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スピーカー 1
ハイパー起業ラジオ、というわけで、この番組は、起業家の人などに向けて、いろんな知っておいた方がいい知識ですとか、ノウハウを共有するというポッドキャストでございます。よろしくお願いします。
スピーカー 2
だんだん説明が雑になってきております。
スピーカー 1
今日は早速なんですけれども、やってみてですね、起業家の人とかからも結構聞いてますというふうに言われるようになったんですけれども、超初心者系の講座ってないよねっていうのに気づきまして。
スピーカー 2
そんなのマニアックな2人がやってるんだから当たり前じゃないかという話は置いといて。
そうですね、親切じゃないですね、そういう意味で。
スピーカー 1
そうなんです。なので、たまには起業家初心者講座として、これから起業するよっていう人にも分かりやすいような話をしてみようかなと思っております。
スピーカー 2
なるほど、はい。ということはテーマは?
スピーカー 1
テーマは、今日はエンジェル投資についてお話ししたいなと思ってます。
スピーカー 2
はい、じゃあ金のエンジェル、銀のエンジェルを集めるっていうあれですね。
スピーカー 1
違いますね、違いますね。
まだあるのかな、あれ。
スピーカー 2
もう分かんないよね、ごめんね。
スピーカー 1
分かんないですね。僕個人でエンジェル投資とかもやっておりまして、結構70社くらいやってるのかな?
スピーカー 2
そんなにいってんだ、すごいね。
スピーカー 1
結構エンジェル投資っていうのやってるんですよ。
はい。
で、例えばホロライブとかやってるカバーシャとか。
スピーカー 2
なんでかちょっと一番いいところから入るね。上々してね。
スピーカー 1
あとはミラティブさんとか、あとバルコムさんとか、ユートラストさん、ミツモワ、ワンミディアとか、いろいろやらせていただいてます。
で、僕が起業した時もエンジェル投資家から出資を受けるというのがいるので。
スピーカー 2
そうですね、オーダーさんとか。
スピーカー 1
そうですね。今の会社も、例えばピクシブの片桐さん、ピクシブをやってた片桐さんですとか、
メリーとかやってて、今スタンドFMとかをやっていた綾太郎さんとか、そういう人たちからもエンジェル投資を受けているので、両方の知識があるよっていうので話してみたいな。
スピーカー 2
そうですね、投資をする側としても、投資をされる側としても経験があって。
かつエンジェル投資ってこれでも定義ってどういうふうに考えればいいんですか?
スピーカー 1
そうですね、ちょっと後で話そうかなと思ったんですけど。
じゃあ後で見よう。
じゃあまずちょっと前提の知識からお話ししたほうがいいかな。
まずですね、株式会社がいわゆるお金を集める資金調達と呼ばれるものですね。
大きく2つで分けると、小原さん何ですか?
スピーカー 2
融資と投資というふうにいいのかしら。
だってほら前回のシリーズでまさに金利っていうお話をさせていただいていたので。
スピーカー 1
デッドとエクイティと英語で言ったりもしますが、
いわゆるめっちゃざっくり言うとデッドが借金みたいな感じで捉えてもらっても僕はいいかなと思ってます。
銀行とかからお金借りて利子つけて返すみたいなのですよね。
日本の人って結構起業してうまくいかないと借金を背負っちゃって大変な目に遭うんですよねみたいに思ってる人多いと思うんですけれども、
これあれですよね、ドラマとか映画とかで困ってる中小企業のイメージが多いんですかね。
スピーカー 2
正確に言うと借金をするっていう話と、保証人になるっていう話と、担保をどうつけるのっていう話の3つがあって。
いわゆる借金をするときに会社で返せないと、じゃあ当然返せないときは社長が返してくれるんですよね。
社長個人が保証人になると会社が返せないときは個人が家まで売って返さなきゃいけないみたいな目に遭うみたいなところのイメージが、
これもドラマとかサラキン物の影響なのかね。ちょっとそういうイメージあるよね。
スピーカー 1
ですよね。だって、要は今小原さんおっしゃったように、連帯保証で社長個人が返すことになっているっていうのが、多分その描写の大事なとこなんですけど、別にドラマでそこってあんま描かれないので、
会社で借金すると社長が返さないといけないみたいなところが結構ごちゃっとなっているので、分かりにくいっていうのはありそうですね。
これがいわゆるテッポというやつです。
で、エンジェル投資ってこれではなくて、エクイティと呼ばれる投資なんですね。
なので、雑に言うと返さなくていいお金っていうふうに言われています。
その分、時価総額が上がっていけば、保有している株の分だけ商売を売れば大儲かりもしますよっていう感じですよね。
まさになんで返さなくていいのかっていうところが、要はお金を投資してもらって返してもらうのが株式なので、その株式の価格が100円で買ったものが1000円になると10倍になって儲かるよねっていうのを、
投資家がそこをリターンとして考えてお金を投資するので、これ借金とは全然性質が違うものですよっていうものですと。
これもちょっと詳しい面に説明すると、会社には時価総額と呼ばれるものがあって、この会社って10億円ですよねっていうふうになったら、
1億円投資すると10%の株式がもらえるみたいな、これ厳密には計算全然違うんですけど、理解の上だとこんぐらいで最初いいかなと思ってるので、
ちょっとシンプルに言ってますが、こうなりますと。その会社が例えば上場とかして1000億になったら10%持ってた人って100億円になるよねみたいな。
めっちゃざっくり言うとこんな感じのことですね。詳しいのは調べてみてくださいというか、たぶん計算がこうはならないのでややこしいっていうのがあるので、
シンプル化していますが、こんな感じです。これだけ聞くとエクイティの方が良くないですかって企業家の人は思うかもしれないんですけど、そうではないと思うんですよね。
スピーカー 2
そうですね。そもそも企業家にとって金だけが目的なのかっていうのが一つだし、あともう一つはそもそもどういう手段で調達できるかっていうのが
限られてたりもしますからね。
スピーカー 1
そうですね、まさに。あと株式を他の人が持つっていうのも結構大変なことじゃないですか。
大変ですよ。
これイメージ湧きづらいと思うんですけど、小原さんが例えば株とか渡しても大丈夫でしょうと思っている企業家に説明するとしたらどんな感じになりますか。
スピーカー 2
基本的には僕も実はベンチャーに関しての経営者って2社やってて、1社は上場して1社は潰れてるんですけれども、大体僕経営企画のトップをやらせていただいたりするので、株式調達って大体僕の役割。
基本的なところは僕が役割が整えて、CEOの方にメインのところを取っていただくって感じなんですけど。
基本的に結局2つ種類があって、1つはまずはリスクマネーはなくなってもいいから、お金を純粋に投じてくれるっていうことによって、
あの投資家から投資を受けてるんだから、ここは結構成長できるんじゃないっていうふうに、他の投資家に対して説明ができる。それによって調達をしやすくなるっていうことを目的とするケースと。
あともう1つが、結局調達っていうのは、第1回の話で言ったように、戦略っていうのは戦いを略するために平坦っていうのが大事なんですよね。
結局戦えるための武器っていうものは、お金が一番いろんなものに買いやすいんだけど、お金以外に販売をするためのチャンネルだったりとか。
あと初期の頃は開発が大変だから、開発の部分を手伝ってくれることだったりとかっていうふうに、こういったことをグルッとリソースって言い方するんですけど。
自分たちの経営を伸ばすためにリソースを提供してくれる人、会社っていうところに優先的にお声掛けしていく。
逆に言えば、投資元からすると、そういったリソースを提供すると逆に言うと、その投資先の成功確率が高まるから、事業としても投資としてもおいしいみたいなのがざっくりな説明になっちゃいますけど。
スピーカー 1
これエンジンじゃないけどね。一般的な投資の話になっちゃうけど。
デメリットって何ですか?
スピーカー 2
デメリットは当たり前で、結局議決権、株主っていうのは結局、究極で言うと50%以上を渡してしまうと、株主総会の中でおめえ社長やめろって言われることも実際ないっていうふうに。
何かをするときの投票権でもあるんですよね。この投票権の1票を誰に渡すのかっていうのは、非常にセンシティブな話でもあったりもしますよね。
スピーカー 1
まさに。つまり社長が一番偉いって、スタートアップ経営者の人とかってやっぱり認知しやすいんですけど。
偉いって言い方はあれですけど、株主の方が権限的には強烈で、100%持ってる株主がいたら社長とか、じゃあもうやめようかって言われたらやめないといけないみたいなのがありますと。
僕説明するときは、会社の所有権を持ってるようなもんですよっていうことをするんですけど。
スピーカー 2
その通りですね。
スピーカー 1
10%渡しちゃうと10%の所有権を持たれてるとも言えるので、返さなくていいからエクイティの方がいいやっていうシンプルな話ではないよっていうのを皆さんにもお伝えしとこうかなと思ってます。
だから返せるんだったら全然デッドの方がいいよねみたいなことってありますよね。
スピーカー 2
そうですね。だし、そもそもの話で、前回の金利の話でも言いましたけど、銀行からお金借りる場合って、最近はすごいベンチャーに優遇もあって、金利だいぶ上がってきてるけども、3.5%とか5%ぐらいで結構金利で借りれたりするケースもあって。
それに対して投資をしていただくってなると、先ほども言ったように最初の頃にリスク取って買っていただく分、最終的には結局10倍に株主が儲かるとか20倍に儲かるっていうと、これ金利換算すると18%だったり24%だったりするケースもあるわけなので。
単純に所有権を一部渡すっていうこともそうだし、純粋に株主に儲けさせてるってことは、自分たちが儲ける機会を減らしてるっていう話でもあるので、金利18%で渡すよりは銀行から3%から5%ぐらいで借りれるんだったらそっちの方がいいよねって考え方もなくはないよね。
スピーカー 1
そうですね、まさに。
このエンジェル投資家って要は、エクイティをする1プレイヤーっていうふうに捉えてもらえるといいかなと思ってます。
エクイティをする人っていくつかいますが、主にはベンチャーキャピタルですよね。
ベンチャーに投資するのを専門としている投資家の人々と。
これ最近企業家の人とも別れ話してて、意外と知られてないなと思ったのが、LPと呼ばれる他の人のお金を集めてベンチャーキャピタルの人が投資してるっていうこの構造を実はあんまり理解してない方もいるんですけれども、
要は超シンプルに言うと、人のお金を預かって仕事として投資をしている人がベンチャーキャピタルですよっていうような説明をしてたりします。
これはあんまり掘り下げないんですが、ベンチャーキャピタルは人のお金を預かってやってますっていうのだけ覚えてもらって、
エンジェル投資家何かっていうと、基本的には自分のお金で投資してる個人っていう感じですよね。
スピーカー 2
他の人のお金ではなくて、あくまで自分のお金で自分が投資先を決めて自分で投資する。
スピーカー 1
です。なので、要は自由度が全然違うっていうのがここでわかると思います。
ただ、自分のお金で投資するってことはシンプルにお金持ってないとできないので、
日本におけるエンジェル投資家って基本的にはスタートアップを経営していて、M&Aとか上場とかをしてお金を手に入れた人がやるっていうケースがかなり多いかなと思ってます。
ただ、シリコンバレーとかだと結構お医者さんとか弁護士とか専門職の人もいますよね。
スピーカー 2
そうですね。そもそもLPの規模感にもよるんですけれども、結構ベンチャー投資にも個人に対して開かれてたりするので、個人の富裕層の方々がファンドに対する投資先、LPとしてやられてらっしゃるケースも結構多いですし。
あと、そもそもアメリカに関しては上場する前の株もある程度流動性があったりするので、後から投資家として参加するっていうケースもありますからね。
スピーカー 1
なるほど。これ脱線しますけど、日本もそういう流れが今来そうなんですか?
スピーカー 2
そうですね。ほぼそちらの流れで今検討が進んでいるという形ですね。
スピーカー 1
いいですね。そうなってくると、より投資する人が増えていく可能性ありますね。
スピーカー 2
これ小原さんに質問なんですけれども、要はベンチャーキャプタルとエンジェル投資家の一番の違いってどの辺だと思いますか?構造から見る。
一般的なことで言えば、さっきケンスが説明してくださったように、エンジェル投資家っていうのは個人の判断でできるのに対して、ベンチャーキャプタルってやっぱり会社としてやってるから、中に投資委員とかがあってね。
そこでやっぱり説明して、それだったらOKだねって言って出してくれるっていうところがあるから。
一言で言うと、究極エンジェル投資家って気に入ったら男気出資って、これちょっとフェミ的にダメかもしれないんですけど、
要は俺の一存でバーンっていう投資があるのに対して、やっぱりベンチャーキャプタルってある程度理屈っていうか計画っていうかがないと困るかなっていうのがやっぱり一番大きいところかなっていうのがパッと言われて思う。
スピーカー 1
すばらしい。僕も実は原稿で説明責任のありなしって書いたんですよ。
スピーカー 2
かっけえな、ちゃんとしてるな。
スピーカー 1
今ちょっとロット、要はどんぐらいの投資をするのかみたいな話をしようかなと思うんですけど。
スピーカー 2
さっき200万、4000万みたいな話が飛んでおりましたけれども。
スピーカー 1
やっぱり多いのが間隔300万から500万とか1000万以下が多いですね。
もちろんすごいお金持ってる方とか、この会社いけると思った場合数千万出すっていう人もいますし、極論1億出すっていう人も見たことありますが、基本的には300万から数千万ぐらいです。
っていうのも、大きい価格になった時ってやっぱり個人のお金なんで投資できないので、ベンチャーキャピタルの仕事ですよねみたいな、ちょっとこういう区分けがあるっていうところがあります。
どういうところに投資するのかっていうところなんですけど、やっぱり大体がバリバリ初期のスタートアップなんですよね。
スピーカー 2
そうでしょうね。いわゆるプレシードって呼ばれるような、一般的な他の投資を受け付けない方から受け付けます。
しかもこういう段階って、プロダクトはまだ開発途中でサービスがスタートしていないみたいな時もあったりしますよね。
スピーカー 1
おっしゃる通りですね。
僕が最初に話したホロライブをやってるカバー社とかは、一番最初のラウンドで入ったんですけれども、
当時はやっぱりVTuberっていうもの自体がほとんど知られてない。
スピーカー 2
何年だっけ?
スピーカー 1
2017年とか、キズナアイは出てたぐらいですね。
見せてもらったデモが、CTOの福田さんっていう40を超えたおじさんが動くと、画面の中のバーチャルアイドルが動くみたいなものしかなくて、
これがどうなるか全然わからなかったんですけど、逆に言うとベンチャーキャピタルはそこでは投資できないんですよね。
わからなすぎて。
ただ、エンジェル投資家はなんか面白いねみたいな感じで投資できるっていう、こんな感じでやっぱり超初期っていうのが多いです。
スピーカー 2
そうですね。ちなみにカバー社、時価総額1000億円を超えております。
スピーカー 1
超えたんですよ。僕やっぱり投資した理由が、デモ見せてもらったんですけど、
中年のおじさんが最初動いてたから、そのおじさんっぽい動きしかできないんですけど、だんだんとやっぱり画面の中の自分に引きずられて可愛くなっていくんですよ。
これ要は魂と身体が分離した時に、やっぱすごい新しいパラダイム来るみたいな感覚があって。
スピーカー 2
そこなんだ、投資の理由が。
スピーカー 1
つまりやっぱり、例えば僕も40代の中年の男性ですけど、やっぱり精神がそうかって言われると多分別で、見た目に引きずられてそういうふうになってるけど、
見た目が全然違う属性になったら好みとかも変わるんだろうなと思った時に、これは多分すごいことが起こってんだなって思ったぐらい。
スピーカー 2
まさにあれですよね。
PayPalとか投資も神様であるピーター・ティールが言った言葉が、他の生き物と違って人類には奇跡を起こす力がある。
スピーカー 1
僕らはそれをテクノロジーと呼ぶっていう話を言っていて。
スピーカー 2
このピーター・ティールが、投資っていうものだったり企業っていうことで一番大事なことは何かっていうと、賛成する人がほとんどいない大切な真実は何だろうってことを考えることが、本当に大きなスタートアップができることだみたいなことを言ってるので。
そういう意味では、どうしても本当に新しすぎる奇跡って他の人に説明ができないから、VCは投資しにくいところを、特にエンジェル投資家は企業家の経験があったりとか、
誰かさんみたいに200万円と4000万円間違ってもいいかってくらいネジが外れてたりとかするから、賛成する人がほとんどいない次の奇跡みたいなことに賭けることができるっていうのは。