内科医たけおの心身健康ラジオ、みなさんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つお話を毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
もともと毎朝5時半からライブをやっていて、公開生収録やみなさんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
フォトワークも人気です。ぜひお参加ください。
ということで、ちょっと数回シリーズでですね、生活保護の話題を取り上げようかなというふうに思っておりまして、
というのは、昨日のですね、YouTubeライブお越しいただいた方、ありがとうございました。
非常にですね、濃厚な1時間でチャットを拾いきれないっていうですね、
私大体1時間でちゃんと時間割れるように、ちょっとペース配分しながらチャットを拾っていくのが得意技なんですけれども、
なななんとですね、昨日はチャットが入りまくっていてですね、1時間でさばききれなくなってしまったっていう、
これちょっと本当にお詫び申し上げるんですけれども、それぐらいすごい多くの方にご参加いただいて、
で、たらさんにもですね、かなり込み入った、答えにくいご質問にも答えていただいたということで、
非常に神回になりまして、ちょっと生活保護に関して興味津々になりましたんで、
今日明日とまた連続でですね、論文とあと書籍のご紹介をしていきたいと思います。
ということで、火曜日は興味津々論文の日なんですけれども、
この生活保護に関連した論文で面白い論文ないかなというふうに思って、
もちろんですね、生活保護って日本の制度なんで、日本語論文しかほぼないだろうということで、
日本語論文をちょっと漁ってたんですけれども、これね、非常に面白い論文がありまして、
今日はこれを一緒に読んでいけたらなというふうに思います。
はい、ということで、今日読む論文はですね、社会福祉学っていう雑誌、
これちょっと福祉系では有名なんですよね、たぶんね。
昨年ですね、一昨年ですね、出た論文で、
昨年か、昨年出た論文で、生活保護自給状況による高齢者の幸福感の相違っていうような、
そんな論文が出てました。
JESS2013-2016横断データよりっていうことで、
この日本福祉大学社会福祉学部の山田先生っていう先生らが書かれた論文ですね。
これをちょっと一緒に読み解いていきたいと思います。
この論文ですね、非常によくできていて、
私当然ですけど、医学系の論文しかほとんど読まないんですけれども、
論文の構成とかですね、あとは統計の手法であったりとか、
あと論文の書き方とかっていうのが、結構分野によっても様々なんですね。
なんですけれども、これはすごいね、
論文の形式としても非常によくできていてっていうのは、
私が言うのもおこがわしいですけれども、
非常に読みやすい論文ですし、
何ページだろう、十数ページありますけれども、
ぜひご覧いただけたらなというふうに思ってご紹介したいと思います。
論文を読むときにはですね、まずは始めにを読むっていうのが原則で、
というのは、ある程度知識がある方だったらいいと思うんですけど、
私みたいに、昨日超ド素人質問をしまくりましたけれども、
生活法に関して本当にド素人ですみたいな方も、
この始めにを読めばですね、ある程度その課題感みたいなのとか、
その研究をやる意義みたいなのが分かってくるんですよね。
この中でも書いてありますけれども、
昨日もYouTubeライブの中でもお話しいただきましたけれども、
生活保護受給者の高齢者が増えている問題ですね。
この始めにの6行目ぐらいから書いてありますけれども、
2020年度の生活保護受給世帯の56%が高齢者を占めているということで、
高齢化ありますよねっていう話は、
昨日も出ていたかなというふうに思います。
あとは相対的貧困率もですね、他のOECD加盟国より高くなっていて、
19.6%になってるんだっていうことで、
高齢者の貧困の解消が重要な社会問題ですよっていうことで、
それは確かにそうかなというふうに思いますね。
実際臨床をやっていても、高齢の方は非常に多いんですけれども、
一定やっぱり貧困の方っていらっしゃるので、
この方たちをどう対応するかみたいなのは非常に重要かなというふうに思います。
あとはこの研究の特徴で、その幸福感に注目するっていうところですね。
もちろん生活法に関連したいろんな、
このキーワードのところにも出てますけど、
スティグマの問題とかいろいろあるとは思うんですけれども、
これは純粋に主観的幸福感ですね。
これを聞くっていうのは、他にそういう研究あんまりないんじゃないかなと思って、
すごい面白いなというふうに思いました。
ということで、これちょっと始める部分全部読んでいくと時間なくなるのであれですけれども、
そのメタアナリシスとかもあるみたいなんですね。
これも全然知らなかったですけども、
高齢者の幸福感を規定する先行研究ということで、
社会経済的な地位とか社会への統合、
ADLを含むコンピテンス、家族、友人、近隣との接触などが、
その幸福感の高さに関連しているとかということになっている。
これは国際的な研究みたいですけれども、いうことらしいですね。
なので、そこら辺も含めてですね、
高齢者の生活保護の受給と幸福感との関係とかですね、
そういうのを調べましたよっていう、そんな感じの書き出しになっております。
ローマ数字の理学研究方法なんですけれども、
これ研究方法はですね、これ医学系でもそうなんですけど、
研究方法のところは実際一番難しいんですね。
意味わからないことも書いてあったりすると思いますし、
なので、ここはね、すっ飛ばしてもいい部分かなと思います。
後ほどですね、批判的吟味とかをするときには、
この研究方法に関してもね、詳細見ないといけないんですけれども、
なかなかね、これを読み解くのは難しい。