縁路はるばるとは
このボッドキャストは、ギークな二人が興味がある技術や熱中していることについて語り合う番組です。
オクです。
Zoeです。
はい。今回は、縁路はるばるって映画を見てきたので、ちょっとこちらの映画の話をしていきたいなと思います。
はい。
こちらの映画ですね、香港映画ですけど、
映画祭企画という形で上映されていました。新世代香港映画特集っていうものなんですけども、
民主化運動に対する中国政府の対応に将来が不安視される中で、時代を別の角度から映した映画っていうのが最近香港映画に増えているそうで、
そんな中の香港映画ベスト10にランクインした、その中から2作品上映するという企画でした。
はい。
国内だといくつかの劇場が協力しているようなものになっているみたいです。
はい。ちょっとリンクを貼っておきたいなと思います。
はい。
こちらの映画ですね、現在の香港が会話見えるみたいな書き込みを多分私がTwitterで見かけて、興味が湧いたんで見てきましたという感じですね。
うん。
元々ウォッチしてたみたいな感じではないです。
内容なんですけど、この「縁のハルバル」っていう映画が、香港舞台にIT企業に勤める青年がタイプの違う魅力的な女性5人を知り合うんですが、
なぜか5人とも香港の中でも比較的田舎が同田舎みたいなところに暮らしていて、それ故に香港中をさまようというラブコメディっていう映画になっています。
うん。
最初、民主化運動に対する中国政府のオーナーって話をしたんですけど、作中で表に出して体制を批判するみたいなことはないんですけど、
例えば女性との会話の中で、香港で常識として30歳前で結婚するのが常識とされてるんだけど、正直それよりももっと自由に生きたいっていうような主張をする女性だったりとか、
はい。
自宅バブルあって、それに対するフラストレーションを抱えている女性だったり、
はい。
東米の移民をする気があるか、みたいな会話っていうのが普通に出てくるというものになってます。
はいはい。なるほど。
一番こう咲いたるものっていうのは、主人公が暮らすマンションの話なんですけど、主人公の母親っていうのは既に亡くなってるんですけど、
その母親が生きてたときに、家族たぶん一緒に住んでたんでしょうね。住んでたマンションを父親が処分しようとしている、売却しようとしてるんですけど、
それをしてほしくなくて、父親に相場より高い家賃を払って住んでるっていう話があるんですね。
うん。
父親がじゃあどんな人なのかっていうところだと、中国の大陸側に住んでいる、今はだから香港には住んでない人だってことになってて、現地には別に奥さんがいるみたいな話になっているんですね。
その中で特に姿も出てこないというものになってて、ある意味では、主人公の現在一緒に住んでいない高い家賃で家を貸している父親みたいな概念的な存在になっているんですけど、
このシーンで香港が大陸側との関係っていうのは決して良くなくて、むしろ損してるみたいな比喩みたいなものを、私は意図的なものとして感じてしまって見ていて、
正直ラブコメの映画としては正直そんなバックボーン自体って別に話すことはないと思ってるんですけど、それをあえて入れてるような感じっていうのをするんですよね。
社会的なバックボーン
こういうバックボーンみたいなものをもし日本の映画で見れるんだとしたら、じゃあどんな映画になるのかなってことをちょっと思ったんですけど、何か犯罪があって、犯人の背景としてその人生を深掘りするような映画になんかなってるんじゃないかなと気がするんですよね。
それはその事件を担当した刑事が、調べていくうちにその犯人の人生が、みたいな映画になっちゃうんじゃないかなって気がします。
今まで見た映画の中だと、吉田秀一原作「怒り」とかは、実際犯人の人生、直接ではなかったんですけど、犯人なのかという疑いを持つ中でそれぞれの人生にフォーカスしていく映画になって実際いたので、そういう意味ではだいぶやっぱり経路が違うものになるのかなって気がしますね。
こういった混ぜ方をするラブコメに、こういった個人の人生の背景みたいなものを入れてくるのって、もしかしたら文化的な背景みたいなものもあるんだと思うんですけど、それだけ、そういうもうちょっと自由に暮らしたりとか、住宅バブルのフラストレーションだったり、移民の話だったりっていうのが、
それだけ生活に根差した話題になっているのかなって感じを覚えるんですよね。そういったものをニュースだけじゃ感じられない。何ていうか、死位の人たちって言うんですかね。そういった人たちの感覚っていうのを垣間見られる映画だったかなって感じですかね。
- なるほど。そうですね。なんかその、30歳手前で結婚してるのが常識みたいなところは、結構日本でもあって、日本は通り過ぎた。それに関しては日本はもう通り過ぎちゃって、結婚する方が珍しいみたいな状況にもうなりつつあるのかなという気もするんですけど。
- そうですね。
でもその住宅バブルっていうのは、確かに中国が住宅バブルでみたいな話とかは、もちろん最近はそのバブルが弾けてみたいなところまで進んじゃってますけど、あとはその移民。移民の話は結構日本だともうほとんどあんまりなくて。
- そうですね。
たまになんか意識高いキーが言ってるなぁみたいな。正直ちょっと、まゆつばみたいな感じで受け取るのが日本的だと思うんですけど、海外というか香港っていう土地柄で考えると、実質的な選択肢の一つとして入ってくるみたいなところが、ちょっと面白いかなとは思いますね。
- そうですね。
普段の会話で移民したいですかって言わないですもんね。
- そうですね。
普段の会話で出てくるものではないですよね。それかもしくは、あの人が移民したんだよみたいな、こういう日常会話に、ちょっと特別な日常会話の中でも入ってくることはないですもんね。
- 多分これ、翻訳の問題とか字幕の問題もあるのかもしれないんですけど、多分我々が海外に暮らすとかってことを考えるときって、無印じゃなくて移住って言いません?
生活に根差した話題
- あーそうですね。
- だからそのあたりで、こう一段階やっぱり覚悟が違うんじゃないかなって気はするんですよね。
- 行って帰ってこないぞっていう意思感を感じるというか、ちょっとそのぐらい重大な事項だよっていうことを感じるっていう気がしますね。
- 自分は今の話を聞いたときに、日本人ってあんまり民族的な団結みたいなのをしないのかなというような、そういう繋がりが実は薄いのかなっていうようなひらめきがありましたね。
- 確かに移民って、例えばアメリカに移民したときに、アメリカに住んだとしても自分たちの習慣を守るみたいなイメージがあるんですけど、日本人がアメリカに行ったらアメリカナイズされるイメージしかないんですよね。
- あーそうですね。めちゃくちゃ現地に染まってるイメージしかないですね。
- そういう意味で移民と移住って結構メンタル的に全然違うもんじゃないかなっていうようなことを感じました。
- それに移民って言われると、ある程度同じようなバックボーンを持って移民してる人たちのコミュニティで、ある程度地域的に集まってるバッチャ合体みたいなイメージがあるので、そういったとこあるんでしょうね。
- なんか日本人でアメリカに住んでますよみたいな人っていうのを、私も多分ツイッターのフォローに数人いるような気がするんですけど、現地の日本人と何々したみたいなことはやっぱりほとんど出てこないような気がしていて、
- どっちかっていうと、昔ら宣伝目的もあるのかもしれないですけど、現地の生活に対してレポートする感じ。で、日本人コミュニティでどうこうみたいな話題ってやっぱり出てこないかなっていう気がしますね。
- そういう意味だと、日本から飛び出していく人って、あんまりそういう民族として集まるみたいなタイプの人じゃないのかもしれないですけどね。
- そうですね。多分日本で団結感を持って、民をちゃんとしたのって、南米とかに開拓をしに行くときに行った人たちとか、ああいったレベルなんじゃないですかね。
- あともっと近いところで言うと、明治期の北海道開拓民とかは、その感じだったかもしれないですけど、行った後にいつでも帰ってこれる準備があるのかみたいなところの違いをちょっと感じますね。
- そういう意味だと、世界中開拓する余地っていうのはもうない現状であれば、日本人が日本の民族として団結する場所って日本でしかないみたいな。日本にしかそういう場所はないみたいな状況なんですかね。完全な想像ですけど。
- そういう意味で海外に日本人が行ったときに、現地コミュニティに馴染んで行ってる人たちの方が多いと思ってて、そういう意味で言うと、ちゃんと仲良くできれば深くなっていく余地って結構あるんじゃないですかね。
- ここでまたあえて中国の話をすると、中国、今アフリカだったりすると結局チャイナタウン的なものができて、そういったコミュニティっていうのを街単位で形成していくので、そういう意味で言うとやっぱり日本から日本人が行くときと、中国が国策的に行ってるところと一般的に移民するっていうところのニュアンスってやっぱり全く一緒ではないなっていう感じですね。
- そうですね。現代だとそうかもしれないですね。
- 今回は香港映画、「円露晴れ晴る」の話をしてきました。たまには邦画とはアメリカ中心の洋画から外れたところの作品を見ると新しい発見があるかなと思います。