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2024年8月17日土曜日の声日記です。
本当に最近多いよね、この芸能人の不法、著名人の不法っていうのがSNSでバンバン流れてくるわけなんですけれども、また一人惜しい人を亡くしましたね。
舞台俳優の下村青さん、逝去ということでですね、今朝だったかな、公式Xでですね、流れてきたんですけれども。
たぶんテレビとかで行くとあんまり知られてないのかなと思うんですけれども、舞台の世界で言ったら大ベテランのものすごい魅力的な俳優さんでですね、60くらいかな、それくらいの年代の俳優さんなんですけれども、
本当に劇団式出身の俳優さんで本当に色気のあるかっこいい役をされる方だったんですよ。舞台好きの人からすると通称下様っていってね、呼ばれている方だったんですけれども、
この方が持病があったのかな、そこら辺ちょっと詳しく出てないから何とも言えないんですけど、SNSで救世、亡くなったということで上がってましたね。いやーショックだなー。
僕は東京にあんまりいないので、そんなに舞台を見るっていう頻度は少なかったんですけど、それでもやっぱり2回過去に見たことがあって、それは僕大学で演劇に出会ってミュージカルとかやってですね、そこから演劇の世界に飛び込んでいったわけなんですけれども、
その時にちょうど見たのが下村さんが出ている舞台で2つ見たんですけど、未だにやっぱり印象に残るくらい、もうかれこれ16年前とか15年前とかそれくらい前なんですけど、それでもインパクトに残っているくらいすごい印象に残る俳優さんでしたね。
僕が見たのは劇団式のライオンキングのスカー、仇役ですよね。ヴィランと言いますか、主人公シンバの敵役、おじさんにあたる役で、もう多分ライオンキング見たことある人は知っていると思うんですけれども、
シンバっていう主人公のライオンのムファサっていうプライドロックっていう動物たちの世界の王様の子供、王子のおじにあたる、王様の兄弟にあたるんですけど、王の座が欲しくて自分の兄を殺して王になるっていうすごく悪い役なんですけど、を演じていたのが下村さんで、オリジナルキャストなんですよ。
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その劇団式でライオンキングを一番最初にやったときのキャスト。で、スカーっていうのをやっててですね、僕が大学2年生かのときにミュージカルっていうのに触れて、当時付き合ってた彼女が、劇団式のミュージカルすごいらしいよと。
で、見に行こうって言って見に行ってですね、当時付き合ってた彼女と、ちょうど劇団、僕沖縄に住んでて沖縄の大学通ってたんですけど、沖縄の彼女と東京旅行に行って、東京旅行行ってその劇団式をじゃあ明日見に行くぞっていうその前日に別れたんですよ。別れて。
で、別れた当時初めての彼女でしたからショックですよね。で、別れたんだけれども一緒に劇団式、そのライオンキングは沖縄から出てきてせっかく見に行ったんだから見に行こうって言って一緒に見に行ったんですよね。
で、そんな初めての彼女と付き合って、しかも旅行の最中に別れるっていうかなり結構絶望的なシチュエーションの中、初めてプロのミュージカルっていうのに触れて、その時に見た衝撃っていうのは今でも覚えてるぐらい、本当に頭のてっぺんからつま先までしびれるような衝撃を受けて。
でも一番かっこよくて、一気にはまったのは下村さんが演じるスカー役でしたね。本当にすごいんですよ。もちろん今の演じてるスカーの方もすごいんですけど、やっぱり演じ方がオリジナルキャストと違っていて、
スカーっていう敵役の演じ方がやっぱり別格でですね、本当にかっこいい、こんなかっこいい色気のある悪役っているんだっていう衝撃を受けてですね。
そのスカーが踊る、歌うミュージックナンバーで覚悟しろっていう、英語で言うと現代be preparedかな、準備しろっていう曲があって、王の座を奪いに行くと。
そのために自分の兄である王を殺すみたいな格作をするところで、ハイエナたちと踊りながらプライドロックというか、岩山の上にスカーが上がっていって、そこで王座を奪い取るっていう野心をむき出しにして歌う曲があるんですけど、これがまあかっこいいんですよ。
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やっぱりミュージカルだから歌があるんだけど、あれって演技の延長で歌があるんですよ。だからこの歌が上手くて歌えばいいってわけでは決してなくて、あくまでセリフの延長で、セリフ言葉だけではその感情が伝えきれなくて高まったから音が乗ってきたっていう感じなので、
やっぱりどうしてもそこにメロディーを外れるわけじゃないんですけれども、セリフ回しというか、そういったセリフの延長である歌っていう表現力がミュージカルでは求められるわけなんですよね。その点でいくとやっぱりこの下村さんが演じたスカーっていう役は本当にものすごくて、
俺も見たその日にサントラを買って、本当にもう誇張でも大げさでも何でも100回以上確実に聴いたくらい大好きな曲だったんですよね。カラオケでも歌ったし。月日が経って社会人になってからまた劇団式のライオンキング見に行ったりとかしたんですけれども、
今のスカーももちろんかっこいいんですけど、やっぱり自分の中で受けた衝撃っていうのを超えない、やっぱり初演というか一番最初にやったオリジナルキャストの下村さんが演じたスカーの表現力というか、あの悪のかっこよさみたいな、花みたいな、そういうのにはやっぱり超えられないなっていうことをすごく。
今のスカーもかっこいいんですよ。今のスカーも下村さんの後のスカーも全部かっこいいんですけど、やっぱりでもあれが本当に衝撃的だったなっていうくらいすごい演じ方をされていて、今でもやっぱり印象に残っているくらいすごい芝居でしたね。
で、もう一個は、大学時代に演劇に出会って、ミュージカルっていうのをやってて、大学卒業後に本気でミュージカルとか演劇、役者の道を目指してみようって言って、上京したときに見たシアタークリエでやっていた東方ミュージカルなんですけど、ブラッドブラザーズっていうミュージカル。これはロンドンミュージカルになるのかな。
ブロードウェイとか、アメリカではなくてイギリスのロンドンの方のミュージカルなんですけど、それでやっていたナレーター役っていう役があるんですけど、これもまた歌でどんどん物語を回していく狂言回しの役なんですよ。
で、このブラッドブラザーズっていうのは、初演が1990年代とか80年代なのかな。結構古めのミュージカルなんだけれども、定期的に再演っていうのをしていて、ちょっと前にもタレントであり俳優のウェンツ・エイジさんが主演で出て、あとキナミ・ハルカさんとかも出て再演されてたんですけど。
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タシロ・マリオさんと藤岡雅明さんがやっていたブラッドブラザーズを初めて見て、そこでまた衝撃を受けたんですけど。貧しい家に生まれた双子が、経済的な理由から片っぽは金持ちの方にもらわれて、もう片方は貧乏な家庭で過ごすんですけれども。
あれはイギリスの言い伝えというかことわざなのか、その舞台の世界でのことわざなのかわからないんだけれども、そうやって離れた双子は同じ日に死ぬ。お互いが双子であることを知ったら同じ日に死んでしまうっていう言い伝えがあって。
生まれは同じなんだけれども、運命の悪戯で一方金持ちにもらわれて一方貧乏な家庭に育ちという双子が運命の悪戯でどんどんお互いの人生が交わり交差し、そして最後には二人同時に死んでしまうというちょっとバッドエンドのミュージカルであるんですけれども。
これもまた曲と演出がかっこよくてすごく面白いミュージカルなんですよ。その中で、時として物語の登場人物、時としてまた見えない存在として物語を回していくナレーターという役がいるんですけど、このナレーターという言葉から想定されるようなサブ的な役割ではなくて結構存在感が強い。
本当に物語を主役と同じぐらいぐわんぐわん回していく役回りなんですけど、それをやっていたのがまた下村さんで、運よくまた最初ライオンキングを見て衝撃を受けて、よし、プロで役者を目指していこうと思って東京に上京して、東京でいろんな舞台を見ているときに出会ったのがまた下村さんの出ていたブラッドブラザーズでですね。
なんてすごい俳優なの。こんなふうになりたいと思うぐらいですね。また中性的な、男をしているわけではないんだけれども、すごく力強くて、本当に色気のある、ただ決して中性的という言葉の枠には収まりきらない、
なんて言うんだろうな。力強い男さとも違う、女性が男役をやるような宝塚みたいなものとも違う、なんて言うんだろう。本当に下村さんしかできないような、本当に華がある俳優さんでしたね。
その他にも多数舞台に出演されていて、本当に下様、下様といってファンの多い、本当に色んな人に愛された名俳優なんですけれども。僕は2回しか見れていないんですけど、その2回だけでも本当に印象にすごく残っている俳優さんでですね。
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今、そういう役者を目指すのも諦めて、地元沖縄で仕事をしているわけなんですけれども、なかなか東京の舞台というのを見に行けないから、上京する、東京に仕事で行ったりとか、プライベートで行くときにはそういう、なるべく舞台を見れるときに見て楽しんでいたんですけど、なかなか下村さんが出ている舞台というのは、それ以降見る機会というのがあんまりなくて。
いつか見に行けたらいいなと思いながら、気づいたら、もうそれが叶わなくなってしまったというのは、すごく悲しいことではありますね。
まあ、あれだけ色んな作品出演されている方ですから、サントラだったり映像だったりDVD、残っていると思うので、是非興味が出てきた方は見てもらえると、僕が今これだけ熱弁している理由がわかるんじゃないかなと思います。
特にライオンキングとかサントラ、サウンドトラック、劇団式から出てますので、オリジナルキャスト、ライオンキングを日本で一番最初にやった劇団式の一番最初のサウンドトラックと、その後再度また録音した新キャストでのサウンドトラック、現段階で僕が知っている限り2つあるんですよ。
これ聞き比べてみると、また各々の違いというのがわかるんじゃないかなと思います。
初演はもう本当にね、奈良とかも今浜田恵美さんやってたりとかさ、本当に今を輝く早々たるメンバーがオリジナルキャストをやっているんですけれども、やっぱりその中でもね、このスカー、僕が本当に魅了されて、本当に心を奪われて、ひたすら聴いてひたすらカラオケで歌ったライオンキングのスカーの覚悟をしろはね、ぜひ一度聴いてもらえたらなと思います。
大きな声では言えないですが、YouTubeとかで探したらあると思うので、ぜひこれをもし聞いてくれた方はですね、聞いてみたらいいなと思います。
というわけで、今日はちょっとですね、下村青さんについてちょっとおしゃべりしてみました。
本当にまだまだこれからだと思ったんですが、残念でなりませんね。
ご冥福をお祈りします。
はい、というわけで、今日の声日記はこれぐらいにしたいと思います。
どうも最後までお聞きくださった方、ありがとうございました。
ヨダチでした。
それではまた。