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おはようございます。羊飼いの丸岡です。
今日も、人と羊が繋がることをテーマにお話ししていきたいなと思っております。
今日のテーマは、羊の毛刈りについて喋ってみようかなと思っております。
知らない人も結構多いかなと思うので、できるだけわかりやすく、端的に説明していこうかなと思っております。
今度は、みんなの前で毛刈りをして、それの説明を、毛を刈る理由ってこうなんだよっていうのをする機会があるのでね。
その時に、ちゃんと喋れるように練習しなきゃいけないので、公開練習という感じでお付き合いいただけたらなと思っております。
羊の毛を刈る理由ってみんなご存知でしょうか?
一度みなさん聞いたことあるフレーズかなと思うのですが、羊は自然と毛が抜け落ちないんですよ。
なので、暑くなる前に、誰かが毛を刈り取ってあげないと、暑い夏をもこもこな毛で過ごしていかなきゃいけないわけです。
そのままずっと伸ばしていくと、毛で覆われたもこもこな生き物になってしまうので、それこそ顔の周りも毛が生えたりすると、ご飯も食べれないぐらいの猛漁になってきたりするので、
誰かが刈らなきゃいけない。その役割が人ですよと。
なので人と羊は共に生活していて、互いに支え合う。
羊にとって人は毛を刈ってくれる大切な存在であって、人にとっても毛を分けてもらって、寒い冬を暖かく快適に過ごすために羊の毛が必要だから、互いに支え合って生きているわけですよ。
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そういう長い長い1万年も続く人と羊の関わりがあるんですよっていう話を聞いたことありますかね。
多分、動物園とかで毛刈りをする際に説明されるであろうフレーズがこれだと思います。
自分もこれが正しいというか、そうなんだろうなって思っていた時期も実際ありましたね。
それを子どもたちに伝えたりとかしながら毛刈りをしていた記憶があるんですけれど、
実際、羊に関わって毛刈りも関わって、羊のことを真剣に見るようになってからはですね、
どうしても皮膚に落ちないところがあって、なんかおかしいなっていうところがね。
何がおかしいかっていうと、野生の羊はどうしてたのっていうところ。
人と出会う前の羊ってどうしてたのっていうところがあって、
羊っていうのは家畜だから、本来姿形っていうのはちょっと違うんだよね。
人とつながる前の羊っていうのはもっと野生的な生き物で、
それこそ毛は勝手に抜け落ちていたんですよね。自然と抜け落ちていた。
人の手を借りることなくちゃんと自分の力で生きていくことは全然できたというところ。
そこから人と関わるようになってから、人が育てるようになってからかな。
人が育てるようになって、家畜として羊っていう生き物が生まれたわけなんだけれど、
人が要するに羊毛をたくさん欲しいというところで、
繁殖させて、家畜として大事に育てていったわけなんだけれど、
1万年という長い歴史があったから、気がついたら羊は自分で毛を抜くということをしなくなって、
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結果的に人の手を借りて毛を取るという風に体が変わっていったんじゃないのかなと。
なので、人の手がないと、毛刈りをしないと、羊は生きていくことができない体になってしまったんだよ、みたいな。
いう風に言われています。
が、僕はそれもちょっと違うかなと思っているんだよね、実際。
どうしようかな、これ話すかな。
多分これは子供たちの前では言わないかな。
ややこしいからね。ややこしいから言わないと思うけど、
せっかくだから、この放送を聞いている人向けにお話しすると、
生き物、動物たちの姿、形が変わる、要するに進化していくわけですよ。
毛が抜けなくなることが進化かというと、それはちょっと腑に落ちないかなと私は思います。
これはあくまで私の考えで。
やっぱり、体や構造が変わっていくということって、そんな簡単なことではなくて、
今から毛が抜け落ちなくなるような体になろうと思ってなっているわけでは決してなくて、結果的にそうなっているというだけなんだよね。
要するに、毛が自然と抜け落ちない羊が結果的に生き延びているということなんだよね。
それ以外の勝手に毛が抜け落ちてしまう羊は、子孫を残す前にいなくなっていると。
次に繋がるようになっていないというのが理由になります。
なので、要するに1万年という歴史がある中で、人が羊を選んでいるんですよね。
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どっちを繁殖として残していこうか。
どっちの羊が人にとって都合がいいのかっていうところ。
そこを羊が自分で選んでいるわけじゃなくて、
人の手で選ばれた羊が結果的に自然と抜け落ちない。
人の手を借りて毛刈りをしないといけないような羊を選んだわけで、
羊が人に合わせたわけじゃないんだよと。
そういう結果、今みんなの目の前にいる羊は自然と抜け落ちませんと。
私たちの手がないと、毛刈りしないと羊は生きていけないんですよと。
そういう体になってしまっているわけなんですよ。
なので、ちょっと話、あっちこっち言って申し訳ないんだけど、
ちょっと最初に戻すと、羊は自然と毛が抜け落ちないから、
私たち人が毛を刈り取ってあげてるんですよみたいな、
いうふうに昔の私は言ってたんですけれど、
今も言っている動物園さんとかあると思うんですけど、
それは間違いです。
羊のために毛刈りをしているっていうのだと、
羊の意志で毛を抜け落ちないようにしているわけではないので、
羊が毛を抜け落ちることができなくなったのは、
どう考えても私たち人がそういうふうに仕組んだというか、選んだ結果なので、
羊のためですよっていう言い方は、僕は間違っているかなと。
言うとしたら、人のためですと。
私たち人が羊の羊毛をどうしても必要なものなんだと。
自分たちが生活していく上で豊かな暮らしを手に入れるためには、
羊の毛がどうしても必要なんですと。
羊から分けてもらうために、たくさん効率よく羊から毛を分けてもらうために、
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羊の毛を刈り取るんですと。
これは羊のためではないんですと。
私たち人のために刈り取るんですっていうところが、
ちゃんと伝えなきゃいけないところなんじゃないのかなと。
私は思っております。
なので、今、それこそ国産羊毛っていうのは、
9割ぐらいの羊毛に関してほとんど使われることなく廃棄処分しているわけなんですよ。
最近は一部使われるようにはなってきましたけど、それでもほんとごく一部です。
全体で言ったらほんと1割程度だと思います。
今の国産の羊たち、日本で飼育されている羊たちっていうのは羊毛のためではなくてもお肉のためっていうところがあったりして、
お肉にするため、出荷するときに毛が生えていると邪魔なので、
出荷する前に毛刈りをして毛を刈り落とすみたいな邪魔な毛を落とすみたいなね。
できることなら毛生えてくれるなよみたいな。
そんな羊がいたら楽なのになみたいな。
そんなことを言う羊飼いの人も実際いたりするわけなんだよね。
何なんだろうね。人がそういうふうにしていったのにもかかわらずというかね。
そんなこと言っちゃダメだよね。
ちゃんと毛も大事に育ててちゃんと使ってあげるっていうのが、
羊にとってもそうだし、自分たち人にとってもそれがすごく大事なはずなので、
ウールってすごく機能的にもいいですからね。
そこをちょっと変えていきたいなというふうにも思ったりしています。
話があちこち飛んでしまっているなと感じてはおりますが、
羊の毛を刈る理由っていうのは人のためですよと。
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羊のためなんかじゃないですよと。
私たちが大事に大切に羊毛をいただいて大切に使うために羊の毛刈りをするんですと。
邪魔な毛を刈り落とすための毛刈りではないんですよと。
そこがすごくすごく大事かなと思っております。
それが羊の毛刈りでございますと。
というところで今日はうまくしゃべれるかな。
最近思うことがいろいろありすぎてね。
脱線しちゃう話が途中でね。
子どもたちの前で脱線しないようにもうちょっと分かりやすく説明しなきゃなと思うので。
これからたくさん練習して本番を迎えようかなと思っております。
というわけで今日のテーマは羊の毛刈りでした。
では今日も一日羊とつながってまいりましょう。
ではでは。