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心理師のはるかめです。この放送では、あなたが自分に優しくしていけるように、セルフコンパッションやセルフケア、心理学などについてお伝えしています。
金曜日ということで、週の終わりですね。今日はセルフコンパッションの日になります。今日はセルフコンパッションの基本的な方法の一つである、自分をハグするっていうことについてお話をします。
想像するだけで、抵抗感とか気恥かしさみたいなものを感じるかもしれないですね。
特に片肘張って、一人の力で生きてきたっていう方には、弱い行動のように思えるかもしれません。
ただ、限られた人生の時間、必ずカウントダウンの中で、生きている私たちにとって、そういった気持ちよりも自分の人生を良くする、
自分を有意義に過ごすっていうことの方が大事だと思います。 ちょっと似た話で余談なんですけれども、よく精神疾患の治療でプライドとかイメージが邪魔をしてしまって、
薬を飲むっていうことを拒んだり、必要最低限しか飲まない方っていうのがいらっしゃいます。 結構いるかもしれないですね。
それも一つのあり方ではあるんですけれども、やはり良くなるスピードっていうのは遅いですし、いまいち良い感じがしないまま、時間だけが過ぎていくっていうことがあるんですね。
これは先ほどの話ですと、時間を中途半端な状態で長く費やしているっていうことになります。
それよりも一時的に、グッと良い状態に持っていく、そのためにしっかり薬を飲んで、その間に生活を立て直したり、新しい習慣を身につけてから、
ドクターによって薬を減らしていってもらった方が、結局は限られた人生の時間をより良く使えているってことになるんですね。
幸い、最新の医学に基づいて治療している精神科医であれば、さほど薬は増やさないはずです。
これは多くしすぎることによって、どれが効いているかわからなくなるとか、逆に薬で悪い状態になる、
薬への依存とか薬づけになってしまうっていうことを避けるなど、結構メリットが多いです。
単純に薬が少ないっていうことに安心感とかもありますよね。逆に薬をパッパッパッパッと重ねて多く出してくるっていう、
昔ながらの精神科医の方には要注意です。 ご参考までにどうぞ。
話を戻しまして、そういうわけで一人になれる空間で大丈夫なので、
セルフハグとか自分の体を自分で抱きしめるっていうことをお勧めしたいかなと思います。
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人っていう種族は社会的動物になりますので、他者のぬくもりを感じて、それにメリットを受けて生きていく生き物なんですね。
ハグをされると思いやりホルモン、愛情ホルモンとも呼ばれるオキシトシンが分泌されます。
そうすると不安とか血圧上昇とか、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌っていったものを抑えることができます。
逆に安心感が生まれたり、落ち込んだ気分が軽減されたり、心臓とか血管のストレスを下げてくれる効果もあるんですね。
そしてこれは人にしてもらうのでも、自分でするっていうことでも効果があります。
先ほどもお伝えしたように、自分で自分をハグするっていうことは、バカバカしく気恥ずかしく思えるかもしれないんですけれども、
自分の体の中で起きる反応とは何の関係もないんですね。 自分にとって有益であるならば使うことをお勧めしたいと思います。
体は自分から自分への優しい動きに反応して、癒しの反応を引き起こしてくれるんですよね。
ハグをしたら自分の腕とか顔とか、あるいは胸とかお腹とか腰とかでもいいかもしれないです。
そういったところをさすってみたり、自分の体を揺すってみたり、自分に優しくしているなーって、優しくされているなーって感じる動きをすることが、より効果を高めると思います。
やり終わったら自分にどういう反応が起きているか、体の状態を観察してみてください。
そうすることで実感が得られて、脳がこれはいいなっていうふうに学習することができます。
これもね、だんだんと上達していくはずです。 酷い気分の時、苦しい時、悲しい時、そういったネガティブな時にやってみることをお勧めします。
セルフコンパッションは状況を良くするっていうことよりも、辛いからやるっていうことの方が大事です。
どういうことかと言いますと、他の人に優しくするイメージで言いますと、その人に改善策を考えてあげたり、気分をポジティブにしてあげるっていうのではなくて、
その一歩手前、優しさを注いであげたり、話を聞いてあげたり、ただただ一緒にいてあげたり、抱きしめてあげたり、そういうステージの話だと思ってください。
それでは今日もあなたが自分に優しくありますように、心理師のはるかめでした。