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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ということで、今週もたくさん来ている質問の中から、
いくつかじゃない、ひとつね、やっていきたいと思いますが、
今日はですね、キャリアの悩みのようですね。
キャリアね。
はい、キャリアです。
すごく多いと思いますよ、悩まれてる方。
ということでいきましょう。
仕事を辞めたいけど辞められないというタイトルをいただきました。
そうですか。
大きな組織で総務系の仕事をしています。
最近、会社が嫌で嫌で仕方ありません。
約20年間勤めた会社ですが、今まで疑問に思っても流せてきたことが、
最近急に嫌になってしまいました。
今年移動したばかりで、今の部署の脆弱なチーム体制や残業が多いなど、
多くの問題点は感じます。
しかしそれ次第はきっかけではあるものの、私の中では根本的に、
なぜ自分がこの組織にいるのか、一生この会社にいたいのか、
と初めて自分の仕事に対する問題意識を持っています。
それは私の個性を生かすという点について、意識が芽生えたことが大きいと思います。
こんな疑問を持ちながら仕事に向かう中途半端な自分が許せず、
責めてしまう毎日が辛いです。
子供を産んでからも復帰して頑張れたのは、
自分のために自分がやっていきたいと思ったからやっている。
それがあったからだと思います。
今そう思えない自分がおり、それが辛い原因ではないかと認識しています。
子供や家庭、将来への不安など、いろいろなことを考えてしまい、
辞めたいと思ってもなかなか辞められない自分がいます。
こんなとき、自分の何の頼りに選択をしたらよいのか困り果てています。
こんな私に何かアドバイスをいただけないでしょうか。
はい。
そういうことで、組織のというよりも人生選択の相談って感じに近いんですか。
そうですね。おいくつから仕事を始めたかわからないけど、20年いたってことは、
40くらいですかね。
すごく重要な時期ですよね。
私も40くらいのときに、この会社をできれば50で辞めようと思ったんですよね。
そのくらいのときなんですか。
思い始めたのがね。
それはね、この方なんかとは自分が生かそうというよりも、
60で最終職どっか探すっていうのもつらいなと思ったりもしたので。
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そこを見据えてたんですね。
たぶん僕らの時代って70まで現役だろうなと思ったので、
だとすると60で残り10年どっか探すというよりは、
50から20年間やったほうがスキルも身につくし、
全く違う第二の人生というのを歩めるかなと思った。
それは井上先生の社会の増殺力の話ですね。
さすがの判断。
うん。で考えたのね。
おかげさまで、前職で27年、今でもう20年くらいやれてるので、
やっぱり第二の人生できたなと思ってるんですが。
なんでこんな話したかというと、40ぐらいってすごくそういう意味で大事な時期なので、
この方が悩まれること、それから自分の人生キャリアについて向き合うことって、
とても大事な時期だし感じる時期でもある。
気になるのはね、家庭のことも子供のこともあって、
やめるにやめられないっていうのは、もし金銭的な理由があるとすると、
生活費の問題とかがあるとすると、
そこには勝手にやめればいいんじゃないですかって無責任なことは言いづらいなと思いつつね。
ただし、やっぱりそういう時期に考えるのをできるだけ、
ある種の嫌な言い方をすると、
いや思いっきり悩んでみてくださいよっていう感じはあってね。
考えるポイントとしては、なぜ組織にいたいのかっていう、
組織にいたいかいたくないかっていう組織に対する考え方っていうのが一つと、
それから自分を生かす、個性を生かすっておっしゃってるので、
自分が何者であるかっていうこの二つの視点から整理をしてもらいたいなと思っていて、
現場の今、配属が新たになったところが脆弱で、
たとえばもしかしたら上司が、この方から見てなんかずれてるなと思うような発言をするっていう、
職場内における不具合っていうのかな、この方が感じるもの。
っていう点だけで言ってきる気がしないのよね。
だからまずは、その小さな自分の部署という組織も組織だし、
会社というものも組織だし、
まずは会社の考え方、方向性、価値、存在価値みたいなのをこの方がどう感じているか。
その中で自分たちが総務系の仕事をずっとやってきた自分は、
何の役割を果たそうとしているのか。
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もしこの組織にいるとしたらどういうことがしたいのか。
っていうのはまず、今いる環境とかは無視してでも、
自分は自分の総務系の仕事の20年のキャリアを活かして、
この会社のためにやるとしたらこういうことをしたいなと思うことが何かは一回考えてもらいたいなと。
一個の視点としては、この組織内において自分を最大に活かすということですか。
まず大きな視点は、この大きな会社と言ってるんだけど、
この会社自体の意義、意味、目的とか。
この会社の考え、根本的な方向性とかに対しての共感度が自分がどれだけあるかなんでね、まずね。
なるほど。会社の方向への共感度。
わかりやすい概念ですけど、一気に難しいテーマ。
難しい難しい。
だけど大事な時期なんで、一回考えてほしいんだよね。
難しいという意味は、ある意味だいたいなさそうという意味で難しそう。
ないんだとしたら、あるとしたら、
じゃあこの会社のために自分の力を使うとしたらこんなことをやって、
役に立ちたいなと思うことがあるかどうかを考えてほしい。
それと今やってることを比べてほしい。
もしやりたいことがあるんだったら、
一度こういうことがやりたいって、
どこかで会社に申告してみてもいいんじゃないかなっていうのが一つの流れです。
それは大きな組織だからいろんな仕事があるのでという意味で、
それを自分がやりたいものがあるなら妥協してみたらという意味ですか。
移動希望とか出してもいいんじゃないかなと。
もしかすると直続の上司は難しくても、
長い20年いたらそれなりの人脈もあるでしょうから、
相談していく手はあるんじゃないかな。
これは、この会社のこういう価値のための自分の価値をこうやって提供したいという流れなので、
そんなに筋が通ってる話って言ったらいいのかな、になる。
遠藤さん言うに、
この会社自体の意義、意味みたいなのにあんまり共感してないぞという自分がいるとしたら、
今度は20年間やってきた自分の仕事に対する自分としての意味、価値をどう考えてるか。
過去。これまで。
やってきたこと。今もやってるでしょう。同じ系列のことやってると思うので。
自分がエッキムを提供している。
つまり自分が働くことで自分が組織に対して提供している価値は何であるか。
それが今発揮できてない状態なのかもしれないし。
でもそこも明確に見えるんだとしたら、
やっぱりこれもこういうふうに私は頑張りたいんだけどどうでしょうかって相談はしてもいいかもしれないねと。
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なるほどな。一旦だから、共感度に関する棚卸し。
これまでの仕事による自分の能力とかスキルを含めた、
エッキム提供への貢献による棚卸し。
うん。そうそう。
あとは、もう一個はふつふつと湧き上がっている自分の中にある、
本当に何かやりたいこととか、こんなことをしたいんだけどなっていうのが何なのかっていうのは、
これもまた組織とかをまったく更にして、一回考えてみる必要もあるかなと。
ゼロベース、フラットでも。
うん。何がしたいかなとか、どんなことができたらうれしいかな。
さっき言ったように、私が最初に冒頭自分の例を言ったのは、
ゼロリセットが可能な年だからなんですよ。
このぐらいのタイミング。そういう認識なんですね。
だから逆にゼロリセットしにくいのかなと思った。
本人が頑張る意識があればできる。
つまり40から50までは再修行の場としてね。
なるほど。そういう捉え方なんですね。再修行の場なんですね。
で、50から70くらいまでを本番でガンガンやるところ。
そういう認識の仕方ね。
だからさっき言った、組織と自分のやってきたものっていう振り返りは一切全部捨てて考えてほしいっていうのはそういう意味。
突然自分の趣味のこれを活かしたいと思ったら、
それも大事な自分の中の気持ちだから向き合ってもらいたいなと思う。
なるほど。
で、その中に今でも小さく何かが進められることができるなら、
今やってることをやりながら始めてほしいのよね。
すっごく小さなことでいいから。
例えばだけどね。私の妻なんかはカメラが趣味なんですね。
だからそういうようなことが趣味の方だったら、何か写真を撮って、
それを今だったらインスタとか公表する場面もあるし、
なんかやってみるとか。
知り合いの中で撮ってあげてみたりとか。
一歩踏み込んでみる。
やっているうちに、やっぱりそこに対する興味関心がガンガン拡大するのであれば、
少しずつ領域を増やしていくってやり方もあるし。
なので、あんまりバシッと会社を辞めて次を探さなきゃと言っちゃうと、
最終職だけを前提にすると同じことが繰り返されてしまう。
おそらく私は20年間こういう会社でこういう総務系の仕事をしたのでっていう、
その経験を変われると思うんですよね。
でもその経験を変われるんだったら、
さっき言った自分はどんなことをやれてきたかなっていうことから見た、
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自分なりの方向性があれば、それをやっていいと思う。
なるほど。
そしてその場合であれば、別に外じゃなくても大きな会社なら、
異動という形でそれも実現できるかもしれないしとか、いろいろ考えていくと、
竹を割ったようにバシッ、はいじゃあここから辞めて、次キャリアとかじゃなく。
ここのさじ加減というかめちゃくちゃ勉強になりますね。
うん。だと思うのね。
ただし、なんかこの方は、個性を生かしてっていう言葉に現れてるように、
自分のためにっていう言葉にも現れてるように、何かあるんだと思うんだよね。
やりたいこととか。
うん。感じてることが。
そこは何なのか種類もわからないので、具体的には言えないんだけど、
それこそちゃんと見てほしいなと。
自分は何がやりたいんだろう、自分の人生を通じてっていうことは、
いい機会だから考えてみていいんじゃないかなと思いますね。
なるほどですね。
ある種大きく言うと3方向から、
自分が今後何をしていくといいのかなっていうことを、
ちょっと改めて考えてみてもいいかなという。
会社の意義意味と対する共感度。
これまでの仕事の棚卸しした上での、その駅務提供としての価値貢献。
そしてこのフツフツと湧き上がってくる思い、何がしたいのかと。
ここをちょっと1回までも自分を見ていくっていう感じなんですかね。
見てもらいたいなと思います。
フツフツとしたものが、「そんなこと言ったって、お金を得るなんて大変だよな」って。
いやいや、絶対その思考走りますよね。
だったらさっき言った、いろんな情報ツールとかいろんなことがあるので、
何かどこかで始められるみたいな。
そして本当に飛び出すっていう、それができる年という意味合いは、
この40から50というのをある意味の再修行の場として捉える、
そういう意味その思いと覚悟みたいなのがあるなら、そう捉えるといけるんだぜっていう話ですよね。
いやいやいや、異まりました。
ありがとうございます。
非常に勉強になりますね、キャリアね。
いや、なんか井上先生に質問して正解ですよ、これって感じなぐらい。
井上先生も同じようなデザインをしてきたんですね。
ということで、これは踏まえて、実はもう動いているとかいろいろあるかもしれませんので、
何かありましたら質問いただけたらと思います。
終わります。ありがとうございました。
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