1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《849》医師国家試験クイズ☝️..
2024-02-04 10:00

《849》医師国家試験クイズ☝️突然に起こった頭痛🤕この診断は⁉️

本日の問題はこちら

https://twitter.com/NaikaiTakeo/status/1753730737713680735

AI要約

・62歳女性が突然の激しい頭痛と吐き気を訴えて救急搬送された ・意識レベルはJCS1-1、血圧150/88、脈拍数92、呼吸数14、酸素飽和度100% ・右眼瞼下垂を認めるが片麻痺はない ・右瞳孔は6mmで左は3mm、右の光反射が消失 ・最も考えられるのはくも膜下出血 ・突然の強い頭痛はくも膜下出血を疑うべき ・眼瞼下垂や光反射の異常は動脈瘤の部位による ・髄膜炎は激しい頭痛になるが突発することはまれ ・腰椎穿刺で診断できることもある ・脳梗塞は頭痛を伴わないことが多い ・緊張型頭痛や片頭痛は急性発症しない

00:02
内科医たけおの心身健康ラジオ、みなさんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるチャットやクイズなどの小話を、毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
毎朝5時半からライブをやっていて、公開の話、録画や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひ参加ください。
ということで、今日は日曜日、医師国家試験クイズの日ですけれども、
今日も医師国家試験、一緒にみなさん解いていきたいと思います。
というか、今日リアルに実は医師国家試験やってるんですけれども、これの学問をやりたいと思います。
今日取り上げるのは、第114回の医師国家試験のB問題の34というやつですね。
今回も必修問題ゾーンから事例問題を取り上げてみたいと思います。
今回はやや難しい問題かなというふうに思います。
はい、じゃあ問題読みます。
62歳の女性、突然の激しい頭痛のため救急車で搬入された。
おしんおよびおうとう伴う強い頭痛があり救急車を要請した。
意識レベルはJCS1-1。
これはちょっと難しいと思いますけど、なんとなくはっきりしないというやつですね。
体温36度9分、心拍数92回パーフン、血圧150の88、呼吸数14回パーフン、SPO2100%、花か乳裏1Lパーフン、酸素投与化。
神経診察では肩まひ、へんまひを認めないが、右の眼圏下水を認める。
眼圏ってまぶたのことなんで、右のまぶたがやや下がってるかなという感じですよね。
で、瞳孔計ですね。瞳孔はライトを当てるやつですね。
右が6ミリ、左3ミリ、対光反射。
対光反射ってあんまり医療者は知らないかもしれないですけど、
光が当たると瞳孔を折って収縮するんですけれども、
左は迅速だが右で消失しているというような、そんな方です。
で、最も考えられるのはどれかということで、正解は1個ですね。
1個選べっていうことです。
A 髄膜炎、B 脳梗塞、C 変実、D 緊張がたずつ、E 脳動脈瘤破裂。
はい、ということでいかがでしょうか。
もう1回選択肢だけいくと、Aが髄膜炎、B 脳梗塞、C 変実、D 緊張がたずつ、E 脳動脈瘤破裂。
これ全部聞いたことはある病名じゃないかなと思うんですけど、
髄膜炎だけもしかしたら聞いたことないかもしれないですけど、
他の病名は有名ですよね。
ですけれども、これちょっとしたひっかけになっていて、
03:01
これは必修問題ゾーンなんで、
医学生は答えられないといけないというゾーンですよね。
ということで、ちょっと待ちください。
スペースの方から、
あ、Bにします。脳梗塞。
あ、BとEで割れてますね。
やっぱりそうですね。
Bと迷いました。Bと迷いましたけど、Eなんですね。
なるほど。
よろしいでしょうか、皆さま。
正解は、Eが正解ですね。
正解の方おめでとうございます。
ちょっといつもより溜めました。
これはEが正解ですね。
これは実は初めの2文目で正解決まってるっていう、
後読まなくてもこれはもうEですね。
それぐらい問答無用の問題なんですけど、
逆に後半読むとちょっと悩ましくなるっていう、
そんな感じの問題ですよね。
これはもう突然発症の激しい頭痛、
しかも吐き気とか応答を伴う頭痛は、
これはクモワッカ出血一択なんですよね。
いいよね、クモワッカ出血と書いてないところがちょっとしたトラップで、
クモワッカ出血って書いていたら誰でもそれ選ぶと思うんですね、
医学生な。
あえてその原因ですね。
だいたいこういう内院性なというか、
外症でないクモワッカ出血は脳動脈流の破裂なんで、
そういうふうに書いているところがちょっとしたトラップかなと思いますけれども、
Eが正解っていう感じですね。
これドクターピーと宮川先生のところで、
ロールシャッハシンドロームですね。
頭痛の時にいろいろ問心してしまいましたけれど、
このサドンオンセットですね、突然発症で頭痛で、
しかも激しい頭痛ですね。
これは明らかに危険なことが起こっていて、
その代表例がクモワッカ出血なんですね。
よくバットで殴られたような頭痛というふうに言いますけれども、
バットで頭殴られたことある人いないじゃないですか。
いないと思うんですけれども、
でも例えたとしてよくバットで殴られるような頭痛というふうに言われるぐらいで、
すごい激痛になるらしいですね。
私は経験したことないんですけれども、
皆さんは本当に痛がってきます。
これは即画像検査に行くという感じですね。
CTMRという感じですけれども、
MRやるかどうかちょっとあれですけれどもね。
まずCTという感じですね。
という感じで、
Eが正解でした。
一応他の選択肢を検討すると、
06:02
Aの髄膜炎は、
激しい頭痛になって吐いたりすることもあるんですけれども、
まずこんな突然起こってくることはほぼないですし、
あとは発熱を伴うというのが、
ほぼ典型的かなという感じですね。
ただ、髄膜炎はちょっと疑わないとね、
見逃したりすることもあるので、
本当に疑ったら腰椎栓子というですね、
こっちのところに針を刺していって、
そこからの脊髄液を抜くという検査をやるんですけれども、
この方ではあんまり疑わないかなという感じですね。
腰椎栓子は思い出しましたけど、
CTとかで見逃される窪圧化出血というのもあるので、
その場合には腰椎栓子で診断するということとかも
あったりしますね。
ただ、髄膜炎はちょっと違うという感じです。
ただ、細菌性の髄膜炎はこれも緊急疾患なんで、
細菌性髄膜炎を疑う場合は、
即治療しながら検査もするというような、
これもこれでまあまあ急ぐ病気という感じですね。
Bの濃厚速、
これね、多分間違ったというか、
迷った方がいるんじゃないかなというふうに思いますね。
というのは、窪圧化出血ではですね、
こういった肝腱下垂とかですね、
対抗反射の腱とかですね、
こういったいわゆる神経の症状を
出さないこともあるんですよ。
純粋に、頭の痛みだけ、
頭痛だけ、みたいなこともあるんですけれども、
この方の場合ですね、いろんな症状が出てるじゃないですか。
それで余計にね、この濃厚速と間違った方もいるんじゃないかなというふうに思います。
ただ、脳動脈流ね、
これ場所によってはですね、
この窪圧化出血でもこういう症状が出る。
特にこれ、動眼神経麻痺というのが起きてるんですけれども、
ちょっとこれ難しいですね。右の動眼神経麻痺というのが起こっていて、
脳動脈流の場所によって内経動脈というところから分岐とかですね、
あとは、
もっと下の部分ですね、
つい骨動脈か脳体動脈とか、
その辺のところの動脈流の破裂だと
こういった症状が起こることもあるので、
これはね、濃厚速ではないということですね。
濃厚速もね、突然起こってくることもあるんですけれども、
特に血栓が飛ぶタイプの濃厚速ですね。
こういう突然にということは起こり得るんですけれども、
でも基本的にはね、
頭痛は伴わないというのが、
はい、濃厚速なんで、
この頭痛を伴っている時点でちょっと違うかなという感じですね。
で、CとDはね、
いつも言っているこれ一時性頭痛の典型例ですけれども、
代表疾患ですね、変数と緊張型頭痛ですね。
これは詳しくは説明しないですけれども、
書きたいのは国家試験なんで、
当然病名は間違ってないんですけれども、
変頭痛は偏りの頭痛じゃなくて片側の頭痛というのと、
あと緊張型頭痛ですね。
これもね、近緊張性頭痛とか近収縮性頭痛とかね、
09:02
今までいろんな言い方あったんですけれども、
今これは国際頭痛分類の第3番で緊張型頭痛ということで、
日本がよく統一されているので、
正しい病名で書いてあるというところがミソかなという風に思いますね。
でも、いずれもね、
全然急がないんですけれども、もちろんね、
Q&Aとかには影響するので、
当然治療はしていただいた方がいいんですけれども、
こういう症状で来ることはまずないかなという感じですね。
という感じで、正解は
Eの脳動脈瘤破裂からの婚学科出血でした。
正解の方おめでとうございました。
こんな感じでですね、毎週日曜日は
医師国家試験の過去問で勉強しようということをやっていますので、
もしよろしければ、また来週チャレンジしていただけたらと思います。
では、今日もお幸せな一日でありますように、
モハイタナ1階の竹でした。
興味津々。
10:00

コメント

スクロール