1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
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2025-03-04 10:30

《1175》漢方薬を使うのはどんな時?

【本日のご質問】

1/22の放送で、たけお先生は漢方に詳しい方だとおっしゃていました。診療する中で、「この患者さんは漢方の方がいいな」と思うのは、どんな時ですか?あくまでもお一人の先生のお話としてお聞きしたいです。



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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

内科医たけお先生は、患者への漢方薬処方について、西洋医学を基本としつつも、患者の希望や症状に合わせて柔軟に対応している。以下に、漢方薬を処方する主なケースをまとめました。


**1. 患者が漢方薬を希望する場合:**


* 西洋薬に抵抗がある、または副作用を経験した患者に、漢方薬から治療を開始する。

* 市販の漢方薬や漢方薬局の薬を使用している患者に、保険適用の漢方薬を処方し、経済的負担を軽減する。


**2. 複数の症状がある場合:**


* 頭痛、腹痛、倦怠感など、複数の症状がみられる患者に、一つの漢方薬で包括的な治療を行う。


**3. 婦人科系の疾患:**


* PMSや更年期障害など、婦人科系の疾患で西洋薬の効果が不十分な場合に、漢方薬を検討する。


**4. 特定の症状:**


* 足のつり(芍薬甘草湯)、インフルエンザ(葛根湯)、鼻炎(小青竜湯)など、特定の症状に効果的な漢方薬を処方する。


**5. 西洋医学的な病名がつかない場合:**


* 未病の状態や、西洋医学では診断が難しい症状に対して、漢方医学的な見立てで漢方薬を処方する。


**その他:**


* オンライン診療では、対面診療で得られる情報が限られるため、漢方薬の処方は慎重に行う。

* 漢方薬と西洋薬を併用し、それぞれの利点を活かした治療を心がけている。

* 漢方薬には、証(しょう)という、患者の体質や症状を総合的に判断する概念があり、これに基づいて処方が決定される。


たけお先生は、漢方薬の専門医ではないが、研修で得た知識と経験を活かし、患者の状態に合わせて適切な漢方薬を処方している。

サマリー

このエピソードでは、内科医の武雄が漢方薬の使用法について具体的なシチュエーションを解説しています。患者の希望や複数の症状を持つ患者、不妊やPMSなどの特定の病気への対応について、漢方薬が選ばれる理由が紹介されています。

漢方薬の使用目的
内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日は久々に質問回答をやっていこうと思うんですけれども、
今日いただいているご質問は、1月の22日にいただいたパンダさんからいただいたご質問なんですけれども、
1月22日の放送、この時何の放送したかわからないんですけれども、
たけお先生は漢方に詳しい方だとおっしゃっていました。
診療する中で、この患者さんは漢方の方がいいなと思うのはどんな時ですか?
あくまでもお一人の先生のお話としてお聞きしたいですというようなご質問をいただいておりますので、
ここに回答していきたいと思います。
まずは、私自身、漢方の専門医までは持ってないんですけれども、
診療内科の研修をやる中で、漢方の専門医、白井の先生に直接ご指導をいただいたということもありまして、
かなり漢方薬を使っているんですね。
一時、漢字産の半分ぐらいに漢方を出していた時期もありまして、
ちょっと後から理由を話しますけど、今はもう少し減ってはいるんですけれども、
でもそれでも、どうですかね、3分の1か4分の1ぐらいの方では、
何らかの漢方を使っているというような、そんな診療をやっています。
ただ、人によっては、もう全部漢方薬で対応できるとかするみたいな感じのポリシーの方がいらっしゃるかもしれないですけれども、
私には全然そんなことはなくて、
まずは西洋薬を中心に治療していくというのが、原則的にはそうしていて、
基本的には私、ガイドラインに従った治療を心掛けているんで、
あんまり気を照らす漢方薬での治療をしないというのはありますけれども、
ただ、やっぱり漢方薬を使うシチュエーションってあるので、
その辺はお話できたなというふうに思います。
まず第一に、これが圧倒的に多いかなというふうに思うんですけれども、
患者さんが漢方薬を希望しているというパターンですね。
これが一番多いかなと思います。
この中にもいろんなパターンの方がいらっしゃるんですけれども、
特に西洋薬があまり合わなかったとか、
過去に副作用で痛い思いをしたみたいな方がいらっしゃって、
そういう方は、やっぱ漢方薬ならみたいな感じで、
漢方薬から薬物治療、薬物療法に入るっていう方も一定いらっしゃって、
そういう方に関しては無理に西洋薬をするわけではなくて、
漢方薬でまずは治療を開始するっていうことはしばしばありますね。
ただ、その場合にも西洋薬の方が絶対的にいい場合とかっていうのもあるので、
そういった病気に関しては、
あと漢方薬から入っても、漢方薬でしっかり効果が出ないとかですね、
あるいはガイドライン上西洋薬が圧倒的に進められる根本治療になり得る場合には、
西洋薬に切り替えていったりする場合もありますけれども、
ただ、やっぱり患者さんが西洋薬に対する不安感とか抵抗感があるっていう方も一定いらっしゃるので、
そういう場合には漢方薬を使いつつ、関係性を構築するみたいなこともやったりしますね。
あとは、やっぱり漢方薬って市販でも買えるじゃないですか。
市販で元々使っている方とかもいらっしゃるんですね。
ただ、ドラッグストアで漢方薬を買うと当然ですね、高いんですよね。
なので、ドラッグストアで売っているようなものを元々使っている方に関しては、
それを切り替える形で漢方薬を処方するっていう場合もありますね。
これは患者さんも気づいていない場合もあるんですけれども、
その漢方薬って処方できるんですか?みたいな感じで言われることもあるんですけれども、
そういう感じで、一括こちらで管理させていただくっていうことも含めてですね、
患者さんの元々使ってた漢方薬をこちらに乗り換えるっていうケースもあります。
それと同様にですね、一般の漢方薬局ってあるじゃないですか。
いわゆる自治診療での小薬を混ぜ混ぜするような漢方薬ですね。
これ使っている方もちょいちょいいらっしゃるんですけれども、
これはですね、むちゃくちゃ高いんですよ。
1ヶ月に数千円とか、ややもすると1万超える方とかもいらっしゃったりするんで、
この場合もですね、完全に同じ処方ではないですけれども、
よく似た処方で、いわゆる液素剤っていう保険が効くような
タイプの漢方薬に変えるっていうことも可能なので、
これも提案するとか、患者さん側から相談されて、
ちょっと高いんで続けにくいんですけどみたいなことで、
こちらで切り替えるっていうこととかもあったりしますね。
っていう感じで、何らかの事情で、そんな感じで、
患者さん側の求めとか、患者さんが元々使ってるからみたいな感じで
漢方薬をそのまま継続するっていうことが一番多いかなというふうに思いますね。
症状に応じた漢方薬
それ以外でいくと、多分2つ目に多いのは、
いろんな症状がある場合ですね。
例えば頭痛と腹痛と、なんでもいいですけども、
だるさとみたいな、そんな感じとか、あとめまいとみたいな感じで、
複数の症状がある方っていらっしゃるんですよね。
そういう方に関しては、
西洋薬で1個1個対応するっていうこともできなくはないんですけれども、
漢方薬で1種類の薬で一気に行ったりする場合もあるので、
これはちゃんと証という証明の証ですね。
証で見立てないといけないんですけれども、
ただそれがバチッとあったときには、
結構全ての症状に対して1つの漢方薬で対応できたりするっていうこともあったりするので、
こういう方に関しては、漢方薬を考慮するっていう、そんな感じですね。
あと3つ目としては、やっぱり不人家系の病気ですね。
PMSとかもそうですし、高年期障害とかもそうなんですけれども、
不人家でピルとかを中心として治療しているけれども、
よくならないみたいな方っていっていらっしゃるんですね。
そういう方に関しては、もちろん三不人家で漢方薬が出てることも非常に多いんですけれども、
こちらで改めて症状を見直して、漢方薬を使うっていうこととかもあったりしますね。
これはなかなか他の製薬で良いエビデンスとか効果がないっていうこととかもあったりするので、
もちろん明らかに、例えばPMDDですね、月経前気分不快症で、
月経前になると気分が落ち込んでみたいな感じに関しては、
やっぱり好物薬、特にSSRIですね、セロトリン再取り込み阻害薬っていう、
選択的セロトリン再取り込み阻害薬っていう種類のSSRIっていうタイプの好物薬を使うんですけれども、
これをガイドライン上も推奨されてるんですけれども、
ただやっぱり好物薬抵抗感ある方って言っていらっしゃるので、
そういう方に漢方薬でうつに対して比較的効果があるようなものを使っていたりすることもあったりしますね。
診療の現状と課題
という感じですかね。
そんなぐらいのパターンかなというふうに思いました。
あとは、これはもう完全にピンポイントですけれども、
やっぱり足のつりに対する灼薬肝臓等とかですね、
あとはインフルエンザに対するカッコン等魔王等とかですね、
あとは鼻炎に対する小生流等とかですね、
そういう感じでピンポイントでこれの一対一対応みたいな漢方薬もあるので、
そういう時に漢方薬をピンポイントで出すこともありますかね。
そんな感じかなと思います。
ただ冒頭にも言ったように、私別に漢方薬絶対主義ではないので、
西洋薬と漢方薬のいいとこどえでうまいこと使っていきたいかなというふうに思っていたりします。
あともう一つですね、
西洋医学的な病名が付けられない方っていらっしゃるんですね。
そういう方にも漢方薬を使っていったりすることもありますね。
漢方薬って未病っていう考え方があって、
病に至る前の状態みたいなとかもそうですけれども、
なので西洋医学的な診断がちょっとつけにくいとか、
強引につけようと思ったらつけられるんだけれども、
漢方的な見立てをした方がいいんじゃないかという場合には、
漢方的な見立てでもって漢方薬を処方するということとかもあったりしますね。
そんな感じです。
ただ冒頭にも言ったように、私以前に比べて比較的漢方薬を使うシチュエーションは実は減っていて、
その理由が、やっぱりオンライン診療は漢方薬の処方の見立てが非常に難しいというのを実感として感じていて、
というのは、漢方薬を出すための処方を見立てる上で、
門診当然大事なんですけれども、診察として脈を見たりとか、
舌ですね、ベロを見たりとか、あとお腹を触ったりとかっていう、
この絶診脈診、腹診というのがあるんですけれども、
これを合わせて処方を見立てるというのがあるんですけれども、
これがオンライン診療ではできないんですよね。
だから、これがきちんとできないと、漢方薬の処方の見立てが難しいということもあって、
なので、オンライン診療では、もちろん漢方薬を出さないことはないんですけれども、
ちょっと難しさを感じているというのが現状かなと思います。
はい、という感じでした。
では、最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよー。
しんしんじゃんけん、じゃんけん、パッ!
ということで、今日も幸せな一日でありますように。
お相手はないかいのたけでした。
きょうみしんしん。
10:30

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