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2024-09-24 14:08

780.武田英樹さん(LGBTコンサルタント)

【LGBTにかかわらず配慮ある世界を】

構成作家として活動しながら、LGBT当事者として講演や講師としての活動もされています。LGBTという言葉は耳にするものの、具体的にどのような対応や配慮が必要なのか、企業や行政も迷うことがあると思います。そんなときに、コンプライアンスチェックを通じて、表現が問題ないか、制作者の意図を汲んでいるかといった点についてアドバイスができるとのことです。

誰もが当事者意識を持ち、配慮ある社会を作っていけたらと感じました。ご相談がある方は、ホームページからお問い合わせください。

special thanks to 出水洋樹さん

【今回のゲスト】
LGBTコンサルタント 武田英樹(たけだ・ひでき)さん
武田SOGI研究所: https://sogilabo.com/

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サマリー

武田英樹さんはLGBTコンサルタントとして、LGBT関連の問題や経験について話します。芸能業界での経験を活かし、教育や企業向けのセミナーを行っています。LGBTに関する問題は社会全体に影響を及ぼし、ソジハラという新しい概念が広がっています。武田英樹さんはコンプライアンスチェックを通じて、企業や行政にLGBTへの配慮が必要であることを伝えています。

武田英樹の自己紹介
LGBTコンサルタントの武田英樹さんにお話を伺いたいと思います。
武田さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
まずは、自己紹介からお願いいたします。
LGBTコンサルタントの武田です。
私自身はLGBTのG、男性同性愛者の当事者で、
LGBTコンサルタントの武田英樹さんです。
LGBTコンサルタントの武田英樹さんです。
私自身はLGBTのG、男性同性愛者の当事者で、
当事者としての目線からLGBTについてのセミナーや講演会、
あとは行政や企業についてのコンプラスチェックなども行っております。
どうぞよろしくお願いします。
芸能業界の経験
よろしくお願いします。
武田さんは、今のお仕事をする前はどんなことをされていらっしゃったんですか?
元々はですね、芸能事務所で、今も席を置いてるんですけれども、
公正作家、放送作家として活動しておりました。
もともとテレビラジオが好きだったので、その業界に住みたくてこの世界に入ったんですが、
実は一番長く携わってたのはお笑いライブですとか、
俳優さんのトークイベントとか生物のイベントの構成であったり、
あとは企画、あとは運営政策の方をさせていただいております。
そうなんですね。じゃあ結構そういったテレビの業界とかのところを経験されていってということなんですね。
そうですね。業界といえば、なかなか花話聞こえるんですけども、いろいろ裏方で話していただいておりました。
そうなんですね。やっぱりそこだと、やっぱりこのLGBTのところとかのお話もできるような環境ではあったんですかね。
そうですね。芸能事務所はちょっと特殊な環境ですので、あまりLGBTは当事者であるということを隠す必要がないと言いますか、
もちろんいじる人はいるんですけども、それより差別を受けたりだとか、
無視をされる、いじめられるってことは決してない業界だったので、
仕事上で付き合いのある人は先にもカミングアウトした上で人間関係を築くっていうことはしてきました。
じゃあ本当に皆さんとそういったところも普通にお話できるような環境に設けられたんですね。
これを今のコンサルタントとしてのお仕事にしていこうと思われた何かきっかけはあるんでしょうか。
もともと人前で話すのは嫌いではなかったので、もともとちょっと大変な経験で話してみませんかっていうお誘い自体はいくつかあったんですね。
それを受けていくうちに、2019年の末頃にちょっと大きな100人規模ぐらいのところで竹田さんちょっとお話してみませんかっていうお誘いを受けました。
ですので、もともと構成作家は自分で構成を組んで、スライドを準備してっていうふうに準備はしていたんですけども、
ご存じの通り年が明けて2020年、コロナの流行が始まってしまって、それ自体が延期になってしまったんですよ。
かつですね、先ほども言いました通り当時の仕事のメインがお笑いライブだったので、
ライブにお客さんを入れることができない、開催ができないということで、文字通り仕事も収入もゼロという期間が何ヶ月間か続きました。
逆に言うと、自分のエロとしていたことを見つめ直すいい機会だなというふうに思いまして、
自分がしようとしていたこの人前で話すという行為が、誰の何の役に立つんだろう、誰の何の悩みを解決できるんだろうっていうことをちょっと見直したり、
LGBTもなかなか複雑でして、僕自身が目を向けていたところとそうでないところが実際ありましたので、
目を向けられていなかったところに目を向けたり勉強したり、あとは民間のものなんですけど、カウンセラーの資格を取ったりということで、
LGBTのことを何か発信する、解決することを一つの仕事にしてみたいなというふうに始めたのがきっかけでした。
そうなんですね。やっぱりコロナになって、そういった見つめ直すような時間もあったので、いろいろ考えたり資格も取ったり、
そこからコンサルタントとしての活動を始めていくということなんですかね。
コンサルタントとしての活動
はい、そうです。
そこでは具体的にどんなことをお仕事にしていったんでしょうかね。
一番最初はですね、大学のツテを頼って、大学の先生ですとかそういったところをご紹介いただいて、
事業のゲスト講師という形で呼んでいただいて、というのが多かったです。
特に最初は学校関係、教育関係が特に多かったです。
それからですね、研修会社さんとかの講師向けの研修というんですか、
研修先にはLGBTの当事者の方は絶対いるわけですよね。
そうなったときにどういった言ってはいけない言葉であったりだとか、
どういった接し方が大事ですかという配慮の面でお話をさせていただいたり。
あとは企業者交流会って言ったらいいんですかね。
倫理法人会ですとかロータリークラブさんですとか、
中小企業の社長さん経営者さんが集まるような会合のところにゲストで講演させていただくということも
いくつかお話をいただきました。
そういったいろんなところでも配慮しなきゃいけないとか考えなきゃいけないところあるけど、
どうすればいいのかわからないので、そういったときにいろいろ教わりたいという要望もあったんですね。
おっしゃる通りで、LGBTという言葉自体はよく聞くし、
何か配慮をしなければいけないってことを頭でわかってるんだけども、ついつい後回しにしてしまう。
あとは企業の社長さんとかトップの人がよしやるぞって言ったら、
現場の人は一体何から手をつけていいかわからないっていう人であったり。
あとは学校関係であると、学校の先生とか子育て中の親御さんが、今の世代なんで、
偏見とか差別はないんだけども、自分が育てている面倒を見ている子ども生徒さんが、
いざ当事者かもしれない、もしくは友達の当事者がいてって悩んだときに、
どういった声をかけてあげられるんですかっていう相談であったり。
もしくは、いざというときに自分自身が子どもの相談相手に慣れてますか、
そういう環境づくり、空気づくりできてますかと。
子どもっていうのは意外と大人の細かい言動をしっかり見ていて、
相談相手として結構早く切り捨ててしまうんですよね。
この人にはどうせ相談しても無理だろう、この人は分かってくれないだろうってことを、
普段の言動からどんどん判断していってしまうので、そうならないために、
ちゃんと自分はそういうところに出会いがあって、相談、いつでもしていいんだよって、
空気づくりできてますかっていう話をさせていただいてます。
そうなんですね。確かにね、このポッドキャストのリスナーさんで聞いている方も、
もしかしたらその相談役になる可能性もあるかもしれないので、
そんなときにちょっとこういったところは気をつけた方がいいよとか、
もし何かあればお伝えいただけますか。
そうですね。やはり普段の言動から、なかなか難しいんですけど、
自分は出会いがあって、もし周りの人が当事者であったとしても、
接し方は変わらないよっていうことを、普段からある程度発信をしていく。
そしてこれ仕事上関わる人も同様なんですけども、
どこまで質問していいかっていう線引きをある程度自分の中で決めていく。
どうしても保険だとかいろんな形で仕事上関わらなきゃいけないときに、
当事者ってカミングアウトしたのより質問せずに会うことって結構あるんですね。
これは興味本位で聞いているのか、仕事上必要だから聞いてるのか、
わからなくなってしまうんですよ。
これは仕事上必要だから聞いてるんだよってことをはっきり言う。
プライベートのお友達であれば、これはどこまで聞いていいのっていうふうに、
あなたの話したいペースでいいからねっていうことを先に言う。
人によっては全然何でも聞いて、恋愛投稿させてよみたいな人もいれば、
ちょっとそういうところについて話したくないんだっていう人ももしかしたらいるかもしれない。
それって別にLGBT関係なく、プライベートの話とか体の話、一切の話は
したくない人としたい人それぞれいますので、そこは別にLGBT関係なく
相手の教育から質問して違反を探ってみるのが一番いい接し方かなとは思います。
LGBTとソジハラの重要性
そうですね。だからここはもう本当に業務に必要なのでこういったところ聞いてるんですよって。
そこが線引きが分かれば疑い話しやすかったりとか、
ここまでちょっと聞いてみようっていうのはやりやすいかもしれないですね。
この番組は経営者の志という番組ですので、
ぜひ竹田さんの志についても教えていただけるでしょうか。
そうですね。やっぱりなかなか世間がまだまだLGBTについて話題にしちゃいけないんじゃないかっていうふうに
どこか控えてしまってるっていうところがあるんですけれども、
今、LGBTの取り巻く社会で問題になっていることって、
LGBTだけに関わる問題では決してないんですね。
特にソジハラという、ソジという言葉が今生まれてきました。
S-O-G-Iでソジって言うんですけれども、
これは何かというと、性自認とか性思考っていう言葉を指すことなんですね。
どういうことかというと、性自認・性思考なんで、
いわゆるLGBTのように同性愛者だとか、
心と感和性が一致してない人とかって限定してないんですよ。
異性愛者も同性愛者も含むんです。性思考なんで。
性自認としか言ってないんで、心と身体の性が一致してる人も一致してない人も含むんです。
つまり、全員ごととして捉えましょうというのはソジという考え方なんです。
その代表例が、2年ぐらい前だったかな、神奈川県のほうで、
いわゆるトランスジェンダー、もともと男性だったんだけど、
心が女性なら女性として生きている人に対して、
必要に男名称で呼んだり、男性のときの名前で呼んだり、
お前トイレどっちに入るんだっけって必要に確認したりっていうことが、
ハラスメントですよって、ソジハラですよって認定されたということがあったんですね。
でもこれはその人がトランスジェンダーだからハラスメントと感じたわけではなくて、
例えばLGBT全く関係ないんだけども、ちょっとなよっとした男性に対して、
お前女みたいだなとか、ちょっとスポーティーな女子に対して、
お前男じゃねえの、男性のトイレに入れよみたいな、そういうからかいって、
これハラスメントですよね。LGBT関係なくても、
当人が望まない性の辞任であったり、思考をからかったり、いじったりするってことは、
これはLGBT関係なくハラスメントですよ。なんでLGBTだけの問題として取り上げなくて、
ソジ全員ごととして考えましょうっていう考え方、これがもっと世の中に広まればいいかなというふうに思っています。
コンプライアンスチェックの役割
確かにそうですね。おっしゃる通りで、やっぱりそういったところ、LGBTの方は関係なく、
もう皆さんに対してそういった配慮は必要な部分あるのかなと思いますね。
そして竹田さんはいろいろな企業に対しても、コンプライアンスチェック、そういったところも対応されてるということなんですか。
企業が作っている冊子やパークレット、もしくは行政が作っているもの、
特に動画なんかのコンプライアンスチェックを行うということも最近力を入れています。
最近ですと、区が作ったパートナーシップ条例の導入に関する啓蒙動画、
これ実は区の依頼で地元の学生さんが撮影したものが採用されて、
区のYouTubeであったり施設で流れてるんですけども、
そのコンプライアンスチェック、いわゆる絵コンテだとか台本だとか成果物に対して、
何かLGBTに関する部分で誤解を与える表現がないか、間違った表現がないかということのチェックをさせていただきました。
ただこのときは学生さんのほうがとても優秀でしたので、
特に私のほうから何もここは違う、そこは違うっていうことが少なすぎて、
これは仕事として成立したのかなっていうのも、私の中で心配ではあったんですけども、
ただこれからどんどんこういったことが増えてくると思いますし、
例えば行政が作るものに対する目線と、クリエイター目線というのがありますよね。
僕はこういった表現をしたいから、
お芝居のパンフレットとかでLGBTの役を演じたときに、この役の解説みたいなときに、
この表現していいの?って。
例えばこれが政治家の方だったり、アナウンサーの人の発言だったら使わない言葉でも、
お芝居とか芝居の時代背景とか意図っていうものを組んで、
ある意味そこを崩さない、クリエイターの意図を崩さずに表現をチェックするっていうことも、
私は芸能事務所とかメディアの仕事を長くやってますので、
できるというのが私の強みかなというふうに思っています。
なるほど。じゃあ本当に行政の方だったりとか、
あと企業の方もいろいろなそういったところをチェックしていただきたいなという方がいらっしゃれば、
このポッドキャストの説明欄に竹田さんのところのホームページのURLも掲載させていただきますので、
ぜひそこからお問い合わせいただいたりとか、
あとは実績なんかも掲載されているということなのでチェックいただけたらなと思います。
よろしくお願いします。
はい、今回はLGBTコンサルタントの竹田秀樹さんにお話を伺いました。
竹田さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
14:08

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