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おはようございます。コウブンです。 栃木県の片田川にある
念状院というお寺で副住職をしております。 本日はですね、お悩み相談会をお送りしたいと思います。
このお悩み相談会というのは、 初の葉というお坊さんが答えるお悩み相談のウェブサイト
そちらに寄せられたお悩み相談をですね、 私、コウブンが答える
といったものでございます。 ではですね、早速お悩み相談の方に行きたいと思います。
10代の方ですね、性別は書いておりません。 題名が
口が悪いのを直せない。 本文の方ですね。
前回の相談では的確なアドバイス、本当にありがとうございました。 今回は少し違った相談になりますが、回答よろしくお願いします。
私は小さい頃から人付き合いが苦手です。 恥ずかしくて誰かと話せないというのではなく、どうしても
イラついてしまうと感情的になり、ひどい言葉を言ってしまいます。 何度も直そうと思ってもどう直せばいいのかもわからないし、
誰かに相談するのも恥ずかしくてできないままです。 何か直す方法などあれば教えていただきたいです。
はい。 口がつい
自分と思わぬようなことを言ってしまうというようなことってありますよね。
感情がつい暴走してしまうと言っていいんでしょうか。 まあそういったことってあります。私もね、もちろんそういった経験もありますし、今でも時々
感情的になってしまうことっていうのはゼロではありません。 だけども
私も若い頃に比べたら、 僧侶として修行するようになってからは、そういった暴走する機会が少なくなったように思います。
まあその秘訣があるのかというと、説明はやや難しいんですが、 それでもこの相談者さんにとって役立つことをお答えしていきたいなと思います。
はい、ではですね
どうしてもイラついてしまう。恥ずかしくて誰かと話せないというよりかは、どうしてもイラついてしまう。 感情的になりひどい言葉を言ってしまいますというふうに書いております。
感情的になってしまうというところが原因だから、
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強い言葉を言ってしまう。結果としてひどいことを言ってしまうということですよね。
なのでこの感情的になるというところですね、少しそこをちょっと深掘りすると言いますか、
それに対してどうして感情的になってしまうということを よく観察してみたいと思います。
感情的になる、つまり怒りというものが発生しているのかなと思います。
悲しくてひどいことを言うというのはあまり考えられませんので、感情的になるというのは、こういう時に一般的に使うのは怒りの状態だと私は思うんですけど、
なので怒りの状態になってしまうということを前提にお話をしますが、
怒りというのは何で生まれるのかというと、これはもうシンプルです。
自分の思い通りにならないから怒るんですよね。
思い通りになるのに怒る人っていませんよね。 だから簡単なんです。思い通りにならないから怒る。
ということは思い通りにならないということを 感じなければ怒らないということですよね。
まあそれができたら話は早いんですけど、それができないから怒っちゃうんだというところだと思いますが、
その怒りのメカニズムというものを、怒りのメカニズムではないですね。思い通りになるということに対してどういうふうに考えたらいいのかというふうにお伝えしますと。
まずですね、私たちの
世界というのは思い通りになるというのはあまりないんですよ。
自分がコントロールできる領域というのは自分の頭の中の思考だけというふうに思ったほうがいいと思います。
それ以外のことはコントロールしようと思ってもコントロールできないと思っていただきたいと思います。
そのコントロールできないことがあるにもかかわらず自分がコントロールできると思い込んでいて、そしてそれが
実際に自分の思った通りにならなかった時に怒りというものが
そういった感情が生まれてしまうということなんですよね。 なのでまずは思い通りになるということはほとんどないんだと
いうふうに
心に刻んでいただきたいと思います。
これを一切解くというんですね。 世の中というのは苦しみだらけであると。
苦しみというのはつまり思い通りにならないことだらけというふうに思っていただけば結構です。
これが前提にあるんですよね。 自分のなぜ思い通りにならないかというとですね、
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物事の結果というのは
原因があって結果があるというのはもちろんなんですけど、原因プラス何らかの
要因と言いますか
作用することというものがあって結果が生まれるわけですね。 つまり簡単に言うとですね
例えば 野菜を作ったとします。
順調にいけば野菜というのは育ってきちんと実を育てるわけなんですが
だけども途中で大雨が降ったり、あるいは逆に雨が全く降らなかったり、そういった何らかの作用があると
結果として野菜がうまく育たないという結果が生まれたりしますね。 そういった形で
結果というのは必ず同じようになるわけじゃないんですよね。 そしてそれを作用する何かというのは
その時々で変わるものですので、結果もですね 何がどうなるかというのは分からないんですね。つまりコントロールできないということ
なんですね。そういったことというのがこの世の中の仕組み この自然の説理となっておりますので
これが思い通りにならないことの正体です。 思い通りになるというふうに思い込んでいること自体が誤りなんだというところですね。
怒りの原因というのは思い通りになるというふうに思っている自分が原因というわけですので
まずは心構えとして思い通りにならないというふうに思っておけば怒りのほとんどは
発生しないと思います。 だけどもそれでも感情的になるということはあるのが人間ですので
感情的になってしまった時どうすればいいのかということですね。これはよくアンガーマネジメントに入ると思うんですが
まずはですね、呼吸をね 深呼吸をしてみるとか
とにかく間を置いてみるのが大事だというよく言われますよね 私もそう思います
怒りというものは瞬間的に湧いてくるものではございますが 実はですねあんまり長時間
怒りを持続するというのはね難しいんですよね 意外とね少し時間経つとね
何で怒ってたのかわからないというような状態になることってきっと経験もあると思います ですのでね
この時間を置くっていうのはね大変有効であるというふうに思いますので 間を開けてみる
相手が何かを言ったことあるいはこっちが何か投げかけたことに対しての反応が自分の思ったことと違うと
その時にちょっとね自分の感情がザーザーとして怒りの方向に向かっているというふうに感じたらですね
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とにかく黙ってみる 黙ってねまあね10秒ぐらいまあ黙ってみればもしかしたらその怒りはね
そこでとどまってもうそれ以上成長しないかもしれません そうなればねあの必然的に悪い
口の悪いこと相手を罵るような言葉であったりとか 気なす言葉であったりとかねそういったのはね
出ない可能性が増えてきますですので間を置くというのはね大事ですよね 深呼吸をしてみるとかねそういったことも大事だと思います
はい まあそういったことをねあの日々心がけていただければ
おのつねあの冷静な状態っていうのは比較的長く取れると思いますので冷静な状態で悪い ことはきっとねこの相談者さんも言わないと思いますのでね
そのような風にね対処していただければと思いますはい 今日はですねこんなところでしょうかね直そうと思ってもっていうにあのそうだあの書いて
ありますけども まあ直すっていう考え方は少し誤りかもしれませんね抑える
というふうにねあの思っていただければいいと思いますねあの完璧に
怒りというのはコントロールすることはできませんさっきも言ったようにね 感情というものは
怒りの感情というのは特に強いですからコントロールすることはできませんが なるべく出ないようにするというふうにね
することができますので そのようにねしていただければと思いますはいでは本日の話はここまでとしたいと思います
今日の話を聞いてご意見ご感想とあればどうぞコメント欄へよろしくお願い致します また
人生相談お悩み相談などあれば私の方まで直接 メッセージをいただければこの放送を通じてお答えもできます
どうぞご検討くださいはいでは連常院副住職の公文でした ではではまたね