皆さん、服の色はどんなふうに選んでいますか?最近は、似合う色の診断なんていうのも広がってきたので、まずは自分に似合うかどうかとかね、着こなせるかどうかっていう視点で選ぶ方がとても多いとは思うんですけれども、今日はそれ以外に色選びの新しい視点がちょっと加わるようなお話をしていきたいと思います。
おしゃれの呪いを解くラジオ、本日で906回目の配信でございます。この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールおしゃれの呪いをわざわざ解いていきます。服装心理学をベースにおしゃれをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
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今日お話しするような色のですね、似合うだけじゃなくて、より一歩深い知識も学んで、それを活かしたスタイリングができるようになりますので、ぜひ色に興味がある方もお越しいただければと思います。
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ということで今日のテーマは色なんですけど、色選ぶときって最近パーソナルカラーって言葉が一緒にセットで出てくるようになりましたね。自分に似合うかどうかって考える人、とっても増えたかと思います。
その一方で色が似合うとかパーソナルカラーっていう言葉が広がりすぎたせいで、これまで気にしてなかった人もあれ、もしかして私なんとなくで色を選んだけどこれ似合ってなかったんじゃないかなっていうふうに、似合うか似合わないかに縛られすぎちゃう人が結構増えてきて、
選んだ色が自分に合ってるかどうかがわからないと安心してその服を着られないっていう人もかなり増えてきちゃっている現状があると思うんですね。
これって多分、SNSの発達もすごく影響していて、つまり誰もがSNSを通じて誰かに見られているとか、あとは普通の人の日常もSNSで見えるかのような感覚になってしまうので、人を見るっていうことも機会としてすごく増えましたよね。
だからその他者の目線みたいなのを過剰に意識する風潮、これはファッションに限らず全般的に非常に増えていると思うんですよね。
それがもちろんいいふうに働く場面もありますが、こと外見ファッションに関しては結構縛られすぎて辛くなってしまっている方、自由に楽しめなくなっちゃっている方の方が多いんじゃないかなって結構感じるんですよね。
例えば今日取り上げる色一つとっても、もちろん似合う似合わないっていう選び方はありますし、人に対しての印象を良くするという上ではとても効果を発揮はするんですが、ただ色って着る自分の心にも大きな影響を与えているんですよね。
だからいくら似合うからといって、自分の気持ちに実は合わないという色を身につけるのは、決して自分にとってはいいことばかりではないですよね。
なので今日はまず、本当に色って心に作用するの。似合う似合わないは結構色を当ててみて顔色の変化があるので、実際に確かにあるなってわかりやすいんですよね。
だからこそみんな気にしちゃうんだけど、心って目には見えないじゃないですか。だから悪い影響出てても良い影響出てても、自分が感じないようにしさえすれば、実は一時的には気にならなくなっちゃうんですよね。
そこがまた怖いところで、なので実際に色がどんなふうに心に作用するかっていうところをまずちょっと認識してもらいたいなと思うんですよね。
私、大学でも心理学を教えているので、これは大学の授業でもお話しする内容ではあるんですが、色が人の心理状態に与える影響をどんなものがあるかっていうのは、結構昔からいろんな実験がされています。
例えば、よく知られているのは赤色で人って興奮して、青色、ブルーでリラックスするっていう効果がよく知られています。
これどうやって確かめるのっていうと、例えば部屋の色を真っ赤に塗った部屋と真っ青に塗った部屋に人に入ってもらうんですね。
その時に体温だったり、あとは脈拍、心拍数ですよね。これを測るってことで確認していきます。
赤色の部屋に入った時の方が体温が上がって脈拍数も上がるっていうことが分かっていて、青はその逆、体温がちょっと下がって心拍数が下がる。
これどうしてこういうことが起こるかっていうと、実は赤を中心とした暖色、暖かい色と書いて暖色ですね。
暖かく見える色、赤とか黄色とかオレンジとかですね、こういった色は人間の交換神経を刺激する作用があることが分かっているんですね。
交換神経は攻撃する時とか、頑張る時とか、興奮する時とかに作用する神経になりますので、つまり興奮作用があるわけです。
ですから体温も上がるし脈拍も上がるってことになるわけなんですね。
逆に青を代表とする感触系、クールに見える色ですね。これは副交換神経、人間をリラックスさせたり穏やかな気持ちにさせたりすることと深く関係しているこの副交換神経に作用することが分かっているんです。
だから自分が何も心では感じていなくても、体の方にはしっかり作用してしまうというのがまず一つあるわけですよね。
こういった暖色・寒色みたいな色味によっていろんな心理効果を知らず知らず与えられていることももちろんですし、
その色味だけじゃなくて色の鮮やかさ、赤とか黄色だけじゃなくてすごく眩しいぐらい鮮やかとかちょっとくすんだ感じ、暗い感じ、そういった鮮やかさとか、あとは明るさ、暗い色、明るい色、こういった色のいわゆるトーン、色調と呼ばれるものも人間の心理に非常に影響する。
トーンによって人間の気持ちが変わったり印象が変わったりするということも知られています。
似合う色っていうのはパーソナルカラーシステムという見た目の調和の理論になります。
今お話ししたのは色彩心理学の分野になります。
気分が良くなるとか、ちょっと気分が似合わない感じが出てくるとかね、興奮するとかリラックスするとか、これは全部色彩心理学の分野になりますので
ジャンルというかロジックが全く別物なんですね。
だから似合う色であったとしても、今の自分の心理状態に良い影響を与える色であるとは限らない。
その外見的に見た良い色と、心理的に見た良い色が違うのは全くもって当然のことなんですよね。
だから両方をバランスよく考えたり、あるいは今の自分にはどっちがより大事なのかなということを考えて選ぶ必要があるんですね。
ただ色彩心理を活用したファッションというのが、私以外にあまり発信している人がいないし、ちょっと難しい理論ではあるので、
なかなかそれをしっかり活用できていない人の方が多いんじゃないかなと、振り回されちゃっている人はたくさんいるんですけど、
それをうまく自分でコントロールして活用できている人というのが、まだまだ少ないんじゃないかなというふうには思うんですよね。
この服装心理学という観点から、ファッションの本質的な役割というのを考えていくと、
他人に見せるためだけのものではなくて、やっぱり自分自身と対話したり、あるいは自分の中身を表現していったりする、
そういう役割もファッション、服装としては非常に大事だと思うんですよね。
でも今、現代ではどうなっているかというと、自分の内面がどうかとか、自分をどう表現するかというよりも、
とにかく人の目、どうやったら写真で映えるかとか、SNS映えするかとか、他者の目にどう映るか、
どういう服を着たら痛く見られないかとか、変に見られないか、おかしく見られないかという感じで、
他者の目にどう映るかの方が重視されてしまっている。
それは日々、SNSだったり飛び込んでくる情報で、そこを意識するように仕向けられちゃっている部分がどうしてもあるんですよね。
あとは外に出て人と交流すると、やっぱり自分の気持ちというのがどうしてもない場所になりがちなんですよね。
自分がどう感じるかというのが、いろんな場面で二の次ぎになりやすい。
だからこそ、毎日着る服では、自分の気持ち、どう感じているか、自分の気持ちをどう大事にするか、どう表現するかということにも意識を向けて服選びをしてほしい。
そのためにはまず、自分が今何色の気分なのかとか、色っていうところからその表現だったり、気持ちを大事にすることっていうのを、ぜひスタートしてもらいたいなというふうに思うんですよね。
例えば、服でいきなりやるのはハードルが高くても、自分の今の気持ちを色でちょっと考えておくっていうだけでもすごく効果があります。
これだけで、ちょっとでも毎日少しずつでも自分の気持ちに意識を向ける時間をとることができるので、とてもお勧めしてるんですね。
なので、毎日できればそれを記録することが大事。
これはね、自分の気持ちをまだ言葉にすることが難しいような、お子さんにも私お勧めしている方法、心理カウンサラーとしてお勧めしている方法なんですね。
例えば、色鉛筆を用意してもらって、手帳にその日の場所にその日の気持ちの色を塗っておく。
日付にその日の気持ちの色で丸をしておくとか、ちょっと塗りつぶしておくとか、そんな感じで記録していくと、本当に短時間ですけども、自分の気持ちに意識を向けるっていう時間ができるし、
それに慣れてくると、服の色で自分の気持ちをさらに後押ししたり、あるいは自分の今の気分を表現することで安心感を得られたりっていう、また一歩先に進めますので、
いきなりね、服の色で自己表現するのにちょっとハードルがあったら、今言った方法をぜひやってみてください。
じゃあね、結構自分の気持ちには意識を向けられるなっていう方で、服の色でちょっと自分の気持ちを表現したり、あるいは服の色で自分の気分を変えたりするような、
その似合う色とはまた違う軸で、色彩心理学っていう軸で色の力を使いたいなっていう方にはどうやらか。
これね、さっき言ったように結構自分でやろうと思うとなかなか大変なんです。
っていうのは、その洋服の色って、洋服って組み合わせのものなので、この色が着たいんだけど、じゃあ持ってないとかね、この色が今日は着たい気分なんだけど、どう組み合わせたらいいか。
その着たい色を着るまでにちょっとハードルが正直あるんですよね。
だから難しさがある。なので、ちょっと服の色の力を借りたいなって思ったのために、その実施までのハードルを下げるワンピース企画しました。作りました。
実はですね、この度フェレシモさんとまたコラボさせていただいて、私が企画監修という形で入らせていただいて、着るだけで色彩心理の力を借りられるワンピースっていうのを作って発売開始しました。
ありがとうございます。その名もですね、「凛と輝く自由をまとう色心地の良いときめきワンピース」ということで。
ここからはですね、そのワンピースのご紹介も軽くしながら、気分別の色選びについてちょっとお伝えしていこうかななんて思っています。
これはね、その気分別の色選びどうやるかっていうと、今の自分の気分に合わせた色を選ぶ。
これはすごく自分の頃にフィットしている感じが得られるのと、自分の気持ちを大事にすることになるので、すごく安心感が得られます。
そういう意味でおすすめ。
あとは、なりたい気分の色を着るのもおすすめ。
これは自分をちょっと元気づけたりとか、あるいは力が入りすぎている自分をちょっとなだめたりとか、そういう自分をコントロールする力が出てくるので、どちらでも大丈夫です。
その日の気分に、それこそ合わせて活用してみていただきたいと思います。
今回はですね、リラックスしたい時と集中したい時と、あとは楽しみたい時の3パターンで企画させていただきました。
色選びについては、まずリラックスしたい時の色選びなんですけれども、フェリジモさんのこのワンピース企画で企画した色はこんな感じになります。
ベージュと温かみのあるブリックレッドというかね、そういう色の柄が入っているワンピースになります。
こちらは色味プラス色調でリラックス感を表現しています。
少しくすみの入った柔らかい色っていうのが目に眩しくなくて、すごくリラックスした、リラックスするような効果を与えることができるんですよね。
なので、ちょっとリラックスしたいなという時には、暖色の温かみのある効果を使うということももちろんなんですが、その暖色があまりにパキーンと眩しすぎると、かえって興奮してしまうので、
ちょっと心を緩めるためには、少しくすみの入った明るすぎない、目に眩しすぎない、落ち着いた色を選ぶというのがポイントになります。
続いて、今日は勝負どころとか、ちょっと集中してパフォーマンス下げたいぞみたいな、ちょっと気合いの入れたい時の色選び、こんな感じで表現してみました。
こちらはフォーカスと名付けたワンピースになるんですけども、とにかく集中したい時っていうのは、青系おすすめです。
さっき、青い部屋に入ると脈拍が下がって体温が下がるって話しましたよね。そうすることで過剰な興奮を抑えて、ぐーっと落ち着いて冷静に集中できる力が出てくるんですよね。
職場、ビジネスシーンで、オフィスとかで結構使われることが多いのが青っていうのは、この辺に意味があって、冷静に知的能力を発揮できるような効果が青にはあるんですよね。
なので、今回集中したい時に着てほしいワンピースっていうのも青を選んでいます。そして最後が、楽しみたい時、盛り上がりたい時の色選びです。
こちらはフェリシモさんのワンピースとはこんな感じで表現しました。こちらはね、エンジョイという名前がついてます。ワンピースです。
こちらはですね、楽しみたい時の色選びっていうのは明るい色、ブライトトーンなんて呼び方しますけれども、原色にちょっとだけ白が混じった明るくて華やかな色、これが自分の気持ちを盛り上げてくれる効果もあるし、見る人、着てる自分を見る人も楽しくなるような色彩心理効果があるんですよね。
ただ、ブライトトーン単色って結構多分人によっては着づらいって感じる方多いと思うんですよね。何せ楽しい賑やかな色なので、反対に言えば、逆に言えば目立つ色だからちょっと抵抗あるなっていう方も多いと思うんです。
なので今回はワンピースに使う時には、ネイビーっていう背景色の中に明るいブライトトーンのピンクを散らす感じで使っています。
こうすることで、正面積ではピンクの面積は小さくはあるんですけども、背景色から浮き立つようにすることでかなり印象は付きますので、エンジョイ楽しいっていう印象は与えつつも、着やすいワンピースに今回仕上げてみました。
こちらに色彩シンディーを取り入れて企画したっていうのはもちろんなんですけれども、デザイン面でも着回しがしやすい幅広い着こなしができるようにかなり工夫して凝って凝って作ったワンピースになります。
素材もね、国産の生地使ってもらっているんです。すごいね、物も本当に元アパレルメーカー企画職としても本当に自信を持ってお勧めできる内容になっているので、この商品の魅力自体はちょっと別途私のYouTubeチャンネルでより詳しくお伝えしたいと思います。
このワンピース自体が持っているだけで色見本になるんですよね。リラックスしたい時はこういう色調の色を着ればいいんだ。このワンピース以外に同じような落ち着きのあるこういう色を揃えてみようっていう考え方もできるし、
フォーカスなんかもね、こういう感じのキリッとした青を選べばいいんだとか、エンジョイドワンピースもこれぐらい明るいピンク、もうちょっと目先大きくてもいいからこんなのも買ってみようかなっていう風に、これ自体が色彩心理の見本になりますので、ぜひそんな感覚でお手元に持っていただけると安心なんじゃないかなというふうに思いますので、ぜひこちらも試してみてください。