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2023-05-11 08:02

チュータリングの学習者の98%は一斉授業の平均を超える

1984年のベンジャミン ブルームの研究では1対1のチュータリングの学習者の98%は一斉授業の平均を超えるということがわかっています。

当時は1対1のチュータリングはコストが高いので現実的な提案ではありましたが今では 人工知能が1対1のチュータリングを行うことが可能になったので改めてこの研究が注目されています。


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ハン・アカデミーとTwo Sigma Problems
冒険家のみなさん、おはようございます。
今日もですね、落雷に揺られて灼熱の砂漠を横断していらっしゃいますでしょうか。
本日は2023年5月11日ですね。インドでは午前8時37分を回ったところです。
今日も音声配信、むらスペを始めさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
今日お話ししたいのは、Two Sigma Problemsというものですね。
これを話そうと思ったのは、つい先日テッドトークですよね。
そこでサルマン・カーンさんですよね。
これ、ハン・アカデミーを作った人なんですけど。
この人のテッドトークでこのTwo Sigma Problemsというのを見たからなんですね。
このテッドトークのタイトルは
How AI Could Save, Not Destroy Educationというタイトルですね。
Not Destroyというのが括弧に入っていますね。
このビデオの中でサルマン・カーンさんはですね、
サルマン・カーンさんはハン・ミーゴという新しいハン・アカデミーのサービスを紹介しています。
このサービスでは、多分チャットJPTだと思うんですけど、
人工知能を入れて一人一人に質問をしながら教えていく。
そういうスタイルのサービスを提供するというふうにしています。
ハン・アカデミーというのは、今まではYouTubeのようなビデオをたくさん作って、
そのビデオを見ることで勉強してもらうという、そういうものが中心でした。
これは今までの一斉事業ですよね。
一斉事業に比べて、一人一人が自分の分からないところを、
そのビデオを見て勉強するということができるようになったので、
その時点でも非常に革命的と言われていました。
マスタリーラーニングの提案
それでユーザー数もすごく伸びて、今は独立した大きな会社を作っています。
ただ、これは動画を一方的に見るだけなので、
それを見れば完全に理解できるかどうかは、
それは見る人のレベルとかにもよるわけですよね。
つまり動画に対して学習者が質問しても、
それに答えてくれたりするわけではありません。
そこにこのChatGPTの人工知能を入れることによって、
それをもっとさらに進化した学習サービスに改善しているわけなんですね。
このテッドトークのビデオの中で、
このサルマン・カーンさんがTwo Sigma Problemというのを紹介しています。
これはどういうものかというと、
ベンジャミン・ブルームという人が1984年に発表した研究なんですね。
今までの従来的な一斉授業、
みんなが同じコンテンツを同じスピードで勉強するという、
そういうものに比べると、
一人一人に家庭教師みたいに個人のチューターをつけて、
一人一人が勉強するようにすると、
実はそのクラスの98%の人が、
それまでの従来の一斉授業の平均値を超える成績を取ることが分かったというものです。
ですけど、これは1984年の段階だったので、
実際にはそんなことはコストの問題でできないというのが、
このときのベンジャミン・ブルームの前提で、
その代わりに完全習得学習というんですけど、
英語だとマスタリーラーニングといいますけど、
その中間をとってそれをしましょうというふうに、
1984年の時点では、
そういうマスタリーラーニングが提案されていました。
チュータリングと一斉授業の限界
だけど、それがもう皆さんご存知だと思いますが、
今のこの人工知能を使うと、
個別のチュータリングというのが、
つまり1対1で教えてもらえる。
何か質問があったらすぐに答えを教えてくれるし、
逆に、このやり方によっては、
スコラティックというんですけど、
直接答えを与えないで、少しずつ考えさせて、
自分で学習者に答えに到達させる。
そういう教え方もできます。
今度のサルマン・カーンさんのハンミーゴ、
これもそれを特徴の一つにしているようです。
ただ単に質問をしたらすぐ教えてくれるかどうかは、
それはその場合によって変わるわけですが、
少なくとも今はチャットGPTを使えば、
遅いバージョン、無料バージョンもありますし、
しかも有料バージョンでも月に20ドルだけで、
速いスピード、あるいはもっと頭のいいGPT4.0を使って、
1対1のチュータリングが可能になったわけです。
これが実際に僕も今、
ヒンディー語を勉強している環境でもあります。
つまり、まとめると、
一斉授業というのはかなり限界があるわけです。
質が低い教育になってしまいます。
チュータリングとかに比べると。
だけどコストも安くて済むというわけです。
一方で、個別のチュータリングというのは非常に成績が良くなる。
つまり教育として非常に質が高いけど、
コストが高かったというのが今までの状況でした。
それが原因で普及しなかったわけですね。
ChatGPTの影響と家庭教師業界への懸念
それを解決するのが、
このChatGPTのような人工知能だというわけです。
今回、このTwo Sigma Problemを調べてみるために、
いろいろ検索してみたんですが、
これを日本語で紹介しているのは、
実は家庭教師のウェブサイトが非常に多いんですね。
当たり前ですよね。
一斉授業よりはチュータリングの方がいいんですよと宣伝するのは、
家庭教師の業界だというのは、
本当にそれはごく自然なことだとは思うんですが、
しかし、この人工知能のChatGPTなどが登場したことによって、
本当に皮肉なことに、
もしかしたら家庭教師業界というのが非常に大きなダメージを
受けてしまうのではないかというふうに、
ちょっと僕は今懸念しているところです。
それでは本日のムラスペはここまでになります。
今日のこのTwo Sigma Problemについて、
ご感想とかコメントなどがありましたら、
ぜひムラスペのハッシュタグ付きでご共有ください。
それでは今日も良い1日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。
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