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2022-06-25 37:11

旅するヒーロー「旅マン」&上野旅

旅をせずにはいられない!旅するヒーロー「旅マン」と、上野への旅についてお話しました。

【旅マン5つの誓い】
・毎週一回必ず旅すること
・高速移動禁止(特急禁止)
・日帰りであること
・目的は必ず遂行すること
・我々の正体について詮索しないこと。

旅マン
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・山のお陰ラジオ・山梨回
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ZEN展 ~すごいボリュームのアートのグループ展に行ってきました!(セミブログ)
https://semiyama.com/zenten/

摩利支天 徳大寺(アメ横)
https://www.marishiten-tokudaiji.com/

大地を駆ける生命-力強く生きる哺乳類と鳥類をみる-(国立科学博物館)
https://artsandculture.google.com/story/agVBdBa7d4o7JQ?hl=ja

イラストレーターsusumuさんの「SAVE THE OCEAN」
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雨天炎天(村上春樹)
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遠い太鼓(村上春樹)
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00:03
みなさん、こんにちは。 自然を愛するウェブエンジニア、せみやまです。
今日は、旅をせずにはいられないヒーロー 旅マンについてお話ししたいと思います。
前回もセミラジオ旅場編ということで、 静岡旅行のお話をしたんですけども、
今回も旅がテーマということで、 ちょっとそういう流れが来ているようです。
フリートークも旅の話題が多めになるんですけども、 以前もセミラジオで話題に挙げさせていただいていたんですけども、
鳥取にお住まいの漫画家さんであるギオンさんが、 パーソナリティとして参加されている
ポドキャスト番組の山野おかげラジオを聞かせていただいてまして、 こちらの最新回では、なんと僕の地元である
山梨県のお話をされてたんですね。 みなさんは山梨県についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
宝塔、新原餅、桃武道、富士山、武田新原、おそらく大体そんな感じかなと思うんですけども。
で、話を戻すと、ギオンさんがポッドキャストで山梨に行かれたというお話をされてまして、
実はその回を聞く前にツイッターでやり取りをさせていただいてたんですね。 で、山梨回、そんなに山梨観光のお話はしていないんですがと、
ギオンさんはおっしゃってたんですが、 実際聞いてみると確かにそんなに山梨観光のお話はされてなかったんですね。
ただ、パーソナリティのあかしさんから山梨って富士山の磁力でGPS使えないんじゃないですかみたいなお話があったり、
山梨に住んでいるとなかなか出てこない発想だったのでめちゃくちゃ笑いましたね。 ギオンさんが鳥取から山梨まで車で10時間くらいかけて移動されたり、
その道中、普段あまりプライベートで交流がない方と間をつなぐのに苦労されたお話とか、いやすごく面白かったです。
概要欄にリンクを貼っておきますので、山のおかげラジオの山梨回、ぜひ聞いてみてくださいね。 そして旅ということでもう一つ。
先日割と久しぶりに日帰りで東京に行ってきまして、 東京の上野に行っていろんなスポットを見て回ってきたんですね。
そもそもなんで上野かというと、 このセミラジオでもちょくちょく話題に挙げさせていただいている
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イラストレーターのすすむさんが参加されているアートのグループ展、 全展というのが上野の東京都美術館で6月20日まで開催されていたんですね。
大盛況のうちに終了したんですけども、 こちらにすすむさんが作品を展示されるということで、
すすむさんの新作もぜひ見てみたかったのと、 期間中はほぼ毎日すすむさんが在郎されているということだったので、
いつも楽しくやり取りをさせていただいているすすむさんとぜひお会いしたいなと思いまして、 それで日帰りの上野旅行の計画を立てたわけなんですね。
で、当日は山梨から電車で上野まで行きまして、 上野駅から上野公園内を歩いて東京都美術館に向かいました。
で、全展の開催されている展示室まで行って、 無事にすすむさんと合流できたんですね。
初対面ではあるんですけど、お互いに声は知っていて、 親しみも抱いている中でお会いしているので、
やっとすすむさんと会えたという嬉しさが大きかったですね。 で、全展のいろんな展示をご案内していただいたり、
すすむさんと仲のいい作家さんにもご紹介していただいたり、 本当に温かく迎えていただいてすごく嬉しかったですね。
全展については先行して僕のブログ、セミブログの記事にもまとめていて、 こちら作品の写真もたくさん載ってますので、
ぜひチェックしてみてくださいね。 この全展というグループ展、規模がすごく大きなグループ展で、
展示している作品の数が約700点。 参加された作家さんの人数は約600人ということで、
ものすごいスケールの展示会でした。 本当にいろんな方の趣向を凝らした作品を見ることができて、
めちゃくちゃいい刺激をいただきましたね。 で、実は事前にすすむさんにメッセージを送らせていただいてまして、
展示会の後で飲みに行きませんかとお誘いしてたんですね。 で、後で合流しましょうということで、一旦東京都美術館から移動しまして、
飴横の方に行ったんですね。上野といえば飴横ですよね。 実はうちの奥さんのバク子から飴横でスリランカカレーのスパイスミックスを買ってきてくれたら嬉しいなと
メッセージをもらってたんですね。 以前も二人で飴横に来たことがあって、その時もスリランカカレーミックスを買って、
自宅でバク子がスリランカカレーを作ってくれたんですけども、 それがすごく美味しくて、僕もぜひ買いたいなと思って飴横に向かったわけなんですね。
06:03
で、スパイスのお店に行く前にちょっと小腹が空いたなということで、 飴横のケバブのお店でチキンケバブを500円で買って、
お店の前に置いてあるテーブルと椅子に座ってケバブ食べましたね。 500円のケバブなんですけど、まあお腹いっぱいになりましたね。
いいですよね。頼んだらすぐ出てきますし、東京で500円でお腹いっぱいになれるっていいなと。 これが飴横の魅力かもなぁとか思いながら
ケバブを食べてましたね。コーラも頼んだんですけど、 中生サイズのビールジョッキで出てきましたね。
結構量ありましたね。で、ケバブ屋さんを後にしてスパイスのお店に向かいまして、 そのお店は飴横センタービルっていうビルの地下にあるんですね。
飴横センタービルの地下はちょっと中華街っぽい雰囲気というか、 巨大な肉や魚や生っぽい食材がゴロゴロ並んだお店が連なってるんですね。
結構強烈な空間かなと思いますね。 で、スパイスのお店で無事に狙っていたスリランカカレーのスパイスも買いまして、
地上界に戻ったわけですね。で、とりあえず飴横での目的は達成したので、 どうしようかなぁと思ってたら、バクコからLINEが来まして、
飴横に特大寺というお寺があるみたいだよってメッセージを送ってくれたんですね。 飴横にお寺があるって僕は全然知らなかったんですけども、
グーグルマップで見てみると、飴横のメイン通りからちょっと外れたところに、 その特大寺というお寺があったんですね。
ちょっとこれ行ってみようということで、この特大寺に向かいました。 このお寺行ってみると、
イノシシの絵とか遺書がいろんなとこに入ってて、 力の良いという、触るとエネルギーをもらえるというイノシシ像も置いてあるんですね。
これはこのお寺の祭神であるマリシテンという神様がイノシシに乗っていることから来ているそうです。
境内の売店でイノシシのお守りも買ったんですけども、 気力、体力、財力と力という文字が本当に力強くプリントされてて、
あらゆる意味でパワースポットと呼べるお寺なのかなぁと思いましたね。
この特大寺、日蓮宗のお寺だそうで、 実は僕の地元である山梨県も日蓮宗のお寺が多いんですね。
そういう意味でもご縁を感じる場所でしたね。
で、雨横の次に向かったのが、これまた上野公園内の施設になるんですけども、国立科学博物館です。
09:09
ここは以前も行ったことがあるんですけども、 僕の大好きな日本狼の博星が展示してあるということで、お気に入りのスポットなんですね。
国立科学博物館はいくつかの館に分かれてるんですけども、 そのうちの地球館の3階が
大地をかける生命、力強く生きる哺乳類と鳥類を見るという展示になってまして、 ここは本当にいろんな生き物の博星が展示されてます。
小型の哺乳類や鳥類から、他ではなかなか見る機会のない大型の哺乳類まで、 あらゆる生き物の博星が一堂に会してるんですね。
その中でも特にお気に入りなのが日本狼なんですね。 日本狼の博星って世界でも4体しか存在してないんですよ。
その中でも国立科学博物館の日本狼の博星は特に出来が良いというか、 それが生きていた時の姿に近いことを意味しているかどうかはわからないんですけど、
見た目がすごく自然なんですね。 なんだかそのまま動き出しそうなほど、生きてるみたいだなーって感じるほど自然にそこに存在していて、
その佇まいがすごくいいんですよね。 で、今回もじっくり日本狼の博星を見てきました。
日本狼の隣にはフクロウオカミ、別名タスマニアタイガーの博星もあったんですけども、 意外と小さいんですね、タスマニアタイガーって。
胴は長いんですけど足が短くて中型犬くらいのサイズに見えましたね。 最初大きめのカワウソとかそんな感じの曖昧な生き物にも見えたんですけど、
よく見ると背中に縞があって、タスマニアタイガーだとわかりましたね。 順番が前後しますけど、日本狼のサイズはどれくらいかというと、
シェパード犬くらいで、世界の狼の中でも小型の方だったんですね。 この地球間の3階では、ユーラシア大陸やアメリカ大陸に生息している
灰色狼の博星も見ることができるんですけども、 日本狼とはだいぶ印象が違いましたね。
サイズも違いますし毛の模様も、大陸の灰色狼はかなり複雑な模様なんですよね。 それに対して日本狼もよくよく見ると毛色のグラデーションはあるんですけど、
全体的には割と地味な茶色なんですよね。 でもなんかそれが日本の生き物ぽいっていうか、
生態系に根差していた感じがして、また良かったりしましたね。 あとこの博星コーナーでぜひ見てほしいのがイランド、別名エランドですね。
12:11
見た目的にはアフリカ大陸にいろんな種類が生息している ガゼルとかレイオーとか呼ばれる牛の仲間風のビジュアルなんですけど、
このイランド、サイズ感がおかしいんですよ。 アフリカ水牛という1トン近くもある、これもアフリカに住んでいる
牛の仲間の博星の隣にイランドの博星もあるんですけども アフリカ水牛が大きいのは動物番組をよく見る人だったら
まあなんとなく知ってるというか まあ1トンくらいあるよね。でかい生き物だよねという感じなんですけども
イランドってまあマイナーな生き物なんですよ でも見てみると対抗はアフリカ水牛より大きいし
重さも大きい個体だと1トン近くあるんですよ 動物図鑑なんかでは割と普通に紹介されてるんですけども
いかんせんビジュアルが普通のレイヨウっぽくて あんまり個性がないのでレイヨウの仲間のイランドか
なるほどみたいな感じでそんなに注目されてない生き物だと思うんですよね でも博星を見てみると圧倒的にでかくて
その存在感に圧倒されるんですよ これサイズ感おかしくないってなるんですよね
もしまだイランドをご覧になってない方は国立科学博物館で見られますのでぜひ見ていただきたいですね
結構日本のいろんな動物園で生態も飼育されていて 例えば横浜のズーラシアとか
那須谷群馬のサファリパークとか 埼玉県の東部動物公園でも見られるみたいです
でイランドやっぱりでかいなぁと思ったり 日本を噛み味わい深いなぁなんて思いながら
あっち見たりこっち見たり撮影したりして まあこの地球間の3回ではだいぶ時間を使いましたね
でせっかく国立科学博物館科博に来たので せっかくだから古生物の展示も見たいなと思いまして
地球間の地下1Fには恐竜化石やレプリカの全身骨格の展示があって すごく絵的にいい感じの場所になってるんですね
ちょっと閉館時間が迫ってて足早にはなってしまったんですけども 恐竜に続いて古代の哺乳類とか
恐竜以外の古生物の展示がメインになってる地下2Fにも行って マンモスやサーベルタイガーの化石のレプリカとか
他にもこのおせめラジオでよく話題に挙げさせていただいているポッドキャストの 生物をざっくり紹介するラジオ仏作の豊さんが好きなダンクロステウスの頭部とか
15:11
ちなみに僕もダンクロステウスやカッチュウ魚の類は大好きなんですよ ロマンですよね
まあそういう古代魚の化石のレプリカとかを見たり この間ラジオでご紹介したタンキュウ類
別名ホニウル型爬虫類のディメトロドンとかを見たり やっぱ古生物っていいよなぁと
しみじみ思っているうちにちょうど閉館時間になりまして ちょっと後ろ髪を引かれながらも
花博の外に出ました でその後はまた雨横に移動しまして予約してたお店でススムさんと合流して
お疲れ様ですという感じで乾杯していろんなお話をしましたね 本当にいろんなお話をさせていただいて
生き物の話ですとかポッドキャストやいろんなカルチャーの話もしましたし 僕が割とあっちこっちいろんな話題のボールを投げてしまったんですけど
ススムさんは割とどのボールもニコニコしながら受け止めて投げ返してくれて それがとてもありがたくて嬉しかったですね
最初のお店がラストオーダーになって まだ特急の予約時間まで時間があったので上野駅前の喫茶店に入ってお茶し
ながらお話しさせていただきましたね 全部で4時間くらい話してたのかなぁと思います
いくら話しても話したりない話題が尽きないという感じでした ススムさん本当にいろいろとありがとうございました
また飲みましょう それとススムさんつながりでもう一つこちらはお知らせがありまして
ススムさんが配信されているポッドキャストの番組 ススムアートの最新回では海洋プラスチックごみをテーマにお話をされてました
ススムさんは海のプラゴミに関するあるニュースをご覧になって 大きな衝撃を受けたというお話をされてたんですけども
それは低地網に迷い込んで保護されたウミガメが大阪の海遊館で飼育されることになったんですが その保護されたウミガメが全然エサを食べなかったというんですね
おかしいなぁと思ってとりあえず飼育スタッフの方が様子を見ていると ある日ウミガメが入っている水槽の底にレジ袋が落ちているのを発見したそうなんです
でそれを境にレジ袋や食品の包装容器など いろんなプラゴミがウミガメの体から排出され始めて
一通りの排出が終わるまで そのウミガメは約1ヶ月ほどエサを食べられなかったそうなんですね
18:01
人間の出すプラゴミがいかに海の生き物に影響を与えているか その一端を思わせるニュースだったんですね
ウミガメってクラゲをたくさん食べるんで 半透明のプラゴミが水中にあるとエサだと思って食べちゃうんですね
消化できずに体の中に溜まっていってしまうということなんですね
イラストレーターであるスムさんは以前からご自身のイラスト入りの t シャツやグッズをネットショップで販売されているんですが
今回セーブザオーシャンというロゴの入ったペットボトルの中に入ったクジラというプラゴミと海の生き物の関係性を描いた
t シャツを発売されました こちらの t シャツの売上に関しては製作費を除いたほぼ全額を海洋保全団体に寄付されるとのことです
このセーブザオーシャンというイラストは今回の東京都美術館で開催された 全展でも展示されていた作品になります
会場で原画を見せていただいたんですが書き込みの量が本当にすごくて この海のプラゴミ問題についてのスムさんの思いが伝わってくるようでした
イラスト自体も本当にスタイリッシュでかっこいいのでぜひ見てほしい作品です こちらのセーブザオーシャン概要欄にリンクを貼っておきますのでぜひチェックしてみてくださいね
それでは本編に行きたいと思います 今回のテーマは旅をせずにはいられないヒーロー
旅マンということなんですけども こちら週刊ビッグゴミックスピリッツという雑誌で連載されていた
堀信幸さんという方が書かれた漫画になります 皆さん旅はお好きでしょうか
さっきもフリートークでいろいろ旅関係のお話をしましたけども 僕は旅自体も好きなんですが割と旅のエッセイとかが好きで
村上春樹が旅についてのエッセイを何冊も出してるんですけど 村上春樹の小説も好きなんですけどそういう旅のエッセイが大好きで
何回も繰り返し同じ本を読んだりしてるんですね 特にお気に入りなのがウテン炎天という本と
遠い太鼓という村上春樹の旅エッセイ本です ウテン炎天は村上春樹がギリシャのアトス半島というギリシャ聖教の聖地に足を踏み入れて
アトス半島に点在するギリシャ聖教の教会で 泊めてもらったり食べ物もらったりしながらよりディープな奥地に足を踏み入れていくという
これが前半の内容で 後半はトルコ全土を車で旅する日本だての本になっています
21:03
特にこの前半のギリシャアトス半島編が大好きで何と言いますか ある教会で休ませてもらったらはい次の教会みたいな
そんな感じで次々と教会から教会へ突き進んでいくんですよ なんかゲームみたいな感覚があって読んでて楽しいんですよね
でいろんな教会についての印象を村上春樹が綴っていくわけなんですけども その描写も率直で面白いんですよ
ここの教会のパンはいまいちだったとかこっちのはいけるとか 割と忖度なく率直に書いてあるんですね
で教会側もアトス半島をめぐる巡礼者をもてなす基本コースみたいのがあって 訪れた巡礼者に必ずルクミっていう激甘のお菓子と
ウゾウというギリシャ特産のお酒を出してくれるんですよ 村上春樹って甘いものがあんまり好きじゃないみたいで
最初は顔をしかめながら渋々もらったルクミっていうその激甘のお菓子を食べるんですけど やっぱり旅も後半になるにつれ疲労感が溜まってきて体が糖分を欲するんでしょうね
甘いものが苦手だったはずの村上春樹が早く次の教会でルクミを食べたいと思うようにまでなるんですよ
で どの教会に行ってもルクミとウゾウが必ず出てくるんで 読んでる方にもインプットされてくるんですよね
ギリシャ行ったことないのでどういう味か正確にはわからないんですけど 僕もルクミを食べてウゾウ飲みたいっていうそういう気持ちになってくるんですね
で ルクミとウゾウだけじゃなくてギリシャ聖教の各教会がどんな雰囲気の場所なのかも もちろん詳しく書いてあって
これがすごく俗世間とは隔絶された独自の時間が流れている場所なんだなーっていうのが伝わってくるんですよね
僕は実際にギリシャにもアトス半島にも行ったことはないんですけど 何度も何度もこの本読んでるので 内的なイメージはすごく強く自分の中にあるんですね
そういう自分の中で想像を膨らませて豊かなイメージを持てるのが 旅エッセイの魅力なのかなぁと思いますね
遠い太古は村上春樹が代表作のノルウェーの森を書いてた時期に ギリシャやイタリアを点々としながらヨーロッパの各地で生活をしていた時期があって
その時期にいろんな国のいろんな地域で体験した出来事について 綴ったエッセイになっていて こちらも何回も読み返している本ですね
24:02
で話をタビマンに戻しまして どんな漫画かと言いますと
ちなみに全体的にネタバレしていきますのでご了承いただければと思います まず第1話
目覚めよ 目覚めるのだタビマン という声がしてタビマンは目覚めるんですね
でその時点ですでにタビマンは外見的には特撮ヒーローなんですね ただ自分についての記憶が一切ないんですよ
なんかタビマンのいる部屋の床からスピーカーみたいのがニューと伸びていて そこから流れてくる謎の人物の声が一方的にいろいろ言ってくるんですけども
タビマン自身は自分が誰だか全然わからないと そういうところからいきなりスタートするんですね
でタビマンにはかなりきつめの縛りがいろいろとかせられてるんですね
タビマン5つの誓いというのがありまして その1 毎週1回必ず旅すること
タビマンは毎週旅しないと死んでしまう体にできてるんですね 週1で旅をしないと死んでしまいます
その2 高速移動禁止 ある一定のスピードを超えて移動することは タビマンの生命を著しく縮めることに
やがて死が ということでこれが何を意味するかというと 特急とか新幹線が使えないんですね
特急に乗ると死んでしまうと その3 日帰りであること
タビマンのエネルギーはタビマン基地でしか補給できない エネルギーが切れると死ぬ
必ず日帰りで基地に帰らないと死んでしまうんですね その4 目的は必ず遂行すること
できなかったら死ぬ ということで行く先々で設定された目的を達成しないと やっぱり死んでしまうと
その5 我々の正体について詮索しないこと したら死ぬということで まあ非常に厳しい縛りを設けられているんですね
これについてはタビマン自身が作品中でこう言っています
だいたい俺全然旅に向いてないじゃん 普通の人以下だよ
ということでおっしゃる通りというところなんですね とにかく縛りが多いと
特急も使えない上に必ず日帰りしないといけないという ゆとりのないスケジュールで旅をこなしていかないといけないんですね
すごいのが単に作品中でタビマンがいろんなとこに行って アクセクするというだけの話では終わってなくて
これは実際に作者の堀信幸氏が担当編集者さんと一緒に タビマンと同じ場所に日帰りで行って帰ってくるんですね
27:05
というか堀信幸氏が旅をしてそれをネタに漫画を書いてるんですね
なのでタビマンの中で描かれた場所には 作者の堀信幸さんは全部行ってるんですね
日帰りで しかも単行本に掲載されているコラムの内容から考えるとどうやら自腹で行ってたっぽいんですよね
これ週刊連載でやるのきつかったんじゃないでしょうか 1999年11月から2000年5月にかけて連載されていた漫画なんですけども
でそんなタビマンと作者の堀信幸氏がどこへ旅するのかというと 最初は割と都内近郊だったりするんですね
タビマンの基地が東京の下落合というところの地下500メートルにあるという設定になってて
最初は大手町とか上野とか基地からそんなに遠くないところを旅するので楽なんですよ
ただ実は前回より遠くへ行かなければならないという隠しルールが後出しで発表されて そこからどんどんきつくなってくるんですね
第5話では東京を離れて埼玉県の川越と一気に遠くなります
第6話横浜 第7話は横須賀と刻みながらもどんどん遠くに行かなければならないので
後半になるにつれてスケジュールはきつくなっていくわけなんですね
作者の堀信幸さんも大変だったと思います
でタビマンは割と旅に精神性を求めるというか 浮ついた観光旅行は好きじゃないと
そういう設定になってまして それに対して全く逆ベクトルを行く存在がいまして
これがタビマジンブルルというキャラクターです
タビマジンブルルは行く先先でタビマンにちょっかいを出したり かと思えばクサレンっぽい感じで一緒に行動したりと
よくつかめないところもあるんですが全体としてはボケ担当というか のほほんとした雰囲気を出しているキャラだったりします
でタビマジンブルルは旅に行ったら名物とか ご当地グルメとか
誰もが知っている有名なスポットとかに行きたがる 割とミーハーな旅が好きなキャラなんですね
この旅について真っ向から対立する価値観を持ったタビマンとブルルが割と緩めに対立しながら
いろんな観光地を巡っていくとおおむねそういう話なんですね でどういうところに行くかというと
上野だったら上野大仏というかつて上野に存在した大仏があったんですが こちら関東大震災で頭部が落下してしまって
30:06
今ではその頭部だけが上野に展示してあるとそういう大仏があって 僕タビマンで初めて知ったんですよ
上野だったらその上野大仏を紹介してたり 茨城県のガマワールドというガマ
つまりヒキガエルを展示するB級スポットとか あとは千葉県の舐川にあったフラミンゴ障害名物だった
舐川アイランドというスポットとか 直球の真ん中ではないスポットを次々と巡っていくんですね
このスポットのチョイスが良くて 前回もラジオで静岡のたっちゃんの河童館というスポットをご紹介しましたけど
僕はそういうB級スポットが大好きなんですよね このタビマンにはそういう香ばしいB級スポットが満載で
そういうスポットのカタログとしても楽しめるんですね で例えば舐川アイランドなんかはもう閉館していて
そういうかつてあったB級スポットの記録にもなっていたりします でそうして少しずつ距離を伸ばしながら途中で草津のお湯がタビマンのマスクにかかって
そうするとなぜか草津のお湯でタビマンがパワーアップして 特急に乗れるようになったりするんですけども
何かがあってパワーアップするって特撮のツボを抑えてますよね 作者の堀信幸さんは
タビマンの他にも特撮パロディ漫画を多く手掛けていて そのあたりのツボは知り尽くしてるんですね
そんなタビマンの最後の目的地はどこになるかというと兵庫県神戸市の三宮駅なんですね なぜ三宮駅かというとここは特急を含めた在来線で
日帰りで行ける最も遠い駅なんです 電車の各乗り換えを完璧に繋いだとしても目的地への行動時間はわずか5分しかないんですね
もはや旅なのか何なのかわからないんですが タビマンは決死の覚悟でこの最後の旅にチャレンジするわけです
万が一乗り換えに失敗してしまったら日帰りは不可能になって タビマンは命を落とすことになるわけですね
で結論から言うとタビマンは途中の電車で寝過ごしてしまって 三宮駅までの日帰りの旅は破綻してしまうんですね
で旅の見届け人みたいな人がいるんですが その人が君は十分頑張ったよタビマン
基地に戻ってゆっくり休んでくれと言って 新幹線の切符を差し出してくるんですね
新幹線特急券だ 10時間の旅がわずか3時間という味気ないものになってしまうがねーと
33:07
と言って見届け人が差し出してくる新幹線のチケットを タビマンはそいつは受け取るわけにはいかないよと
肯示するんですね で何を言ってるんだ基地に戻れずに今日の24時を過ぎたら君は死んで
しまうんだぞと声を荒げる見届け人にタビマンは無理でも帰るんだ たとえ不可能でもただひたすら目的地に近づくだけ
タビマンにできることはそれだけだ と言ってタビマンは在来線の各駅停車に飛び乗るんですね
そしてもう一人タビマンの背中を追って各駅停車に飛び乗ったのが 旅魔人ブルルでした
ブルルはお前一人いい格好させるわけにはいかないんだなぁと言って タビマンはハハハッと笑って返します
そして2人は帰ってくることはありませんでした その数日後見届け人は一人電車で駅弁を食べながら
タビマンもブルルも俺の心の中で生きている そんな綺麗事で済ましてしまっていいんだろうかと
一人つぶやきます すると見届け人の隣に一人の人物が座ります
それは見た目的にはタビマンとブルルが合体したような謎の怪人でした
見届け人は失礼ですがタビマンですかと問いかけるとその怪人は首を振ります じゃあブルルと聞いても首を振ります
そんなことどうだっていいじゃないですかと その怪人は言うんですね
実はタビマンとブルルを生み出した博士というのがいまして その博士はタビマンとブルルが合体すれば究極のタビマンが誕生するんじゃがと
予言してたんですね 精神の旅と娯楽の観光
その2つが合わさる時こそ生と俗 生と妥が合わさった完璧なタビマンが生まれるんだと
そう予言されてたわけなんですね でその怪人はどちらまでと見届け人に聞きます
見届け人は いや特に決めてませんあなたは
私もですでもそれでいいんですそれが旅です そうですね
それが旅です そんな会話を交わしながら静かにタビマンの物語は終わっていきます
そんなタビマンでした 全体的にはブルルのボケとタビマンの突っ込みでゆるい特撮パロディギャグ作品なんですけども
ラストはしっかり盛り上げて落としてくれて独語感がいい作品なんですよね 日帰りでなければならないとか毎回より遠くへ行かなければならないというルールを定めた
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ことである種のゲーム性やスリルが生まれて 最後まで飽きずに読むことができる作品になっているかなと思います
紹介されているスポットが b 級だったり有名なスポットでもちょっと斜め目線で見ていたりして その b 級感や香ばしさに共感するところがある方であればきっと楽しめる作品じゃないかな
と思います タビマンにご興味を持たれて読みたいという場合は
kindle 版も出てますし書籍版も全一貫なので かさばらないのも嬉しいところですね
概要欄に amazon リンクも貼っておきますのでぜひチェックしてみてくださいね 今日は旅をせずにはいられないヒーロー
タビマンについてお話しさせていただきました ご視聴ありがとうございました
37:11

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