1. 競馬けんぶんろく
  2. 第26回 「根岸からシルクロー..
2024-01-25 17:00

第26回 「根岸からシルクロードを目指した予想屋は数学者であり、文学者であり、哲学者である」

コメント、【本】最後の予想屋 吉冨隆安、予想を聞きに行ったら説教を聞いてる、競馬をやる理由、同日重賞優勝馬、2000年ブロードアピールの根岸Sについて話しました。
BGM : MusMus
#競馬
#競馬けんぶんろく
#ポッドキャスト
#Podcast
#競馬カルチャー
#カルチャー
#小説
#ダルマー競馬場
#馬事文化

サマリー

吉富高康さんは大井競馬場公認の予想屋であり、その職業と波乱万丈な人生が描かれた「最後の予想屋、吉富高康」という本を紹介しています。この本は競馬の存在理由や予想屋の運営について語り、競馬に真実を求める人々の姿勢について考察しています。

吉富高康の予想屋の職業と波乱万丈な人生
みなさんこんにちは、ダルマー競馬場です。このポッドキャストは、競馬の文学や歴史など、文化的な視点にもスポットを当てていき、競馬ファンとしての視野を広げていこうという番組です。
さて、今週も始めていきたいと思います。第24回のですね、なんかちょっと生まれましたね、第24回でコメントをいただきましたので、ご紹介させていただきます。
ハンライスコウモリシャワーさん、いつもありがとうございます。競馬けんぶんろくのバジ文化賞受賞、あると思います。
おお、これは嬉しいっすね。ありがとうございます。もらえたら本望ですよね。もらえるように頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします。
いや、もらえたらすげー嬉しいんですけどね。いや、絶対すげー嬉しいどころの騒ぎじゃないですけどね。
このようにこうやってコメントをいただけましたらですね、番組内で紹介させていただきますので、ぜひコメントお待ちしております。
さてですね、今週は1冊の本を紹介したいと思います。
競馬って馬や馬に関わる人たちの数々のドラマがあると思うんですけど、そこにはね、ロマンであったり感動の話であったり、いろいろとあるわけですよ。
しかしですよ、私たち競馬ファンの方にもドラマっていうのはそれだけいっぱいあるわけなんですよ。
先日Xでタイムラインをバーって見てたら、協定に負けて120%全力で悶えてる人の動画が上がってきたんですよ。
そりゃそうっすよね。もうお金をかけてる人たちにドラマがないわけがないんですよ。
競馬だったらその馬に自分の稼ぎを継ぎ込む、ということはこの馬と決めるまでのプロセスがあるわけで、
それは自分なりのファクターだったりとか、あとは信頼する誰かの予想だったりしますよね。
今週はですね、大井競馬場公認予想、ゲートインの主催で、
2022年に惜しまれつつも引退された伝説の予想屋、吉富高康さんの反省を描いた一冊。
斉藤育間さんが書かれた、最後の予想屋、吉富高康。
こちらのね、紹介をしたいと思います。
ご存知の方も多くいらっしゃると思うんですけど、大井競馬場行くとパドックの横に白い小屋みたいなのが建ってて、
そこには予想屋の方々がね、次のレースの予想を、なんでこの予想にしたかっていうのを大声で喋ってるんですよ。
で、その予想屋の方々が予想した馬をね、紙に、今はどうかわかんないですけど、
昔は反抗でドンドンドンって押した、その馬版が書かれたね、紙を1枚100円とか200円とかで買って、
その通りに馬券を買うっていうのが予想屋さんの予想に乗るということをやってたんですよ。
今はそんなこと多分ないと思うんですけど、
ちょっと前までは結構白い予想が書かれた紙とハズレ馬券とか結構床に散乱してて、
足の踏み場ないねぐらいに地面に落ちてたんですよ。
そんなこともあったなと思って、この本を開いたんですよ。
開いて1ページ目、パッと出てくる一文があるんですけど、
その著者の方の知り合いだという過人の早川しおりさんっていう方の一句。
刑事とは一変の謎を秘めた数予想屋が白い紙切れをまくって読んだんですって。
もうね、これを見た瞬間に大池柱の風景とか匂いがバッと出てきたんですよ。
こういう言葉を出せるっていうのはすごいなと思って。
すごい、そうだよなーって。その一文でこの本に引き込まれたんですよ。
で、この予想屋、白い紙切れを巻いてる予想屋が、この本の主人公吉富高康さんの職業ですけど。
この人の波乱万丈の人生というか、もはや破天荒ですね。
平成信小串吉村さん以上の破天荒かもしれない、これは。
まあどっちかっていうわけではないんですけど、この吉富さん。
予想で、自分の予想家具屋ですよ。予想で年5000万稼いで、なんとそのうち4000万馬券に突っ込むんですよ。
もうね、馬券買ってる人たちからしても、結構やばいねって思うレベル。
で、もうやるんすよ。ただそんな破天荒なだけでは別に本にはならないんですよ。
私はですね、この人の予想を買ったことがあるんですよ。
どういうふうな予想するんだろうなと思って、大井競馬場でね、聞いたことがあって。
もう買おうと思って。もちろん有名な方でしたから、そこから聞きに行ったら、最初は何言ってるかわかんなかったっすね。
吉富高康の予想の向上と競馬の真理探求
もうね、全然わかんなかった。予想を聞きに行くテンションで聞いたらダメでしたね。
こっちもある程度、演説を聞きに行くぐらいのテンションで話聞きに行かないと思考が追いつかないですよ。
この次のレースは、南蛮ゲートから出る南蛮の馬が1コーナーでこのぐらいのポジションが取れるから、
最高のこの馬がここにいて、こういう流れになるから、4コーナー回ってきて、こことこのポジションにいたらこれは硬いとか、これは厚いとかね、
今のババ状態はこうだからとか、前のレース見ててもそうでしょ?みたいなのを聞きに行ってたんですけど、
もうね、全然違った。あれ?みたいな。
例を挙げるとするならば、この本の中に書いてあったんですけど、
この吉富さんが予想を言うときの向上っていうのがあって、
競馬は知力と精神力の勝負なの。知力とは何か。馬券選択とレース選択。
精神力はどれだけ勝負ができるかというレースに対しての勝負感っていうのはものを言う。
この知力と精神力で勝ったということは、もうね、人生に勝ったということなんですよ。
だから競馬は孤独で苦しい。友達とフラッと来て、勝てるほど優しいものじゃないんだよって言うんすよ。
何を聞かされてるの?説教?説教を受けてるの?今。
あれ?予想を変えに来たのにすごい説教を受けてる?みたいな感じになるんですよね。
これがね、やっぱりすごくて、もうガッチリファンの心を掴むんすよ。
いやーすごいなと思って、全然どんな予想してるかとかね、覚えてないですよ正直。
なんかすげー説教された気が、記憶が残ってる感じっすね。
ただ、この今の工場に行き着いた、この吉富さんの人生がこの本に書かれていて、
それは僕たち競馬ファンをギャンブルファンにしないためのものでもあるし、
予想屋の職業の衰退への考察
競馬という真理を読み解くきっかけになるかもしれない本なんすよね。
おそらく、おそらくですよ、予想屋という職業はね、なくなっていってしまうかもしれないんです、今後。
それはなぜかというと、すごいCMとか見てても、競馬のCM、JRAのCMだとか、
大井競馬場のCMとかいろいろ、ウェブCMもそうですし、あると思うんですけど、
すごい楽しくて、みんなで行こうぜみたいな感じのCMが多いと思うんですよね。
そういうのってやっぱりどうしても、競馬イコールギャンブルイコール賭博は悪いものみたいな、
そういうイメージからどんどん遠ざけていってるのが、今の時代の風潮だと思うんです。
そうなってくると、この予想をする人たちっていうのは、どんどんこういう競馬場で堂々と予想を売ったりすることができなくなってくると思うんですよね。
だから、こういう予想屋という職業はなくなっていってしまうかもしれないなというふうに思ったんですけど、
ただ、予想屋という人たちがいたっていうことはなくならないですし、もちろん競馬がなくなっていくっていうのも、
あんまり日本の場合はそんなにないのかなというふうには思いたいんですけども。
最近はね、マカオ競馬の廃止であったりとか、シンガポール競馬の廃止とかね、いろいろあるんですけど、
なんで競馬っていうか、ギャンブルというか馬券を買う人というか、
馬券を買う人たちからしたら、買う人たちのことはね、馬券を買わない人たちからしたらすごい狂気に見えると思うんです。
あんなに苦労して稼いだお金を1分、2分で吹っ飛ばすっていう。
もちろんそれが10倍、20倍にもなって帰ってくるかもしれないんだけども、
それをやってるのって結構ね、やってない人からすると狂気に見えると思うんですよね。
ただ、この本に書かれている後書きで、この吉富さんの工場がまた載ってるんですけど、
これをちょっとご紹介しますね。
人は誰でも真実が欲しい。その真実こそが人生の糧である。
この真実への寄与、これが競馬の存在理由だ。
人はなぜ競馬をするのかという問いかけへの答えだ。
競馬をやる誰もが真実を求めている。
競馬券買わない人にもオススメの本
その真実の中で最も重要なのが馬券であることは言うまでもない。
ここまで言い切れるものが自分の人生に作れたなら、
それが一番競馬をやる答えかなというふうには思うんですけども、
そこまで言い切れたのはすごいなと思って。
この吉富隆さんの人生を読んで、いろいろ勉強させられました。
馬券を買う人も買わない人もぜひ一読してほしいなというふうに思います。
ちなみにこの吉富さん、馬券という呼び方が好きではないらしくて、
馬券というえということなんですけど、
今回はわかりやすく馬券と言わせていただきましたので、ご了承いただければと思います。
ということで本の紹介はここまでですね。
今週はJRAでは東西で2つの重賞が行われます。
日曜日に東京でねぎしステークス、同じく日曜日で京都でシルクロードステークスが行われます。
ちなみにボタン押させていただきましたけども、
このシルクロードステークスとねぎしステークスを両方とも買った馬というのがいまして、
それがですね、時は2000年。
ねぎしステークスがまだ1200mで11月に行われていた時代なんです。
そう!そうです!
競馬ファンなら一度は目にしたことがある超度級の伝説的レース、
2000年のブロードアピールのねぎしステークスなんですよね。
ちなみにこの2000年にブロードアピールは春にシルクロードステークスを買っておりまして、
1年でシルクロードステークスとねぎしステークスを買っているんですけども。
昨今ですね、柴田と両方のババで重賞を勝つということはね、
あんまり珍しいことではないとは思うんですけど、
番組改編があったとはいえ、同じ種の重賞を2つとも買ったことがある馬っていうのはですね、
果たしているのでしょうか?
ちなみにこの馬買ったことあるよっていう方ね、
ご存知の方いらっしゃいましたら是非コメントお待ちしております。
あ、コメントといえばですね、
と、ポッドキャストへの質問・感想などありましたら、
メールフォームからご連絡いただくか、
Apple PodcastやSpotifyのレビューもお待ちしております。
今後番組を良いものにするために皆さんの感想をどしどしお待ちしております。
また番組をいいなと思っていただけたらですね、番組のフォローもよろしくお願いいたします。
いやー、年史2冊目の本の紹介だったんですけど、
結構衝撃的な内容でですね、すごい面白い本でした。
本当に競馬をやらない方もですね、
興味があれば読んでいただくと、
大井競馬の成り立ちであったりとか、
立合川の成り立ち、予想屋という方々がどういう運営をされているのか、
っていうのがね、またわかったりするので、
ぜひ競馬券買わない方も読んでいただきたいなというふうに思います。
ということで、今回の競馬券分録はここまで。
また次回の競馬券分録でお会いしましょう。
さよなら。
17:00

コメント

スクロール