IgA腎症の概要
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長、内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問、リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日も質問回答をやっていこうと思うんですけれども、
今日は非常にマニアックなご質問、リクエストをいただいておりまして、
質問、特命の方からなんで、どなたかわからないんですけれども、
先週いただいたご質問です。
ご質問の内容が、
新型コロナワクチン後の血尿による地震からのIgA腎症発覚は、早期発見につながったという理解であっていますか?
ということで、参考資料とともにご質問、リクエストをお送りいただきました。
私、腎臓専門医なんですけれども、恥ずかしながらこの資料を知らなくて、
この資料は新型大の名誉教授の成田先生の資料なんですけれども、
2024年、去年の7月に開催された、
予防接種ワクチン文化会の副反応検討部会というのがあるんですけれども、
そこに成田先生が参考人として出された資料をご紹介いただきましたので、
これをもとにお話していきたいと思います。
資料の2ページ目ですね。
まずはIgA腎症とは何かということで書いてありますけれども、
我々腎臓内科医にとっては、むちゃくちゃよく知られた病気というか、
IgA腎症知らなかったモグリの腎臓内科医なんですけれども、
という病気なんですけれども、
一般の方にはまだあんまり知られてないんじゃないかなというふうに思います。
もちろん当事者の方もいらっしゃると思うんですけれども、
かつては、今は違うんですけれども、
かつては日本の陶石になる方の原因の第一を占めていたという、
そういう病気ですよね。
正確には慢性子球体腎炎ということなんですけど、
そういうの大多数はIgA腎症だっただろうということなんですね。
今は糖尿病になってしまってますけれども。
はい、ここにちょっと画像が載ってますけれども、
子球体メサンギウムというところにですね、
これちょっと難しいんですけれども、
免疫グラブリンのAですね。
免疫グラブリンっていろんなタイプがあるんですけれども、
GとかMとかですね、
それのうちのAが沈着する原因不明の腎炎、
確保指定難病というふうに書いてありますね。
で、個発年齢が30から40歳代。
実はね、もっと若い方も結構いるんですけどね。
学生時代の、後からもちょっと出てきますけれども、
血尿で見つかるということもあったりしますね。
で、無治療で約20年で半数が腎不全ということになっているんですけど、
ただこれね、非常に幅があって、
かなり進む方もいれば、
全然進まないという方もいらっしゃるということで、
かなり病気の触れ幅が大きい病気ですね。
新型コロナワクチン後の血尿
で、一部の患者で、
急性変動炎などの腸器動炎がページに肉眼的血尿を認めるが、
通常は自然に改善するということになっていて、
これがね、一つの今回の新型コロナワクチンとの
共通点みたいな感じで言われているということですね。
で、その次の3ページ目に行っていただくと、
エビデンスに基づくIJ臨床診療ガイドライン2020年のやつから
取ってこられた図1ですね。
IJ臨床の病院仮設ということで、
いろいろ書いてありますけれども、
これちょっと難しいんで飛ばします。
あの、結論には分かってないんですね。
先ほども言ったように原因不明の人員ということで、
未だにですね、いろんなことが言われているんですけれども、
ここに書いてあるようないろんなことが言われているんですけれども、
最終的にこれが原因だみたいなことはね、
まだ未だに分かっていないというところですね。
で、その次の4ページ目に行っていただくと、
背景としてですね、この日本人を含む東アジア人で
IJ臨床の有病率が高い。
これはよく知られた事実なんですけれども、
で、そのIJ臨床の患者さんで、
新型コロナワクチンの接種後に
肉眼的血尿が出現するという論文が
複数発表されたということで、
したり1、2、3、4という風に書いてあります。
まあ、いずれもね、2021年に発表された論文で、
実はね、これ日本人造学会も調査をしていて、
私もね、その調査協力したんですけれども、
はい、当初そのワクチンが出てきて、
その後に、ここに書いてあるように、
あの血尿が出るんじゃないかということがあって、
はい、それも調査されましたね。
はい、ということで、
あ、それが下に書いてありますね、はい。
調査を行ったっていうことになっていて、
で、それが、えっと、この2022年の論文ですね、
あの、センっていうですね、
あの日本人造学会の英文誌なんですけれども、
そこに松崎先生らが報告されたやつで、
えっと、アンケートを捉えて、
そのうち肉眼的血尿の症例があるっていうのは
27件、25施設ですね。
はい、ということで、
で、そのうちの23例、85.2%で、
肉眼的血尿は改善したということで、
で、4例、人性検査を行われて、
IJG症の診断がついたというような、
そんな感じになってますね、はい。
で、その詳しい一時調査の結果が下に出てるんですけれども、
えっと、ワクチンの接種から血尿までということで、
ワクチン接種後3日以内に症状が出現していたということで、
これね、冒頭に言った蒸気老園ですね。
いわゆる風邪で、肉眼的血尿が出るっていうのが
IJG症の特徴なんですけれども、
それと非常に似通ってるなっていう感じなんですよね。
これ、もう一つ非常に有名な病気で、
腰連筋っていうですね、
腰連筋幹線腰球帯腎炎っていうような病気もあるんですけれども、
これも血尿出る場合があるんですけど、
これの場合はね、もうちょっと時間経ってから血尿が起きるんですよね。
だから、それの血尿とはちょっと違うっていう、
その後から出てきますけど、
免疫学的なところで血尿が出るっていう風なことが
考えられているっていうことですね。
ただ、血尿の持続時間ですね、
その下の円グラフですけども、
3日以内に18名、7日以内に22名、
81.5%が症状消失していたっていうことになっていて、
これも普通の肉眼的血尿のエピソードと似てるなっていう、
そんな感じですね。
で、その次言っていただくと、
ワクチン接種後の血尿の調査
一周調査の結果で、
19例ですね、70.4%はワクチン接種前に
IJ陣症と診断されていたっていうことで、
逆に言うと30%くらいの方は
IJ陣症と診断されないけど、
血尿が出たっていう、そんな感じになってますね。
で、あとはタンパク尿も認めていたって、
従来からですね、
っていうことになっております。
ちょっとこのペースで行くと終わらないんで、
ちょっと端折っていきますけれども、
で、昇核としてそんな感じになっていて、
ワクチン接種後に時間的に近接して診断された
肉眼的血尿症例の臨床的疫学的特徴を
追跡することにしたっていうことになっていて、
そこからですね、この前向きデザインっていうことになっていて、
これちょっと話すると非常に難しいんであれなんですけれども、
いろんな施設ですね、協力施設127症例って書いてありますけれども、
その症例を前向きに、
まあ要はこの肉眼的血尿が出てから
3ヶ月後、6ヶ月後っていうのを追っかけるような、
そういう研究をしたっていうことになっています。
そうすると、次の論文、
論文じゃない、次のページに行っていただくと、
特徴としてですね、
一つは女性に多く認めるっていうことが分かったっていうことになっていて、
で、あとは多くの患者は過去に妊娠疾患、
かっこほとんどがIJ臨床、もしくは尿所検以上を指摘されていたっていうことになっていて、
これがね、やっぱり一番のポイントかなというふうに思います。
というのは、この放送でもね、いつも言っているように、
実はね、検診以上で引っかかっている、特に血尿プラスマイナスとかですね、
タンパク尿プラスマイナスぐらいで引っかかっていて、
でも、その後、特に腎臓内科の受診とかですね、
に至っていない方って結構いらっしゃるんですよね。
で、そのうちの方が、今回のワクチン接種後の肉眼的血尿で、
IJ臨床と診断されるっていうケースになっているんじゃないかなというふうに思いますね。
で、11ページ目からはね、ちょっと話、非常に複雑なんで、ちょっと飛ばさせていただいて、
要は、この正月の2位ですね、13ページ目ですけれども、
潜在的なIJ臨床や未診断のIJ臨床患者が日本において
多い可能性が考えられたっていうことになっております。
血尿とIgA腎症の関係
っていう感じですかね。
あとはちょっと非常にややこしいので、ちょっと飛ばさせていただこうと思うんですけれども、
要は、ちょっと繰り返しになりますけれども、IJ臨床ってですね、
軽微な尿初期以上ですね、血尿であったりとかタンパク尿が出ていることが多いんですけれども、
でもそれでね、地震に至っていなくって、IJ臨床と診断されていないっていう方がね、
結構いらっしゃるんですよね、実は。
なので、それが今回のワクチン後の血尿でも明らかになったっていう感じかなというふうに思います。
ただ、これね、腎臓学会からも、いつだったかな、これ2021年だったと思うんですけれども、
その血尿に関する調査の中間報告みたいなのが出たときに、
血尿出ることはあるけれども、その後一時的なもので終わるし、
その後人気度が落ちることはないっていう、むしろそういうのを持っておられる方は、
ワクチン接種を推奨するっていうような、そういうような話を出してたかと思うんですけれども、
これはね、全くその通りですので、
血尿ってね、やっぱり出ると驚くと思うんですけれども、一般の方は特にですね、
驚くと思うんですけれども、でもワクチン接種をして、
コロナを予防するっていうことの方が重要っていうふうに言われてきましたし、
まあ今でもそういう論調でいいかなというふうに思います。
はい、それでは最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよー。しんしんじゃんけん、じゃんけん、ちょっき!
ということで、今日も幸せな一日でありますように、
お会いいただきありがとうございました。
きょうみしんしん。
