00:03
ツイてるブッククラブです。 ツイてるブッククラブは、橋本大也、いしたにまさき、聖幸、たつおがお送りする
月に一冊、本を読んでいこうというポッドキャストです。 今月の課題図書は、門川新書から出版されている横田雅雄さんが書いた
「潜入取材、全手法調査、記録、ファクトチェック、執筆に訴訟対策まで」をレビューしていきます。 この本は前回私が紹介したんですけども
Amazonの倉庫やユニクロに潜入取材した経験を持つ横田雅雄さんが書かれた本です。 潜入の方法、いかにして潜入するかという方法から、いかにして記録を取るか
また、いかにして危険なこともありますので身を守るかということや訴訟対策などが書かれています。
この本、皆さんはどのように読まれたでしょうか。それではたつおさん、よろしくお願いします。
たつおです。この本を読んでですね、ぶっちゃけすごく面白かったですけれども
前回、成吾さんが紹介してくれた内容そのものの面白さだったので、新たに発見した面白さみたいな観点から言うとあれだったんですけれども
期待にそぐわぬ内容でした。基本的にもうちょっと盛りだくさんですよね。
もう多分この方の今までの仕事の集大成みたいな、これ出してあとはもう死んでもいいくらいな気合が入ってたかなという感じで、そういう熱量も感じました。
潜入取材自体に関しては、結構身を削る仕事かなっていうのをちょっと思って、自分をさらけ出してPV稼ぐYouTuberとかブロガーみたいなのに近いのかなと思いました。
その分得られるもの、名声は特に得られるものかなと思うんですけれども、というのがあるので、その辺のメリット・デメリットみたいなのがあるかなと思いました。
あと、僕が面白いなと思ったところは、成吾さんが全部言っちゃっているので、ペンネームで書いていれば今後もいろいろと潜入取材できてよかったかもとかね。
ルポを書くときに大切なことは、潜入して働く場合も手を抜かないで働くことだとか、嘘を絶対つかないことだみたいなところも非常に近世に触れるとかいう感じもありましたし、
ユニクロだとメモが取りやすいみたいな話とかも結構なるほどなっていうのは思いました。
で、やっぱり一番気になったのが秘密録音と盗聴の違いみたいなのがあって、勝手に録音しちゃいけませんって言うんだけれども、
03:03
自分用だったら録音しても大丈夫だよみたいな話を結構丁寧にその辺の法律的な話とかもしてくれていたので、
僕も学校にちょっと行って先生方の話を聞くときにちょっと録音するみたいなこともなきにしもあらずだったりするので、その辺はちょっとクリアになったかなと思いました。
あと隠しカメラの話、メガネ型のカメラの話が結構面白くて、この方のやっているYouTubeの書籍宣伝みたいなのをセイコさんに教えてもらって見てたんですけれども、
隠しカメラ実際に使ったのはこういうやつですみたいな感じで、メガネがあって、メガネの額の真ん中、目と目の間のところにカメラがついてるってやつなんですね。
で、これはと思って、今7、8千円くらいで買えますよみたいなことを動画でおっしゃられてたんで、著者の方に。
で、Amazonで探すと、今ちょうどセール中で7千円くらいで、思わず買ってしまいそうにはなるんですけれども、特に取るものもないので、ちょっとぐっと我慢しました。
ただ、そういうね、これからこんなことが、なんかそういうことありそうだなっていう方は、買っておいてもいいんじゃないかなと思いました。
はい、ちょっと掃除でそんな感じで取り留めない感じではあったんですけれども、なんだろう、その、よく自己啓発症みたいなパターンとかって、
その著者の反省はなんかちょっとうっすら前半にあって、その後にられたありがちな教訓を紹介するみたいな題材のほうがいっぱいあるんですけれども、
なんかまあ、そういうのとしてみると、なんていうかその、自身の話の密度の濃さっていうのが尋常じゃないっていうところがあって、
そこから得られたそのノウハウ、経験っていうのもかなり濃いと。
さっき言ったようにちょっと盛りだくさんだった話をしたんですけども、これ一冊でこれだけ詰め詰めに入ってるんだったら、非常に読んでお得感を感じました。
たぶんこの方は本の中でも書いてるんですけども、いろいろ記録をしっかりとっていてみたいなところがあるので、ちゃんとこういう本に起こすときにもそういうのがいろいろと役に立っているのかなと思いました。
記録は大切な、僕はメモをよく取るんですけれども、やっぱりこの方には全然かなわないなっていうところをちょっと感じました。
ということで、私としてはもうこれ、全くもって星5なんです。
これはもっと若いうちに読んでいたら、いろいろとカメラだマイクラで楽しいことできてるかなと思ったりはしたんですけど、そんな感じです。
以上です。
はい、ありがとうございました。
では大也さんどうでしょうか。
はい、面白い本でした。
取材するっていうことに関してかなり真面目に書いている本で、もう普通に役に立つのではないかと。何かを取材して、ものを書くということ。
06:11
後書きにその潜入素材はブルーオーシャンだっていうことが書かれていて、もっとやろうみたいな話だと思うんですけども。
それはどうかなと、とても思ってですね。
この本を読んで、面白いんだけども、ちょっと怖さも感じて、非常に優秀で、この人はおそらく悪い人じゃないから、良い本を、ジャーナリズムの本を書いてたと思うんですけども。
これってでも同じテクニックを持った人で、もともといいと思って、思い込みとか潜入感で、この企業は悪いことをしていると。
そういうふうに思って入っていって、例えば映像とか音声に関しても、挑発するとか誘導するとか切り取りをするとかすることによって、本来それほど悪くない企業を貶める内容を書くことも可能ですよね。
だからちょっとこれは怖い話かなとも思いました。
ただ救いとしては、この人がこれで暴露しちゃったから、このノウハウはだんだん使えなくなっていくだろうと。
企業の法務部とかも、こういう潜入資材があり得るっていうことを、これによって知ることができたので、いろいろと対策を取ることも可能になってくるだろうなというふうに思います。
確かに今は違法じゃないかもしれないけれども、原則そういうことができないようにすること、企業の中では可能だと思うし、ここで一旦書いちゃったんで、ある程度ネタがエクスパイアするところもあるんじゃないかなというふうに私は思いました。
あとは、こうした人がいわゆる株主になって、総会屋みたいになってしまうと、あんまりよろしくないなというふうに思いました。
そういう自然性がマイナス1なので、よつぼしかなというふうに考えます。
はい、ありがとうございました。では最後いしたにさん、いかがだったでしょうか。
はい、まず面白い本かどうかっていうことについては、面白い本であることは間違いないなと思うんですね。
で、ある程度読む人というか読む年齢を選ぶところはどうしてもあるだろうなと。
それはさっきたつをさんが言ってたように、若い頃に読んでいればもう少し何かあったかもしれないみたいな話というのを繋がるところがありますよね。
で、計らずも大也さんが半分言ってくれたんですけど、手法が公開されたっていう良さと、それからその怖さの部分もあるっていうところで言うとですね、
09:07
なんて言えばいいのかな、ジャーナリズムをやりたいというところと、潜入取材という手法と、それをもってしてもですね、おそらく横田さんのような仕事は多分できないんですよね。
で、なんでなんだろうと思うと、なんかね、行間にちょいちょい溢れ出てくるですね、この横田さんという人の面白さ、ユニークさ、個性の部分っていうのがポロポロポロポロ漏れてくるんですよね。
さっき大也さんも言ったけど、潜入取材はブルーオーシアンだ。話としてはわからんではないが、それの手法をもってジャーナリズムをやろうとする横田さんというのはどういう人なんだろう。
これ手法について書かれた本なのに、僕の興味はですね、どんどんこの横田さんという人の面白さ、この人は何なんだろうみたいなところに実は興味がどんどん行ってしまっていて、これ文学ではよくある話で、目的、正しい目的と正しい手法で、それが一致したもので行われた場合にはストレートな話が出来上がるんでしょうね。
Aという目的に対してそれに合致しているAという手法を用いるとAという物語が出来上がる。これ普通なんですけど、その目的と何だかちょっとずれている。
要するにやっている内容は正しいんだけども、その目的と何だかの不一致が起きている手法を与えてあげることで、実は文学的なコンテンツの潤化作用に働くっていうのは結構文学でよく使われている手法で、正しい内容と正しい手法をなんかちょっとずらして描いてあげるみたいなことでよく取られるんですけど、
それによって結局、この本で僕が一番面白かったのは横田さんの目的でも手法でもなくて、実は横田さんという人の個性の部分なんですよね。パーソナリティとしての個性の部分が何だかこの人は面白い人だと。
だから読みながら思ってて、なんかすごい既視感がずっとあって、ああ、なんか俺こういう人知ってるなと思って。KNNの神田さんという人なんですけど、やってる内容もやってる手法も極めて正しいんだけども、誰も神田さんのような仕事にならないんですよね。
それはやっぱり神田さんという人の個性が極めて背中に強く設置してボンって強いものがあるから、どんな手法だろうがどんな目的を持ってこようがやっぱり神田さんの仕事になっていくんですよね。
12:01
っていうようなことを思い出しながら読んでいて、という意味で僕はこの本の正しい読者ではないだろうなというふうに思ってしまったっていうとこですね。
だから本としては非常に手法のところを特に法的な部分も含めて出してくれたっていうところで非常にいい本であると同時に、これの裏本というか、横田さんという人はなんでこんな面白い人なんだろうっていう部分を誰かに書いてほしいなみたいなことを思ったなというふうに思い出したので。
星は難しいんだよな。人はやっぱり選んじゃうと思うので、5ではないとは思うんですが、人によってはいろんな読み方ができるかもしれないなという意味で星4とさせてください。以上です。
はい。ありがとうございました。横田さんってね、確かに面白いこと書かれる方だけど。僕、今思い出したけど、やっぱり面白いなって思うのは、潜入所在すると潜入先から給料がもらえるから生活が安定して出来るっていうのがすごく面白かった。
普通の日本人の感覚だとそれなかなか書けないですよね。確かにフリーライターって生活安定してないっていうのは誰でもわかるし、それはそうなんだろうなって思うけど。話としてはわかるんだけど、なんでそういう結論になっちゃうのっていうね。
その1年間は給料をもらえるみたいに。その給料をもらった上でそこを暴露して、週刊誌とか観光本で自分のネタにするって、ちょっと普通の感覚だとなかなかできないなって思うんだけど。
そういうところが非常に神田さんっぽいんですよ。面白いですよね。真面目なのかふざけてるのかよくわからない。アメリカ人なのかなっていうか、外国の人の考え方なのかなとか、時々不思議に思うことがありますけど。
そうすれば極めてコスモポリタンだなと思いますよね。非常に日本人っぽくないという。
基本的に横田さんというのは、正しいこと、間違ったものを暴いていこうという人間性の部分がしっかりあるから、この手法が取れているわけで。神田さんも基本的に神田さんっていい人なので、おかしな方向にはいかないんだけども、よくよく読んでみると、神田さん今何言ってんの?みたいな時もないわけではないわけで。
そういうのを何回ぐらい思い出したか、4,5回思い出しましたね。これ知ってんなこの人?みたいな。
そうですね、そういういろんな読み方できるのもこの本の魅力ということで。また興味ある方はぜひ読んでいただければと思います。では今回はこの辺で、さようなら。
15:11
さようなら。