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おはようございます。コウブンです。
栃木県の片田川にある蓮城院というお寺で、副住職をしております。
今日はお悩み相談会をお送りしたいと思います。
このお悩み相談会というのは、
ハスノハというお坊さんが答えるお悩み相談サイトに寄せられたお悩み相談を
私、コウブンが答えるといったものでございます。
では、早速お悩み相談の方に行きたいと思います。
20代女性の方より、題名がおせっかいの人にイライラする。
では、本文の方ですが。
お坊さん、こんにちは。
ここ最近のお悩みについて、お知恵を借りたく投稿させていただきます。
ここ数年、職場や趣味の場で頼んでもいないのに、
私に対して余計なおせっかいを焼いてくる方々に会うことが多く、
私自身としてはストレスを感じます。
例えば、私が何年も専門的に学んでいたり仕事で対応してきたことで、
一人で対応できることを私から教えてほしいと頼んでもいないのに教えてくる。
よくそういう行動をする人は、そのことについて覚えたてもしくは素人くらいです。
一人で対応できることを私が対応していてもわざわざ手を出してくる。
何度も一人で大丈夫ですと伝えても、いやいややりますよとそのまま手伝ってくる。などです。
自分自身分かっていることをいちいち言われるとストレスにもなるという理由もありますし、
意味のない説明をしてくることや、二人で対応しようとする非効率さを判断できないことに非常に苛立ちを感じます。
そういった行動をする方々にとっては、善意のつもりでしょうが周りが見えていない、
人のことを見ていない方々なのだなというマイナスイメージしか持てません。
そういった考えに至らない方々にいちいち言うのも面倒なので、
大体はそうですねと流し、2,3度続くなら本人に手助けは不要ですと伝え続ける。
仕事なら上司に伝えるのようにしているのですが、伝えても同じことが続くとストレスが溜まってしまいます。
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こういった時そういう人たちに対してどのように接したらよいのか、
また私自身がどう考えればストレスを感じなくなるのか、
もしお坊さんに似た経験談や仏教の教えなどでより良きものがあればご教示いただけると大変助かります。
といったお悩み相談ですね。
そうですね、頼んでもいないのに手出しをされて、
しかも素人レベルだから、かえって手伝いというよりは邪魔をされているような感覚があるというところでしょうか。
確かに自分がこういうふうにやりたいなと思っているところを邪魔されるとイラッとしてしまう。
それは感情としては自然なのかなと思います。
というのは自分の思い通りにならないから、そこに対して思い通りにならないからこそ怒りという感情というのは生まれてしまうんですよね。
なので、まずは私たちの住む世界というのは思い通りにならないことがあるんだというところを理解していただきたいなと思います。
特にいろいろ思い通りにならないことというのはあるんですけど、
対人関係で言えば、会いたくない人に会わなくてはならないという苦しみ、思い通りにならないことというのがあるんですよね。
これを仏教では恩像役というふうに呼んでおります。
人生では必ず出会ってしまう苦しみというのがあると。
その中の一つに会いたくない人に会わなければならないという苦しみがあるんだと。
そういう思い通りにならないことがあるんだというふうに説いております。
ですので、まずは私たちの生活というのは思い通りになるというのはあまりなくて、思い通りにならないことがほとんどだと。
そして人間関係であって、好きな人ばっかりじゃなくて、好きじゃない人にも出会ってしまう。
自分の思ったように動いてくれる人だけではなくて、自分の意味に反した人にも出会ってしまうんだというところをまずは受け入れていただきたいなと思います。
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その上で、どのように出会いたくない人に会ってしまった場合、自分の仕事を足を引っ張るような人と出会ってしまった場合、どうすればいいのかというと、
私が思うのは、これをチャンスに変えるというふうに考え方を変えるというのがいいのかなと思います。
どうせ出会ってしまうんであれば、それをプラスの方向に転じるというほうが建設的かなと思うんですよ。
イライラ、イライラ、いつもしている、そのような気持ちを抱えながら生活しているよりも、
どうやったら自分にとってストレスのかかるところを、自分にとってプラスになるようになるのか、自分にとって有益なことに変換できるのかというところを考える。
攻略をするというか、ゲームを楽しむというか、そういうつもりで捉えるというのがいいんじゃないかなと思うんですよね。
例えば、まるで自分よりもキャリアが短いにもかかわらず、自分が知っているかのように話してくるような新人の方がいたとしたら、
この人はこういうふうに伝えようとしているな、私だったらどういうふうに伝えるかなというふうに考えて、
そして、おせっかいをしてくる人が言ったことに対して、自分なりのアドバイスの仕方を考えた上で、逆にアドバイスをしてみるというのがいいんじゃないかなというふうに思うんですね。
どこまで言えばこの人は私の言うことを聞いてくれるのかな、伝わるのかなというようなことを考えながら、どのレベルだったら大丈夫なのか、ここまで言うと怒っちゃうかなとか、
そんな感じで、まるで楽しむような気持ちで過ごすというのがいいんじゃないでしょうか。
もちろんですよ、ありがとうというお礼をね、気持ちを忘れてはいけません。
だって手伝ってくれているわけですから、向こうは悪意を持っているわけではないですよね、普通に考えたらね。
悪意を持っているのであれば、それはもうピシャッと、もう二度と手伝わないでくださいとかいうふうに言う必要はあるんですけども、
そうじゃなくて、向こうは親切心で、なんとか力になりたいんだという気持ちで言ってきたのであれば、
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その気持ちに対してはありがとうという言葉をかけるというのは大事だと思います。
その上で、感謝の言葉を述べた上で、その人に対してどういうふうに接するかというところを考えながら、
相手の気持ちを踏みにじらない、相手の気持ちをきちんと考えた上で対応するというのが大事ですよね。
そんな形で、せっかくのご縁ですので楽しむというような気持ちで接していただければ、
きっとこの相談者さんの職場の環境も良くなっていくのかなと思います。
どうぞご参考になさってください。
本日のお話はここで終わりたいと思います。
今日のお話を聞いて、ご意見・ご感想などあればどうぞコメント欄へよろしくお願いいたします。
また人生相談・お悩み相談などあれば、私の方まで直接メッセージを届けていただければ、
こちらの放送を通じてお答えすることもできますので、そちらもご検討ください。
では、連常院副住職の幸文でした。ではでは、またね。