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2023-05-07 06:20

#547 【刻】鉄道営業御案内から鉄道でのマナーを学ぶ/時刻表は読み物だからな(54)

時刻表は読み物だからな!(笑)

第54回です。

100年前の時刻表の営業案内には、鉄道を利用するときのマナーについて書いてある部分があって、それがなかなかおもしろい。

という話をしています。

興味がない人にはまったく面白くないと思うので、スキップしちゃってくださいね。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。


時刻表復刻版1925年4月号


「令和の時代に必要なの?時刻表の世界/有隣堂しか知らない世界」
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#156 電車の時刻調べるならネットを見ればいいけど、時刻表は読み物だからな!(1)はじまりは有隣堂。
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#044 時刻表を語る
https://anchor.fm/82661/episodes/ep-e1bf1t3

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をご覧ください。

鉄道営業ご案内から鉄道でのマナーを学ぶ
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「鉄道営業ご案内から鉄道でのマナーを学ぶ。時刻表は読み物だからな。」の54回目です。
日曜日は、時刻表を読んで話しています。
前回は、時刻表相関号の復刻版の鉄道営業ご案内のページを読んで、その表現の面白さについてお話ししました。
このページには、鉄道の運賃・料金の考え方とか、切符の買い方、手荷物・小荷物・貨物の送り方などが細かく書かれています。
このようなページ自体は現在の時刻表にもあって、相関号の出た大正時代よりももっと詳細にたくさんのページにわたっていますが、
この相関号のページには、時代ならではの独特の味わい深さがあります。
言葉は時代によって変化しますよね。
流行語みたいなものばかりじゃなくて、話し方とか表現の仕方は、10年経つだけでも随分変わるものです。
たまに昔のテレビの映像なんかを見ると、アナウンサーの話し方が随分違うなぁと思ったりします。
相関号が出た頃は100年ほど前ですから、日本語の表記自体がかなり違います。
表記だけでなく、その時代の社会的な状況とか風俗みたいなものは全く違うと感じることも少なくありません。
鉄道営業ご案内には、先ほどお伝えしたように、切符の買い方のような技術的な側面が書かれていますが、
マナー的なことも書かれていて、そこがかなり面白いのです。
それはこんな項目です。
このついてという部分は、会社に就職するときのしゅうという字を使って書かれています。
今はあまり見かけないし、ちょっと読めないかもしれませんね。
そして、そこにはこんな文章が書かれています。
鉄道旅行も共同生活である以上は、お互いに高得を守って、愉快に旅行のできるようにしたいものです。
そこでどんなことに注意したならよろしいのか。
先年来、いろいろ改めたいことを、高得票語として募集して公表いたしましたので、
すでに十分ご注意を引いたこととは思いますが、ここに簡単に列挙しますと。
と、こんな風に始まって、26項目にわたってマナーについて挙げています。
座席を譲り合っていただきたい。
客室内を清潔に保っていただきたい。
のような、ちょっと耳が痛いことだけでなく、
服装を整えていただきたい。
さらには、裾をまくって桃を出したり、肌襦袢一枚になったり、
婦人が細ひも一つでいたりすることはやめていただきたい。
食堂へドテラやガイトを着ていったり、
帽子や襟巻きをして食堂に着いたりすることはやめていただきたい。
なんてことが書かれています。
こういうことが挙げられているということは、そういう人が結構いたのでしょうね。
狭い世間の常識の中で暮らしていた人々が、鉄道を通じて遠くの人たちと交わるようになると、
こういう細かい習慣や文化レベルの違いの問題が起きていたということが想像できます。
今でも海外に行くとこういうことを強く意識することがありますが、
視点を変えてみると、SNSの世界でもこういうことがよく起きているように思います。
さらに最初の文章の
きれい好きで礼儀をおもんずることは我が国民古来からの誇りとしておったところでありますが、
それは個人としてまた知り合った中でだけのことで、
これが共同生活となりますといかんながら十分に高徳が守られておるとは申し兼ねます。
という部分は今でも忘れないようにしたいと思う視点ではないでしょうか。
誰もが自由に自分を表現していい時代にはなりましたが、
それはできるだけ他人に迷惑をかけないという大前提があるからで、
そこを履き違えて自分の社会生活を辛くすることがないようにしたいものだと改めて思いました。
今回は大正時代の時刻表に書かれた鉄道利用のマナーについて話しました。
マナーの大前提
今日はここまで。
読書と編集ではITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。
06:20

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