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2025-04-09 08:13

《1206》複数の漢方薬を用いる時の注意点⚠️

【本日のご質問】

複数の漢方薬を併用する際の注意点を教えて頂きたいです。

一説には、漢方薬は構成生薬の種類が増えるほど切れ味が鈍ると聞きました。また一般的に、実証に使う漢方と虚証に使う漢方を併せて出さないように注意されているのでしょうか。

ツムラやクラシエに質問しましたが、甘草や麻黄などの量が多すぎなければ良いと回答され、それで大丈夫なのか気になっています。

よろしくお願い致します。


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

* リスナーのキジバトさんから、複数の漢方薬を併用する際の注意点について質問が寄せられた。

* 複数のエキス剤(保険診療で出されるパッケージされた漢方薬)を併用するのは、かなり難易度が高い。

* たけお先生自身も、漢方薬を使う際は多くても2種類までで、3種類以上を自ら出すことはない。

* 病院やクリニックで漢方薬が出ている場合は、必ず飲み合わせを確認している。

* 複数の漢方薬を併用する際の注意点として、以下の3つが挙げられた。

* **証の見立て:** 実証と虚証で使う漢方は基本的に異なるため、安易な併用は避けるべき。

* **副作用リスク:** 肝臓、魔王、武士代用などの成分が重複すると、副作用のリスクが高まる可能性がある。特に肝臓は多くの漢方薬に含まれるため注意が必要。

* **漢方薬同士の相互作用:** 複数の漢方薬を併用することで、効果が打ち消し合ったり、予期せぬ相互作用が起こる可能性がある。

* 本来、漢方薬は一つの処方で様々な症状に対応できるため、多くの種類を併用するよりも、個々の証に合ったものを1~2種類使うのが理想的である。

* 漢方薬の併用については、漢方に詳しい医師に相談するのが望ましい。


興味シンシン☝

サマリー

複数の漢方薬を併用する際の注意点が解説されています。特に、実証と虚証に基づく漢方薬の使い方や肝臓に関連する副作用リスク、漢方薬同士の相互作用に焦点が当てられており、患者にとっての安全性が強調されています。

00:02
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
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あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日も質問回答、というかリクエストですかね、に回答していきたいと思いますけれども、
今日いただいたご質問はですね、先月2週間前ぐらいでいただいていたご質問リクエストなんですけれども、
キジバトさんという方からいただきました。ありがとうございます。
ちょっと内容を読ませていただきますが、
漢方薬の併用について
複数の漢方薬を併用する際の注意点を教えていただきたいです。
一説には、漢方薬は抗生性薬の種類が増えるほどキレ味が鈍ると聞きました。
また、一般的に実証に使う漢方と許証に使う漢方を合わせて出さないように注意されているのでしょうか。
つむらやくらしえに質問しましたが、肝臓や魔王などの量が多すぎなければ良いと回答され、それで大丈夫なのか気になっています。
よろしくお願いいたします、ということでご質問いただいておりまして、ありがとうございます。
かなりマニアックなご質問ですね。ご質問リクエストかなというふうに思います。
この話題ですね、私も今までにも何回か取り上げているかなというふうに思うんですけれども、
いわゆる漢方薬の併用ということですね。複数の漢方薬を同時に使うということなんですけれども、
これはですね、今までも何回か話しているように、かなりクロート向けの処方になります。
特にですね、そのエキス剤という保健診療で出されるような、書いていただいているつむらやくらしえや小太郎などのメジャーなメーカーがあるんですけれども、
そこがパッケージにしているお薬、これを処方で出るエキス剤というふうに言うんですけれども、
これを2つ3つ合わせて使っていくというのは相当難易度が高いというふうに思っていただいた方がいいかなというふうに思います。
私は比較的漢方薬を使うんですけれども、それでも使っても2種類まで、3種類以上を自ら出すということは決してないですね。
ないですし、あとは他の病院とかクリニックさんで漢方薬が出ているかどうかというのは必ず確認して、
それとの飲み合わせというのも必ずチェックするようにしています。
本来ここら辺、かかりつけ薬があれば薬局でやっていただけるのかもしれないですけれども、
薬剤師さんの中にも漢方薬に詳しい方とかそうでもない方とかもいらっしゃるので、
こちらでも改めてダブルチェックみたいな飲み合いでしているというのが現状ですね。
なぜクロートっぽくなるかというと、まず1つは、やっぱり書いていただいているように、
症がそもそも違うという、実症と虚症が混在する病態ってなくはないんですけれども、
でも基本的には実症寄りの人、虚症寄りの人ということになってくるので、
それが、例えば実症と虚症のお薬を同時に出すということは原則としてはやらないという、
完全にやらないかというとそうでもないんですけれども、ちょっとこの辺は相当マリアックなんで、
基本的には実症の方には実症寄りのお薬を、虚症の方には虚症寄りのお薬をということになってくるので、
そこで合わせて実症と虚症のお薬をダブルで出すっていうことは、普通はあんまりしないかなっていう感じですね。
なので、この辺もいつも言っている漢方的な症の見立てですね。
症って、症名の症、言便に正しいと書いて症って読みますけれども、
これの見立てが非常に大事っていうことになりますね。
なので、それが1つ目ですね。
副作用リスクの理解
2つ目は、これも書いていただいてますけれども、やっぱり副作用リスクですね。
っていうのに関して考えないといけないっていうことになります。
特に、巻きをつけないといけない症薬っていうのが、これも書いていただいてますけれども、
肝臓、あと魔王とか、あと武士、大王とか、この辺りって結構多くの漢方薬で含まれるんですけど、
特に肝臓とかは半分以上の漢方薬で含まれてるんですけれども、
これが積み重なっていくと、肝臓による副作用はですね、
今までも話した、ギアルドステロン症っていうので血圧高くなったりとか、
カリウムが低くなったりするんですけれども、これが起こりやすくなったりするんですよね。
あと、武士ってトリカブトの元というか、トリカブトの成分が入っているんですけれども、
それによって注力が起きるとかですね、そういうこともあったりしますし、
やっぱり量が少なくとも副作用が起きる場合もあるんですけれども、
ただ、特に肝臓とか量が多くなってくると、より副作用の頻度が上がってきたりもしますので、
その辺りが注意必要かなというふうに思いますね。
なので、必ず少なくとも併用する場合には、その各々の成分の足し算ですね。
例えば肝臓であったら片方には6グラム入っていて、片方には3グラムとかだったら、
合計9グラム入るっていうことになるので、それ相当多いっていうことになるので、
この辺注意が必要かなというふうに思います。
あとは、漢方薬そのものの相互作用ですね。
小薬ごとの相互作用もありますけれども、その辺にも注意が必要で、
そもそも、漢方って一つの薬にいろんな小薬が入っているっていうのが最大の特徴なんですね。
それが当然ですけれども、良い方向に働くようにということで、
いろんな漢方薬の小薬を混ぜているんですけれども、
それが他の漢方薬と併用することによって、効果がバッティングしてしまうっていうのもあるんですよね。
例えばよくあるのが、体を温める漢方薬、漢方薬というか小薬と冷やす漢方薬、小薬っていうのを一緒に使ってしまうと、
どっちやねんみたいなことになるじゃないですか。
なので、その辺の小薬ごとの飲み合わせみたいなのもあったりするので、
この辺もちゃんと分かっていないと、2つ、2種類、3種類の漢方薬を合わせると、
効果が相殺されてしまうみたいな、そんな感じのことも起こったりするので、
それも複数使うことによるデメリットというか懸念点という感じになります。
漢方薬の使い方
あとは基本的には、その漢方薬って、その1つの症状に1つの漢方薬っていうわけでもなくて、
さっきから繰り返しになりますけど、症に対して出しているので、
1つの漢方薬でいろんな症状に効かせることができるのが、本来の漢方薬の使い方みたいな感じなんですよね。
なので、もちろん1対1対応で、例えば、痙攣が起きた時に灼薬肝臓等みたいなところがあったりしますけれども、
そういうのはどちらかというとレアで、本来はその人の体質、その症にあった漢方薬をできれば1剤、
多くても2剤で対応していくっていうのが理想なんじゃないかなと、私個人的には思っていて、
なので、冒頭も言ったように、僕自身が使って2つ、3種類以上を漢方薬を自ら出すっていうことは決してないっていう、そんな感じですね。
という感じで回答になっておりますでしょうか。
この辺は、やっぱり漢方を比較的使い慣れている先生じゃないと、ちょっと分からないっていう部分もあるかなというふうに思いますね。
その辺は、ちょっとかかりつけの先生に聞いていただくのがいいんじゃないかなというふうに思います。
それでは、最後、しんしんじゃんけんに行きたいと思います。
行きますよー。しんしんじゃんけん、じゃんけん、ぐっ。
ということで、今日も幸せな一日でありますように。
お会いいただいた、カイルたけでした。
興味津々。
08:13

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