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2024-09-01 12:34

#79 人間嫌いを乗り越える:仏教の智慧で紐解く心の平安

▼ハスノハサイトはこちら!
「自分を含めた人間が嫌い。」
https://hasunoha.jp/questions/72173

🎙️ お悩み相談会:人間嫌いを乗り越える道

こんにちは、蓮城院副住職のコウブンです。今回のエピソードでは、20代女性からの切実なお悩みに向き合います。「自分を含めた人間が嫌い」という重いテーマについて、仏教の視点から解説していきます。

👉 主な内容:
• 怒りの感情と仏教の三毒
• アンガーマネジメントの重要性
• 人間観を見直す大切さ
• 辛い経験を成長の糧にする方法

人間関係に疲れを感じている方、自己嫌悪に陥っている方、この放送があなたの心の支えになれば幸いです。一緒に、より良い人生を歩む方法を探っていきましょう。

みなさまからのご意見・ご感想もお待ちしています。お悩み相談も随時受け付けていますので、お気軽にレター機能をご利用ください。

#お悩み相談 #仏教の知恵 #アンガーマネジメント #人間関係 #自己成長 #マインドフルネス #スピリチュアル #僧侶の視点 #生き方 #心の平安
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おはようございます。コウブンです。栃木県の片井中にある麺城院というお寺で、副住職をしております。
本日もですね、お悩み相談会をお送りしたいと思います。
このお悩み相談会というのは、パスノハというお坊さんが答えるお悩み相談サイト、そういったものがありまして、
そちらに寄せられたお悩み相談を、私、コウブンが答える、といったものでございます。
ではですね、早速お悩み相談に行きたいと思います。
20代女性の方よりのお悩みです。自分を含めた人間が嫌いという題名ですね。
では本文の方ですが、少し吐き出しになってしまいます。
先日他人に死ねと言われ、唾を吐かれました。
というのも、相手が狭い歩道を自転車で走っていて、私にぶつかりそうになり、とっさに私が下打ちをしてしまったからです。
そこから少し口論になり、死ねと言われ、一旦終わりましたが、
数分後、再会した時に唾を吐かれてそのまま相手は去っていきました。
平静になると自分も良くなかったなと、心が狭かったかなと思い反省しました。
ですが、とっさに下打ちをしてしまった自分の性格の悪さに後悔と、
生まれて初めてこんなことになってしまい、自分の老いたちに汚点を作ってしまった気持ちになり、
消えてしまいたい、自分が嫌だという気持ちが強くなってしまいました。
それと同時に他人に対する嫌悪感も増してしまい、そもそも自転車にイラついていたのも、
マナーの悪い人が多く、歩行者専用道路で爆走している自転車に邪魔と言われたり、
ぶつかりそうになったり、いろいろあったからなのです。
もう人が嫌いです。
そこから人がやってきたら、こっちが知りづかなきゃとほぼ常に考えていたり、
いろいろ、でもそれを当たり前だと思っているんですよね、みんな。
無神経で自己中な奴らが羨ましい、わが物顔で道の真ん中を歩く奴が憎たらしい、
人間に気を使うのが馬鹿らしくなる、こいつもこいつも舐めやがって、
このまま人から見下されて生きていくのはもうしんどいです。
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私はあの人のように死ねば楽になれるのでしょうか。
こんな舐められ体質、どこに行っても適応できない、もう人と関わりたくない、
お金があれば人のいないところで動物とひっそりと住みたい、
人間が嫌い、私を舐めてくる人間とこんな自分が大嫌い、といったお悩み相談です。
後半はかなり自分の感情を爆発させたというような話ですよね。
確かにマナーの悪い方というのはいますよね。
それでついイラッとしてしまうことってあるんですよね。
それは誰しもが抱えるものなんだという私は思います。
お悩みが長かったので少し整理してみたいと思います。
まずこの方は狭い歩道で自転車のトラブルが起きてしまった。
口論の末に死ねと言われて、そして唾を吐かれてしまった。
この出来事をきっかけにいろんな感情を悩まされているということですよね。
まずは自分がしたうちをしてしまったことへの後悔、あとは自己嫌悪ですよね。
他にも他人に対する嫌悪感。
もともとそんなに好きじゃなかった感情はあったんだと思います。
それが増えてしまったということ。
そして社会のマナーが悪い、そういったことに不満。
あとは自分が気遣うことが当たり前と思われていることへのフラストレーションですよね。
人間関係、会社とかに適応していかなくてはならないということに対しての疲れとか諦め。
そして人間嫌い。
そして孤立すること。
静かなところにひっそりと暮らしたいというそういった願望。
そういったところがこの方の文章から見えました。
まずですね、そもそもこのしたうちをしてしまったということは何であるかというと、やっぱり怒りですよね、この原因は。
仏教においてはこの怒りというもの、三毒の一つというふうに捉えております。
三毒、三つの毒と書いて三毒です。
毒というぐらいですからね、人間にとっては悪いもの。
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一体どういうふうに悪いのかというと、それはいわゆる煩悩の心の発生してしまうもとなんだという意味で毒というふうに表現しております。
煩悩というのは、私たち人間が生きていく上で苦しむ、苦しい感情、そういったものが煩悩ですけれども、その煩悩のもと、それが怒り。
煩悩の大もとですね、三つのうちの一つ、それが怒りなんですよね。
この怒りというのは、人間がそもそも生物として備わっている能力の一つとも言えるんですよね。
なので、怒りというのは確かに煩悩のもとでもあるんですけれども、人間が備わっている、生物が備わっている能力の一つですから、怒りを起こさないというのは多分無理なんだと思いますね。
とっさに煩悩として出てしまう。なぜかというと、私たちの人間というか生き物は防衛本能があるんですよね。
自分の命を守りたいという防衛本能、これはもうあがらうことはできませんよね、生物であれば。
これを完璧にコントロールしてという人はほぼいないと思います。
なので怒りが出てしまうこと自体は仕方がないということで、まずは都合認識してもらいたいということと、
怒りが起こることで口論にやってしまったりとか、下打ちをしてしまったりとか、
そういった自分が自分の理性と離れた行動をとってしまう、そういったことがあるんだということを、
怒りというものはそういう特性があるんだということをそこもきっちりと理解していただきたいと思います。
怒りというものは感情のタガを剥がしてしまう。
自分の理性というものを、理性の2ミッターをかけている部分を外してしまって、
それで感情が爆発してしまうというところがあります。
それは先ほども言ったとおり、生き物として生命の危機を感じたときは有効であるというわけなんですけれども、
しかしながら人間関係を築いていくという上ではやはりトラブルのもとになりやすいということで、
その怒りというもの、これが原因であるということはまずはしっかりと認識していただくというのが大事だと思います。
その上でどうすればいいんだという話なんですけれども、
やはり怒りが出たら、怒りを完璧にコントロールできないにしても、
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マネジメントするというのが大事なのかなと思います。
アンガーマネジメントという言葉、有名ですよね。
怒りをどういうふうにしたら、怒りがどんどん増大しない方向で収束する方向に持っていくかというところ、
それを身につけるのは大事かなと思います。
ぜひアンガーマネジメントについては、私が答えるよりも実際に学んでいただくいろんな書籍等がございますので、
そちらで学んでいただくのが一番いいのかなと思います。
そういったアンガーマネジメントを学んでいただいて、これを実践していただくのが、
とっさに下打ちをしてしまうというようなところでも、
もしかしたらそうならないような心の置き方というのはできるかもしれません。
ぜひともそこは学んでいただきたいと思います。
それと、この相談者さん、人間嫌いだというふうになってますよね。
これはたぶん怒りの感情に引っ張られてしまって、不満が表に出てきただけだとは思うんですけども、
それはちょっと忘れている点が一個あると私は思っております。
それはですね、嫌な人っていうのは確かにこの世の中いるんですよ。
とんでもない悪いことをする人もいるし、マナーが悪い人もいっぱいいる。
だけども同時にマナーがいい人もいっぱいいるんですよ。
人間として器が大きい人というか人格者と言われるような人もいっぱいいると。
そこを忘れてはいけないですね。
なのでこういう嫌な人に出会ったら自分はそうならないんだという教訓にするというのが
心の持ち方としては大事かなと思います。
やっぱり人のフリを見て我がフリに直せという言葉もある通り、
人の嫌なところを見たら自分はそうならないようにしていきようと。
自分は嫌な人間にならないでいこう。自分はマナーの悪い人間にはならないでいこうと。
常にそういうふうに反省する材料として、ぜひともこういった場面を活用していただければ、
確かにやってしまったことは変えられませんけども、それが自分の人生に生かされる。
最終的には自分の人生が良くなっていく方向になると思います。
どうぞこの嫌な場面ですらも自分の人生の糧にする。
そういったつもりで考えていただければと思います。
では今日はこの辺でお話を終わりたいと思います。
本日のお話を聞いてご意見ご感想等ありましたら、ぜひともコメント欄へよろしくお願いいたします。
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またお悩み相談あるいは人生相談等ありましたら、
スタンドFMのレター機能を使って私の方へ直接届けていただければ、この放送を通じてお答えできますので、そちらもどうぞご検討ください。
では、連常院副住職の幸文でした。ではまたね。
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