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2024-02-07 35:46

#12 「コロナ禍に観光事業が5.5倍の売り上げ、社員は100名増。WAmazingが仕掛ける次の一手。」WAmazing株式会社 代表取締役 加藤 史子さん

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観光スタートアップのトップランナーであるWAmazing株式会社の加藤さんにお越しいただきました✈️ WAmazingさんは、訪日外国人旅行者向け観光プラットフォームサービスを提供され、2023年12月にシリーズC追加ラウンドで14億円、創業来の累計45.3億円の資金調達をされました。


・リクルートで挑むインターネットビジネスへの変革 ・子育てと仕事の両立への葛藤、そして創業 ・"アジアに特化した"OTA事業を立ち上げた狙い ・初期ユーザー獲得の秘策とICCカタパルトの優勝 ・「いよいよリリース!」のタイミングでコロナ禍へ ・コロナ禍×観光事業、従業員100名で売り上げ0 ・人件費比率が一時、驚異の9割!? ・垂直立ち上げした2本の新規事業で売り上げ18億円 ・toB、toGの安定した事業基盤で「死なない」 ・toC事業で狙う、Jカーブの成長曲線 ・地域金融機関から資金調達を行うワケ ・ミドルからレイターへ移行するために必要なコト ・女性社員比率が7割、外国人比率が4割 ・地域を問わず優秀な人材が集まる理由 ・大手VSスタートアップは不毛?独自のキャリア論


▼各種リンク✍️

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▼お知らせ📣

Startup Nowでは、資金調達を終えたスタートアップ起業家さんのインタビューを通じて、企業やスタートアップの魅力を発信しています!ご出演いただける起業家さんは、お問い合わせフォーム経由あるいは、Xで運営の⁠稲荷田(おいなりさん)中山⁠までご連絡ください🙌(自薦に限らず、投資家さんや社員さんからの他薦も受け付けております)

サマリー

株式会社WAmazingは観光プラットフォームを提供しています。また、資金調達も積極的に行っています。加藤史子さんはリクルートでの勤務経験を経て、AMAZINGを起業しました。AMAZINGはオンライントラベルエージェントとしてスタートし、その後地域観光DX事業や2B向けの事業も展開しています。WAmazingはコロナ禍で売上を伸ばし、事業拡大に努める一方、地域観光DX事業や広告事業にも力を入れています。さらに2Gと2Cの事業でも安定的な収益を上げています。また、WAmazingは採用と組織作りを重視しており、多様性を尊重した組織文化を持っています。スタートアップに興味のある方は、各企業に目を向け、自分に合うスタートアップを選ぶことが重要です。また、安定性やリスク許容度などを考慮しながら、キャリア選択をするべきです。

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Startup Now 資金調達を実施したばかりの企業家をお招きし、創業に欠ける思い、事業の現状や未来の話まで、あれこれをお伺いするポッドキャスト、パーソナリティのスタートアップ連動士 おいなりです。
同じくパーソナリティのアニマルスピリッツ 中山です。本日は第12回目の放送となりまして、WAmazing株式会社代表取締役 加藤 史子さんにお越しいただきました。
WAmazing株式会社と加藤史子さんの経歴
WAmazingさんは、本日外国人旅行者向け観光プラットフォームサービスを提供されているスタートアップでして、2023年12月にシリーズC追加ラウンドで14億円を調達。シリーズCラウンドトータルの調達金額は20.1億円となりまして、2016年の創業からですと累計45.33億円の調達となりました。加藤さん、本日はよろしくお願いいたします。
加藤さん ありがとうございます。よろしくお願いいたします。今日はお声掛けいただいて感謝です。
加藤さん ありがとうございます。まさにお声掛けといただいたんですけれども、今回私おいなりから、Xツイッターで加藤さんにDMをさせていただいてですね、一度このメッセージは届かないんじゃなかろうかと思いながら、えいっとやってみたらですね、めちゃくちゃ丁寧にご返信をいただきまして、すごく嬉しかったというところで、むしろこちらこそ感謝をさせてくださいと。
加藤さん ありがとうございます。私、ダイレクトメッセージはちょっと遅くなるときはあるんですけど、基本内容がまともだったら、ちゃんと返事するというのをお意思にしております。
おだしょー 素敵ですね。ということは、これ聞いてくださる方でも何か素敵なお声掛けができるような方は、ぜひDMされてみてもいいかもしれないですね。
加藤さん はい。ぜひお願いします。
おだしょー ありがとうございます。そうしましたら早速始めていきたいなというふうに思っております。
Amazingの加藤さんというのはかなり有名な方だと私は認識してまして、リスナーさんの皆さんも結構知っている方が多いんじゃないかなと思っているんですけれども、
とはいえ、初めての方もしかしたらいらっしゃるかもしれませんので、ぜひご経歴などを含めてですね、加藤さんについてまずは簡単な自己紹介からお願いできますでしょうか。
加藤さん 私は大学卒業してですね、新卒でRecruitという会社に入りました。
1998年だったんですね、それが。
1998年といえば、1995年にWindows 95が発売されて、一部の方々、パソコンが使えるような方々にはインターネットというものが普及したタイミング、それがちょうど大学2年生ぐらいのときですかね。
1999年にiモードというものがNTTドコモから出てですね、広瀬さんが当時CMされてたんですけれども、それによってですね、パソコンはちょっと手が出ないけど、
携帯電話を扱える人だったら、誰でもインターネットに触れるっていうですね、インターネットの民主化というか、そのタイミングで、情報ビジネス、情報士でビジネスをやっていたRecruitの新卒2年目だったので、
リクルートの情報ビジネスをですね、インターネットビジネスに置き換えていくっていう事業開発をずっとやってたんですよ。
なぜなら、リクルートの上の先輩たちはですね、インターネットを知らない人たちですので。
なので、これがですね、私にとって非常にラッキーだったかなというふうに思うんですけれども、新卒から2年目で、例えばJALAN NETの立ち上げ、宿泊予約サービスのJALAN NETの立ち上げとか、その後、ZEXYに移動したこともありまして、ZEXY NETっていうZEXYのネット版のリニューアルを担当させていただいたり、
その後にですね、ホットペッパーという当時はフリーペッパーがすごく勢いがあったんですけれども、いよいよですね、グルナビさんの勢いが強くなってきて、
うちもフリーペッパー前世紀だけど、インターネットもやろうっていう時の立ち上げメンバーをやったりとか、
そんな20代前半、20代、20、30ぐらいまでですかね。
20代で結婚はしてたので、31と34で子供を産んでるんですよ。
リクルートって非常によく働く人たちですし、インターネットでさらにその上を行ってですね、生き物の目を抜くような働き方をみんなしてたので、
ちょっと子供を育てながら、この働き方はできないなと思って、1人目の産休育中から復帰するその年がですね、
なんと観光庁というツーリズムに特化した省庁ができた年だったんですよね。
それで、ジャランネットですごく楽しかったな、あの事情開発っていう、個人的にも単に旅行が好きで、
学生時代はよくバックパッカーとかもしてたんで、自分が好きで楽しかった事情領域で、
観光って人のためにも社会のためにも日本のためにもなるものなんだっていうことに気がつきまして、
子供が生まれるとですね、不思議なもんで、自分が死んだ後も人生が延長していくような気持ちになるんですね、ちょっと。
遺伝子レベルですけど、それで、私ロースジェネ世代なんで、日本はちょっと停滞しちゃってるけれども、
この子たちが大人になって死ぬまでの、さらに100年くらい先も、もう少し価値ある日本でいてほしいなって思った。
子供を預けると泣かれるんで、そこまでして働く価値あるのかしらとか、すごい悩んだんですけど、
もしかして観光と地方創生みたいな仕事だったら、子供を預けて働く意義と両立できるんじゃないかっていうふうに思って、
ジャランリサーチセンターっていう地方創生と観光の研究部門に移動したんですよね。
これがリクルートの中での私の最後の部署になりまして、約8年間いて、
途中、雪マジとかマジブとかですね、19歳のリフト券無料にして、スキー場の若者需要を無理矢理回復するみたいなプロジェクトをいくつか立ち上げたりして、
40歳の時に、もうちょっとそろそろリクルートは卒業しようかなと思って、約22年間、22から違うな、18年間、
18年3ヶ月いたリクルートに別れを告げてですね、アメージングを起業しました。
アメージングを起業してから今まではコロナ禍とかいろいろありましたけれども、7年半ちょっと。
先ほど冒頭ご紹介ありましたが、累計調達額で言うと45億円。
メンバー数はちょうど総務メンバー5名で始めたんですけれども、今は1月1日時点で上勤役員含めて283名という状況です。
すごい、リクルートの基幹サービスと言いますか、本当にアイコニックなサービスの立ち上げから、
しかも観光業という今のエキスパティーズにつながるような事業をされてきて起業されたという、
本当にVC受けする経歴だというふうに思ったんですけれども。
ちなみに今の会社では、3つ事業をやられているのかなというふうに思っているんですけれども、
それぞれどんな事業なのかというところと、どんな経緯で3つの事業が立ち上がってきたのかというあたり、教えていただけますでしょうか。
はい、もちろんです。一番最初は2016年7月1日に創業しまして、
オンライントラベルエージェント事業の立ち上げ
半年後の、それまでずっとステルスでサービス開発をしていて、
半年後の2017年2月のICCというベンチャーカンファレンスがありますが、
ここでスタートアップカタパルトに登壇させていただいて優勝したというのがデビュー戦になりました。
それまでステルスで開発していたので、構想としてはオンライントラベルエージェント、
日本にやってくる外国人旅行者の8割はアジアからだったんですね。
かつ、それがすごい勢いでデジタル化と個人旅行化が進んでまして、
8割のアジアの方は旅行会社に行って団体で申し込むんじゃなくて、
インターネットで検索してネットで申し込むっていう人がどんどん増えてました。
このOTAという業界、確かに自分が立ち上げに関わったJALANETや楽天トラベル1級といった国内には大手が多いですし、
ローバルでもですね、オランダ生まれのbooking.comとか、アメリカ生まれのexperiaとかですね、
競合がたくさんいたんですけれども、意外と日本に来ている外国人旅行者の8割を占める、
アジアと日本だけをつなぐOTAっていうのは空いてるんじゃないかって思ったんですよね。
それで、手の中の旅行エージェントっていうキャッチコピーでですね、プレゼンさせていただいたんですけれども、
B2B2Cのプラットフォームですので、本当は常識で言うなら旅行商品を先に集めて、そこにユーザーを呼んでくるっていうのが順番なんですが、
アメージング、創業したばかりで資本金は300万で、メンバーは5人の創業者しかいない、何もないので、リクルートとは違うわけで、
どの宿泊施設も交通事業者さんもアクティビティ事業者さんも、あまり相手にしてくれないんですよね。
それで、これはあえて逆をやろうというふうに思ってですね、
観光庁のアンジェットを見ていたら、外国人旅行者が日本って先進国の周りに無料Wi-Fiが少ないぞというのが一番の負の位置になっていたので、
そして日本にやってくる外国人旅行者の97%は空港から入ってきているっていうことがデータで知ってたので、
じゃあ空港に無料SIMカードを配るマシンを置いて、でもその無料SIMカードをもらう条件としては、
アメージングのアプリをダウンロードさせる、してもらう、これで勝負をかけられないかっていうふうに思ってですね、
旅行商品のほうはほとんど揃ってなかったんですけれども、成田空港に無料SIMマシンを置きました。
毎日200名ぐらいが集まってますっていう初期のモメンタムだけで優勝させていただいたと。
そういうようなスタートのOTA事業で、そこでですね、やっぱり資金調達も最初からシリーズA、
シリーズBで8億、いくらかいただけましたし、シリーズBでは東急さんをリードとして9.3億の資金調達をしています。
それによって人の採用と、実際の商品の仕入れですね、宿泊とかアクティビティとか、いろんな商品、交通チケットとかのいろんな商品の仕入れを拡充して、
ようやくオンライントラベルエージェントらしくなったねっていうのが、2019年12月で。
実はその時に大正地域の中力マーケット市場である台湾に私記者会見に行って、
アメージングプラットフォームとしてこんな風にできましたよっていうようなお披露目をしてます。
帰ってきたらですね、なんか謎の肺炎が武漢でみたいなニュースが出始めてですね。
で翌日からコロナ禍突入ということで、このオンライントラベルエージェント事業は実は旅行者の料費から宿泊費用だったら宿泊施設の売り上げが1万円だったら
翌月に10%くださいみたいな成果報酬型、後払い型のもので、大元の財源は旅行者の料費ですので売り上げが98%ダウンになっちゃったんですよね。
48、すごい。
その時100人くらい従業員いましたので、従業員100人抱えて売り上げがゼロというですね。
で当然資金調達するも何も緊急事態宣言であってくるし、被災内みたいな状況になりまして。
地域観光DX事業と2B向けの事業の展開
そこで垂直立ち上げしたのが地域観光DX事業という実は自治体や国向けの国の財源を使った地域のいつか来たるべき日にインバウンドが戻ってくるから
それに向けて外国人受けする体験商品や地域産品を作っておきましょうっていうプロダクトアウトの事業をですね、2020年4月に垂直立ち上げしました。
今約4年、2020年度、21年度、23年度で3年半で受注額としては18億円ですね。
最後3つ目ですね、コロナ禍がいつ終わったのかというのはいろんな理論があるんですけれども、
例えば2023年の5月に2類から5類になったのが終わりっていうのが一番一般的な見方かもしれませんが、
私たちのインバウンド市場においてはですね、外国人旅行者が個人旅行者がほとんどになっていたので、
2019年時点で8割個人旅行者だったので、その外国人旅行者がビザをわざわざ取らなくても入ってこれるっていう風になったのが、
2022年の10月11日だったんですね。
このタイミングからストップしていたオンライントラベルエージェント事業を再開し、
同時にですね、2B向けの事業を始めました。
これはクライアントさんでいうと大手コンビニさんとか、大手メーカーさんですとか、大手百貨店さんとかがクライアントになるんですけれども、
インバウンド旅行者のバーイングパワー、消費力すごいので、その人たちを店舗集客したり、商品のサンプリングしたりブランディングしたりっていう大手企業向けの2Bの事業です。
最初始まったOTA事業というのは、手の中の外国人旅行者と日本を結びつける手の中の旅行エージェントなんですが、これがTFC事業。
地域観光DX事業がコロナ禍を受けて始まった2G、ローカルガバメント向けの事業。
WAmazingの事業拡大
コロナ禍が終了と我々で考えた2022年10月11日からが、OTA事業の再開と民間企業向けの広告事業ということで、
本日マーケティングパートナー事業、2G、2C、2Bの3つの事業を今やっております。
ある種2Gの事業と2Bの事業というのは、収益が安定していると言いますか、そんなに持ち出しがない事業なのかなというところなんですけれども、
このOTA事業と2G事業と2B事業っていうのは、この3つっていうのはどんな相関と言いますか、相乗効果っていうのがあるんでしょうか。
おっしゃっていただいた通りですね、ビジネスモデル的にこの2Gの事業はですね、
お客さんが行政とか国ですので売り上げが回収できないとか、売りかけ金未回収みたいなことは起こらないんですね。
なので最初からプロジのビジネスモデルと言えます。
本日マーケティングパートナー事業、広告事業の方もですね、お客さんがOT企業なので、これもですね最初からプロジ化する事業です。
ただこのOTA事業というのは、星の数ほどさほど財務基盤が強固じゃないお客さんたち、事業者さんたちなんですね。
例えば1人でガイドをやってます、通訳やってますとか、お父さんとお母さんとおばあちゃんで旅館を経営してますとか、
なので私たちはすべて無料でシステムを開発し、施設を営業し、掲載し、翻訳し、マーケティングをし、
そしてもし仮にワメージング経由で、例えば宿泊施設に1万円の売り上げが立ったら、
翌月末に10%くださいっていうような後払いの、つまりその事業者さんにリスクのないビジネスモデルでやってます。
つまりこれは何を意味するかというとですね、ものすごく赤字を掘ると。
当社にとってみれば、確実に黒字を埋める事業が2つと、赤字を掘るがJカーブ型というかですね、
最終的にはサーバー上でマッチングされていきますので、サイト上でマッチングされていくので、
既存の日本の旅行会社のように駅前の一等地に店舗を持って、パウンターにお姉さんが座っていて、
パンフレットを吸って旅行夜間を郵送して手数料をいただくという従来型の旅行業のモデルよりはるかに低コストなので、
先行投資を回収できたら後は伸びるだけというですね、Jカーブ型のビジネスモデル、
だから夢を見るOTA事業、確実に売上を稼ぐ2Gと2Bの事業というようなポートフォリオに結果としてなったという感じでしょうか。
WAmazingの事業ポートフォリオ
本当にまさに理想的なVCから見たら理想的なポートフォリオだなという感じなんですけれども。
きれいですよね。
本当ですよね。ファイナンスのところも実はすごく面白いなというふうに思っておりまして、
今回の一つ前ですかね、2020年まさにコロナ禍の最中でも資金調達、大型の資金調達されていたのかなというふうに拝見しているんですけれども、
この時のエクイティストーリーと言いますか、どういうふうに投資家に対して説明をして大型の資金調達っていうのをされていたのかなってあたり大変興味があります。
オンバウンド事業というのは実は2019年に4.8兆円の日本国内消費額がありました。
ですが2023年は結果としてですね、もう政府発表されています、官房長発表されていますが、5.3兆円になって、4.8兆円から5.8兆円なんで、たぶんいきなり110%回復みたいなところなんですね。
Amazingはあの手この手というか、2G事業を立ち上げてそこで約18億円のお仕事をさせていただくなどですね、コロナ禍中もサバイブできたっていうような実績は出てましたので、
そこに対して今後すごい勢いで伸びるOTA事業、インバウンド市場とOTA事業で死にはしないかつ伸びるだけというようなシンプルなエクイティストリーです。
なるほど、死なないってことが2020年に証明できたと、それは確かにすごい強いですよね。これ以上悪い状況ってないわけですから。
はい、おっしゃる通りです。やはり投資家さんからすると両方大事なんですよね。すごく伸びるっていうことも大事だし、死なないってことも大事なんで、投資家さんからするとやっぱりゼロなんで、死なれたらゼロになってしまうし、伸びないとリビングデッドだったりとかリターンが小さいので、
ボトムラインを提示しつつアップサイドを提示するということが一番大切かなぁなんて思っております。
すごいさすがです。ありがとうございます。その後直近行われているシリーズCのあたりっていうのを見てみると、今度は地銀さんとか地銀系のVCDさんからの調達が多いのがすごく特徴的な資本の政策だなというふうに見受けしたんですけれども、
このあたりはやはりこの旅行事業とのシナジーみたいなそういったところを重視されての投資家選びだったんでしょうか。
やはりですね、このBtoBtoCの特にOTA事業のマッチングプラットフォームというのは、いかに品揃いがあるかということが大事になります。
それはメルカリさんもアマゾンさんも楽天市場さんも一緒だと思うんですね。
ワメイジングってスタートアップエコシステムの中では多少知られた存在なんですけれども、地域に行くと全く知られてないんですよ。
地域の方というのは東京の方に比べるとちょっと保守的なところがありまして、
コロナ禍で生き残ったスタートアップで女社長で、図形調達額45億とかだとですね、
信頼されるどころか取って食われるんじゃないかと思って怖がられちゃうんです。
そうなんですね。
そこでですね、地銀さん、地域金融機関さんって地域での信頼関係が抜群なんですよ。
なるほど。
もうあの人が、あの地銀さんが紹介してくる、この子だったら経済は無料ですしね。話ぐらい聞こうかとか。
はい、情報ぐらい出そうかと。無料ですので。
はい、っていうふうに仕入れっていうんですかね、品揃えをしっかり揃えるっていうところで、
すごいその地域金融機関の信用力というのが絶大で、正直エクイティで出せるチケットサイズっていうのはそんなに大きくないんですけれども、
我々14校かな、それぐらい地域金融機関とは株主になっていただいているという感じです。
なるほど、信頼力、信用力を目当てというか、をいただくために今回の資金調達を行ったというところかなと思ったんですけれども、
今後もし資金調達されるとしたら、その時、ファイナンスの戦略としてはやはり同じような、各地の信頼力獲得のためのようなファイナンスになるのか、
どういったファイナンス戦略っていうのが可能性としてはあるのかなというあたり、教えてください。
そうですね、ワンメイジングは途中コロナで1,000日ほど日本はインバウンド鎖国をしておりましたので、
一時期、いわゆるJカーブ型のOTA事業が止めざるを得なかったという事情はあるものの、
今もだいぶミドルステージからレーターステージに差し掛かってきているかなというふうに思います。
やはりこのOTA事業については、しっかり投資を先行投資を踏んでいくということも、
そのJカーブの先の高さを決定する部分ですので、
やはり今後でいうと、やはりディープポケットなミドルステージからミドルからレーターの投資家さん、
そういったところと会話していければいいのかなというふうには思っています。
なるほど、なるほど、理解しました。
直近も、もしかしたら今後も調達もあるかもという話はありましたけれども、
ミドルレーターになってくると、結構やっぱりチケットサイズも大きくなってくる中で、
そこで調達したお金というのは具体的にどこに使っていくのかだったり、
特にここ注力したくて優先度を上げていますみたいな領域があったら、
その戦略を含めてぜひ教えていただきたいです。
ありがとうございます。
まずですね、地域観光DX事業は地域向けのコンサル事業なんですね、一言で言うと。
そうなると、ある程度労働集約型と言えます。
なので、やはり人をちゃんと採用できて、そして組織づくりができれば売り延ばしができるという性質を持ちます。
大企業向け広告事業、2Bの事業も同様です。
2Bの事業はよりですね、OTA事業が育てば育つほど、そこがメディアとなって、
キー局を持っている広告大手みたいな位置づけになりますので、
地域観光DX事業よりは労働集約度は低いんですね。
WAmazingのダイバーシティと採用方針
なんですけれども、やはり売り延ばししていくためには採用と組織づくりが鍵になりますので、
ここが大切なのかなというふうに特に思っています。
オンライントラベレージェント事業は、いつかというか近い将来、
ティッピングポイントを超えればですね、勝手にサーバーでネットワーク外部性の効果の好循環が働いていく状態というふうになるんですけれども、
そこまではやっぱり仕入れに関しても開発に関してもやっぱり人が必要ということで、
アメージングコロナ禍突入タイミングでは100人程度だった従業員がですね、今280名超えてきておりますので、
おーすごい増え方ですね。
やっぱり採用は人が価値の源泉ということで、どんどんこれからも力を入れていく予定です。
採用情報のページも見てみたんですけど、本当にエンジニアからコーポレート、マーケティビジネス、
翻訳まで本当全方位的に採用情報を出されていて、採用モード全開だなという印象を受けたんですけど、
中でも今本当に一番来てほしい人っていうのはどんな人なんでしょうか。
アメージング、まだそこまでメガベンチャーのようにですね、給料は高くないんですけれども、
上場は目指しておりますし、ストックオプション制度を持っておりますので、
やっぱり経営豊かなミドルマネジメントが晴れるような人材、ここに来ていただきたいです。
あとですね、カルチャーといいますか、会社の雰囲気もすごく面白いなと思ってまして、
女性比率が6割であったりとか、外国人比率が4割であったりとか、かなりダイバーシティに富んでいて、
本当に素晴らしい組織だなと思ってるんですけど、
これって、どんなことを意識するとこんな素晴らしくダイバーシティに富んだ組織になるのかなっていうのは非常に興味深くてですね、
その辺りを教えてください。
ありがとうございます。
そうですね、これは実は結果論だったかもしれません。
コロナ禍でですね、オフィスをなくしました。
それで高い時は人件費比率が90%以上になったこともあったので、
従業員の雇用は切らないというふうに決めてですね、
それ以外のコストを徹底的に削減したので、筋肉質な経営というよりは骨と皮の経営みたいな。
結果としてですね、全国から能力は高いんだけれども、たまたま女性だからとか、たまたま外国人だからとか、
たまたま一都三県以外に住んでるからとか、
そういうふうに本人の能力とは関係なく、もしかして若干日本社会だと就職に不利な方がたくさん入ってくださったんですね。
結果としてのこのダイバーシティかなと、女性比率実は直近では7割ぐらいになってたりするんですけれども、
1回も目標をつくったことはないんですよ。
へー。
なので、フルリモートワークで、もしかして子育てと両立しやすいとか、
どうしても日本って今、東京の給与水準が一番高くてですね、47都道府県で一番低い給与水準って沖縄県なんですけれども、
200万円以上差があります。
でも、どこに住んでるからは、うちの場合は給料に関係ないから東京水準で採用するんですよね。
そうすると結果として、たまたま地方に住んでる、たまたま女性、たまたま外国人というともすると、
その人との能力とは関係ない部分の属性で就職に不利な人たちがたくさん集まってくれてるっていう可能性が高いんじゃないかなと。
結果としてのダイバーシティなんじゃないかなと思ってます。
素晴らしすぎましたね。
とてもいい話が聞けましたところで、締めに入っていきたいなと思います。
2年で聞きたいことだらけで、それこそコロナ禍で正直どんな気持ちだったんですかとかいろいろ踏み込んでみたかったんですけど、
そのあたりも面白ければ含めながらでもなんですけど、最後にぜひ加藤さんからですね、
このPodcastを聞いてくださっているリスナーさん、結構スタートアップが好きな方とか気になる方も多く聞いてらっしゃるかなと思うので、
そういった方向けのメッセージなどありましたらいただけますでしょうか。
ありがとうございます。
私もたまにですね、大企業とスタートアップどっちに転職すべきかとか就職すべきかっていう質問を受けることがあるんですね。
スタートアップ選びのポイント
でもやっぱり思うのはですね、大企業もいろんな大企業がいますよね。
スタートアップもいろんなスタートアップがあります。
例えばステージで分けることもできます。
シード、アーリ、ミドル、レイター、上場後のメガベンチャーみたいなのもあります。
あとは業態とかもビジネスモデルとかカルチャーとかいろいろあると思うので、
もしスタートアップにご興味があるんだったら、ぜひですね、スタートアップとはっていうふうに全部で見ずに、
一つ一つの会社っていう形で見ていただけたらいいんじゃないかなと。
なのでもし、例えば業種軸とかカルチャー軸で選ぶとかチャレンジできる軸で選ぶんだったら、
大企業の新規事業部門とスタートアップのアーリステージが比較検討されてもいいと思うんですね。
なので、ぜひですね、一つ一つの会社の個性を見て、
自分に合うスタートアップとか自分の人生にとって自分をさらに成長してくれるような場っていう観点で、
キャリア選びしてもらえたらなあなんていうふうに思います。
あとですね、もう一つ申し上げると、スタートアップって不安定ですよねとか、
大企業って安定してますよねっていう議論があります。
これ、人によって何を安定と捉えるかっていうのが異なると思うんですよ。
なので、この安定をもし考えるのであれば、
自分にとっての安定って何だろうというのをぜひ考えてほしいなと思います。
私のことを言うと、私にとっての安定はですね、
どんな場所でも、たとえ一人でも自分で稼げることなんですね。
それは大企業に所属していてもスタートアップの社員でもスタートアップの経営者でもそうなんです。
スタートアップの安定性とリスク
私はそれが一番の安定なんじゃないかなというのが、かと個人の考え方です。
でも当然、人によってどんな考え方っていうのは違うので、
ぜひそこをね、リスクをどういうふうに捉えるか、安定をどういうふうに捉えるか、
それをちょっと自己分析してもらえるといいんじゃないかなと思います。
スタートアップって丸ごとリスキーではないんですね。
ブラックかどうかで言うと、
IPO前のスタートアップが最も日本中でホワイトなんじゃないかと個人的には思っています。
ありますね、それは。
スタートアップが療養するときに一番引っかかるのはローンも。
なので、もう今めちゃくちゃホワイトなIPO前の企業とかもありますので、
スタートアップも住人トイロだし、大企業も住人トイロだよと。
ちなみにスタートアップも創業するのと社員で入るのは全く違うので、
そこもリスクが大きく違うので、
自分の特性とリスク許容度や安定の考え方、
それから業界なのかステージなのか、
01がやりたいのか、3から10がやりたいのか、
自分が何が得意なのか、さらにどういう方向に行きたいのか、
それを考えて、就職活動をやったときの
自己分析と企業研究っていう、それだけなんですけれども、
そういう感じで選んでもらえたらなと思ってます。
だってコロナ禍で潰れるどころか、社員を一人も切らない会社って、
もうすごい安定してますよね、というふうに私個人は思いました。
はい、一番はね、もういろいろありますけれども、
そういう意味で言うと、当初の経営陣の方針は安定しているかもしれません。
ぜひ全国、どこからでも、女性でも男性でも、外国人でも日本人でも、
優秀な方がいらっしゃれば、オアメイジングへお願いいたします、というところですね。
ありがとうございます。
私は、東昌平というですね、中国のあるときの解放・改革路線を取った指導者ですけれども、
彼の白い猫でも黒い猫でも、ネズミを取る猫がいい猫だ、という合理的な考え方が好きです。
アメイジングさんの魅力も伝わりつつ、さすが元リクルート、さすが加藤さんというのが正しいかもしれないですけれども、
そういったキャリアに関する深いご実験だったり、お考えを申し上げていただけて、
非常にためになる会になったんじゃないかなと思って、
何かしら聞いていただいた方にも、絶対にセンスが届いていればいいなと思っております。
ぜひですね、概要欄にオアメイジングさんの公式ホームページだったり、
あと採用情報のページですね、本当にたくさん載ってますので、
自分に会うとこがないか、というあたりだとか、
私金調達のプレイスリリース、そして加藤さんのXのリンクなんかも記載しますので、
ご確認いただければなというふうに思っております。
最後に一つだけパーソナリティからのお知らせでございまして、
スタートアップNOWですね、資金調達を終えたスタートアップ企業家さんのインタビューを通じて、
スタートアップの魅力をどんどん発信していってですね、
当然こういったキャリアの選択肢を増やしていくだとか、
より日本社会を良くしていく、豊かな人が増えていくというところを目指していきたいなと思っておりますので、
ぜひ出演をご希望されるような企業家さんがいらっしゃいましたら、
パーソナリティまでご連絡いただければと思います。
こちら時選だけに限らずですね、投資家さんだったり社員さんからの派遣も
ぜひ受け付けたいなと思っておりますので、ご連絡いただければなと思います。
どうしましたか、加藤さん、素敵なお話をたくさんいただきまして、
今回またこちらにありがとうございました。
こちらこそ大変ありがとうございました。
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