00:05
だいき
心が安らぐ人生相談チャンネル、わたなべ夫婦のふたりごと。この番組では、リスナーの皆さんから寄せられたさまざまなご相談に対して、僕たち夫婦が本音で向き合いお答えしていきます。
配信を通じて、皆さん一人一人の自分らしい幸せが見つかるヒントをお届けできれば幸いです。
一緒に読書会の開催
だいき
こんにちは、わたなべ夫婦のだいきです。ゆみです。はい、今回はですね、一緒に読書会、第2弾。
はい。無事開催されました。
これは何かっていうと、妻のユミ・ハーンさんが読んだ本の中で、特に紹介したいなと思った本をまるっとまとめつつ、感想も交えつつ、皆さんにご紹介していくという、一緒にその本を読んだ気持ちになって聞いてくださいという、そんな放送だよな。
そんな放送ですね。
で、今回のテーマは何ですか?
ゆみ
今回は、世間と社会のお話をしようと思います。
あー、それだけ聞いたら難しそう。でも大丈夫。ハーンが噛み砕くからね。
だいき
世間と社会?はいはいはい。ちょっとそれだけだと何の話だろうって感じだけど。
ゆみ
ほな、もうやっていこうか?
だいき
まあまあ、いいんじゃないですか?
ゆみ
じゃあ、今回ご紹介する本がこちら。
空気を読んでも舌がないっていう、高上翔司さんという方が書かれた本です。
だいき
で、サブタイトルが、息苦しさから楽になるっていうふうに書かれてます。
ちょっと、渡辺夫婦の二人ごとにはちょうど良さそうな感じの本ですね。
ゆみ
私たちのメンバーシップにご登録いただいてる方やと、余計ピンと来たかもしれないんですけど。
あれ?高上翔司さん?なんか最近よく名前聞くなって思われたと思うんですけど。
もう私、この方の本最近読みまくってて面白くって。
だいき
5、6冊ぐらい読んでんじゃん。
ゆみ
読んだ読んだ。
で、この方の意見もすごく新鮮で、そういう考えあるのかって思って。
で、結構取り入れさせてもらってるんだけど、自分自身にも。
で、高上さんってどなたっていうと、作家で、舞台の演出家の方。
で、すごく有名な方です。
で、私たちと同様に人生相談とかも。
だいき
そうそう。なんか雑誌に連載されてたりとかしてね。
ゆみ
同じようにお便りというか、相談が来て、それに対して文章で答えるみたいなのをずっとされてた方でもある。
回答もすごい質問者に沿った優しい、ほがらかな回答をされてて。
私たちのラジオが好きな方はきっとその本も好きかなって思うので、ぜひ手に取っていただきたいんですけど。
で、その人生相談から私読み始めたよ。人生相談の本ね。
そしたらなんか、よく世間、社会っていう言葉が出てくるの。
だいき
はいはいはい。
ゆみ
で、わ、高上さんこれ何考えてあるのやろうと思って。
なんか面白いけど、よくわからんと思って。
前回、この本の1個前に、世間ってなんだっていう本を読んだよ。
だいき
あ、同じく高上さんの本ね。
ゆみ
そうそう。本はあ、おもろ!と思って。
で、もっと噛み砕いた本があるということで。
で、それが空気を読んでもしたがわないやってるけど、
これがなんか、結構若い子向けに書かれた読みやすい本で。
だいき
いやそうそう、これね、なんか出版元が岩波ジュニア新書って書いてて、
まあジュニアってついてるからまあ、
ゆみ
たぶん中学生ぐらい、
だいき
青少年向けの漢字。
まあ本を開いても、なんかこう字の、
ゆみ
びっしりじゃない。
だいき
その印刷されてる漢字も、なんか読みやすそうやなっていう。
ゆみ
読みやすくて、すごいわかりやすかったんで、
ご紹介するなら、この1冊だわと思って、
これに決めさせていただきました。
だいき
ちなみに、僕は高上さんの人生相談本はよく読んだんですけど、
空気を読んでもしたがわないっていう、今回の本は読んでないので、
僕も初見で、聞かせてもらいたいと思います。
ゆみ
そうですね。
でもね、今まで、私たちたくさん本読ませていただいてるから、
内容はもうすごい同じやわ。
だから大工もすって入ると思う。
ああ、なるほど。
さて、じゃあ、範のようやくに入っていきますよ。
世間と社会の違い
ゆみ
まずね、なんか我らってさ、
人からの頼み事を断られへんとかさ、
なんか人から仲間外れにされたらもう、
人生終わったぐらいに苦しかったりとかさ、
まあいろんな息苦しさあるじゃないですか。
だいき
あるね。
ゆみ
で、なんでじゃあ人からの悩み断られへんのかなとかさ、
だいき
頼み?
ゆみ
そう。そういうことを、なんかはっきりさ、
いやー、ちょっと、あーもうほんとすいません、できません、みたいな感じでさ、
言うことはできるかもしらんけどさ、
高上さんいわくね、欧米の方ってさ、めっちゃ笑顔で、
No!って言うらしいじゃんか。
だいき
高上さんもなんか海外で激してたりとか、
海外在住経験も結構豊富な人だよね。
ゆみ
No!って言うらしくて、
でも日本人は対してさ、
あーちょっとすいません、できないです、みたいな。
だいき
なんかちょっと濁しながら、なんか申し訳なさそうになんか、
ね、もうどうしてもすいません、みたいな感じになっちゃうね。
ゆみ
その違いってなんなんて、
その違いってなんなんて考えたときに、
この世には世間と社会っていう2つがあるっていう視点を持っておくと、
すごいわかりやすいし、
生きやすくなるよっていうのが書かれてるのが、この本。
で、世間と社会ってじゃあ、まず何?
何それって言うと、
世間っていうのは、
私らが学校行ってたら、その学校が世間やったりとか、
仕事に行ってたら、その仕事場が世間やったりとか、
もし私が絵画教室とか習い事行ってたら、
そこが世間やったりとか、
ご近所も世間やったりとかっていうふうに、
つまり、私らが今関わりがある人がいるところが世間。
だいき
はいはいはい。
ゆみ
で、一方で社会っていうのは、
すれ違う人とか、電車で隣り合わせにあった人とか、
だいき
たまたま言わせただけで、別にその人のこと知らんしな、
関わりもないしね。
ゆみ
そうそう。後ろに歩いてる人とか。
なんか、私らと全然関わりない人のことと、社会。
はいはい。
これは、こうかみさんの定義がそういうことってことね。
だいき
そういうことね。
この本で出てくる世間とか社会っていうのは、そういう意味だと。
ゆみ
世間は、自分と関わりのある人たち、集団。
だいき
社会は、関わりがないすれ違った人とか。
ゆみ
そうそう。
だいき
全然、日本にはたくさんいろんな人が住んでるけど、ほとんど知らん人ばっかりやもんな。
ゆみ
だいたい社会かな。
だいき
そういう場合は社会っていうね。
ゆみ
はいはい。
日本人の関わり方の問題
ゆみ
そうです。ほんで、日本人はどうやらね、この世間の人との関わり方ばっかり特化してて、
社会の人との関わり方が全然わからへん。
すごい苦手なんやって言いはんだよ。
うんうん。
で、例えばさ、じゃあそれどういうこと?って言うとさ、
この本に書いてた内容じゃなくて、別の本に書いてた内容からちょっと引っ張っていくのやけどさ、
例えばさ、電車で乗り合わせた隣の若象が、イヤホンから、
ドゥッチッドゥッチッドゥッチッして、
ドゥッチッドゥッチッ。
どんしゃりどんしゃりしてんな。
そうそうそう、どんしゃりどんしゃりしてて、めちゃくちゃうるさいと。
そういうときに、だいたいね、その間に合わせた、 だいたいとか言ったら、あたしそんなにしたことないけど、対応は、下打ちしたりとか、
だいき
ああ、まあ、ねえ、なんやねんみたいな、
ゆみ
さりぎわいに、せーなって、こう一言、捨てゼリフ吐いて、
だいたいか、
だいたいじゃない、ごめん、
まあ、そういうのは聞くけどな、なんか、
とか、
だいき
これ、直接文句言うわけじゃなくね、なんか、
ゆみ
チーみたいなね、
そう、チーみたいな、
で、やったりとかする、
で、それで、社会の人や、隣の人って、
で、で、もう一個例を出すと、
例えば、コンビニにお酒を買いに行ったときに、
もう、明らか、もう、年隔、ありがとうございますぐらいの年齢やからさ、あたしも、
だいき
ええ、まあ、31ですか、はいはい、
ゆみ
もう、もうそら、9.9割が、私は成人やてわかるはずやろ、
9.9割、0.1割、
だいき
0.1割は、あるかもしらんけど、
ゆみ
で、その、コンビニにお酒買いに行ったときにさ、
あがめたちお願いしますって言われるやん、
だいき
ああ、あの、私は成人ですってね、
ゆみ
そうそう、
だいき
20歳以上です、はい、いいえのやつね、
ボタン、なんかこう、押してくださいってやつあるよね、
ゆみ
そう、で、自分で押したりするとか、
で、こういうのを、こーかみさんは、
日本人ならではだよね、って、
これは、社会の人との関わり方が、やっぱり苦手で、
わからへんからこうなってるよね、っていう話をしててな、
だいき
はいはい、
ゆみ
じゃあ、例えばその、電車でうるさいと、
なら、どうしたらええねんって言ったら、
すいません、ちょっと音量下げてもらっていいですか、って、
それだけでええねん、本来、
だいき
まあまあ、本来はね、確かにね、
ゆみ
もうそんな、切れ、切れるまで我慢したりとかさ、
だいき
ああ、まあ我慢してるからな、切れんねんな、
ゆみ
そうそう、そんなんしなくても、
普通に、私は、それで、ちょっとあの、しんどいので、
音量下げていただけますか、気になるんで、とか、
言えばいいだけやのに、それができへんと、
だいき
ああ、
ゆみ
ほんで、しかも、レジの年齢確認も、
え、20歳以上ですよね、って、
一言聞けばいいのに、あやしい人には、
だいき
ああ、
ゆみ
でも、それができへん、
だいき
ああ、聞かれへんから、自分でタッチさせて、
ゆみ
そうそうそう、
だいき
まあ、自己申告にさせるってことだよね、
ゆみ
そう、あなたの責任です、っていう、
だいき
ああ、
ゆみ
もう、とにかく、ほんで、なんか、その、ベビーカーをさ、
階段で上がってる人がいたらさ、
だいき
ああ、
ゆみ
もう、だいたいみんなスルーするみたいな、
だいき
ああ、はいはいはい、
ゆみ
でも、それが、自分の知り合い、つまり世間の人、
やってわかったら、絶対手伝うねん、
だいき
ああ、確かにな、その感覚は、わかる、
なんか、見ず知らずの人が、
その、まあ、階段とかさ、ベビーカーとかさ、
まあ、それに関わらへんけど、なんか困ってたら、
うーん、確かに勇気いる、声かけんのに、とか、
なんか、他の人がやってくれるかな、とかね、
なんか、そういう気持ちになっちゃったりするよね、
でもまあ、知り合いやったらね、大丈夫ですか?って、
ゆみ
そうそうそうそう、
だいき
普通に声かけるわな、確かにな、
ゆみ
なんでまあ、それぐらい私らにとって、
社会の人に声かけるとか、関わり方って、
難しいし、恥ずかしいし、とにかく、やり方知らんと、
だいき
うーん、やり方知らんってことね、
ゆみ
そうそう、わからへん、
そんなら、なんでそうなったん?って、
日本人、なんでそうなった?って言うと、
あの、私らって村単位でずっと生きてきてて、
その村には、もちろん知り合いばっかりやから、
それは世間の塊やね、
んで、そこでずっと生きてきましたと、
お醤油をさ、お隣に借りたりとかさ、
だいき
ああ、今でも田舎行ったらね、全然あるもんね、
野菜とかさ、めちゃくちゃシェアするやん、
ゆみ
そう、それが世間、
だいき
もう大根いっぱい摂れたから、どうぞ、
ありがとうな、うちのアスパラも持ってって、とか言って、
ゆみ
アスパラ作ってたよ、
だいき
交換したりとかね、全然するもんね、
ゆみ
大根とアスパラって同じ時期なんですか?
だいき
なんか、たまたま出てきたから、
ちょっと矛盾があるかもしれんけど、
ゆみ
まあ、そうやって世間でゴリゴリに生きてきましたと、
でも、明治になって、近代化が進んだときに、
ちょっと世間が邪魔になったよ、
もっと村から飛び出して、
会社で勤めなあかんし、
村から飛び出して、子供は学校に通わなあかんし、
っていう政策を取りたいってなったときに、
村邪魔やぞ、言うて、
だいき
まあね、いつまでも小さい単位で集落を形成してるかというと、
たぶんね、
ゆみ
そう、近代化進まないよ、それだと、
だいき
どんどん発展していくと、でかくなっていくだろうね、そういうのもね、
ゆみ
で、それを壊したいってなって、明治政府が、
でも、世間じゃなくて、これからは社会で生きるんですよ、
みなさんって言いました、言ったんやけど、
もうゴリゴリに、世間で生きてた私ら、日本人からすると、
だいき
えっ、いやなんやけど、みたいな、
ゆみ
えっ、その学校とか行くんも、絶対知り合いおったほうがええねんけど、
働きに行くんも絶対知り合いおったほうがええねんけど、
だからさ、やっぱなんかこう、政府の思惑通りには、
やっぱ心というか、今までの習慣が追いつかなくて、
世間と社会の違い
ゆみ
で、なんとびっくり、それが今まで来てるんやって、
あら、もう明治って言うと、もうね、何年前ですかっていう話やから、
なんで、なんか今の日本はまとめると、
こう、すっごいもう、めちゃくちゃ壊れかけた世間があって、
社会があるっていう感じだよ、
だいき
うーん、曖昧なんか、
ゆみ
中途半端に壊れた、
世間と社会があります。
で、日本人のもう、ずっとしみついてきた感覚として、
社会の人に言われたことを、
みんな自分と関係ある、世間の人の言葉やって思っちゃう。
だいき
あー、なるほど、はいはいはいはい。
ゆみ
なんで、なんかその、世間っていうのはもう、がっちり今はなくって、
壊れかけてるにもかかわらず、
だから、私たちの感覚として、まだそこにある、
みんな世間の人って、変に社会の中で生きてるのに思っちゃってんのが、現状。
だいき
はいはいはい。
ゆみ
あー、そういうことやな。
だいき
分かったかな。
ゆみ
大貴さん、まとめられますか?
だいき
そうですね、世間と社会っていう言葉が出てくるからね、
ちょっと難しくなってしまうんやけど、
本来、社会と言うべき、自分と関係ない人、全然知らん人、
そういう人たち、社会のことも、自分の世間の人らやと、
ゆみ
自分にかかわりのある、大事な人らやと、いうふうに思っちゃう。
だいき
っていうことが、よく起こってんねんな。
ゆみ
そう、よく起こってんねん。
だいき
ほんまは、社会のかかわりない人たちやのに。
確かに、「かかわりない」っていう言い方が、ちょっとあんまなじまんもんね。
え、関係ないって言っても、同じところに生きてるし、みたいなふうに思うけど、
ほんまは、社会って言うべきなんじゃないかっていうことやな。
ゆみ
そうそう。
で、こっから具体例をどんどん話していくねんけど、
その前に、おもしろかったんが、日本はこうですと、
壊れかけの世間で生きてる私たち。
で、一方で、欧米は?と言うと、全然違うらしくって、
だいき
まず、世間がないんやって。
ゆみ
世間がなくて、ただただ社会しかないらしいんやんか。
ほんで、なんでそんなことが起きたんかって言うと、
これは私の解釈やから、若干もしかしたら違うかもしらんねんけどな。
欧米ってさ、キリスト教とかユダヤ教とか、宗教がすごい根付いてて、
その神様ってさ、ものすごく厳しいんやんか。
キリスト教とかもさ、
もうぜ10回?
だいき
ああ、なんかあるな、そういうの。
ゆみ
とか言うルールがあって、人殺しダメです、とか。
だいき
ああ、それキリスト教やったっけ?
ゆみ
そうそう。
もしかしたらユダヤもそうなんかも知らんけど、ごめん、詳しくないから。
だいき
まあまああるわな、そういう宗教ならではの。
ゆみ
ほいで、そのルールに、私以外の神を信じてはならないっていうのがあんのよ。
だから、欧米の宗教を信仰されてる方は、神様がまず絶対やねん。
ああ、まあそうやな。
しかもその神様は、かっこいいとしては、
私を信じる間は、私を信じるなら、あなたを絶対助けましょう。
だいき
ああ、はいはいはい。
ゆみ
言って、ハグしてるみたいなイメージ。
だいき
オーマイガッドって言うもんな。
ジーザースって言うもんな。
だから、生き方としては、神とこの世の社会みたいな感じで生きてはる。
ゆみ
で、一方で日本は、ヤオルズの神様って言ってさ、
だいき
そうやん、万物に。
ゆみ
万物、もうそこら辺にもたくさん、お米の上にも3人ぐらいいたんやったっけ?
ちょっと忘れたけど。
だいき
知らんけど、もう神はすべてに宿ってるというか、
ゆみ
神様、仏様とか言って、もう何でも信じるからな。
しかも厳しくないねん、日本の神様って。
だいき
私だけ見てよ、とか泣くって。
ゆみ
みんな感謝、感謝だよね、みたいな。
だいき
まあ、そうやな。
修行しなさいとかはあったりするけどな。
ゆみ
じゃあ、日本は誰が守ってくれてたん?って言うと、世間なんよ、それが。
だから、欧米は私を信じるなら救おうっていう神様がいるに対して、
日本の世間は、私たちの仲間であったら助けてあげるよ、みたいな感じ。
だいき
ああ、なるほどね。
確かに、宗教、キリスト教とか、そういうめちゃ強い宗教あると、
やっぱ、その宗教的には、私を信じなさいのほうが広めやすいしな。
ゆみ
まあ、そうやな。
だいき
みんなで助け合おうね、みたいな感じやと、誰も教会行かへんやん。
そうじゃなくて、信じてたら救いますよって言って、
全部、関心というか、教会に向くというかね、
そういう感じのほうが、広まりやすいんやろうなとか、ちょっとふと思ってんよ。
ゆみ
その通りやと思います。
だいき
それが、そうやね。そうやと思う。
一方、日本は、そういう強烈な、これだけやってたらいいよ、みたいな。
ゆみ
これだけ信じてたら助かる、みたいなもんが、なかったから。
だいき
国民の全員共通のやつがないねんな。
共通のやつがないかわりに、それぞれの集落で、みんなで仲間になって、
この集落から外れないようにね、みたいな感じで、みんなで助け合ってたってことね。
そうそう。ありがとうございます。
ゆみ
ほんで、だから、海外の方って、神様が絶対、で、この社会で生きてたから、
社会の人と話すのが、すっごい上手らしくって、
で、この本に書いてて、えーってびっくりしたんが、
私らエレベーターに乗った時に、複数におったら、すみません、すみません、とか言って、
みんな詰めて、ドア閉まった後、無言やん。
貝が動くやつを、じーって、みんなで上見上げて、
だいき
あんま喋ったらあかん、みたいな感じであるからね。なんかうるさいかな、とか言ってね。
ゆみ
っていう感じに対して、海外って、エレベーターに乗ったら、
こう、えしゃくしたりとかさ、ちょっと会話が始まんねんって、もう必ず。
だいき
それドラマちゃう?
ゆみ
え、ちゃうちゃう。ほんまにそうだよ。
ドラマだけのやつじゃん。
で、それぐらい、知らん人と話すのが、もう日常にすごい溶け込んでって、
だいき
だって、みんな社会の人だから。
ゆみ
みんな社会の人だし、社会の人と関わることで生きてきたから、その関わり方を知ってるし。
だいき
この人らは世間で自分の身内や、この人らは違う人っていう区別がそんなないねんな。
ゆみ
そうそう。なんで、お店に入るときにさ、ドア開けたりするやん、私らも。
で、ドア開けたときに、後ろに人がいるかなとかさ、確認せへんやん、わざわざ私ら。
だって、後ろの人、私と関係ないし、無視していい存在なんやからさ、もうモブみたいなもんやんか。
だいき
モブ。
ゆみ
私にとっては。
だいき
まあ、私の人生のモブみたいな。
ゆみ
せやか、私は自分の分だけドアを開けて入っていくのに対して、海外の人は必ず後ろを振り返って、まだ人がいたら開けてあげんねんて、その人のために。
それぐらい、知らん人と喋るのが上手って。
でさ、私これ読んだときにさ、海外の映画見てるときにさ、バーとかでな、「はい?」とかやって、男女が喋り始めてさ。
急に恋愛になったりさ、なんなんこの人らみたいな。
だいき
いつ恋愛始まってた?みたいな。
なんで海外の人ってさ、まずこんなバーで平気でナンパしてな、名前聞いてな、ほんで女性もな、そんなホイホイついていくわけ?って。
いつも私それ、いつも二人で言ってたよ、私ら夫婦で。
ゆみ
いや、おかしない?みたいな。いや、こんな出会いあるかい?みたいな。おかしい、おかしいとか言ってたんが、そうなんやって、やっぱり。
だいき
だから、もともと他人で全然知らん人ですから始まってないんや。
ゆみ
そう、そういうこと。
だいき
私たちの社会の一員よねっていう、もうなんか、もう我らからすると知り合いから始まってるぐらいの感覚なんかもしれない。
ゆみ
そうなんよ。
世話からみんななんかあんなカフェとかでさ、ちょっと喋ってさ、名前何?私何何?よろしくってか言って、握手をしたりとかさ、するらしい。
あれは映画だからじゃなくて、そういう背景があってのあれなんやって。知らんかったーと思って。
だいき
まあ、だからその、不甲斐んやな、なんかその性格がどうとか、映画の演出がどうとかじゃなくて、もうなんか何年も何百年も前からのその国民性というか習慣というか、なんかそういうものに紐づいてるんや。そういうのって。
あー、なるほどね。じゃあその無理にやろうとしてできひんのも、ある意味しゃあないかもしれんな。
ゆみ
まあ、私らの感覚としてやっぱり根づいてしまってるからね。
だいき
なんかさ、ちょっと憧れの気持ちあったりするやん。気軽にさ、特に旅行行ったときとかさ、海外旅行行ったときにさ、なんかちょっと現地の人と喋ったら楽しいかなとかさ、無駄にバー行ってみるとかさ、なんかちょっとテラス席のさ、なんかみんなガヤガヤってしてるとこ、なんかちょっとこう、面白いことないかなみたいになるけどさ。
何も怒らんやん、なんか結局受け身やったら。
ゆみ
そうやね。
だいき
でも自分からさ、こんにちはみたいな、どっから来たんですかとか言ってさ、よく喋らんしみたいな。
ゆみ
なんかもしかしたらその受け身なときも、私ら目合わせてへんかもしれないの、それ。
だいき
あー、目合わせてないかもね。
ゆみ
目合わせたら、たぶんニッコリしてくれる。
あー、相手はね。相手はもうその社会の中で、社会の人と全然関われる人たちやから、その社会の全然知らん日本人の旅行者がいても、ニッコリしてくれると。
だいき
一方、あいらは社会に属してる海外の旅行者と会っても、自分の知らん人やし、世間の人じゃないから、ちょっとどう喋っていいかわからんみたいになるっていう。
ゆみ
たぶん目合わせてないと思う。無意識で。知らんけど。
だいき
まあ、ちょっとなんか怖というか、なんかいいんかなみたいなのあるかもね。
ゆみ
喋りかけんといてくれ、オーラ。
だいき
まあまあ、喋りかけんといてくれもあるわな。
ゆみ
そうそう。なんせ海外はそうなんやってさ。
日本に戻るけど、日本は神様がおれへんかったから。神様の代わりに世間があったから。
世間とその世間以外の人、社会の人っていうふうに生きてきて。
さっきも言ったけど、その世間が明治以降、どんどん壊れてると。
壊れてるくせに、私たちの感覚とか習慣にまだおると。
だから、世間と社会がもやもやなって。
どっちも同じ人やしね。神様と人とかじゃなくても、どっちも人やし。
だいき
まあ、そうやね。
日本と欧米の異なる価値観
ゆみ
ほんでだから、世間から言われたことも、
あ、ごめんごめん。社会から言われたことも、世間の言葉やって思って、
断りづらかったりとか、その場に合わせちゃったりしてるのが生き殺し原因ですっていうところにまた戻ってきました。
だいき
はいはい。
ゆみ
ちょっと世間の話になって、
世間は、どんどん強い世間になっていくためのルールが5つあります。
5つあるけど、ちょっと5つは全部ご紹介せずに割愛して、
そのうちの1つね、すごい共感したのがあるからご紹介したいねんけど。
だいき
強い世間になっていくルール。
そう。
ルールって、こういうのがあると世間はどんどん強くなるみたいな感じかな。
ゆみ
じゃあ例えば、私が高校生で女子校入って、別に女子校じゃなくてもいいねんけど、
はじめましてって言って5人グループぐらいできたとするやんか。
まだ弱いやん。今日初日で。
だいき
まあまあ、そやな。はじめまして。
なんとなく5人集まったみたいな。
ゆみ
それが強固になっていく過程で、
まず1つ目。
自分たちの共通言語とかがあると、すごい仲良くなった気がする。
例えば、自分たちだけ呼び合うあだ名とか、
自分たちにしか通じひん言葉とか。
ノリとかね。
だいき
ノリとか。
わいらで言うとワロタとかね。
ゆみ
そうそう。
だいき
ワイとかなんかそういうやつやな。
ゆみ
で、それをミステリアスっていう書き方をされてて、こうかみさん。
世間はミステリアスって。
謎ルールと校則
ゆみ
つまりどういうことかって言うと、謎ルールがありますって。
だいき
その人たちしか通用しない。
ゆみ
謎ルールね。
で、これをもうちょっとグループから離れて広い目で見ると、
だいき
例えば、校則、学校の規則。
ゆみ
あれ、ほんま私も昔めっちゃ腹立っててさ。
だいき
校則な。
ゆみ
マジ謎と思って。
だいき
確かにようわからん校則はあったわな。
ゆみ
なんか靴下は絶対黒じゃなきゃいけませんとかさ。
だいき
靴下の色指定とかあったよね。
ゆみ
中に白いインナー、インナーは白じゃないとダメですとか、
髪を染めてはいけませんとか。
だいき
コートの色が何色でとかね。
ゆみ
カーディガンの色はなんか紺かグレーってうち決まってた。
だいき
カーディガンの色も決まってたよ。
白とかあかんかったと思う。
ゆみ
でもさ、じゃあなんで白はダメなんですかって聞くやん先生に。
そしたらさ、そういうもんやんみたいな。
だいき
まあまあそうやな。
ゆみ
そういうもんやんとかさ。
だいき
理由はないよね、そういうのに。
ゆみ
和を乱すからやとかさ。
日本の謎ルール
ゆみ
お前一人だけやったら和を乱すやろとか。
だいき
中学生らしくないやろとかね。
ゆみ
中学生らしくないやろとか。
そういう全く論理的じゃないルールが世間にはありがちって言ってて。
それがやっぱあると、どんどん団結していく。
そういうのがあるんだってさ。
すごいわかるわって思って。
ちょっと話それねえけどさ、
高校の時にさ、服装の乱れは心の乱れって言ってるおばちゃんをってさ。
だいき
え、そんなアニメしかおらんのちゃう?
ゆみ
ほんまに。
だいき
ほんまにおったん?
ゆみ
もう、集会で毎回それ言うの。
だいき
あ、そう。服装の乱れは心の乱れ。
その言いましを聞くけどな。
ゆみ
うっさみたいな。
あ、うっさ。
だいき
え、それ学校の人なん?
ゆみ
そうやん。学校の先生。
だいき
ああ、学校の先生。
家庭科の先生。
家庭科の先生。
ゆみ
ほんでさ、その先生のことをな、
私の友達がさ、めっちゃいい先生やでみたいな。
言うてたん。
で、めっちゃいい先生やでって言ってたけどさ、
やっぱなんか私、いまだにさ、その先生のこと好きになれへんくて。
なんか、私がエクステつけてった時にさ、外してって言われて。
で、黒い色のエクステで髪が伸びただけなの。
だいき
ある日突然。
ゆみ
ある日突然私はショートかロングになっただけやのに外してって言われてさ。
で、エクステがダメなんて聞いてなかったやんか。
エクステ1万円してんそれ。
高校生からしたら大金やんか。
だいき
めちゃくちゃ大金やん。
ゆみ
せやのにさ、土曜につけて日曜楽しんで月曜に外してって言われてさ。
で、火曜にも外してさ。
もうほんまに納得いかへんくてそれが。
だいき
高速のどこに書いてんのって話やんな、せめて。
ゆみ
どこに書いてるし、なんで髪の毛が伸びたら誰の迷惑になるんですかって。
だいき
それはほんまそうやな。
ゆみ
エクステをつけることは何が高校生らしくないんですかってさ、
すごい思ったけどさ、その人はほんま機械的に高速やからとかさ、
もう全く納得いく答え書いてけへんくて。
やっぱりそうやって思考停止してる大人の意見を私は聞けなかったの。
全然尊敬できなかった。
だいき
やっぱり子供を言うてもさ、高校生なんかなおさらもう大人みたいなもんやしさ、
納得できひんもんは納得できひんしさ、あれなんかおかしいなってやっぱ思っちゃうよね。
多分それって小学生でも思うし、幼稚園でも思うやろしさ、
その理不尽さというかさ、え、なんで?みたいな。
そのなんでに回答できないけど、ルールやからとかさ、
大人やからみたいなんで、押しつけられたみたいな。
で、けっこうちょっとショックや。
ゆみ
ショックやし、尊敬できへんその人のこと、尊敬できなかった私は。
で、もう一個、この謎ルールでな、この本読んだときに一目散に思い出したことがあって、
あったわと思って。
とある百貨店でアルバイトしてたときのことね。
で、マニュアルくらばられて、百貨店の。
休憩行くときはドアの前でお辞儀とか、
休憩のときは透明なバッグに荷物を入れてとかさ、
ものすごいんよあれ、決まり百貨店って。
で、そのうちの一つに、もうアホっちゃうかみたいなのが一個あってな。
なんか、とあるお客様、有名なお客様が傘を持っていらっしゃいますみたいな。
書いてて。
で、その傘で殴られることがありますって。
で、殴られることがあるんですが、決して反撃をしてはいけませんって書いてたんやんか。
だいき
いや怖すぎやろ。
いやまずそのお客さんつまみ出して、警察呼んでくれへんそれ。
ゆみ
せやのに、対応としてな、こういう対応してくださいって書かれてたんがさ、
痛いです、やめてくださいってひたすら言ってくださいって書かれててさ。
だいき
こわ。
ゆみ
もう待ってと思って。
だいき
こわ。
ゆみ
えぐすぎやろって思って。
でも、これもさっきの日本人の感覚として、
もうお客さんでもなんでもないこの社会の人、世間の人って思ってしまってんねん。
だから、痛いです、やめてくださいっていうように言って、
だってその人は世間の人で大事な人やからっていう対応になってしまうんよ。
でも、これを海外の人がもしその場にいたとしたら、
だいき
お前はもう客でもなんでもない、出てけってはっきり言うねん。
そういうのあるよね。お前はもう客じゃない?みたいな。出てけみたいな。
ゆみ
それを日本人はできない。
みんな世間の大事なお客さまって思っちゃってるから。
だからこのお客さんはもう、お客さんじゃないってできひんのか。
そうそう。
だから、そんなんもうかさ振り回して、店員殴ってくる人にも丁寧に対応すんの。
だいき
でも、もうほんまにおかしいやろって。
とある有名なっていうから、ビップ客かなって思ったけど、そういう意味じゃないんや。
ゆみ
違う。
だいき
もうそういう名物の迷惑な人がおるけど、反撃しないでっていう、それだけ。
ゆみ
いや、そう。他にも何もおったって。
いや、それはお前、できんにして。
だいき
できんにして、それ危ないから。
従業員の安全もどう考えてんのって話やんな。
ゆみ
いや、ほんまにそうだよ。
とかさ、ただただのケチをつけるためだけに百貨店まわって。
だいき
ああ、クレーマーおるよな。
ゆみ
あいつが挨拶せえへんかったとか言って、私それ当たったことある。
だいき
いや、マジで。お前出てけって、そういう話やんな。
ゆみ
いや、ほんまにそうやね。
カーヘンで、もうそんなんやってんやったら、お客さんちゃうから出てけって。
ゲロアウトやな。
って本来はすべきなんやけど、
まあ、もう日本人がね、社会と世間をごっちゃにしてしまってますから。
だから、なんか嫌やなと思っても我慢したりとか、いうことになったりもするわけなんやな。
で、まあそういうね、拘束とか、大企業になればなるほどさ、いろんな謎ルールがありますわ。
だいき
銀行なんか山ほどあったで。
ゆみ
銀行はもうマジ終わってるね、あれ。謎ルールだらけだね。
だいき
謎ルールすぎるね、あれは。もういっぱいあるわ。
ゆみ
いっぱいあるね、あの子のつき方からね。
だいき
あの子のつき方もそうやね、朝何時に来てとかね、なんか新人工員がみんなのゴミ箱掃除するとかね、自分でせいやって。
やばそうやね。
ゴミ箱なんかみんなさ、ピッて、もうなんか10秒でさ、ゴミ箱ピッて捨てるだけやのにさ、なんでそれを回収してさ、なんか新人が捨てるのあかんねってずーっと思ってたけどね。
まあまあそういうのとかね。
そういうやつ。
なんかこう、世間特有のルールで世間がどんどん強くなっていくっていうね、ことだな。
そうそうそうそう。
ゆみ
ほんででもまあ、私らは別にさ、それに対してさ、私みたいにアホやなって思ってもさ、なんもせえへんやん、別に。
だいき
いや、なかなかね、それ間違ってますとか言っても難しいよね。
ゆみ
そうそう。
で、まあそれ一つね、謎ルールがある。
で、まあもう一個が、これ5つのルール外なんやけど、ちょっとまとめてお話しすると。
同調圧力があると。
だいき
ああ、まあ同調圧力あるやろね、そらね。
ゆみ
で、同調圧力って何かっていうと、基本的にみんな同じ考えやんね、とかさ。
だいき
みんな一緒よねっていう、それが世間かもね。
ゆみ
そう。で、一致団結一つになるって素敵だよねって。
うんうんうん。
いうのをすごい圧力として、もうあると。
だいき
うん。
ゆみ
で、例えば、それが異方向に働いたときは、大地震があったときにさ、みんなが一致団結して、一週間で道路が直ったっていうことが、ほんまにあったらしくて、あのとき。
だいき
ああ、はいはいはい。
ゆみ
それはもう海外でも、日本の団結力がすごすぎる。
だいき
ああ、なるほどね。
ゆみ
素晴らしいぜ、日本、みたいなのになりました。
で、それは異方にこの同調圧力が働いたときの話。
うんうん。
日本、悪い方にもやっぱり同じ力は働いてしまって、悪い方に働くと何が起こるかっていうと、仲間外れになったりとかしたときに、全員がこいつを仲間外れにしよって思う。
だいき
ああ、まあ出る杭が打たれる感じやな。
ゆみ
そう。なんでさっきの私がさ、あの女子高生の話戻るけどさ、5人グループで謎ルールができました。
ほな次に誰かを仲間外れにしたら、もう4人キュンキュンよもう、団結が。
だいき
うんうんうんうん。
ゆみ
そうやって強くなるんよ。
だいき
ああ、怖い側面やけどね。
怖いだろ。
まあ、そうだね。
この世間の輪から外れるなんてとんでもないっていうね。
そう。
そういう人がいるんやったら、もう全員でほな指名出しますよっていうね。
そうそうそうそう。
ゆみ
やっぱ、そうやって1人誰かを、まあ中から取ってもいいし、例えば外。
あのグループ腹立つよな、みたいな。
外側に作ってもいいねんけど、なんせそうやって敵を作ると、団結しますと。
だいき
ああ。
ゆみ
ほんでさ、これもこの本に書いててな。え、そうなんて思ったことがあって。
その仲間外れを日本人が作るときにさ、
クラスで1人いじめられてる子がいるとするやんか。
そしたら、クラス全員がそのいじめに参加して、
1人をいじめてるっていうのは、日本ならではなんやって、あれ。
だいき
ああ。
ゆみ
で、海外は、いじめるやつと、いじめられるやつと、見てるやつと、無視してるやつと、かばうやつとっていろいろおるらしいね。
うんうんうんうん。
だいき
なるほどね。
ゆみ
そう。
だいき
日本やと、主犯角とか中心人物はおるかもしれんけど、確かに何もしてない人もいるけど、結局どっちの態度取るのも怖いというか、かばうのはないわな。
そうそう。
かばうと、やっぱなんか、
ゆみ
かばうと次自分やん。
だいき
自分に来るかもとか言って、この輪から外れるのが怖いみたいな。
ゆみ
そうそう。
そういう感じかもね。
それが日本特有なんやって。
だから、ものすごく日本は同時は圧力が他よりめっちゃ強い。
で、ルールは全部言ってないんだけど、こういうのがあって、でもさっきの拘束の話もそうやし、いじめの話もそうやし、百貨店のルールもそうやし、なんか、私らがそういうのに直面したときに、しょうがないってよく思っちゃう。
同調圧力の存在
だいき
うんうんうん。
ゆみ
で、そういう謎ルールがあっても、それはしょうがないとか、それは変えられるものじゃないって、最初にもうそういうふうに思っちゃうね、日本人は。
だいき
まあ、しゃあないよねって。
ゆみ
そうそう。
で、日本人って、やっぱしゃあないよねマインドがすごい強いらしくって。
だいき
うん。
ゆみ
でも、普通に考えたらさ、おかしいやん。
なんでインナーしろって決められなあかんのとかさ。
なんで髪染めたらあかんのとかさ。
うん。
だから、神さんはそのままでいいんですかっていうのを問題定義してる。
だいき
ああ、なるほどね。はいはいはい。
ゆみ
で、私たちは自分たちの生きてる世間とか社会をより良くする権利がもちろんあるし、むしろより良くするんが、わいらとか言ったか、私らの義務ちゃうかって。
だいき
ああああ。
ゆみ
だから、おい戦おうぜっていう本。
だいき
戦うんや。
ゆみ
その同調圧力とか、世間重視というかの今のあり方に対してね。
個人の力で変えていく
ゆみ
そう。戦っていこうぜって。戦って、もっとみんなで生きやすい社会作ろうって。
そんなサービス残業もさ、最近ようやく製品費と増えてきたけど、昔はもうあれ同調圧力で。
だいき
そうやな。変えられへん。
ゆみ
もうその場にいなあかん。で、飲み会も絶対いかなあかん。飲み会も絶対ビールやった最初は。
だいき
ああああ。
ゆみ
そういうのから少しずつ変わってって言うけど、そういう変える戦いをしていこうって、一人一人が。
だいき
うーん。そういう意味では確かにちょっとそういう何か、同調圧力とか世間の感じが緩くなってきてるとも言えるかもしれんな、一部ではな。
一部ではな。
全体でどうかって言うと、何か古い組織ほどなかなか変わらんやろうけどな。
ゆみ
うん。いや、そうそうそう。
だいき
特に学校とかさ。
ゆみ
いや、そうなんや。
だいき
銀行もそうやけどさ。
ゆみ
銀行もやばいね。
だいき
なかなか変わりづらいところはなかなか変わらんやろうけど、変わりやすいところから変われるものは変わってるのかもしれんな。
ゆみ
まあ言うて私らはさ、個人ですから、そんなじゃあ一気にもう世間変えてやろうってするのはやっぱ難しいけど、小さいところからやってこうねって。
うん。
じゃあ具体的にじゃあ、例えば何ができますかっていう話になるんやけど、
例えば、その自分が属してる世間、もう何でもいいこれは。
うん。
に、ボスがいるかどうかをまず最初見て。
うん。
で、ボスがいないんやったら、その場の支配してる者の正体は空気ですって言ってはんのよ。
だいき
言ってはんのよ。
ゆみ
はいはい。
世間の中での空気について
ゆみ
で、例えばこれ何かっていうと、私らがさっきの5人グループでさ、
今日お昼何食べる?みたいな。
思えるやな。
お弁当食べてんな学校やったら。
だいき
まあ学校はお弁当、まあ食堂はあったりするけど。
ゆみ
誰でもええわ。
私が5人で歩いてて、今日お昼何食べる?みたいな。
なった時に、ラーメン行く?みたいになって、ラーメン屋さんあるしみたいな。
そうやな、じゃあラーメン行こっかってなった時に、もうそれは空気に支配されてんねん。
だいき
まあまあ確かにね。
ゆみ
誰かものすごいボスがいて、絶対ラーメンがいいって言ってるんじゃなくて、
ラーメンにしよっかっていうそのほんわり空気に包まれてて。
だいき
うんうんうん。
ゆみ
で、こういうことがすごい多いけど世間の中には。
だいき
まあ空気やな。
ゆみ
そう、空気に支配されてる。
弱い世間の複数所属と社会話
ゆみ
でもボスがいないんやったら、空気は案外すぐ変えれるから、一回行動してみてほしいって。
で、例えばじゃあそのラーメンっていう空気に押されてる時に、自分はやっぱりどうしてもハンバーガー食べたいってなった時に、
じゃあどうするかって言うと、めっちゃ言い出しにくいやんか普通やったら。
だいき
ああもうじゃあラーメン行こ、あああそこあったねー行こかーってもう腰も上がってて、
ああラーメンかなーって4人喋ってる中で、
じゃあ私はハンバーガーを食べたいってなったら、どうすんの?
ゆみ
あの、こうかみさん曰く、絶対ラーメン食べたい人って誰?って聞くのよ。
だいき
ああ、絶対?
そう、絶対。
絶対ラーメン食べたい人誰?
え、絶対でもないけどってなりそうやな。
ゆみ
そうそうそうそう、いやそうだよね、本読んだんかまた。
だいき
まあ絶対かって言われたら、まあまあラーメンでもいいけど何?ってなるな。
ああ、ほんだら絶対じゃなかったんや、よかった、じゃあさ、別のお店提案していい?って聞く。
ゆみ
っていう感じで、なんかその場の空気って案外その一言でコロって変わるから、
まあだからそのまあいっかとかしょうがないかじゃなくて、ちょっと行動してみる。
とか、もしくはその会社とか学校とかでいじめられてますと、
で、そん中にジャイアンみたいなボスがいますってなった場合は、
あの、世間が強くなるためのルールとして年上が偉いっていうのがあんねんけど実は。
だいき
ああ、年功庁列ね。
ゆみ
そうそう、年上が偉いっていう謎ルールがね、あるんですけど、
それを逆手にとって、そのジャイアンよりももっと上のやつに告げ口する。
例えば先生とか、もっと上の上司とか、
もうそのジャイアンも何も言えへんくなる上に告げ口をする。
だいき
告げ口するんだよ。
ゆみ
でもなんか私が言ったって言ったら余計いじめられるかもしれへんから、
っていうのもちゃんと素直に言って。
向こうがじゃあ人から聞いたようにするわとか。
上手いことしてもらって、
そうやって抑えてもらうとか。
して、まあ少しずつ戦っていきましょうって。
だいき
ああ、そういう心がけですな。
ゆみ
そう、でその一人一人のちっちゃい心がけできっと世界は変わっていくから、
みんな頑張ろうねって。
で、仲間外れにされたりするのも、そんなに恐れなくていい。
で、それは後で言うねんけど、
いきやすくなるコツとしても、別の対処法があるし、
恐れずに何か一歩を踏み出した時に、
私一人が頑張ってるんじゃなくて、
これは他のみんなも世間に対して戦ってるんだっていう気持ちを持ってやってほしい。
一人の戦いじゃない。
やることは一人やけど、一人で小さいことやけど、
みんなでこれはやっていくことなんです。
だいき
うーん、まあこういうだから、なんか常識というか習慣みたいなもんって、
こう変わっていく、
何年とかのスパンで振り返ったら、
あ、変わったなってなるかもしれんけど、
その日々で考えるとめちゃくちゃちっちゃいことなんかもして、変化ってね。
ゆみ
そう、もうちっちゃい積み重ね。
だいき
もう個人の、一人一人の。
そういう積み重ねがあって、
価値観もなんかどんどん変わっていくかもしれないな。
ゆみ
きっと最初も、じゃあとりあえず生デーを、
あ、私ハイボールデーって言う人、言う気いたと思うよ。
だいき
ああ、まあ確かにな。
私ウーロン茶デーとか言ってね。
ゆみ
でも、え、ハイボールいいんですか?ってたぶん気づいてくれる人もおるし。
だいき
ああ。
今ではね、なんかビールの人、他の人とか言って、
アンケートを取って、ビール8本、中ハイニーとか言って、
オーダーしたりも結構するもんね、普通に気使うというかさ。
なんか変わるよね、やっぱり。
ゆみ
それで頑張っていきましょうって言ってはりました。
だいき
なるほどね。
ゆみ
ほんで、最後にね、
まあそうは言うても、今からいきやすくなるコツないですか?っていう話をしておくと、
それが、この本の中で、私3つあるなと思っててさ、
で、1個が、協力じゃない弱い世間に複数所属するっていうことが1つ。
で、例えばこれ、学校とかでさ、
私らが学生のときってさ、
私には、私は他のクラブチームとか入ってなかったからね。
もう学校のクラスの、もっと言うと、
ちっちゃいグループが超強力な世間で、
だいき
それがすべてやったんや。
ゆみ
そう。私にとってはそれがすべてやってん。
だいき
なるほどね。そこだけやとちょっと怖いね。
ゆみ
そうそう、そういうこと。
でも、中学のときいじめられたことがあって、この世の終わりやったの。
だいき
だってそれがすべてやからね。それが自分の世界すべてやから。
ゆみ
で、だからそうならへんために、強くなくていいから、
弱い世間を複数持っておこうって。
そんな協力じゃなくていいから。
で、弱い世間って何かっていうと、
例えば、習い事に行ったその先とか、
週1回顔を合わせる人たちとか、
知らんで先頭に行った先にいる人たちとか、
そういうコマをたくさん持ってると、
ひとつがバチンって潰れたときも楽しく生きやすいよって。
それはほんまそうやと思う。
だいき
そうだね。なんかこの前もレッターいただいてんけどさ、
例えば夫の転勤で全然知らん地方ついてってみたいな。
もうずっと寂しい思いされてる方って、
夫との生活が全てやからさ。
だから寂しいよね。夫が仕事行っちゃったりしてってなると。
でも自分が住んでる先で、
習い事があったり、お友達がいたりとか、
コミュニティがね、世間がちょっとでも複数あると、
この夫婦関係ももうちょっとスムーズにいったりもするんかなって思ったりするね。
ゆみ
あとは定年退職して、急にプシュってなっちゃうお父さんたちも、
やっぱり弱い世間を全然もってはらへん。
だいき
もう今まで自分の職場でっていう強烈な唯一の世間で。
しかももう定年退職するぐらいから役職もついたりとかして、
そんな立場から急に解放されて、なんもないと。
ゆみ
なんもない。
で、一気にバーンてすごいギアチェンジするよりも、
だいき
普段から少しずつ、そうやって弱い世間に所属しておくと、心が楽になりますって。
なるほどね。
ゆみ
あともう一個ね、2個目は社会話をしてみる。
これはこーかみさんが作った言葉。
だいき
社会の話ってことかな?
ゆみ
えっとね、世間話は、
だいき
ああ、はいはいはい。
ゆみ
そう、世間の人と話をする世間話。
だいき
ああ、世間話ってよく聞くよね。
ゆみ
社会話は、社会の人とするお話のこと。
だいき
ってことは、全然知らん人としゃべるってこと?
ゆみ
そう、全然知らん人としゃべる。
それが何かっていうと、例えば、ベビーカーを階段で持ち上げてる人がいたら、
お手伝いしましょうか?とか。
自分自身を知り、心を自由にする
ゆみ
これ。これが社会話。
だいき
なるほどね。
じゃあ、エレベーターで開けるボタンを押しといて、他の人が入ってきましたってときに、
こんにちは、今日はお買い物ですか?とか言って、
めちゃくちゃハードル高い。
ゆみ
それはちょっとハードル高いな。
だいき
これからレストランですか?とか言って、めっちゃハードル高いけど。
ゆみ
こうかみさんは、例えば図書館とか行ったときに、この本面白かったですよって一言声かけてみるとか。
でもハードル高いかもしらんけど。
だいき
でも、その社会の全然関わりない人としゃべったり、営釈したり、
とにかく無視するというか、そういうのじゃなくて、
社会と関わってるんだよっていう意識づけを小さいとこからしていこうねって話やな。
ゆみ
ほんでさ、ベビーカーを手伝う方がほとんどおれへんって本に書かれててんけどさ、
わい、別に自慢じゃないんだけど、あれもうめっちゃ率先するタイプなんやから、
手伝いますよって言って。
で、なんかね、手伝った後、心がホコホコすることがよくあって、
だいき
まあまあまあね。
ゆみ
それはいいことしたって自分で思ってることもあるし、
なんかもしかしたらこの本読んで思ったのは、
社会とのつながりを持てたっていう喜びやったんかなっていうふうにも思ってさ。
ほんで、別の方の本で稲垣恵美子さんっていう方が書かれた、
一人のみで生きていくっていう本があんねんけどな、
それは居酒屋で一人で入って、そこらにいる人としゃべるのがすごく楽しいっていうのが書かれたエッセイなんやけど、
それも、隣に座ってる社会の人とその場一瞬しゃべる、
その社会とのつながりが楽しいんかなと思って。
だいき
なるほどね。
ゆみ
そう。だからなんかこの社会話をしてみるっていうのがおすすめに書かれててんけど、
これはほんまにそうって思った私も。
だいき
なるほどね。世間だけじゃなくてね。
ゆみ
そうそう。社会話。
だいき
で、すると、そういう小さいとこから始めてみるってことやな。
ゆみ
で、最後、心を楽にするコツ、生きやすくなるコツ、ラストは、
たくさん海外旅行とかに行って、自分の国とか文化を、
あっ、日本の文化とかだけじゃないんやって知るということ。
だいき
それは確かにな。なんかその日本を見つめ直すというか、
自分らが住んでいるとこはどんなとこなんかっていうのを振り返る機会にはなるよね。
ゆみ
そう。で、これを神さんは、相対的に見られるようになるっていう言い方をされてるんだけど、
相対的に自分の文化を見るっていうことは、つまり、
これは絶対じゃないっていうふうに思える。
だいき
そうだな。
ゆみ
他にも選択肢があるっていう。
で、なんかすごい素敵な一文があってんけどさ、
多様な視点や価値観は心を自由にするって書かれてて、
だいき
わかるーって思って。
ゆみ
まさに自分らしい幸せですね。
そうなの、自分らしい幸せなんですよ。
なんかやっぱ私らってさ、切羽詰まったときとかさ、
もうこれしかないみたいな。
だいき
もう絶対これじゃないとみたいなね。
ゆみ
この選択肢しかないみたいな。
だいき
ここでなんとかこれしないと絶対ダメみたいな。
意外とそうじゃなかったね。
別になんかいろいろあるやんっていう、
幸せの基準もいろいろやし。
ゆみ
私らも離婚しかけたときにさ、
結婚1年目で日本帰ってきてさ、
まだもう転職しようかっていう選択肢しか持ってなかったよ。
それがさ、
あ、もう仕事やめて中古車買って、
日本一緒しようかになったもんさ。
あれもやっぱなんか、いろんな人の発信見て、
そんなんもあるんかって知って、
選択肢が広がったわけで。
だいき
こんな生き方あんねやとか言ってね、
SNSとかでね。
ゆみ
すごい心が自由になったからさ、
生き方も。
本当にそれもそうやなって思ったんです。
だいき
なるほどね。
ゆみ
っていう話でした。
だいき
はいはいはいはい。
以上です。
空気を読んでも従わない、
いわなみジュニア新書ですね。
まあだから結構この空気でしんどいよっていうのは、
結構人の悩みのわりと何パーセントか知らんけど、
結構この悩みに尽きることあるよね。
ゆみ
いや本当に。
だいき
このグループの中でこういうもやもやがあってとかね。
ゆみ
弾き出されんの怖いわ。
だいき
言い切った?
ゆみ
言い切った。
疲れた。
だいき
結局まだ1時間ぐらいなってんな。
ゆみ
いや疲れたな。
途中の例題のところで自分の体験話すのに熱入れてもうたな。
だいき
いいやん別に。体験があるほうがわかりやすい。
ゆみ
家庭科の先生腹立つわ。
だいき
家庭科の先生。
ほんまに謎やわあれ。
ほんまに謎。靴下の色とか謎すぎる。
高校生らしさとか。
ゆみ
らしさって何?みたいな話やしな。
それもこうかみさんめちゃくちゃ叩かったエピソードが、
世間ってなんだ?の本に確かあったかな。
どの本やったかな?ちょっと忘れたごめん。
おすすめの本と人生相談
だいき
結構多くの人がこんな体験あったなって共感しながら読める部分あるかなと思うので、
読んでみると面白いかなとは思います。
興味持ったよって方は、かつ字の方でも読んでいただければ、
より楽しめるかなと思うので。
ゆみ
結構飛ばした内容もあるんで、ぜひぜひ。
だいき
あとこうかみさんの人生相談も一応おすすめしておこうか。
ゆみ
めちゃくちゃおすすめ。
だいき
こうかみさんが書かれた人生相談本もありまして、
これ雑誌に連載してたのが書籍化されたやつで、
読者の方が相談文を書いて、それに対して文章で答えるっていう、
まさに二人ごとみたいな、
レターに回答するみたいなスタイルで、
同じように構成がされているので、
読みやすいと思いますし、
その人生相談を読みながら、
こういうふうに考えるのかとか、
こういうふうに捉えたら何か気持ちが楽になるのかとか、
そういう発見もあるかなと思うので、
こっちもおすすめです。
ということで、説明欄にいろいろリンクも貼っているので、
参考にしてみてください。
まとめとおしらせ
だいき
じゃあ以上ですか。
というわけで、もう1時間ぐらいの放送になりましたけど、
最後までお聞きいただきありがとうございます。
このチャンネルをフォローすると、
最新の投稿を逃さずチェックできます。
フォローは僕たちへの応援にもなりますので、
まだの方どうぞよろしくお願いします。
またご相談も募集しています。
あなたのレターは同じ悩みを抱える誰かの救いになります。
ぜひお話を聞かせてください。
さらにメンバーシップ限定配信の声日記では、
普段の放送とは一味違うディープな話をしています。
こちらもご参加お待ちしています。
チャンネルの更新日は毎週日曜火曜木曜の夕方5時で、
木曜日はメンバーシップ限定配信となっております。
今回、ハーンも本をまとめてもらって、
1時間喋ってもらったので、
コメントとか、レターでまた感想とか、
リクエストとかまたいただけると、
よし、第3弾もやろうと。
次もやろうということになってきますので、
そういうお疲れ様のワンアクションを
ハーンにいただけると、
ゆみ
ハーンが喜びます。
ありがとうございます。
だいき
それではまた次回の放送でお会いしましょう。
ゆみ
ほな。