負担がなくなって良くなるっていうのが、
19世紀後半と20世紀の前半の結構大きいムーブメントで、これはかなり嫌なことだったよねっていう話があるんですけども、
ちょっと手段と方法は違うんだけども、やっぱりRFKは自閉症は病気で、障害者はワクチンで起きてるので、ワクチンを退治すると世の中にとってそんな自閉症をなくすと。
私も結構娘が自閉症で、自閉症のムーブメントをすごくずっと見てきたので、自閉症のムーブメントからすると、まず病気だっていうふうに言われるのはみんな心外で、
これはDifference、ダイバーシティの一環だっていう言い方が自閉症のムーブメントの中で言われてるし、
あとやっぱりこう病気扱いするっていうのって結構社会的に問題があって、その社会が受け入れてないだけで、
この脳の多様性がある人たち自身はいろんなふうに貢献できますよねっていうのがそのソーシャルムーブメントなんですよね。
で、それちょっとCDCからずれるんだけども、ケネディが何が自閉症を起こしているかっていうリサーチのための50ミリオンの国の資金を作ったんですよね。
で、すごいね、やっぱりこれもう100以上の提案書が来て、そしてかなりリベラル寄りのハーバードとかああいう研究者もここに申し込んでいると。
で、ここらへん結構学会からすると重要なポイントで、で、僕もあの自閉症の子の親からするとすごく気をつけて考えているのが、やっぱり自閉症って何かが起きてるよねと。
で、遺伝子かもしれないし環境かもしれないと。で、自閉症が何で起きてどういうものなのかっていう自閉症自身を知ることは多分サインスからとってもいいと思うんですね。
で、例えば遺伝子、どういう遺伝子でこのインテネジェンスが出てくるんだとかどういう遺伝子で性格が出るかってこれサイエンスからするとすごく面白いクエスチョンなんだけども、ただそこをこう普通にガンガン言っちゃうとその遺伝子で差別をするとか。
例えば今、シリコンバレーなんかでも生まれてない子供たちの卵を遺伝子でフィルターしようと。
ギャティカっていう映画前あったかもしれないけども、生まれる前に良い遺伝子だけ残るっていうようなフィルターとか。で、これってやっぱり変な人間の最適化だとか変な差別につながるので、このサイエンス自身はすごく面白いんだけれども、社会が取り込むと良くない。
だからワクチンの反対運動でも元は本当のサイエンスなんだけども、間違った文脈で使ってすごく変な使い方するのとディスインフォーメーションの一種なんだけども。
それと同じで、例えばこういうことが自閉症のソースだから、こういうふうにしたら治るし、これなってる人たちは病気だとか変な結果が出てくると思うので、だからただリサーチする必要あると思うんですよね。
例えばどういう遺伝子がインテリジェンスとつながってるんだろうっていうのってサイエンスとしてリサーチしたいんだけども、やっぱりソーシャルに危ないからほとんどお金も出ないし、なかなかそういうので先生になったり学員になれないっていうので。
今までのこの自閉症に対するリサーチっていうのはちょっとそういう意味ではタブーだったところもあるんだけども、今回RFKがガンガン行くので、ただRFKからするとやっぱりワクチンが自閉症の元だよっていうのを見つけたいからお金を出してるので、
たぶん結果的にはどっちかっていうと危険な方に出る可能性は高いんじゃないかなと思うんですけども、ちょっとこの辺でサイエンスからするとバランスとって微妙なところもあるんじゃないかなっていうのを少しここでシェアしたいと思いました。
そしてこの間録画したミルガウスっていう僕の知り合いとの対談が今度ポッドキャスに出ますけども、彼は15歳まで言葉がしゃべれない、まあまあ重い自閉症で、彼は今リサーチャーでセルフアドボケットで娘のセラピーやってるICDLのプレゼネントで、かなり当事者として面白くて、やっぱり日本って当事者のアドボカシーがまだ少ないんだけども、海外では随分伸びているので、彼なんかはこの辺について結構強い意見を持っています。
そして次、これはちょっとテック系なんだけれども、アメリカの裁判所で、これ確か2020年ぐらいからの裁判で、Googleの検索があまりにも強くなってモノポリになって独占禁止法的なところでプッシュされてたんですけども、最近アメリカの裁判所で結構面白い判例が出たのが、Googleが検索のデータを全部公開すれば続けてもいいっていう、
Googleにとって良いような悪いような結果で、で、この背景っていうのは最近みんなChatGPTとかクラウドで検索が減っていってるんじゃないかなと、未来はブラウザの検索エンジンじゃなくてAIを通じた検索なんじゃないかなっていうポイントで、僕もそうかなと思うんですね。
で、最初にChatGPTが出た時に、僕何ヶ月か前から使えてたんだけども、これで検索ってなくなるのかなと思って、なくならなかったじゃんってみんなが数年言ってたんだけども、やっぱり最近はGPT-5とかでちゃんとリンクが入ってくるので、だんだんハイリスイネーションも減ってリンクが入ってくるようになって、私も個人的にはサーチはずいぶん減ってると思うんだよね。
だからこの大きいAI会社のファンデーションモデルがみんなをサーチからAIに持って行って、Googleそのものもそっちに行ってるっていうのはビジョナリーな裁判官だと思うけど、これ間違ってないかなと。で、もう一つはこのAIのファンデーションモデルやってる会社ってすごくお金持ってるので、そのデータさえあれば勝手に競争できるので、そこで競争を活性化したいっていうロジックも結構面白いと思うんですよね。
で、この裁判の結果は面白いんだけども、ここでなんかちょっとハイライトされてきてちょっと考えるといいかなっていうのは、AIが今度、例えば一番おいしい東京のうなぎ屋さんは何?って出たときに順番が決まるんですよね。
で、どういうふうに順番が決まるかっていうのが、一生懸命みんなが最近AIが読むホームページの書き方とかアーキテクチャを考えて、昔は検索の一番上に出てくるためにどうやってホームページを書くかっていうのをやったんだけども、最近はAIが一番いいと思われるためにどうすればいいかっていうテクニックが出てきたりして、でもGoogleなんかは最初は昔ちょっとリンクだったのが、だんだん検索結果の上がスポンサーされてるようになって、少し筆が曲がるって言うと変だけども、
中立じゃなくなっていったのが、だんだんその駆け引きでみんな泣いてきたんですけども、今度AIがお金もらったり、政治的に事実と異なるものを上に上げていくことに関してどうなんだろうとか、あとはGoogle検索を見ると結構中立っぽい感じでどれが広告だかわかるんだけども、AIなんか特に相手に合わせるのがすごく上手になっているので、
やっぱり営業が相手みたいな口調で言うとか相手に合わせると売り込みが上手だっていう、みんなが説得されやすいっていうのと、あとやっぱりAIがクリティカルなことをやるとそういうので、またGoogleの検索結果を買うことができたのよりもさらに際どいところにAIとコマースが繋がってくるんじゃないかなっていうので、もちろん多分何が気持ち悪いか何が気持ち悪いかだっていうのをやりとりが起きると思うんですけども、
で、いつもその辺をルンルンと怪しいとこに入っていっちゃうメタがまた久しぶりなんだけども、実際に存在する有名人のキャラクターを作って、そのこのキャラクターがかなり変なことを勝手に話せる、なんかどう考えてもこれ違うよねみたいなことを実際にロールアウトしちゃって、今叩きまくられているので、そういうようなことが今後もっとビッグテックから出てくるんじゃないかなということですね。
で、もう一つこれちょっと記事として出てきたんだけども、ちょっと関係しているのが最近ネットで話題になっている言葉でAI Slopっていうのがあって、これはあのAIが作った写真とか記事とかビデオとかが意外に流行っていて、みんなも見てると思うんだけども、こんなの見ないよねみたいなふうに思ってみんなこうクリックしないようにしてるかもしれないけども、
なんか今YouTubeのトップ100伸びてるチャンネルのうちの9つがAIで作られている。例えばゾンビフットボールとか。で、最近あのやっぱりアメリカの台風の時にも、なんか誰かが猫を持ってて、なんかすごいクリック数受けたんだけども、それもAIだったっていうので、だからどんどんこうAIコンテンツが増えていって、すごくジャンキーになってるなっていうみんなのこう話題になってるんだけども、
前もポッドキャストで紹介した言葉で言うと、AIのモデルコラップスっていうのがあって、これ何かっていうと、そのAIが出したジャンクがまたAIの学習データになって、どんどんおかしな世界になっていくんだよね。で、それがさっきのRFKの陰謀説も学習になって、だんだん増えるとそれが事実になったり、
だからこう、人間の生の体験が来た生のデータ、それもちょっとねじ曲がってるんだけども、AIが作ってAIが食べちゃうとどんどんどんどんゴミになっていくので、それのゴミ以外のきれいなデータをどうやって作ってどうやってライセンスするかっていうのが結構重要なAIの未来で、そうするとやっぱり本当の人間が作ったものっていうのを、もちろん我々人間が見たいっていうのもあるんだけども、それよりもその学習するデータとしてAIは必要としてくると思うので、
だからやっぱり人間はこのAI時代で何するかっていうと、多分人間しか作れないコンテンツとか体験っていうのがやっぱりますます必要になってくるんじゃないかなっていう感じはします。
そしていつもおなじみのハーバード・トランプのアップデートなんですけども、前回ハーバードが国からのいろんなことにも折れますっていう発表だったんですね。
その折れた結果、ハーバードはアメリカとずっとガチャガチャ交渉してたんだけども、それが着陸する前にアメリカの結構大きい連邦裁判所で、このトランプがやってること、お金を政治的、中身についてどういう人を学生にするかとか何を教えるかっていうのに口出したい、それ口出してくれないからお金を止めるっていうのは違法だっていうのを裁判所が言ったんですよね。
それで一旦多分ハーバード、先月よりかなり強いポジションになったんだけども、和解はセトルメオとは伸びたんだけど、ただトランプもまた上の裁判所で行くので、だから最終的には最高裁まで行っちゃうんじゃないかなっていう話なんだけども、ただなんか先月はハーバードほぼ折れそうだったところ、折れないで続いてるっていう感じです。
っていうわけで、いろんなところはどんどん、例えばノースウェスタンの学長は辞任しなきゃいけなかったとか、コロンビアもお金払っちゃったとか、いろんなのあるんだけども、ハーバードはまた頑張ってます。
はい、そして次のお便りのコーナーなんですけども、最初は富木委員からで。
メディア映えしやすい、トランプとイーロンの関係を面白おかしく見ている我々ですが、ピーター・ティールとジェイディ・バンスの関係は日本のメディアではなかなか伝えられていません。
ティールの、「We wanted flying cars. Instead, we got 140 characters。」という信念がバンスを通してアメリカ合衆国の今後の政治に影響を及ぼしていくようなことがあるとすると、
Web3やAI、あるいはテック業界全体にどのような変化があると、ジョイさんは考えますか?
たぶん日本でそんな報道されてないかもしれないけど、このジェイディ・バンスという人は、今の副大統領は、もともとピーター・ティールのところにいたので、
ピーターはかなりトランプにお金を出したので、それの一つのお願いは、ジェイディ・バンスを副大統領にしてくれっていうことなんじゃないかなっていう話もあって、
もともとジェイディ・バンスはトランプはヒットラーだとか嫌いだとか、結構トランプ反対主義者だったので、
あんまりトランプはそんなに勝手なかったと思うんだけども、ただ結果的にジェイディ・バンスが入って、
ジェイディ・バンスのポリシーって、たぶんトランプよりもバンスの方が前から大学を潰そうとしていて、
トランプなんかはこの間、ポッドキャストでも言ったかもしれないけども、優秀な人は学生は外国人にグリーンカードをあげようみたいなことを思っているので、
だからさっきのワクチンの話じゃないけども、必ずしも移民に対してそんなに反対じゃない部分もあるんだけども、
この辺は結構ジェイディ・バンス、ジェイディ・バンスはアメリカの新しいキリスト教中心の右翼の一部なので、そっちになってるのかなと。
ピーター・ティールのフライングカーズにセブンイレブンが、140キャラクターはツイッターで、
ピーターは本当は飛ぶ自動車が欲しかったのにツイッターしかもらえなかったっていうのは、今のテック産業のぼやきなんだけども、
それと政策ってどういう関係があるかちょっと僕もわかりません。
はい、それでシュンゴーさんから。
円ラテのステーブルコインJPYCが話題ですが、日本においてステーブルコインが普及することはどのようなメリットがあるのでしょうか。
また普及に向けたい一番の課題は何だと思われますか。
ステーブルコインって暗号通貨より当たり前だけど価格はステーブルで円なので、
あんまり登記目的ではないので、登記目的だから嫌だっていう人たちはJPYCは使うと思うんですね。
で決済手段としてはすごく効率よくて安くて、あと特に海外とかもできるようになると思うんで、
グローバルにステーブルコインっていうのは多分すごく伸びてはきているんだけども、
ただあのステーブルコインって一応法律はあるんだけれども、普通の通貨よりは規制が低い場合が多いので、
少し円とかドルとかでできないものがステーブルコインでできちゃうので、
その一部が今までの企業や産業がやがるんですよね。
だから普通は決済事業者とか預金をもらう人たちがその人のお金とか決済料が他に行っちゃうので、
だからビジネス的に保守的な人とか国はステーブルコインができてもちょっと規制しようとかするんですよね。
だからアメリカなんかで今起きてるのは、アメリカのジーニアスアクトのステーブルコイン法だと、
銀行はステーブルコインの預金に対して金利は出せないと。
だけどそれのループホールじゃないんだけども、ステーブルコインを受けてリワードを出すっていうのはできる。
だから例えばコインベースだとUSDCを置くと年間4.1%金利ではなくてリワードをもらえると。
でこれ金利じゃない。しかも交換所はできるけど銀行はできない。
どうやってそのリワードが手に入るかっていうと、
ステーブルコインっていうのはDeFiの交換所で、例えばドルとECMを交換するためにプールを作らなきゃいけなくて、
そのプールのためにUSDCを預けると決済手数料としてエクチェンジとか人がもらえるとか、
あとちょっとだけUSDCを借りて決済するっていうローンの手段がある。これもDeFiであるんだけども、
そういうとこに入れるとリワードがもらえて、これは金利じゃないので勝手にできるとか、
あと他の国なんか見ると、例えばその国の通貨で証券を売るのには証券業ライセンスが必要なんだけども、
その国の人に例えばUSDCで証券を売るのは違法じゃないと。
そうするとその普通だと売っちゃいけないものをステーブルコインだったら売れるっていうのもあって、
だからちょっとレギュレーションが弱いので、本当はやっちゃいけないようなこともステーブルコインだとできちゃうんで、
それをこう見てこれまずいなっていう人もいれば、そういうことができるようになったから、
中のレギュレーションも変えよう、考え直そうっていうきっかけをする。
アメリカみたいにガンガン進む国は、もう滑った転んだ直していじって、
今銀行がこのステーブルコインを直せって言ってロビー活動してるけども、
日本ってどっちかっていうとちょっと慎重なので、本当は広がってほしいんだけど、
ちょっと広がりづらい可能性もあるし、あともう一つはステーブルコイン業者っていうのが、例えばサークルっていうのは、
ステーブルコインどうやって作るかっていうと、誰かが100ドルくれると、
その100ドル分のステーブルコインを渡すんだけども、この預かった100ドルを国債買って金利が出るんだよね。
だからドルをドルにしても、その交換した分の金利はサークル社に入ってるんだけども、
円だと金利が安いから、その金利では儲からない。手数料とかで儲けなきゃいけないので、
だからビジネスモデル的にはアメリカほど円はおいしくないっていうのはあるんで、
ただいずれは全部ステーブルコインの方向に行くんじゃないかなと思うので、
ちょっとずつ伸びるけれども、JPYCに頑張ってほしいと。
やっぱりJPYCが成功しないと他の銀行とかがやらないので、早くうまくいってほしいなと。
すごくユーザーの利便性は上がると思う。
えー、うさぎさんから。
ステーブルコインが世界各地で発行される一方、
CBDCの導入は再び中央集権へと流れを戻しているように見えます。
金融は結局ビットコインのような分散型ではなく、
国家や中央銀行といった主権的な中央へ引き寄せられてしまうものなのでしょうか。
それとも、人々は通貨以外の形で新しい価値の基盤を見出していく可能性があるのでしょうか。
アメリカが特にCBDC反対してて、
僕はボストンの連邦銀行とCBDCのプロジェクト、MITの時にキックオフしたんだけども、
CBDCはCentral Bank Digital Currency、中央銀行デジタル通貨なんだけども、
で、違いはやっぱり中央銀行がやるのと民間がやるので全然違うんだよね。
で、昔なんかはアメリカとかでも、ちょっと前まで本国そうなんですけど、
普通の銀行がドルを発行したんだけども、
その銀行がつぶれるとそれがダメになっちゃうので、すごく不安定だったんだよね。
で、その不安定さをなくすためにアメリカの一番のお金持ちたちが集まって、
中央銀行を作って、で、各銀行のドルをなくして全部裏付けを中央銀行がやるっていう、
中央集計にしたことによってすごく安定したんだよね。
で、それと同じようにステーブルコインはいろんな人が発行するんだけども、
もしかすると中央銀行が作った方がいいかなっていう、CBDCって話はあるんだけども、
アメリカの共和党とかトランプは今の中央銀行も嫌なんだよね。
中央銀行っていうのは国と別にあるんで、勝手にコントロールできないしっていうのも一つと、
あと中央銀行って中央集計なので、ここで全部中身を見ちゃうことがあるかな。
だから中央銀行が例えばクリプトについてのポリシーを決めてたんで、
捜査機関としても中央政府のコントロールの中の捜査機関としては危ないっていうので、
アメリカの共和党はトランプの選挙の時に絶対CBDCやらないって決断してたんだよね。
で、多分日本は逆にちょっと保守的なので、
あんまり中央銀行がデジタル化やると銀行がやがるので、やらないっていう方向になってると思うんだけども、
ただ一方で中国はガンガンやっていて、
香港とかいろんな国は今CBDCって進んでるので、
だから多分アメリカと日本以外は結構CBDCは進んでるんだけども、
ちょっと違う理由で日本とアメリカはCBDCは遅れてるっていうのがCBDCの話でした。