1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《911》生活保護受給の高齢者..
2024-04-23 12:37

《911》生活保護受給の高齢者は幸福か不幸か⁉️最新研究から

本日ご紹介した論文はこちら

生活保護受給状況による高齢者の幸福感の相違――JAGES 2013・2016横断データより―

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssw/63/4/63_15/_pdf/-char/ja

面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは

#心身健康ラジオ

#興味シンシン論文

をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!


#医療

#健康

#スタエフ医療部


《AI要約》

この放送では、生活保護に関連した論文を紹介している。取り上げた論文は、社会福祉学雑誌に掲載された「生活保護受給状況による高齢者の幸福感の相違」というタイトルの論文で、日本福祉大学社会福祉学部の山田先生らが執筆したものである。


論文の「初めに」の部分では、生活保護受給者の高齢者が増加しており、2020年度には生活保護受給世帯の56%が高齢者であることが述べられている。また、日本の高齢者の相対的貧困率は他のOECD加盟国より高く、19.6%となっている。この研究では、生活保護受給者の幸福感に注目している点が特徴的である。


研究方法の部分では、幸福感を目的変数とし、生活保護受給状況によって3つのカテゴリー(生活保護受給者、非受給貧困者、非受給一般)に分けて調査研究を行っている。


結果として、表3から生活保護受給者の幸福感が非受給者に比べて有意に低いことが示されている。また、表4では生活保護受給状況と幸福感の関係に対して、基本属性や日常生活自立、社会生活自立などの変数を加えて分析している。


全体として、生活保護受給者の幸福感は低くなっており、その要因の一つにスティグマの問題などがあると考えられる。一方で、社会的つながりによって幸福感の低下が緩和される可能性があることが示唆されている。


この論文は、生活保護受給者の幸福感に関する興味深い知見を提供しており、貧困問題への対策を考える上で参考になる重要な研究であると言える。

00:02
内科医たけおの心身健康ラジオ、みなさんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つお話を毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
もともと毎朝5時半からライブをやっていて、公開生収録やみなさんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
フォトワークも人気です。ぜひお参加ください。
ということで、ちょっと数回シリーズでですね、生活保護の話題を取り上げようかなというふうに思っておりまして、
というのは、昨日のですね、YouTubeライブお越しいただいた方、ありがとうございました。
非常にですね、濃厚な1時間でチャットを拾いきれないっていうですね、
私大体1時間でちゃんと時間割れるように、ちょっとペース配分しながらチャットを拾っていくのが得意技なんですけれども、
なななんとですね、昨日はチャットが入りまくっていてですね、1時間でさばききれなくなってしまったっていう、
これちょっと本当にお詫び申し上げるんですけれども、それぐらいすごい多くの方にご参加いただいて、
で、たらさんにもですね、かなり込み入った、答えにくいご質問にも答えていただいたということで、
非常に神回になりまして、ちょっと生活保護に関して興味津々になりましたんで、
今日明日とまた連続でですね、論文とあと書籍のご紹介をしていきたいと思います。
ということで、火曜日は興味津々論文の日なんですけれども、
この生活保護に関連した論文で面白い論文ないかなというふうに思って、
もちろんですね、生活保護って日本の制度なんで、日本語論文しかほぼないだろうということで、
日本語論文をちょっと漁ってたんですけれども、これね、非常に面白い論文がありまして、
今日はこれを一緒に読んでいけたらなというふうに思います。
はい、ということで、今日読む論文はですね、社会福祉学っていう雑誌、
これちょっと福祉系では有名なんですよね、たぶんね。
昨年ですね、一昨年ですね、出た論文で、
昨年か、昨年出た論文で、生活保護自給状況による高齢者の幸福感の相違っていうような、
そんな論文が出てました。
JESS2013-2016横断データよりっていうことで、
この日本福祉大学社会福祉学部の山田先生っていう先生らが書かれた論文ですね。
これをちょっと一緒に読み解いていきたいと思います。
この論文ですね、非常によくできていて、
私当然ですけど、医学系の論文しかほとんど読まないんですけれども、
論文の構成とかですね、あとは統計の手法であったりとか、
あと論文の書き方とかっていうのが、結構分野によっても様々なんですね。
なんですけれども、これはすごいね、
論文の形式としても非常によくできていてっていうのは、
私が言うのもおこがわしいですけれども、
非常に読みやすい論文ですし、
何ページだろう、十数ページありますけれども、
ぜひご覧いただけたらなというふうに思ってご紹介したいと思います。
03:03
論文を読むときにはですね、まずは始めにを読むっていうのが原則で、
というのは、ある程度知識がある方だったらいいと思うんですけど、
私みたいに、昨日超ド素人質問をしまくりましたけれども、
生活法に関して本当にド素人ですみたいな方も、
この始めにを読めばですね、ある程度その課題感みたいなのとか、
その研究をやる意義みたいなのが分かってくるんですよね。
この中でも書いてありますけれども、
昨日もYouTubeライブの中でもお話しいただきましたけれども、
生活保護受給者の高齢者が増えている問題ですね。
この始めにの6行目ぐらいから書いてありますけれども、
2020年度の生活保護受給世帯の56%が高齢者を占めているということで、
高齢化ありますよねっていう話は、
昨日も出ていたかなというふうに思います。
あとは相対的貧困率もですね、他のOECD加盟国より高くなっていて、
19.6%になってるんだっていうことで、
高齢者の貧困の解消が重要な社会問題ですよっていうことで、
それは確かにそうかなというふうに思いますね。
実際臨床をやっていても、高齢の方は非常に多いんですけれども、
一定やっぱり貧困の方っていらっしゃるので、
この方たちをどう対応するかみたいなのは非常に重要かなというふうに思います。
あとはこの研究の特徴で、その幸福感に注目するっていうところですね。
もちろん生活法に関連したいろんな、
このキーワードのところにも出てますけど、
スティグマの問題とかいろいろあるとは思うんですけれども、
これは純粋に主観的幸福感ですね。
これを聞くっていうのは、他にそういう研究あんまりないんじゃないかなと思って、
すごい面白いなというふうに思いました。
ということで、これちょっと始める部分全部読んでいくと時間なくなるのであれですけれども、
そのメタアナリシスとかもあるみたいなんですね。
これも全然知らなかったですけども、
高齢者の幸福感を規定する先行研究ということで、
社会経済的な地位とか社会への統合、
ADLを含むコンピテンス、家族、友人、近隣との接触などが、
その幸福感の高さに関連しているとかということになっている。
これは国際的な研究みたいですけれども、いうことらしいですね。
なので、そこら辺も含めてですね、
高齢者の生活保護の受給と幸福感との関係とかですね、
そういうのを調べましたよっていう、そんな感じの書き出しになっております。
ローマ数字の理学研究方法なんですけれども、
これ研究方法はですね、これ医学系でもそうなんですけど、
研究方法のところは実際一番難しいんですね。
意味わからないことも書いてあったりすると思いますし、
なので、ここはね、すっ飛ばしてもいい部分かなと思います。
後ほどですね、批判的吟味とかをするときには、
この研究方法に関してもね、詳細見ないといけないんですけれども、
なかなかね、これを読み解くのは難しい。
06:00
特に統計手法とかはね、慣れないと思いますので、
この辺はね、あんまりよく分からなくてもいいかなというふうに思いますけれども、
ただ、どういう項目を調べているのかっていうのは、
ぐらいはね、分かっておいた方がいいかなと思って、
2の使用した変数っていうところですね、目的変数っていうことで、
要は何を一番調査したいですかっていうことで、
この研究では幸福感っていうのを調べましたよっていうことで、
で、これちょっとね、ややこしいのは、
この2013年調査と2016年調査で、聞き方がちょっと違うんですよね。
言い回しも違いますし、
10件法と11件法になっていて、
これをね、合わせていいのか問題とかっていうのはありますけれども、
これ妥当だろうっていうことで、合わせて評価しているっていう、
そんな感じになってますね。
はい、っていう感じで、で、その後が結果でですね、
そうか、これ方法のとこにもあれが書いてあるんですね。
表を見ていきますかね。
表を先見ていこうと思うんですが、
こういうね、文献って表を見たら大体何言いたいか分かるんで、
表の1から見ていきたいと思うんですけれども、
生活方法ステータス別の回答者数っていうことで、
これね、大きく3つに分けてるんですね。
生活方法を受給してる方と、
受給していないけど貧困の方と、
受給していない一般の方みたいなので、
大きく3群って言うんですけど、
3つのカテゴリーに分けて調査研究しているっていう、
そんな感じになってますね。
ただこれ、ちょっと後からも言いますけど、
貧困線ってこんなに低いんだっていう感じですけれども、
貧困線122万円とかっていうことになっていて、
すごい低いなとか思ったりしたんですけど、
そういうので貧困と一般とのラインを整備しているっていう、
そんな感じみたいですね。
で、表2が調整変数の分布っていうことで、
年とか基本の属性とかですね、
日常生活の自立の問題、
あと工事生活の機能の問題、
あと社会的自立などが振られていますけれども、
これちょっと最後に言ってもよかったんですけれども、
この基本属性のところですね、
性別年齢とか婚姻状態とか家族構成とか書いてありますけれども、
そこに精神的健康度っていうので、
うつのGDSっていうのを入れてるんですね。
これは老年期のうつの尺度で、
非常に有名でよく使われるやつなんですけれども、
入れるんだったらむしろ認知機能とかを調べてほしいなと個人的には思いましたし、
かなり高齢者も入った研究なんですね。
75歳以上が40%強あるので、
むしろその辺うつもそうなんですけれども、
認知機能は見たほうがいいんじゃないかなというふうに思ったのと、
あとは学歴ですね。
これ学歴って海外の研究では必ず出てくるんですけれども、
09:01
これ学歴調べてないんだと思って、
それちょっと意外でしたね。
データに多分入ってないんだろうと思いますけれども。
そんな感じです。
結果ですね。
ローマ数字の3の結果ということになりますけれども、
結論ですね。
この表の3のところに行きますけれども、
これ非常に分かりやすい。
上に行けば行くほど点数が低くて幸福でない。
下に行けば行くほど幸福っていう、
そんな感じの表になっていて、
左側から順番に生活保護受給と、
非受給貧困、非受給一般とに分かれて記載されているという、
そんな感じなんですけれども、
これも見て明らか通り、
これちょっとね、正規分布ではないので、
平均値を取るのがどうかっていう問題あると思うんですけれども、
これ見ていただいたら分かるように、
この5点がね、
すごいやっぱり日本人的です。
5点の方が比較的多くて、
非受給の一般貧困は、
8点のところに1番ピークがあるみたいな、
そんな感じの山になってますよね。
ちょっとこれ数字でしか書いてないんで、
グラフになってないんで見にくいですけども、
そんな感じの結果になっていて、
平均を取っても、
非受給の方は貧困一般ともに7点台なんですけれども、
生活保護受給の方は、
2013年、2016年ともに5点台ということで、
これ優位さも調べてるんですけれども、
明らかに低いよねっていう、
そんな結果になっています。
あともう一つ面白かったのは、
この表の4のところで、
ちょっと時間が落ちてきましたけれども、
生活保護ステータスによる高い幸福感の持ちやすさの創意ということで、
いろんな変数を入れて、
どうかみたいなのを検討してるんですけれども、
この一番下のモデル4のところ、
一番右側のモデル4のところですね、
2はこのモデルごとに、
変数を加えていってるんですけれども、
モデル1がこの生活保護ステータスの 調査年だけということで、
2が基本属性、
3が日常生活事実に関する調整変数、
4が社会生活の事実に関する 調整変数を加えるということで、
それで多少、
幸福感が変わってくるよみたいな、
そんな感じの結果がこの表の4になってます。
そんな感じですね。
詳しくは、またその考察の部分とか、
ご覧いただけたらと思うんですけれども、
全体としてですね、
生活保護受給者の方の幸福感は 低くなっているっていうのがあって、
これはいろんな要因があるかなと思うんですけれども、
その一つにやっぱりスティックの問題とかですね、
そういうのはあるかなというふうに思いますし、
一方で社会的なところのつながりですね、
社会生活の事実によって、
その辺が緩和される可能性があるっていうのが、
この論文の結論になっていて、
12:02
確かにそれはそうなのかなというふうな感じがしました。
ということで、
これ非常に面白い論文だったんで、
ぜひご覧いただけたらなというふうに思います。
ということで、ちょっと長くなりましたけれども、
最後、しんしんじゃんけんにいきたいと思います。
しんしんじゃんけん、じゃんけん、た!
ということで、
今日も幸せな一日でありますように、
お会いできていただきありがとうございました。
興味いいしんしん!
12:37

コメント

スクロール