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読書レビューポッドキャスト「ツイてるブッククラブ」9月の課題図書「Humankind 希望の歴史 人類が善き未来をつくるための18章」を読んでメンバーで語り合います。番組の感想、あなたのレビューは、Twitterアカウント @tsuiteru2020 へどうぞ! #ツイてるブッククラブ #読書会 #ポッドキャスト

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こんにちは、ツイてるブッククラブです。
ツイてるブッククラブは、デジタルハリウッド大学の橋本大也、
親身大門の石谷正樹、八戸経済新聞の成功、
達夫のチェンジログの達夫がお送りする
月に一冊本を読んでいこう!というポッドキャストです。
今月は文芸春秋から出版されている
ルドガー・ブレグマンの
ヒューマンカインド・希望の歴史
人類が良き未来を作るための18章をみんなで読んだので、
それをレビューしていこうと思います。
橋本・石谷・成功・達夫の順でレビューしていくということです。
よろしくお願いします。
じゃあまず、紹介者の私ですけれども、
実は私、これ読んでからずいぶん時間が経っていて、
もともと英語版で読んだんですね。
去年の6月に、もともとオランダ語版がとても評判が良くて、
オランダ語版に対する英語の書評が多数出ていたんですね。
それで、もうすぐ英語になるよっていうレビューだったんです。
なので、発売日にこの本を買いまして、英語版で読みました。
で、非常に感動して騒いでいたんで、
実はそれから1年以上経っているために、
ちょっと今、どういうやつだったって思い出したりとかしてたんですけれども、
基本的には性悪説で考えがちな世の中を、
性善説で読み直すというもので、
私たちが基本として考えてきたいろんな社会の理論が、
全部この若干33歳、32歳か33歳のルトガーブレッグマンによって
全部ぶち壊されて、解体されていくっていう、
そういう爽快な破壊と創造の本だなというふうに思いました。
最近、文芸衆議院から出版されて、日本でもかなり売れているようですね。
なので、この本は今、全人類が本当に読んだら
世の中が良くなるっていう気がするので、
ベストセラーになってほしいなというふうに思っています。
石谷さん、どんな感じでしょう?
石谷さん:「性悪説と性善説の部分って、ネットのいろんなことでも、
基本的なことってみんな言うけど、これ良かったです。
吉野家の牛丼って美味しいよねってみんなあんまり言わないじゃないですか。
当たり前だから。
当たり前であんまり言わないことっていうところこそ、
実は本質なんだよっていうところを証明するので、
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結構悪魔の証明に近いっていうか、
なかなか難しい仕事でありながら、
誰かがやらなくちゃいけなかったっていう仕事を、
この若い研究者がやってくれたって非常に素晴らしい。
とりあえず、まず仕事として素晴らしい仕事だなというふうに思いましたね。
個人的にあれで言うと、
イースター島の話も良かったんですけど、
ほぼ最後の方に出てきたネルソン・マンデラの話。
ネルソン・マンデラが釈放されてから、
いわゆるアパラル・ヘイトが終わるまでの期間のところって、
結構あんまりよくわかってなかったんですよ。
なんか気づいたら選挙になってて、
なんか気づいたら大統領になってて、
あれ何だったっけみたいなところがあったのが、
この本で埋められたのは非常に良かったな。
あの双子の話は全然知らない話だったので、
個人的にはすごく良かったのと、
あとはもうなんかすごい当たり前の話を、
その当たり前の話がいかに当然のことなのかっていうところを、
一個ずつ検証してやったのは、
人類は基本的に戦争は好きじゃない、
そうだよねっていう当たり前の話っていうのをやった人が、
僕の今までのいろんな本を読んだ中では、
あまりこういうことを正面切ってやった人っていうのは、
あんまり記憶にいなくて、
それをしっかり一応最後までやって、
あと先月の認知バイアスの話にも若干つながっているところがあると思うんですよ。
数少ない事例をもとにして、
それがあたかままの世界の全てであるかのように考えてしまう。
ニュースを見るなみたいな話も出てくるんですけど、
それもつながる話なんですけど、
認知バイアスの本とかって、
認知バイアスってありますよねっていうところで結構終わっちゃってたのが、
いろんな本来は正伝説で見なきゃいけないことを、
制約されて見てしまった上に起きてしまったことの、
じゃあそこからどうしていけば具体的にいいのっていう話まで、
後半ちゃんと踏み込んで、
ちゃんと事例を込みで出してきているっていうのも、
やっぱりいい仕事感がどんどん高まるっていう。
本当、とりあえず皆さん黙って読みましょうっていう本ですね。
なので僕は今回これ星5ですね。
本をとりあえず基礎教養としてみんなとりあえず読んどけっていう。
その上で話をしましょうっていう本の1冊、
まさに10年に1冊の本ということで、
とりあえずいいんじゃないかなというふうに思います。
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なるほど。ありがとうございました。
私も言い忘れましたけど、
私も去年読んだ本でこれが一番良かったんで、星は5です。
それでは次、セイコウさんいかがでしょう。
そうですね、私ビジネス上いろいろ読んでるんですけども、
出世とか権力とかそういうのが出てくる本も多いんですけど、
やっぱりそういう本はちょっとズーズーしく言った方がいいとか、
推しが強い方がいいとか、ある程度小鶴く生きなきゃダメだ的なのが多い中で、
こういう本当は性善説で、人間って本当はいい人なんだよって、
そういうことが書いてあるととても新鮮でした。
あといろんな本にも書いてあるような、ミルグラムの実験とかですね、
スタンフォード監獄実験とか、ああいうのちょっとそうじゃない、
今までの定説とは違うんじゃないかっていうその傍観者効果とかですね、
そういうのが覆されるというか、そういうのに疑問を投げかけるのも新鮮でしたし、
あと話の中でいろんな島が結構出てきて、
人間が小さいコミュニティの中での失礼みたいので、
オーストラリアの近くの古島とかイースター島とかいろいろ出てくるんですけども、
そこの描写も結構楽しくてですね、
自分が冒険したり、そういう気分にもさせてくれました。
あと石谷さんもおっしゃってたんですけど、
ネルソン・マンデラに関わる双子の嵐っていうのは僕も全然知らなくてですね、
そこだけでももう一冊の本になるんじゃないかなという、
面白さの本でした。
だいぶこう、自分の常識とか世間の定説とはかけ離れてるんですけども、
ただ思い起こせば本当に小さな親切とか善意っていうのは世の中にあふれてて、
ことさらテレビとかニュースやると本当論争ばっかり起きてたり、
争いばっかり起きてるような感じしますけども、
日常はあったかいあれにあふれてるんだなっていうのを気づかされてくれる本で、
私ももうちょい人に優しくできればいいなと思いました。
星はですね、ちょっと細かいことなんですけど、
二冊組になってたり、そういうのがどうなのかなっていうのが、
本当かなっていう部分もちょっとたまにあったりするので、
4.5ですかね、将来またアップデートされるという期待を込めて4.5で、
今回は、後話、後話次回に持ち越ししたいと思います。
でも本当若いからアップデート版はありそうですよね。
はい、ありがとうございました。それでは達野さん、どうでしょう。
そうですね、この本はですね、とりあえずまず、
人間はなぜ善なのかみたいな話が最初の方にあったじゃないですか。
キツネを人に、野生のキツネがなかなか懐かないけれども、
ちょっとでも懐くやつを選別していくと懐きますみたいな話があって、
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結局その人間が善なのはなぜかっていうと、
なんか自分自身を家畜かとかペット化してるからだと、
自分たちに人間に懐いてるとかそういうふうに、
愛嬌を振りまくようなのが生産戦略になって善なのだみたいな話があって、
なるほどと思いつつも、なんかちょっと怪しさを感じるんですよね。
ちょっともうちょっとなんか深掘りして、
なんかもうちょっと納得するような、説得されたかなって気持ちがちょっと最初の方がありました。
一応納得は納得するんですけど、ただこの本の深掘調っていうのは、
やっぱりその人間は悪であるっていう過去の実験について、
あやつし点をズバズバ指摘して結論をどんどん覆していくっていうところですね。
ここが本当に一番スリリングで面白いところだなと思いました。
スタンフォードの監獄実験だったり、ミルグラムの実験だったりとかですよね。
そこでもうちょっと私も、それ上巻の終わりの方か、もうその辺で満足しちゃいました。
下巻に行くと、何だろう、なぜ善人が悪人になるのかみたいな、
ナチスだ、ホロコースとかで出てきて、なぜだろう、なぜだろうって読むと、
結局なんか友達パワーだっていう。
少年漫画的な友情だみたいのが、善人が悪になる原因だみたいな話を聞いて、
確かにそうなんだけど、すごい一瞬としてやりきれないなって気になったりしました。
残りの下巻の残りらへんは、人間が善であることを前提とした仕組みとか事例とかを紹介していて、
自由な学校とクラスであったりとか、予算を住民がみんなで決めるんだとか、
そういう話で、こんなのうまくいってますよみたいなのがあったんですけど、
そこは後から新しいものをつけました的な感じで、時間の洗礼を受けてないので、
10年後どうなったかっていうのはちょっと怪しみがあるかなと。
たださっき皆さん言ってるように、著者はすごい若いので、
その辺の10年後とかもどんどんアップデートしていって、
結局そこを見て何が効いて何が効かなかったのかみたいなところもやってくれるんじゃないかなっていうような期待があります。
僕の全体の印象としては、若干怪しいところもあったりとか、
友情パワーが悪につながるがっくりみたいなそういうところもあったりとか、
あまりにも楽観的に最後の方の善を前提した仕組みがちょっと楽観的すぎるかなっていうところもあるんだけれども、
いろいろネットで断片は知ってたんだけれども、
怪しい定番となっていた心理実験みたいなのの怪しさっていうのをきっちり指摘したっていうことで、
すごく感銘を受けたというところがすごいプラスになるかなと思います。
なので、星としては4.5ですね。
成功さんと一緒で、やっぱりもうちょっと経ってから完成度が高まったら5になるくらいかなっていうようなイメージでした。
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とてもスリリングで楽しい本なので、とてもおすすめです。
はい、以上です。
はい、ありがとうございました。
なんか打ち合わせ時に辰夫さんがブツブツ言ってて、もっと点数低いのかと思ったら4.5って助けてくれて。
面白いですよ。怪しい、なんだなってところはあるんだけれども、やっぱり根本なところは面白いしおすすめ。
なるほど。全体的には5、5、4.5、4.5ということでかなり高い評価を得たという結論。
多分過去最高点じゃないですか。
でもこれ確かに読む人の人生観みたいなのを試されますね。明らかになりますね、こういった感想を言うと。
あとあれですよね、この手の本って翻訳の問題とかもあって、結構読みにくい本が多かったりする時もあるんですけど、
その点でもこの本はかなり読みやすいので、そこもいいポイントかなと思いますよね。
そうですね、読みやすいっていうのはありましたね。
僕確か上巻とか確かほぼほぼ1日で読んじゃった気がしますね。
そうですね、こういうテーマの本なのにスラスラ読めるというのがとても良いということですね。
それでは皆さんどうもありがとうございました。紹介した私としては高い点になって良かったと思っているところです。売れるといいですね。
なんかあれですね、みんなが良い本だと思っていると意外と収録時間が短くなるっていうね。
賛否両論ないね。3時しかないっていうか。
良かった良かったって言って終わっちゃう。
確かに。なんか賛否両論ある本。
賛否両論ある本の方が長くなる。
2対2でさ、賛成反対でけんけんガクガクしないと。
みんなでボロボロにするみたいな。それも賛否両論としてどうかみたいな。
いやいやダメですよ。正伝説ですから。
なるほど。
じゃあそういう感じで今回皆さんどうもお疲れ様でした。
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