2022-06-18 40:21

86. SF短編『宇宙人』【ゲスト:佐々木亮さん】

第86回は『佐々木亮の宇宙ばなし』の亮さんをお迎えし、1978年に発表されたSF短編『宇宙人』の話をしています。

人類が地球を離れ、地球外生命体とのコンタクトに情熱を注ぐ理由とは?そこには地球人が辿った科学の発展の歴史が関わっていました。


【亮さんの番組はこちら】 佐々木亮の宇宙ばなし

(Spotify) https://spoti.fi/3mtCJXW

【今回登場した作品】 宇宙人/インターステラー


☆番組では皆様からの感想をお待ちしています

同じ藤子・F・不二雄先生のファンの方々、より詳しい方々など一緒に番組を盛り上げて下さる皆様からの補足情報、ご指摘、アドバイスも有難く頂戴します!

こんなテーマで話してほしい!等のテーマリクエストも頂ければ、とても嬉しいです

【メールフォーム】https://forms.gle/Z85LeZT5ejUz5hDY9

【Gmail】fushigi7110@gmail.com

【Twitter】https://twitter.com/fushigi7110 ハッシュタグ#ふしぎナ

使用楽曲:MusMus(https://musmus.main.jp)/ OtoLogic(https://otologic.jp)

00:05
すこしふしぎナイト。この番組では、藤子F不二雄先生の、すこし不思議な物語について、楽しくおしゃべりします。
はい、みなさんこんばんは。ゆうすけです。 さっぱです。よろしくお願いいたします。
お願いします。 今回ですけども、前回に引き続き、ゲストに佐々木亮さんに来ていただいております。
さっそく、入ってきていただきましょう。 お願いします。
はい、よろしくお願いします。佐々木亮の宇宙話というポッドキャストチャンネルをやっております。
亮です。よろしくお願いします。
はい、お願いいたします。 お願いします。
前回のエピソードではね、本当にフリーな感じで、亮さんのお話聞いたりとか、
幼少時とか、学年上がっていって進路を決めるときなんかに、漫画とか映画とかね、影響されたりしたなみたいな話をしてました。
よかったらね、1本目も聞いてください。 お願いします。
というわけで、2本目なんですけども、いつも僕がやってるような感じでですね、
藤子作品の中から、今回は宇宙話の亮さんに来ていただいているということで、宇宙に関するお話を紹介させていただこうと思います。
楽しみにしておりました。 これを聞きに来たと言っても過言ではないので。
1人聞いてる人が増えると思うと若干緊張するんですけど、いつものように。
いやもう、私は今日はちょっとね、いつもよりも静かにやっていこうという。
そうなんですか。 どんどん来てください、おばさんも。
やっぱりちょっと、亮さんの意見がいっぱい聞きたいと思うんで。せっかくね、ゲストに来ていただいてるんですから。
いや、いつもの雰囲気に僕がちょっと乗っていくぐらいで行きましょう。
はい、わかりました。そうしましたら早速入らせていただきます。
今回のお話なんですけども、シリーズものではなく、時々少し不思議な人とかでも紹介してます短編ものですね。
1話で完結するお話。タイトル、もしかしたら方々で簡単に話題にあげることがあるので、聞いたことあるかもわかりませんが、
1978年、まあ、ずいぶん前ですね。
1978年に漫画少年という雑誌に掲載されました、宇宙人というタイトルの漫画になっております。
へー、僕たぶん初めて聞きましたね。
まず一番初めのシーンなんですけども、2人の男の子と女の子が丘の上に立ってるところから始まるんですよ。
で、この2人何をしてるかっていうと、ずーっと空を眺めてるんですね。
03:03
こんなことで本当にUFOが来るの?って聞いてくるわけです、女の子のほうが。
で、「だめだよ、ちょっとでも疑ったら来てもらえなくなっちゃうんだから。」っていうことで男の子は言うわけです。
彼の名前は福島くんっていうふうに言って、言ったらそのUFOを呼ぶためにずっとこの空に向かってねんじいてるわけですね。
女の子のほうはどっちかっていうと付き合わされてるというか、なんかちょっとほほえましい、この段階でほほえましいんですけども。
で、「ああ、今日も来なかったね。」と。
でも途中でちょっとこうむすっとして、もう帰ろうとするわけですよ、福島くんは。
で、「どうしたの?福島くん怒っちゃったの?ごめん。」って言って、ふざけてごめんねみたいなこと言ったら、「いや、そうじゃなくて、やっぱりこういうやり方ってよくないと思うんだ。」みたいなことを言い始めるわけですよ。
ん?うん、はい。
何を言い出すかというとね、いくら会ってみたいからって、何万光年もの彼方の先から呼びつけるなんて失礼だよっていうふうに言うわけですね。
なるほど。
で、その時に彼は言うわけです。
僕は宇宙パイロットになって、こっちから会いに行くっていうことを宣言するんですね。
うん。
僕は宇宙パイロットになって、太陽系を飛び出して、こっちからいつか会いに行ってみせるっていうふうなことを宣言するわけですけども、女の子に言われちゃうんですよね。
そんなの無理に決まってるわよと。
ついこの間、人類が月に行ったばっかりじゃないのと。
まあ、そんな話をされるわけですよ。
で、シーンが飛びまして、ある青年が目を覚ますわけですね。
さっきまで見てたこの丘の上のシーンっていうのは、彼の回想シーンだったことがわかります。
ほう。
で、彼が目を覚ました場所っていうのは、宇宙亭の中。
あら。
目を覚まして、もう一人の乗組員に茶化されるわけですね。
また奥さんの夢見てたのかって。
あ、結婚されてるんですね、その子と。
さっき一緒にいた女の子っていうのが、このセリフから奥さんになったっていうことがわかりますね。
素敵。
で、もう顔を真っ赤にしながら、うるさいとか言いながら、ぼかすか殴ったりとかして漫画っぽくね。
で、その宇宙亭の中には3人の乗組員がいるんですよ。
主人公の福島君と、もう一人の茶化してきた同僚と、
あとはもうリーダーにあたる、ちょっとおじさんというか。
はい。
亭長って呼んであったかな?宇宙亭の亭に、長で亭長って呼ばれてる人なんですけどもね。
うん。
で、宇宙船の中で目を覚ましたということなので、宇宙を飛んでるっていうことになるんですけども、ワープ中なんですね、宇宙空間を。
ワープができるようになってるわけですね。
これもよくSFとかで見ますね。
確かに。
距離と、距離をなんていうの、すっ飛ばす技術というか。
06:02
うんうんうん。
なんかワープを抜けたらね、目の前に目的地みたいなのよく見るんですけども、これをやってるわけです。
ありますね。
うん。
で、ここで亭長のセリフとして語られます。
出発して1年と15日、ついに目的の星に我々は到着するってね。
彼らはどうやら宇宙の中で生命を探してるようなんですよ。
おー。
目的の星っていうことで決まった、今回着陸するところなんですけども、いろいろとね、宇宙には山ほど生命の可能性が残されてる星っていうのはあるらしいと。
うーん。
ただ、やっぱある程度の、なんていうんだろう、成果を持って帰らないといけないっていうことで、いろいろと条件を絞って、で、今回の星が目的地に決まったらしいんですね。
はい。
例えば、空気中、大気の成分とかね、酸素が20%で、窒素が80%で、その星系、太陽系の中の、地球でいう太陽にあたる星と、この星との距離がだいたい地球と同じぐらいに離れてるとかね、いろんな条件を整えて、よしここにしようっていうことで目的地を決めたらしいんですね。
うーん。
窒素があって、その中にメタンが含まれてるっていうことは、何らかの生命活動がある証拠だみたいな、そういうふうな外側から、このデータを表して、ここにはきっと我々の望んでる生命体がいるに違いないっていうことを割り出して、ここに向かってきたっていうことが語られるわけですね。
闇雲に探してもやっぱりほら、片道切符というか、帰れない可能性だってあるわけだから。
そこ、ちょっとリアルですね。
うーん。
ね、リアルですよね。なんか星の外の生命体に会いに行くっていう話って、結構そこら辺のリアルさがあるんやなっていうのが、僕のここの時点での感想なわけですね。
うん、はい。
で、ここから、接触するための作戦が語られるわけですよ。
ちょっとワクワクしますね。
第一段階としては、まず調査をします。
はい。
星には着陸せずに、外側の螺旋軌道から周回しながらこの視察を行いますと。
はい。
ね、外側から写真を撮って。これが第一段階、調査。
うんうん。
次に第二段階は接触ですね。
まずこちらの姿をはっきり見せて、相手がどんな反応を示すかっていうのを観察すると。
で、第三段階が交流になるか、応戦になるか、それとも闘争になるか。
この3つのうちどれになるかは、相手がどのように出てきたかで変わると。
ほう。
うーん。
まあ、そうですよね。選択肢に戦いは残りますよね。
そうそうそうそう。
09:01
向こうがね、敵を表してきたら、交流じゃなくてね、応戦っていう形になるかもしれないし。
うんうんうんうん。
向こうのレベルがやっぱりわからないっていう状態でね。
なんかすごくこの辺とかも、わりとリアルなこの作戦として描かれてるところがワクワクポイントですね。
確かに確かに。
で、この話なんですけども、さっき回想シーンが入ったような感じで、時々その主人公の過去に起こったことが差し込まれるんですね。
はい。
うーん。
次のシーンとしては、主人公福島くんが宇宙の勉強をしたいっていう話を両親に打ち分けたら、断られてしまったっていう場面が出てくるわけです。
なるほど。
いや、そんな途方もないこと、叶うわけないし、現実的じゃないし、親としては反対みたいなこと言われちゃうわけです、この人は。
うーん。
まあね、結果としてね、宇宙に飛び立ってる姿が描かれるので、くぐり抜けたっていうのはわかるんですけども、やっぱり過去にこんなことあったなっていう、まあそういうシーンですよ。
うんうんうんうん。
ありますよね、きっとどこも。
ね。
で、彼はここで反論するわけですね。
いやいや、お父さんは人間の科学の進歩の加速度をわかってないよと。
神話とか民間伝承とかそんなレベルのことまで遡れば、人間がこの地面を離れて自由に空を舞いたいっていうような話っていうのは、昔から出てくると。
うんうん。
いろんなね、この翼を生やして空に飛び立つ人の伝説とかもあるじゃないですか。
洋の東西を問わずに。
そうですね。
これはもう原始的な欲求としてあるもんなんだよっていう話から始め、ただそんな欲求を持ちつつも、人間の歴史が始まってから5000年間、人間は空を飛び立つことをしなかったと。
うんうんうん。
あの初めてのほら、有人飛行とかの記録ってあるじゃないですか。
はい。
飛行機を作る一発目みたいな。
はいはいはい。
そんな話をして、初めはたった12秒で飛行した距離とかも37メートルだったらしいんですね。
うーん。
ここまで立つのに5000年かかったと。
うんうん。
しかし、そっから58年後に誰が人類が宇宙に行くなんてことを想像しただろうと。
うーん。
で、ちょっと宇宙の歴史については僕不勉強なんで、ここから先がフィクションなのか事実なんかちょっとわかんないんですけども。
人類が宇宙に行って、月に降り立ってから、さらに16年後に別の惑星に到達できたと。
おー。
そういうふうな、人類の進歩の歴史っていうのは、一次関数のグラフみたいに直線なんじゃなくて、ゆっくり始まってぐっと上がったみたいなね。
この加速度っていうのはどんどんどんどん増してるんだっていうことを、これを根拠に、両親に言ったら進学の許可を得るための演説をするんですね、彼は。
12:01
うーん。
こういう過去があって、今彼は実際に宇宙パイロットになって、この船に乗ってるっていうふうな、そういう説明になるシーンですね。
なるほど。
なかなかリアル調の話が続きます、このお話。
確かに。
当直を繰り返しながら、ずーっと調査をさっきのね、3段階の調査に沿って進めていくわけですけども、来る日も来る日も見るものは大きく広がった森林なんですよね。
なかなかその生物にコンタクトできないという、ここまでやってきたのにというね。
でも、めちゃめちゃ生命いそうな惑星ではあるわけですね。
そうそうそう。なんかね、ちょっとここまで来たらもう一息みたいなところの、そのもう一息がなかなか得られない。こんな状況が続くわけですね。
うんうんうん。
主人公の頭の中によぎるわけですよ。
あー、これでもし、何の収穫も得られなかったらっていうふうにね。
だってここまでね、やっぱりたどり着くのに、この回想シーンを挟むのにやっぱりすごく苦労してきたというか、ね。
うーん。
っていうのがわかるけど、この時点でも何かに接触できるっていう確証は得れてないわけですね。
そうですね。
だからもう、あー、もしこれで何もなかったらっていう焦りはあるんやけども、
こう、根拠のない焦りと根拠のない自信で、いやいやきっといけるはずってそこがせめぎ合いながら、どうにか調査を続けていく様子が描かれるんですね。
うーん。
実際に自分がその立場におったら、それは焦りますよね。
いけると思ってきたのに。
そうですね。
いや、ほんとそうですよね。
で、諦めかけたその時、かすかに光のようなものを見るんです、主人公は。
はい。
あ、あんなところに光があって、他の乗組みを呼びつけて、もう一回リプレイ映像を見ましょうとか言いながら、また確認するわけですよ。
うんうん。
赤く光ってるのが見えたから、火か何かだと思うみたいなことを言うんですけど、
いくらそのリプレイ映像を見ても、たどり着けなかったんです、結局は。
うーん、見つけらんないと。
実際にそれが見えたのか、主人公の中でのなんていうかその願望というか、で、錯覚を見てしまったのかっていうのはちょっとこの時点ではわかりません。
うん。
はいはいはいはい。
ただ、まあ、こういう証言ってすごく貴重なので、じゃあわかったと、あの提調リーダーの方が、じゃあ明日からじゃあ実地調査に移ろうということで、その証言を手がかりに次のステップに進むことになったわけですね。
うーん。
一歩一歩着実に進んでいくわけです。
はい。
この漫画では夜が入るたびに、まあ夢を見てるんやと思うんですけど、また回想シーンに入るわけですけども、
次のシーンは、このリーダーである提調ですね、彼が、あの、なんていうやろ、えーっと、宇宙開発の予算を取るために、こう委員会に、なんていうの、直談判をするみたいなそんなシーンなんですね。
15:06
うーん。
うまくいきましたかって、この主人公がこう聞いて、もうこんなあの莫大な予算を食いつぶすようなプロジェクト、そう簡単に通るわけないだろうみたいなこと言われたとかね。
うーん。
まあそんなことにお金を使うぐらいなら、核ミサイルの一発でも作ったほうがマシやって言われたとかね。
ね。
時代ですね。
時代ですよね。
じゃあ、そっか、ダメだったんですねって言ったけども、いや、私がこの話は何としてでも通さないといけないっていう決意の下を通してやったよっていうことで、
彼が頑張ってくれたおかげで、このプロジェクトは通った、こういうシーンが出てくるわけですよ。
ちょっとずつ調査に手応えを感じながら、これまでの歩みを思い起こしてるみたいな、そんなイメージかなっていうふうに思うんですけど。
うーん。
なので、まあ本編シーンでは少しずつ、少しずつその調査が進んでいって、わずかながらでもこの手がかりを得ていくっていうのが描かれながら、
夢の中ではこれまでの歩みを主人公が思い出してるみたいな、まあそんな構成だというふうに思ってください。
うん。はい。
はい、で翌朝です。ついに実施調査ということで、降り立ちます、地表に。
はい、とうとう。
まあまあ未知の惑星なのでちゃんとね、宇宙服というか着て、空を飛びながらあまり離れすぎないようにっていうことで、
あと定時連絡も欠かすなっていうことを言いながらね、この惑星の様相を探っていくわけですよ。
うーん。
で、まあ川も流れてれば、まあ森もあると。
うーん。
で、動物のようなものもいるわけです、ちゃんと。
うーん。
だからきっと、きっとね、文明がここにあるはずっていうことで、調査続けていくわけですけども、やっぱりこっちもね、
その1日2日では、あの思ったような成果は得られなくて。
うーん。
まあ毎夜毎夜戻っては、今日も何もなかったと。
で夜中は、その写真をね、ずっとこう見ながら何か手がかりがないかっていうことで、一縷の望みにね、すごいすがるわけですね。
うんうん。
ようやくここまでやってきたんだからっていうことで。
で、ついにこの惑星に滞在できる期日の最後の日を迎えてしまうわけですよ。
うーん。
仕方ないと、もう何も得られなかったけど、帰るしかないなっていうことをするときに、最後に最後の日にですね、主人公がようやくね、
あ、これはっていうことで、あるものを見つけるわけですね。
はい。
木の棒の先に尖らせた石を弱い付けたようなもの、それが落ちてるのを見かけるわけですよ。
うーん。
これを急いでこの報告してね、最後の日だからっていうことで。
18:00
見てくださいと。
ようやく痕跡を見つけましたと。
で、これはどう見てもこの魔性石器、あの木を削り出して、なんていうんだろう、石やりですよね、簡単に言うと。
うーん。
これはどう見ても魔性石器ですと。
石器文化を持つ人類がこの近辺にいることの証拠ですっていうことで、もう欲しくて欲しくて仕方なかった。
何日も何週間もかけて何も得られなかった、ようやく見つけたこの結果っていうのをこう機器として報告するわけですよ。
うーん。
で、これでついに調査が始められるっていうことで、プランを変えましょうっていうことを言うんですけど、
この邸長、リーダーのほうは、その魔性石器の付いた槍を放り投げて、変えるぞっていうことで、調査を進めないことを決めます。
あら。
うーん。
どうしてですかっていうことで、食い下がるわけですね、主人公も。
うーん。
今まで費やしてきた人生、ようやく掴んだ手がかりっていうことで、自分はいけると思ったけども、それは軽々と放り投げられてしまったわけですから。
主人公に対して、このリーダーは説明するわけです。
このプロジェクトの目的は、我々よりも優れた文明に出会うことだろうって。
うーん。
で、さらにそれだけが、我々人類を滅亡から救うただ一つの方法なんだっていうふうに言われるわけです。
うーん。
うん。
どういうことなのか説明してくださいっていうことで、さらに説明を求めるんですね、主人公は。
うーん。
一体どういうことなんですかって、核戦争のことですかと。それとも地球の資源が枯渇する問題ですかと。
そういう問題なら、地球にいるね、我々だって危機感を持ってるし、きっと力を合わせて乗り越えていけるはずですっていうふうに言うんですけども、いやそうではないっていうふうに言うわけですね。
うーん。
えっと、彼は窓際に立ちます、宇宙船の。
はい。
仮に人類の歴史、誕生してからを200万年というふうに数えましょう。
目の前に森の中に大きな木が一本立ってるわけですよ。
あの木からちょうどこの宇宙船までが200メートルちょうどあると。
うん。
大体これぐらいの距離だと。
人類の歴史上、火を使い始めたのが80万年前。
つまり今80メートル。
うん。
大体森の入り口までの距離になる。
そっからずっとずっと石器時代が続いて、同期、同期ですね。
石器から同期に変わった時期っていうのが、大体5000年前だっていうふうに言うわけですね。
はい。
つまりそれが、今の距離で言うと50センチにあたると。
うん。
もう目の前まで来てるよねと。
21:00
うんうんうん。
最初のエネルギー革命っていうのは、230年前に起こった蒸気機関であると。
うんうんうん。
今のスケールに直すと、2.3センチ。
ちょうど私が今持ってるこの本の厚みと一緒だっていうふうに言うわけです。
はい。
うん。
そっから様々なことが起こったと。
戦争があり、科学の文明が発達し、宇宙に行けるようになり、
そういった出来事は、私がこの手に持った本の最後の章、このスペースに集約されてる。
どういうことかわかるかって最後に聞かれるわけですね。
うん。
あの、この説明ね、初めに主人公が両親に語ったところあったじゃないですか。
はい。
科学の加速度っていうのはどんどんどんどん上がっていってると横ばいじゃなくて。
うんうんうん。
今の話を同じようにグラフに表すならば、
発展の速度とは言って、グラフで言うとほとんど90度に近いくらい上にビューンと伸びてるわけですよ。
はい。
横幅はどんどん狭くなって、縦幅はどんどん増していって、
こうなると、このまま文明の発達が進めば、人類は滅ぶしかないというふうに計算したわけですね、このリーダーは。
うーん。
うーん。
なので、我々にできることっていうのは、我々を超える文明に出会い、彼らに教えを乞うこと。
ああ。
それでしか、この先の発展っていうのは見込めないっていうふうに、人類の未来を憂いて、このプロジェクトが始まったっていうふうに説明するわけです。
はいはいはい。
何が何でも、このプロジェクトを通したっていうのは、そういった思いがあったわけですね、彼には。
はいはいはいはい。
うん。
すべての説明を聞き終わった後の、主人公の反応っていうのは描かれてないんですよ。
ただただ、あと3時間で出るぞっていうセリフが、もう残されてるだけで。
うーん。
まあ、描かれてない分、きっと心に響くものがあったんだと思います、彼にはね。
うんうんうん。
もう、さんざんばらね、この今までの歩みとかを思い出しながら、物思いにふけて、ようやく希望をつかんだ彼の心境っていうのはもう、きっともうね、崩れてしまったんだろうなっていうところがあるんですけども。
うーん。
この作品、最後に印象的なシーンがありまして、あと3時間で出るぞって言われた後に、1人、宇宙船を彼は出ていくんですね。
はい。
大きな声で叫ぶわけです。
この星のみなさん、僕らよりも遥かに若い文化を持つ宇宙人のみなさん、って大きな声で叫ぶわけですね。
誰が聞いてるともわからないし、声が届いてるとして理解できるかっていうことはわからないんですけど。
うんうんうん。
で、この後、ちょっとまあ、息承知したような感じで口調はもの静かになって、こういうふうに言うわけです。
聞いてほしい。僕らの文明は行き詰まりに来ている。
どう何を間違えたのか、僕らにはさっぱりわからないんだ。
24:03
だが、あなた方には再びこの間違いを犯さないでほしいんです。
っていうふうに、まあつぼやくわけですね。
うん。
彼の目にはもう涙が浮かんでると、宇宙の弟たちっていうふうにつぶやいて、
で、まあ迎えに来たもう一人の乗組員に連れられて、宇宙船に戻っていって、宇宙船は飛び立っていく。
こういうお話ですね。
なるほど。
で、最後に、えっとね、セリフがないんですけどもね。
うん。
いわゆる何やろう、これから文明を築こうとしている原始人みたいな人たちがね、
こう彼らを見たっぽいんですよね、森のこの木と木の間から。
うんうんうん。
こう何やろう、お、お、お、みたいなこの言葉にならないような言葉をしゃべりながら、
自分の暮らしてた洞窟の方に入っていって、
主人公たちの姿を壁にこう掘ってるシーンが最後出てきて、
うん。
で、隅っこにね、南アメリカエルサルバドルの宇宙人の恋人と呼ばれる壁画があるらしいんですけども。
うん。
うーん。
それの説明があって終わるっていうのがこのお話なんです。
ほー。
なんか最後のシーンね、中米のエルサルバドル、精霊の洞窟っていうところに、
こういう言ったら宇宙人が描いたんじゃないかって言われる壁画があるらしいんですよね。
うんうんうん。
で、これがこのお話ですよっていうふうな終わり方をしてるので、
どうやら彼らが行き着いて探査してたのは、
すごいSF感急に強まるけども、
まあ過去の地球だったんじゃないかみたいな終わり方がされてるっていう。
ああ、そういう回収のされ方なんですね。
ふふふ。
この辺りはすごくね、藤子作品っぽいんですけどね。
うーん。
まあ初めの方にほら、地球になるべく条件の近いところを選出したっていうのがあったじゃないですか。
ありましたね。
まあきっと、ここら辺は描かれてないので、ちゃんと説明をされてないんですけども、
ワープ工法を駆使して、たぶん空間を飛び越えてるうちに、
時空も一緒に飛び越えて、過去の地球にやってきちゃったんだろうなっていうふうなのが、
あとから読み終わるとわかるっていう話なんですけども。
ああ、そういうこと。
まあこういう話なんですよ、宇宙人というお話なんですが。
うんうんうん。
なんか、言い終わってから緊張するな、どうですかね、佐々木さんこのお話。
えー、でもなんか、どっちかっていうと人間の、こうなんて言うんでしょう、
中身みたいなのすごい注目されてるんだなっていうのは、すごい聞いてて思いましたけど、
あとは、前回のエピソードでも話したみたいに、
実はちょっとリアルな部分も入ってそうだなっていうのが、僕の感想ですね。
ああ、リアルな部分。
いや、なんかそれこそ、月行った後10何年後に他の惑星にとかっていうのは、
27:06
まあまだ全然、月にも再び行けてないっていうような状況なんで、今でも。
だからあれですけど、地球に似た星を探す条件をいろいろ考えるみたいなところは、
多分まさに今、ちょうど今の時点がものすごい一番ホットな天文の研究の分野だったりするんで、
まあそういう条件の絞り方ってできるよなーっていうのは、逆に意外とリアルなのかなってちょっと思いましたね。
はいはいはいはい。
これ時期が時期なんで、結構やっぱり宇宙を物体にした作品って多い中出てきた短編作品かなっていう感じはするんですよね。
短編にしたら、でも濃密な内容ですよね。
うーん、ほんとに思いますね。
で、なんていうんでしょう、リアルというか人間の文明がどうとかそういうところが結構フォーカスされてて、
舞台は宇宙なんだけど、やっぱり人間を描いてる作品だなっていうふうにすごく思いましたね。
いや、思いました。そう思いましたね。
いや、なんか最初、いや、宇宙人と交信するみたいなそういう話だったから、
なんかすごい、なんか思ったよりもなんかSFチックな話をガンガンされるんかなって思ってたんで、
もともとあ、なんかそういう感じかと思って、めっちゃなんかあり…わかんないですけど、
まあ今私が生きてる間にはないかもしれないですけど、この先そういうこともあるんかなって、
なんか全然思ってしまうような感じだったんで。
宇宙人っているんですかね。
ねえ。
まあ、いてほしいですけどね。
これだから、言ったら最後のシーンに宇宙人のみなさんって言って、この星の、言ったらね、文明を持ってるかもしれない人たちに語りかけてたんですけど、主人公は。
オチで言うと、原住民からね、主人公たちが宇宙人に見えてたっていう、まあそういう話ですよね。
うーん。
なんか、じゃあね、この彼らが望みを託してた他の生命体って、他のところにちゃんといてくれるんかなっていう、ちょっと後味が良いような悪いような。
一つのね、可能性がこれは地球でしたって言われてたってわけやから。
そうですね。なんかそういう、なんか、宇宙人いるかいないかというか、なんか、よく言い回しとしては宇宙人って言われ方より、地球外生命体みたいな言い方をされるときの方が、まあなんとなく多いのかなって思うんですよ、最近は特に。
うーん。
で、なったときに、なんかこう、確か宇宙の研究のなんかどっかの偉い人が言ってた話をちょっと引用するんですけど、地球外生命体とか、そういう、まあ生命が地球以外にいるかどうかっていうこと自体が、なんか今の私たちのこの人類にとってめっちゃ大事なんじゃないかなって思うみたいな話があって。
30:17
で、これ、これどういうことかっていうと、宇宙っていうこの138億年とかっていう、まあ膨大な広さを持ってるわけなんですよ、全体が。それを、なんか一つの環境って捉えたときに、もしその膨大な空間の中に地球にしか生命体がいないっていうパターンになったときって、地球がおかしいわけじゃないですか。
あー、なるほど。
地球でだけ突然変異みたいな特別おかしなことが起きてて、宇宙っていう一つの環境の中で、こう、生命っていうのは基本的には全く適していないものなんだっていう考え方になるわけですよね。他に全くいなければ。
めっちゃ怖いですけどね。
そうそうそう。で、まあってことは、逆に地球外生命体見つかったら怖いとかみたいな、そういう描写あるものの、いなかったらいなかったで、もう滅亡の一途をたどってるしかないというか、っていうような考え方にもできてしまうから、地球外生命体はいたほうがむしろ人類にとってはハッピーだよねみたいな話とかちょっとあって。
なるほど。
ゾクッとしました、なんか。
こういう漫画ありそうですよね。
だからそういう考え方もできるから、さっきの邸長さんの言葉みたいに、自分たちを救ってくれるレベルである必要ってよりは、生命がどっかにいたっていうだけの方が、多分センセーショナルな出来事になりうるんじゃないかなっていうのは、ちょっと思ったりするところではありますね。
なるほど。
なんかいてほしいですからね、僕らと同じで、手足があって、なんていうか、人型というか、あのね、タコみたいなやつとかいろんなね、宇宙人のビジュアルってあるけども。
グレイとか。
そうそうそうそう。なんかこうね、意思疎通ができて、なんかね、コミュニケーションが取れて、文化交流ができそうな宇宙人はなんかいてほしいなって思うんですよね。
いや、まあそうですよね。
だって今、最新の研究の段階で、太陽系以外の惑星って、なんかちゃんと確かめられてるものだけで見ても、5000個以上とか見つかり始めてるんですよ。
33:02
これはもう科学技術がものすごく発達してきたから、たどり着ける領域になってて、5000個、これは人の感覚次第だなと思うんですけど、5000個も見つかってたらとかってちょっと思っちゃったりするじゃないですか。
いやもちろんもっとなんかたくさん星はあるから、この後たぶんすぐに倍とかの数字にはなっていくと思うんですけど、発見の数としては。
でもなんかそのペースで加速度的にそれこそどんどん見つかっていくんだったら、ねえやっぱ同じ惑星っていうくくりだけで見たらいてほしいなとは。
だからいてもおかしくないんじゃないかなと思ってしまうものの専門家の人はどう思ってるんだろうって感じはしますね。
なんかね、その漫画の内容が現代の技術に追いついてるみたいな話もあったじゃないですか、前回とかも。
なのでこのね、今日ちょっと紹介した宇宙人っていう話が、現代の価値基準でちょっとまた見方が変わって読めるっていうのはちょっと面白いなと感じましたね。
そうですね。しかもたぶんこの後10年、20年とかっていうスパンで見たら、月に人が住んでるとか、火星に人が行ってるとかってなると、また見え方変わってくるかもしれないですね、このアニメ、この漫画は。
いやーやっぱりあれですね、さっぱさん。ちゃんとした人来てもらえると深みが違いますね。
そうですね、絶対だから私からは出てこない視点だから、そういう考えあるのかってめっちゃなんかすごい納得しました。
さっぱさんは割と話をしてると、僕のいだいたい感想と結構違うこと言ってくれるんでね、すごくエピソードが膨らんで楽しいんですよ。
貴重な意見ですよね。
割となんかね、人間ドラマとかそこらへんのことに注目してくれたりとかするんで、やっぱりいつも聞いてもらってるさっぱさんの感想と、僕が読んだ時の捉え方も違うし、そこにさらにね、宇宙をちゃんと学ばれてるりょうさんが来てくれたると、いろんな意見がそこにプラスされて、ケスとかやってよかったなっていうふうに思います。
そう言っていただけてよかったです、本当に。これなんか僕すごい聞きながら思ってたんですけど、インターステラーって映画で見たことあります?お二人。
私はないですけどね。
あれは地球がもう住める環境じゃなくなってるから、住めそうな惑星を探しに行こうみたいなコンセプトなんですよ。
はいはいはいはい。
それで宇宙飛行士に選ばれていった人が、例えば12個ぐらい星の、もっとか、5個ぐらいかな、めっちゃ最適そうな星の候補を与えられて、そこに向かってどうのこうのみたいな話がどんどん進んでいくんですけど、
36:19
それを、これネタバレな、まあいっか。だいぶ経ってるからいいと思うんですけど、そこの星に行ったところで、もう無理ですよ、みたいなのをもう理解できてるというか、科学的に計算して、すべてどん詰まりだっていうのを分かった上で人を送ってるみたいな、大元のボスみたいな人がいて、それこそ今の艇長みたいな。
で、ただそこでなんかもう、もう地球は結局無理なんだよみたいな。じゃあなんで行かせたんだみたいな。そんなやり取りありつつ、結果まあ、いろいろうまく転がっていくみたいなところになってくるんで、なんか結構物語の性質に似てるなって聞きながらちょっと思いましたね。
確かにそうですね。なんか、行って帰ってくれるかどうかも分からない場所やからっていうならではの、このストーリー、描ける話ってやっぱりありませんね。宇宙ものってなんかそういうのがちょっとイメージありますわ。
なんかこう、絶望というか。自由にね、行き来できる話になればいいんですけど。
で、しかもこう、物語のキーを握ってそうなちょっと偉い人が、人類のどん詰まりにもう既に気づいてるみたいなところとか。
若干あの陰謀っぽいね。話になったりとかね。
っていうなんか、似てるなって僕はすごい思いましたね。もしかしたらこう聞いてる人も何人かいたんじゃないかなと思って。
なるほどです。なんかちょっとあれですよね。なんか今でもこう未知なところが多いから、こう魅力的な物語の舞台としてね、選ばれやすいっていうのはありますよね、宇宙っていうのは。
あると思いますね。
よくわからないからこそお話になるみたいな。
うん。
ありがとうございます。こんなところで大丈夫ですか、今回は。
いやー、めっちゃ面白かったですね。
あー、よかったです。じゃあ、締めていこうと思いますね。
はい。
今回、りょうさんをお迎えしてご紹介したのはですね、1978年の藤子F.藤代SF短編作品である宇宙人というお話でした。
というわけで、りょうさん最後になりますけども、配信されてる音声配信の内容であったりとか、その他諸々活動などありましたら、ぜひぜひ宣伝していってください。
ありがとうございます。
佐々木亮の宇宙話っていうポッドキャストチャンネルをやっております。
ここは1日10分宇宙時間っていうのをテーマに毎日配信をしているところになってて、天文学の話だったり宇宙ビジネスの話だったり、
39:06
たまにもっと全体的に宇宙ってこんなだよみたいな話とかをいろいろしてたりですね。
それに加えて近況報告みたいな僕の話もしていて、僕なんか宇宙の研究ずっとやってる一方でデータサイエンティストっていう仕事やってたり、
大学の講師をやっていたり、あとは宇宙系のスタートアップで月を目指していろいろやっていたりというようなそんな近況報告も挟んでいたりするので、
なんかちょっと一つでも今の話気になるところあれば、ぜひ聞きに来ていただけたらと思っております。
Spotify独占配信なのでSpotifyアプリで調べてきてください。よろしくお願いします。
はい、ありがとうございます。
じゃあ、さっぱさんもこれで終わりにしますけども、大丈夫ですか?
はい、大丈夫ですよ。
はい、それでは佐々木亮さんをお迎えしました。少し不思議ないとここで終わっていきたいと思います。
改めましてありがとうございました。
ありがとうございました。ようやく来れてよかったです。
はい、では皆さん次のお話でお会いしましょう。さよなら。
またね。
さよなら。
40:21

コメント

スクロール