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絶望カフカの何者かになりたいラジオ、この番組は元アスリートのカフカが日々の絶望と些細なヒントをお送りするラジオです。
最近の絶望は大喜利落選です。さて今回はですね、松尾美里さんが書かれた、
読む・聞く、まとめる、言葉にする、という本についてお話していきたいと思います。
みさとさんと読ませていただきますが、みさとさん、僕のスタッフにも、以前野村鷹文さんのブックキャンプの企画でコラボ対談させていただきまして、
本当に面白かったんですけれども、いよいよ著作を出されたということで、こちらの5本読ませていただきまして、めちゃくちゃ良かったです。
特に何だろう、内容はもちろん面白かったんですけど、さすが書籍の要約者、ライターということもあって、
非常に分かりやすい、無駄がない中で要点をしっかりまとめられて、なおかつ何かこういう、何て言うんですかね、ビジネス書って説教臭くなりがちじゃないですか。
でもそんなことはなくて、具体と抽象のバランスも良くて、この本の構成として始めにから終わりにまでの一つの流れがなんというか美しいなと思いました。
これはおべっか抜きにとっても良い本だなと思いました。
そんな感想も含めて、この本はどういう本だったのか、そして僕はこの本を読んだ前と後でどういう差分があったのかという話をしていきたいと思います。
さて、この本のタイトルにもある、読む、聞く、まとめる、言葉にするとはどういうことかというとですね、
その通りで読むこと、聞くこと、まとめること、言葉にすること、つまりそのインプットとアウトプットをどうやってうまくしていくかということが書かれている本なんですよね。
そしてこの4つをワンセットで考えた方がいいんじゃないのかということが松尾さんの主張なわけです。
これ本当その通りだなって思いました。
なぜなら、現代のあらゆる仕事っていうのは、この読む、聞く、まとめる、言葉にするがワンセットでできているからだって言ってたところに本当にその通りだなと膝を打ったわけです。
例えば、今僕は業務の中で法律とか規定とかを調べて、現状を人に聞いて、それを資料にまとめてわかりやすい形で伝える、そしてまたその会議でそれを言葉にしてまとめてっていうサイクルをやっていたりするんですけれども、
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それをまさに読む、聞く、まとめる、言葉にするをワンセットでやっているわけです。
そういうひっくるめて言語化力と言いますけれども、その言語化力ってまさにビジネスでは質に関わってくる部分ですし、
これは非常に何か一つ単発で鍛えるというよりはワンセットで考えてトレーニングするっていうことが重要なんじゃないかと。
じゃあその中でそれぞれに対してどうやっていくのかっていうことがこの本の中のエッセンスとして書かれているんですよね。
その内容についてはぜひ本を読んでくださいっていう感じなんですけれども、特に僕自身がいいなぁと思ったのがですね、まとめるのところなんですよね。
松尾さんはまとめる力は制限から磨かれるというふうにおっしゃってます。
つまりそのいろんな情報を得て、これを膨大な情報をどうやって言葉にしていったらいいんだろうっていうところをまとめるにはある程度制限を設けた方がいい。
例えば20分以内にブログを終えると決めて、そこからもう書いちゃう。
例えばこれを1時間1日と伸ばせばもっといいものを書けるかもしれないけど、とりあえず20分以内で書いてみる。
そうやって制約を設けることによっていろんなアイディアが花開くというふうに言ってるんですよね。
確かに僕はそうやって制限を設けることってなかなかしてこなかったなぁっていうふうに反省してます。
で、このアイディア、実は高橋新平さんのアイディアから受け取ったと松尾さんは書かれてるんですよね、本の中で。
そういうアイディア的制約として高橋新平さんはカプセル問いは制限から生まれたと言ってます。
カプセルに入るサイズのものでないといけないですよね、ガチャガチャは。
そして数百円程度の値段で作れるものでないといけない。
さらにもっと言えば売り上げを立たせなければいけないので、一人のお客さんが何回も回すようなラインナップでなければならない。
そういう制限がある上で、じゃあどんなものを作ったらいいのか。
そういう制約があるからこそいろんなアイディアが生まれるんだって言ってます。
そういう制約があるからこそいろんなアイディアが生まれるんだっていう高橋新平さんのアイディアに、
松尾さんはこれは文章にも当てはまるし、書くことに当てはまるっていう風に言ってるんですよね。
いや本当これはその通りだし、音声配信においてもこれはそうだなっていう風に個人的には考えてます。
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だいたい僕は10分くらいで音声配信をするっていうことを決めてるんですけれども、
この10分の尺で話せる内容っていうのも限られてくるので、
その中で自分が一番伝えたいことって何なんだろうってことを考えながら話をしてたりするので、
このまとめる力っていうのは制限で磨かれるっていうのはまさにその通りだなっていう風に思いました。
その他いろんなところこれいいなって思うアイディアたくさんあったんですけれども、
最後にマインドセットとしてこの読む聞くまとめる言葉にするがなぜ良いのかというのを改めて書かれているところに
僕自身ハッとしたのでそれをご紹介していきたいと思います。
それは第5章の最後の方に書かれている最後はあなたのあり方が問われるという箇所なんですよね。
今までビジネスの領域で読む聞くまとめる言葉にするが必要なんだという話をされてきました。
あるいは読み手のニーズに合わせてどのように読んで聞いてまとめて言葉にした方がいいのかということが書かれていたんですよね。
でも読み手のニーズに合わせたものだけじゃないこの読む聞くまとめる言葉にするという視点もあるよねということが書かれています。
例えば読み手を意識してなくても読み手の関心が少なくても不器用だったとしても自分が心がこもった言葉だったら相手を動かすことができるんじゃないかそんな風に書かれています。
自分自身が今までの人生で心が揺さぶられた言葉それに対してなぜそんな風に思ったのか
それをどうやって伝えたらいいのかそれを自分なりに考えて自分の熱意を込めて言葉にする。
それも一つの読む聞くまとめる言葉にするじゃないかと松尾さんは言ってるんですよね。
つまり自分自身がどういうあり方を持っていて考え方を持っていてどういう言葉でその考え方を伝えるのかそれによってあなたが何者なのかということが見えてくる。
それによって相手があなたの人柄がわかる。
本の中ではアリストテレスの便実論を引用されて話し手の人柄であるエイトスが最も重要であるとアリストテレスは言ったんですけれども
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そのエイトスにつながってくる。エイトスを人から評価してもらえるようになる。
そのために自分自身が何者なのかということを伝える必要がある。
そのために読む聞くまとめる言葉をにするが大事なのであるということが書かれているわけです。
だから今までの話をまとめると読む聞くまとめる言葉にするをワンセットで考えることというのがまず重要である。
そしてそのワンセットで考える能力というのはビジネスの領域でも重要になってくるしあなたが生きやすくなるためにも重要であるということなんですよね。
ビジネスの領域で活躍するために必要な能力と思われていたものが自分自身の人生を生きやすくするための能力にもなっている。
だったらこの能力を磨く他ないじゃないかっていうことなんですよね。
そしてそれはどうやったらいいのっていうとこの本読んでくださいっていうことになってくると。
いや、なかなか深いテーマだし自分自身がもっともっと言語化力を磨いていきたいなぁと思えるような感想を抱きましたね。
みなさんはちょっと拙い感想でしたけれど私の感想を聞いてどんなふうに思ったでしょうか。
もしよければこの本読んでください。
はい、というわけで今回は以上になります。ありがとうございました。
ではまた。