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心理師のはるかめです。この放送では、あなたが自分に優しくしていけるように、セルフコンパッションやセルフケア、心理学などについてお伝えしています。
今日はですね、少し詳しくですね、ついつい人が自分を自己批判してしまうその理由を説明していきたいと思います。
そして、それへの対策としてセルフコンパッションが役に立つっていう理由も一緒にお伝えしたいと思います。
こうやってセルフコンパッションを広めようというふうに放送しているんですけれども、いろいろ忙しいですよね、現代人はいろんな役割とか情報とかが怒涛のようにやってくるので、頭が疲れやすい時代ですよね。
なので、現代人はついつい即効果があるもの、例えば栄養ドリンクのような効き目があるものっていうものを望みがちなんですよね。
実際、心理カウンセリングの分野において、根本的な心理課題っていうのをよく考えたりするんですけど、それを解決しようとするよりも表面的な問題、自分自身が不都合だと感じているその部分だけを何とかしてくれたらいいよっていうようなね、まるでコンビニを使うようなイメージのカウンセリングへの要望っていうものが増加傾向にあるみたいなんですね。
自己批判、自分を責めるっていうのも、そういったことの一つだと考えられるんです。
自分を責めても辛いのに、なぜ人は自分を批判してしまうのか。
それは、体に備わっている脅威防御システムっていうものと関係があるんですね。
説明をしますので、言葉は覚えなくて大丈夫ですよ。
簡単に言いますと、自己批判をする、自分を責めるっていうことをすると、体の中でストレスホルモンが生まれるんですね。
コルチゾールとかアドレナリンっていう類のものですね。
そのストレスホルモンがまず発生します。
そして、自分で生み出したそのストレスホルモンに反応して、危険だぞ、何とかしないとっていうふうに反応するんです。
本来は外から来た脅威とかに対してストレスホルモンって出るものですけど、自己批判をしても出るんですね。
だから何かやばいものが来たぞ、何とかしないとっていうふうになって、戦おうとしたりとか、あるいは逃げようとしたり、あるいは固まるっていう選択肢を取ることがあります。
これがストレス反応になるんですけれども、これは野生で生きる古代の人間。
なかなか理屈で分かり合えない人間同士の社会、そういったものにおいてはスピードとか反応っていうのが命を守るのにかなり重要だったので役に立ったんですね。
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ですが、現代人がこれを使い続けていても、古代のような危険っていうのは少なくて、むしろ自分に対するセルフイメージとか人との比較っていうものによって苦しんでいるっていうのがメインになるんじゃないかなと思います。
とはいっても、昔々の脳はね、やはり私たちの中に今もあって、本能的に自己批判をするっていうものを使いがちなんですよね。
ところで、人は他の動物に比べて赤ちゃんの期間がかなり長いっていうのはご存知だと思います。
人はこの期間に保護者とか周りの人たちのケアシステム、愛情を注いでもらうシステムですよね。
それによって、愛情ホルモンであるオキシトシンとか精神安定剤であるエンドルフィンっていうものが発生します。
つまり、人っていう種がこういったホルモンの力をたくさん受ける時期が長いのは、この愛情と安心っていうものが長期間にわたる成長っていう環境への適応とかね、そういったものと切り離せない種だからなんですね。
人に与えて与えられるものがコンパッションであるように、自分で自分に与えるものがセルフコンパッションになります。
このセルフコンパッションはコンパッションと同じ効果をもたらすことができるんですね。
別に他の人の力を借りなくても、自分で自分に優しくしても同じ効果を得られるということなんです。
うつ、不安、ストレス、恥、そういったものを減らしてくれて、幸福感、人生の満足感、楽観的、体の健康、こういったものを増やしてくれます。
セルフコンパッションは、自己批判をしなくても自己批判を超えるメリットを与えてくれます。
なかなか自己批判してまで動かなきゃいけないような緊急事態はそうそうないので、本当は自己批判を使わないでセルフコンパッションでやっていった方が安全ですし、能力も十分に発揮しやすくなるので、かなりおすすめではあります。
今も思い込みで自分を傷つけているという方はたくさんいると思います。
そしてそれは人に連鎖していきます。自分が苦しいんだから他の人も苦しむべきだという思考になりがちなんですね。
そういったものから離れていくためにも、よければセルフコンパッションを試してみていただくといいかなと思います。
疑問とか質問とかセルフコンパッションやり方がわからないようなことがありましたらコメントくださいますとアドバイスもできますので、お気軽にコメントしていただくといいかなと思います。
お待ちしております。
それでは、今日もあなたが自分に優しくありますように。心理師の春亀でした。