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2024-11-17 18:06

第98回「山の向こうから水を引け! 地図と地形でわかる日本の川と流域外分水」 をレビュー

ツイてるブッククラブは、橋本大也、いしたにまさき、聖幸、たつを がお送りする月に1冊本を読んでいこうというポッドキャストです。 今月の課題図書は、実業之日本社から出版されている 三橋さゆり 著「山の向こうから水を引け!地図と地形でわかる日本の川と流域外分水」をレビューしていきます。

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ツイてるブッククラブです。
ツイてるブッククラブは、橋本大也、いしたに正樹、聖幸、たつをがお送りする
月に一冊、本を読んでいこうというポッドキャストです。
今月の課題図書は、実業の日本社から出版されている三橋さゆり町、
山の向こうから水を引け、地図と地形でわかる日本の川と流域外分水をレビューしていきます。
先月選ばれたこの本ですけども、川と流域外分水というタイトル。
ちょっとおかたいようなタイトルの通り、
僕の専門知識がないとわかりにくい部分もあったかと思うんですけども、
それぞれの感想を聞いていきたいと思います。
たつをさん、いかがだったでしょうか。
はい、たつをです。
これ、紙の本と電子書籍があったんですけど、紙の本を買って読んでみました。
これは前のページの地図を見返したりとかすることも多いので、紙の本が良いんですけれども、
ついつい地図や写真を拡大したくなってピンチアウトしちゃうんですよ。
ちょっと拡大してみたくなっちゃうじゃないですか。
今までに一番ピンチアウトジェスチャーをしちゃった紙の本みたいな位置づけです。
それがあるから、本当はKindle版もまた買っちゃおうかなと思ったんですけど、
そこはちょっと踏みとどまって、紙の本で読みました。
この本、流気害分水の10個紹介されていて、
一つ一つの紹介はあっさりというか資料ベースの記述と、
実際に現地行ってこんな感じでした、ベースの記述みたいな感じで、
そんなにドラマチックではない感じなんですけど、
ただ、取水口から水の流れに沿っての、順番にだんだん水が下るに沿っての記述なので、
自分が水になった気分で旅行体験できるっていうのがちょっと面白かったです。
実際、これカメラをつけた船というか水上ドローンみたいなのを流して、
世界の車窓からみたいなのをやったら面白いんじゃないかなとか思いながら読んでいました。
内容というか、自分が思った感想的な話として、
高低差の重要性っていうのを結構痛感しました。
もう昔からこういうの皆さん苦労してるんだなって、
ちょっとした高さの違いっていうのが重要というか、かなりシビアだなっていうのがあって、
東高線に沿って作ったりとか、橋とか裁縫、逆裁縫とかの仕組みとか、
昔の人はすごいなと思いました。
車の道路作るとかだと多少ちょっと高低差、ルーズでも良さそうなんですけど、
水の場合はあんまりそういうところもできないので、
結構これってかなり技術的にすごいことなんだなと思っています。
あと個人的に、昔から思ってたのが、近くに大きな川が流れてるのに、
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なんでわざわざ遠くから水引いてくるんだみたいなのがあったんですけど、
当たり前っちゃ当たり前なんだけども、川が削った谷底を流れていくと、
残った大地のところに畑やろうとしても大地に水をあげられないからです。
それはそうだなっていうので、勝手に疑問に思って勝手に納得しました。
一つ一つの話は、無理にガンガン膨らませれば、
プロジェクトX何本にでもなりそうな、結構ドラマは裏に詰まってるなっていう感じはしました。
それだとお腹いっぱいになりすぎるんですけど、
本職くらいのあっさり技術がちょうどいいのかなとは思っています。
最初の浅川祖水の話とか、
これもチリでやってたときに教科書に出てきたような気がするんですけど、
明治期の岡海外国人が科学的に流量計測調査をした走りであるみたいな話があって、
明治期の岡海外国にこういうところで大活躍してるのかっていうのをちょっと思ったりとか、
初期段階での外部知識とかコンサルタントの有用性みたいなのをちょっと感じたりしました。
で、岡海外国人の銅像みたいなのが建ってるんだけど、
戦時中は地中に隠されてたみたいな話があって、ちょっとほっこりしました。
あとは足の甲ですね。
深浦養水院か。
僕は40年くらい前から足の甲一周ハイキングをしたことがあって、
守水溝、あまり記憶がないんですよね。
一応地図見てあったんだけどあまり記憶がなかったので、
ここはまたちょっと行ってみたいなと思ったりとか、
あとちょっと個人的にすごいなと思ったのは福岡洞水で、
要するに84メートルですね、高低差、84メートルの上まで水をポンプで送って、
博多の方に水を流して、そこを人たちのお水水にするみたいな話があって、
結構えぐいことやってるなと思って。
これなんか、例えばプロジェクトXとかだったら水山を登るみたいな感じのタイトルがつきそうかなっていう。
そういうふうに思いました。
そんな感じで本書を読むと、世界の見方っていうと大げさな感じするんですけど、
日本の何気ない町とか村とかの風景の見方がちょっと変わるっていうのがあるかなとか、
観光地でハイキングとか、新幹線で移動するとき窓見たりとか、
いろいろ見かける、地水関係の謎の建物的なものの理解っていうのも結構できるかなと思います。
川にある謎の板とか、川の横に立ってる塔みたいなやつ、
逆サイフォンの管理してる塔みたいなやつとか、
そういうやつはあれだったんだなっていうのがよく分かりました。
都心から離れてお出かけするときに、こういう地水の関連な要素っていうのを
いろいろ探しながら見てみたいなと思いました。
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ダムブームとか、昨今ありますけど、
自分はあんまり巨大ダムには興味がないので、なんでかなと思ったんですけど、
この本を読んでて結構すごい楽しめたので、
単純に言ったら水の流れを追うのは楽しいんだけれども、
その途中の巨大建造物はあんまり興味がないってことがわかります。
自己理解的な感じで。
洋水巡りみたいなのはテーマとしてやってみたいなとは思っています。
洋水巡り、ハイキングみたいなやつね。
本書は、みなさんも結構評価難しいみたいな話あったんですけど、
僕は高校でチリやってたり、
結構ボーイスカウトで山行ったりとかそういうのあったりするので、
この辺に関してはすごい興味があるので、すごく楽しめました。
ただ、そういうの全く興味ゼロっていう人に対してこれ進めても、
多分この密度なものは全然読めないと思うので、
そういう意味ではそこだけ引いて4.5くらいにしようかなと思います。
以上です。
ありがとうございました。
続いて大也さん、いかがでしょうか。
全く知らない世界を知ったなっていう、
そういう本ですね。
なので結構難しいですよね、実はこの本。
読むのが。
知らないこといっぱい書いてあって、
言葉もわからなかったりするっていうのがあって、
実はタイトルからして私分かってなかったっていうのがあって、
みんな知ってました?
流域外分水?
日本の川と流域外分水っていうタイトルだけども、
そもそも流域外分水って何なのか、
最初の解説で知ってですね、
ああそういうことかと。
人工的な何かものを作って、
本来の流れじゃない方へ水を向けているっていう、
そういう流域外分水を10ヵ所解説する本であったということを、
最初の数ページで知ったわけですよ。
何の本読むのか私実は知らなかったんですね。
知ったつもりだったんですけど。
山の向こうから水を引けって書いてあるじゃないですか。
ああそうか、そういうところに注目すれば分かるのか。
しかも一番身近なところだと足の甲なわけなんですけども、
当然足の甲って、
こっち側に神奈川県というか小田原とかの方に流れるでしょうとか思ったら、
そうじゃない方に流すっていう話で、
そもそもそれも知らなかったので、
本当に知らないことだらけの本だったんですね。
あととてもすごいなと思ったのが、
どういう著者なんだろうっていうのを調べていくと、
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三橋さゆりさんっていうのは、
東高大の工学部土木工学科の初の女子学生なんですね。
すごい。
その後建設省に入省して、
最終的には国土交通省水資源部長とか、
内閣官房水循環政策本部事務局長まで登っていくというもので、
2022年に役所は退官されているようですね。
他にもダムマイスターとか気象予報士とかいろいろ持ったりしていて、
この人に興味をとても覚えました。
この後どうするんだろうと。
今まで役人だったんだけども、その立場を離れて、
この土木のマイスターとして何をされるんだろうなというのが、
すごい気になる内容でした。
今後旅行に行くときに、その地域の水の流れに関してこれを読めば、
旅行がとても楽しくなるんじゃないかなというふうに思いました。
特にここで紹介されるような施設というのは、
一見見てもなんだかよくわからないものばかり。
写真いっぱい出してくれるんだけど、
確かにこういう形の施設あるよねって思うけれども、
それが何なのかはわからなかったわけで、
正体不明だったいろんな川の施設が全部わかるようになったと。
いやまだわかんないんだけど、
この本を見ればわかるようになったというところが、
非常にありがたい本だったかなと思います。
正直ちょっと難しくてですね、
よく知っている川以外の話に関しては、
なかなか頭に入ってこないというのが正直なところでしたが、
ただ今後そっちの方に行くときに、
これ持っていくと面白いかなと思うので、
星は4つかな。
非常に専門的でちゃんと書けているものだと思うんですが、
ちょっと難しかったので1引いた感じです。
はい、ありがとうございます。
じゃあいしたにさんいかがでしょうか。
はい、まずですね、
読書体験的には私はある意味ちょっとラッキーなところがあって、
これ一番最初に出てくるのは、
いなわしろ湖水系ですよね。
朝霞疎水というところが出てくるんですけども、
ここに出てくるですね、
さっきたつをさんも言っていた銅像とかですね、
あと有名なのがこの十六峡水門かな。
はい、ありますね。
この辺がいっぱい出てるんですけど、
これ実は私全部行ってるんですよ。
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これは何でかというと、
藍津にカメラのレンズで有名なシグマという会社があるんですけど、
そこが藍津に工場があって、
それの工場見学に行くときに車で行きまして、
車で行った理由もですね、
藍津と福島県ってそもそも中通り浜通りみたいな言い方をするように、
太平洋側と内陸側が結構途切れてるんですよ。
車で行くのもですね、
今は那須からトンネルを延々くぐっていくと意外と藍津までさっと行けるんですけど、
それがないときは山をぐるっと回っていかないといけなかったっていう。
そのトンネルができたんで車で行ったっていうのもあって、
この辺の地理関係を車で全部走ってるので割とちゃんとわかっていて、
当時行ったときにですね、
SNSとかにこんなところに着いたんだけど、なんだここはみたいなのを投稿してたらですね、
この辺の地域っていうのは福島県の人たちにとってはですね、
要は社会科見学とかで必須コースで回るところらしくて、
僕のFacebookのフレンドにいる福島県人という福島県人が全員解説してくれて、
非常に楽しかった経験があって、
それを思い出しながら読んでいたので、
一発目のこのアサカソスイが非常に楽しく、復習を兼ねて読んだという感じがあって、
それが非常にやっぱり一発目が楽しくて非常に良かったなって。
その体験があると、他のは正直わからないような場所もないわけではないんですけど、
おそらく行けば楽しいのではないかということは容易に想像がつくので、
さっき大也さんも言ってましたけど、
馴染みのないところであってもですね、
その近くに行く時にはこの本を持って行こうという気持ちにはなったなと、
そういう見方をすればいいなというところが良かったという点と、
あとは改めて、日本は水がいいという言い方をしますけど、
やっぱりぼーっとしていたのではダメで、
自然環境を一部作り変えるというところも含めてやっていた結果が、
今の日本のいろんな水系が保たれている、それから生活にも使えるみたいなところを、
これだけの規模でいろんなところでやっているんだなというのを改めて知ったのは非常に良かったなという感じです。
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ただし、確かに評価がすごく難しい本で、
一言言って、さっき大也さんも言ってましたけど、
とりあえず全然簡単じゃないんですよね、この本ね。
そこがやっぱり最大のハードル感なので、
僕がたまたま一番最初のところが行ったところがあるところだったので、
割と最初スッと読めたのが非常に大きかったので、
どうしてもある程度人は選んでしまうかなというところはあるので、
僕も星4とさせてください。はい、以上です。
はい、ありがとうございました。
確かに難しいですね、最初から最後まで一気に読み通す。
ストーリーとか一連の流れがあるわけじゃないので、
小説だったらハマればどんどん読み進めるっていうのもあると思うんですけど、
10個あるんで、1個読んだだけでちょっと疲れるし、
全然都知観ないところだと、最初から最後までよくわからないというところも
確かにあるなと思いましたけど、四国のところなんかは、
全国ニュースでもよくダムとか水不足の話題のときに出てくるんで、
なんとなくはわかるという人も多いと思うし、関東の方であれば、
足の子とかそういうのはよく言ってるんでしょうけども、
もっとね、流域外分水っていうのにこだわらなければ、
疎水で言えば京都とか東京とか小平の方にある玉川浄水とかいろいろあるのかと思いますけども、
でも玉川浄水とかもね、結構パンフレットとかもその周辺の市町村とか充実してるんで、
私も行ったことあります。結構面白いと思います。
だから水系みたいなことがわかってないと、
例えば江戸時代の徳川御三家って、
三島があって名古屋が終わりがあって、そこまではなんとなくわかるじゃないですか。
なんで和歌山なのみたいなところがあるんだけど、
当時はやっぱりあそこにある川が物流の中心になっていたので、
非常に重要な藩だったっていうところとかは、水系みたいなものがわかってないと、
なんで和歌山みたいなところとかはね、わかりにくいんですよね。
だからやっぱり歴史と水系も非常に関係があるんですよね。
あとさっき大也さんが旅行に行くときにちょっと今までと見方が変わるっていうお話あったんですけど、
前地質と美食の本を紹介したこともあったんですけども、
そういうふうに旅行と絡めていろんなこういう本とか見ても楽しいのかなと思います。
じゃあそれぞれ星が4.5、4、4と高評価いただいて、
難しい本だったにもかかわらず高評価いただいて嬉しく思います。
またこういうふうにちょっと経路が変わった本も時々紹介していければなと思います。
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じゃあ今回はこんなところで締めたいと思います。
また今度よろしくお願いいたします。
では。
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