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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「相変わらず会社銭って言うんだ。時刻表は読み物だからな。」の第22回です。
割と最近のJTBの時刻表を手に入れて読んでいるうちに、ちょっと面白いことに気づきました。
JR線の北海道のページのすぐ後に、東京近郊区間のページがあるという話を前回しましたが、その後に会社銭というページが続きます。
いわゆる私鉄とかバスなどが載っているページです。
JR線以外の鉄道などを会社銭と呼んでいるのです。
これ、変な感じじゃないですか?
JR各社も特殊であるとはいえ、一応は民間の株式会社です。
それ以外の会社の路線を会社銭と言っているわけですから。
さらにJRバスもここにまとめて掲載されています。
どうでもいいといえばどうでもいいことなんですが、ちょっと面白いと思うのです。
私鉄という言葉もそうですよね。
まあ、これは要するに国鉄時代の名残の用語なのでしょう。
今でもあまり疑問を持たずに普通に使われている用語です。
この会社銭というのを見て思い出したことがあります。
国鉄が民営化しJRになった時、僕は東京の会社にいました。
4月1日、通勤のために駅に行ったら、いろいろなところにJRというマークがついていました。
車両にもJRという大きなステッカーが貼られていたと記憶しています。
巨大組織の切り替えですから、一斉にといっても限度があって、そういう急ごしらえの見た目の変化ではありましたが、
ホームのアナウンスもしきりにJR発足を伝えていて、ああ変わったんだなと思ったものでした。
仕事では客先に行くことが多く、その経路のことを同僚と話すことがよくありました。
その時に、「私鉄で!」と言うと、「JRも私鉄じゃん!」みたいなツッコミをするのが定番でした。
さらに、東京近郊区間は国電と普通に呼ばれていましたが、これは国鉄電車の略ですから、口に出すと座りが悪くなってしまいました。
JR東日本もこれは苦労していて、なんと、イーデンという苦しい名称を打ち出しました。
東日本のイーストの頭文字を取ってイーデンです。
これ、なんだか変にチャラい感じで言いにくかったんですよね。
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この漢字は誰もが感じていたようで、めんどくさいけど山手線みたいな路線名で言うようになりました。
多分今でも昔の国電みたいな東京近郊のJR路線の電車を一括りで言うような名称はないですよね。
あれはあれで結構便利だったなぁと思ったりします。
私鉄の方も以前よりはバランスをとって路線名で言うことが増えたかもしれません。
まあこの辺の言葉の意味や編成を考えるのも時刻表を読む楽しみの一つだと思います。
そういえば湘南電車なんて言葉も今や死語かなぁ。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。