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2024-06-15 21:44

【飼育員】大事な毛刈りとスカーディングについて

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おはようございます。飼育員の丸岡です。
今日も、人と羊が繋がることをテーマにお話ししていきたいと思います。
前回の続きで、毛を育てて、自分の羊毛がどういう特徴があるのか、
ちゃんと判別できる方に見てもらって、
まず、今の自分の羊たちの羊毛の現在地を知りましょうと。
それを分かった上で、今後どうしていくのかを見ていく必要があるのかなと思いますので、
そこを知ってもらうためにも、国産羊毛コンクールや分かる人に見てもらって、
しっかりと評価してもらうというところがまず大事ですね、というお話をさせていただいて、
それをしていく上で、大事なポイントがありますので、
それがスカーディングという技術と、毛刈りですね。
その辺も、ちゃんと使える形の羊毛を次、羊毛扱う方に届けるためには、
すごく大事なポイントがありますので、
そこをちょっと知っておいて欲しいかなというところをお話ししようかなと思っております。
前提として、毛刈りを知らないというか、
我流で毛刈りを覚えたりだとか、
先輩とか、自分が担当する前の羊を担当していた方から引き継いでいくことになると思うので、
そういった方たちから学ぶことはあるかなと思うんですけれど、
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ちゃんと技術を身につけている先輩たちであれば、何も問題はないんですけれど、
比較的、その先輩方もまたその先輩たちから受け継いできていたりもするわけで、
大概、皆さん我流です。
ちゃんとした刈り方をしっかり覚えて学んでという方は、そんなにいないと思います。
いたとしても、教えるというのはやっぱり難しいので、
全部を学ぶということはやっぱり難しくて、
なので、比較的、ちゃんとした刈り方は教わっていないと思っていいと思います。
なので、ちゃんとした刈り方を学ぶ必要は実はあるんですよね、というところを
ちょっとお伝えしておこうかなと。
それがどういうことなのかというと、分かりやすく言うと、
1枚のフリース状に刈り取るというのがすごくすごく大事なんですよ、というところなんですよ。
1枚の毛皮みたいな感じで、頭、腕、足みたいな感じでビローンと全部繋がった状態で、
くっついた状態の刈り取った毛の状態をフリースと私たちは呼んでいるんですけれど、
その状態にしっかり繋がった状態で、全部繋がった状態で刈り取るというのが、
次の工程を行うためにもすごくすごく大事なんです、というところがあるんですね。
まずそれを知ってほしいです。
それを知った上で毛刈りをしていく必要があるので、
ちゃんと繋がった状態で毛を刈らなきゃいけない理由というところ、
体の部位ごとに毛質が全然違うというところなんですよ。
お尻の方は比較的太くて硬い毛質だったりします。
肩の方とか首周りとかその辺は一番柔らかくて細かったりするんですね。
そうなってくると使う部位によって作れるものが全然変わってくるんですよ。
お尻周りの毛に関してはちょっと太めだったりするので、敷物とかそういったものにすごく適してます。
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逆にその敷物にした方がいいお尻周りの毛でマフラーとか肌着みたいなものを作ってしまうと、
肌に触れるところがすごく太い毛だとチクチクしてしょうがないんですよ。
できるだけ首周りのチクチクしてほしくないような場所に使う素材はできるだけ細くて柔らかいところを使った方がいいので、
そういった意味でもしっかり刈り取った毛がどの場所のものなのかっていうのが一目で分かるように。
これ自分が分かっててもダメでさ、やっぱその次に使ってくれる人がその状態を見て、
これはここの部分だなっていうのが分かる状態で次に渡さないといけないんですよ。
そうってなるとやっぱ一枚ペローンと全部繋がった状態で次の人に渡さないと分かんないじゃないですか。
全部バラバラに部位ごとに全部バラバラに落としていってしまうと、これがどこの部位なんですかっていう状態になってくると、
それを見極めるだけですごく時間かかっちゃう。
その手間はやっぱり大変なので、やっぱそこは毛を刈る技術っていうのがすごく大事。
それを理解した上で毛刈りをやってほしいんですね。
これはもう次の人に素材をちゃんと使ってもらうっていうためにも、
毛を刈る人のマナーというか、やらなきゃいけないところだと思うので、
そこをぜひぜひちょっと頑張って身につけていただきたいなと思っております。
どうしても飼育員あるあるなんだけど、羊毛のことをあんまり意識しない方たちはすごく多いです。
どうしても自分は生産する人ではなくて、動物を伝える側の人でみたいな意識がどうしても強いので、
生産するっていうところに対して全く無頓着だったりすると、毛は刈り落とすもの、毛刈りはお客さんに見せるもの、
刈り取った毛はフェルトボール作り体験とかそういったイベントで扱うけど、それ以上のクオリティは別に求めませんっていうね。
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私たちはそこはやらないですっていう線引きをどうしてもしがちです。
別にそれが悪いとは言わないんだけど、非常にもったいないですよっていうところ。
本来伝えたいのは動物のことであれば、羊のことをちゃんと伝えたいのであれば、せめて糸にして、
自分がそれを身につけるぐらいのある程度形は作った方がいいんじゃないのかなと。
それをやった上で喋れること、子どもたちに伝えていきたいことっていうのが出てくるから、
自分の言葉として喋れるっていうのはすごく強いので、
そのためにも一回ちょっと挑戦してみてほしいのかなと思うんですよ。
毛刈りがすごく大事なんだよっていうこととか、その技術っていうのがすごく大変で、
そういったものを実際自分が経験したら子どもたちに伝えれるじゃないですか。
こうやって大変な思いして毛刈りを一頭一頭大事に毛刈りをして、それを次の人に渡してっていうところを喋れるようになるんですよ。
なのでそのためにもぜひ一回ちょっと頑張ってほしいのかなと思います。
その後も結構大事なポイントがあって、スカーディングですね。
スカーディングの話もちょっとしておきたいんですけれど、
このスカーディングって何かっていうと、
刈り取った、要はフリース状でね、全部繋がった状態で、
このスカーディングを結構お手本にしているんですよね。
そういうスカーディングって何かっていうと、
なんていうか、何かっていうと、
このスカーディングって何かっていうと、仮取った、要はフリース状でね、全部繋がった状態で仮取った羊毛をスカーディングテーブルっていうテーブルの上に広げるんですよね。
で、このテーブルに乗せると、どうなるかっていうと、テーブル自体は格子状になってて、その上に羊毛を乗せるんですよね。
で、まず乗せた羊毛を見て、どの部位がどの場所っていうのがまず分かるようになると。
で、だいたい汚れやすい部位とかって決まってたりするんですよね。お尻周りだったりとか。いわゆる裾物って私たちは呼ぶんですけれど、汚れが多い、ゴミが多いっていうところをまず外すんですよね、そのフリースから。
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この外すっていう作業が結構大事で、これをやらないで汚れがついた状態のものをまとめてくるくるっと袋に入れてしまうとどうなるかっていうと、汚れてなかった部分の羊毛にも汚れが映ってしまうんですよね。
袋の中に入れてポイポイって放り込んだりとかすると、そこで袋の中で混ざってゴミが散らばるというかね。
全身汚れた羊毛のフリースになってしまうので、まずそうならないためにも汚れてるところは袋とかそういったものを入れる前に一回全部外しましょうと。
毛についたゴミとか汚れっていうのは毛ごと一緒に外します、取ります。
ゴミ汚れがついていないものだけを袋に入れたりまとめたりして、次の工程にスピナーさんにお渡しするっていうことをしてほしいんですよね。
そうじゃないとゴミとか汚れがついたものをスピナーさんにお渡ししてしまうことになると、それを取らなきゃいけないんですよね。
スピナーさんもみなさんすごく優しい方というか、羊が大好きだからさみんな。
羊がつけたゴミとか、それを見てすごく元気な子なんだなと。
元気いっぱいの小子だから頑張って私が取らないとねっていう感じでみんな優しい気持ちで向き合ってくれるんですけど、
やっぱりとはいえね、それはすごくすごく大変な作業です。
できる限りそれはこちらで落としてあげてほしいです。
これはもう本当本当お願いです。
このゴミ汚れとかは、みなさんいいように解釈します。
外で走り回ってゴミとか汚れとか植物の種とかをつけたりとかして、元気いっぱいに走り回ってたんだなというふうに見えます。
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でもこれって結局どういうことかって言ったらさ、そういった植物の種とかいろんな汚れを
つけてしまうところに私たち飼育員が話してるわけでしょ。
羊が自分から望んでそこに行ってるわけではないんですよ。
そういう場所に飼育員であるあなたが羊を話してるわけで、なので羊がつけた汚れっていうのは全部あなたがつけたものなんですよ。
羊がつけたものっていう解釈は僕はそれはちょっとおかしいと思ってて、羊は選べないからね。
そうなるようにしたのはあなたなんですよ。飼育員なんですよ。
どう考えてもそうなんです。
それをしょうがないよねっていうふうに言ってしまう飼育員を私は良しとは思わない。
それはちょっとおかしいよねって。私のせいじゃありませんっていう言い方は、それは私は認めない。
それをさ、スピナーさんたちも羊がつけたんだからっていうふうに解釈してくれるんだよ。
でもそれは飼育員を甘やかしてるだけで、本当にそう思ってるからさ、皆さん。
羊と向き合ってね。だから別にそれが悪いとは言わないけど、だからもうほんとね、飼育員が気づいてほしい。そこは本当に。
それを次のスピナーさんに押しつけるのは、それはやっちゃダメだと思うので、そこはしっかりとりましょう。
ゴミ汚れっていうのはちゃんと取りましょう。取った状態で渡してあげてほしい。
それだったらスピナーさんすごく喜ぶので、その状態で次に渡すっていうのがすごくすごく大事なことなので、
できたら意識して取り組んでいただけると嬉しいかなと。そこまでするっていうのがすごく大変なことじゃないですか。
それをちゃんとね、知ってほしい。理解してほしいです。
羊を育てればいいんじゃないんだよね。羊毛が取れたらそれをただ狩ればいいっていうわけではなくてさ、
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ちゃんとそういったことを考えて、自分たちが今着ている服っていうのはできてるんだよっていう。
そういった努力の先にあるものなんだよっていうところをやっぱ伝えてほしいし、
それが羊っていう生き物を伝えるってことに、
やっぱりそういったことを考えて、自分たちが今着ている服っていうのはできてるんだよっていう。
毎回別にやるっていうのは大変かもしれないけど、
一回ちょっと挑戦してみてほしいんだよね。
それを身をもって経験するっていうのが大事だと思うんだけど、
やっぱり自分たちが今着ている服っていうのは、
自分たちが今着ている服っていうのが大事だと思うんだけど、
やっぱり自分たちが今着ている服っていうのは、
一回ちょっと挑戦してみてほしいんだよね。
それを身をもって経験するかどうかっていうその違いだけだと思うので、
ちょっと一回やってみてもらえると嬉しいかなとも思ったりしてます。
もしね、この毛刈りとかスカーディングとかさ、
やっぱ自分の独学ではなかなか身につかなかったりするので、
ぜひ呼んでいただければ全然その教えにも行きますし、
代わりにね、私が毛を刈ったりとかスカーディングをしたりとかも
ぜんぜんやりますし、
ぜひね、ちょっと今の現状から一歩二歩
ちょっと踏み込んでね、羊と向き合ってもらえるといいんじゃないのかなと
いうふうに思いますので、
いつでも声かけていただけたらと思っております。
そんな感じかな。
こっから先はどうだろうね。
いろいろとやれることはいろいろとあるんだけど、
何か伝えておいたほうがいいこと。
でも飼育員向けであればこんなところかな。
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さあ、ではお家に着きましたので、
今日はこれで終わりにしたいと思います。
最後まで聞いていただきありがとうございました。
ではでは。
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