その中に隠した3つの話っていう、すごい用意周到に天命はこの時を待っていたっていう。
もうちょっとかっこよすぎるんだよな天命。
そうですよね。実は天命は売れっ子作家になっていたという。
簡単にですけども、どんな話だったかという、おとぎ話の内容をざっくりと説明しますと、昔々の物語のない王国の話なんですけども、
王様には3人の子供がいて、長男が神水が子供の頃に行方不明になっていて、次男が評査王子と言って、次男は王位継承から剥奪されていて、
3番目のお嬢様、お姫様がこの先、女王様になる予定だったと。
このお姫様が王位継承ですね、女王様になるという祝賀会の夜に、次男、ちょっと悪い人間なんですけど、
この次男が連れてきた絵師、ハリアナっていう名前の絵師が、王宮の人たちのみんなの顔を覚えて、
その次の日から、その夜か、その夜から絵を一人一人順番に描いていくんですね。
実はこの次男が連れてきた絵師っていうのが、魔力を持っていて、この絵師が描いた人間、その絵が完成したら、
その絵の中に封じ込められてしまうという、そして現実世界からは姿を消してしまうという、ちょっと魔法のような絵を描くことができて、
それで最初、王様から描かれて、王様が消えてしまうんですけど、王宮の人間たちが順番に姿を消していくという、かなり物騒な状況になっていくんですね。
お姫様は、月人の人たちが絵の魔力を封じる道具を使って、王宮の外に出ることができるんですけど、
魔法の絵が描ける絵師の師匠さんが、ちょっと助けに来てくれて、魔力を封じ込める道具を渡してくれたんですけども、
王国が海に囲まれている世界なんですけど、海の向こうに行って、行方不明になっていた長男、浸水王子を連れてきなさいというので、
お姫様はちょっとお月の人たちと一緒に海を渡って、長男の浸水王子に会いに行くと。
本当はこの海も渡るの不可能と言われているんですけども、そこもいろんなアイディアによって何とか渡って、
この長男、大長子と一緒に次男の悪い人間を倒しに、また王宮に戻ってきて、決着がつくという、そういうお伽話なんですけど、
これは小説内小説なんですけど、めちゃくちゃ面白かったんですが、一瞬ちょっと3回のことを忘れて、こっちの。
私もこれ読んでいるとき、これに謎が解明するべき、謎があるんだと思って。
でも、すごいいろんなメタファーがあって、明らかにこれ渡ることが不可能な海とか、これを渡る方法が出てきたりとかして、
実行不可能のことが可能にするとか、いろいろ、これはそういうことなんだとか、これは絶対意味があることだな、みたいな行動がですね、
そしたら岩に掘った、ルオジーが一番保存状態が長いと言っていたメッセージの形式でですね、岩に直接言葉が掘り込まれていました。
で、それによると天命が天神に贈り物をしてあるから見て、という事ですが、これがですね、どんなに時代が劣化してもですね、ちょっと別空間に保存されているので、
劣化しない方法で保存されていた贈り物がありまして、それがですね、かつて天命がくれた星以上の贈り物で、宇宙をプレゼントしてくれたんですね。
小宇宙と呼ばれるもので、そこに入り込むと大宇宙からはちょっと確実されて、別の次元に行くことができます。
で、そういう次元がこの宇宙にはたくさんあるらしいという事が分かります。
そこにですね、もうなぜかトモコがいるんですよね。トモコが待っていて、天神とイーファンを、天命から2人の世話をするようにという事で、
この天神とイーファンはその小宇宙でもう暮らしていくことになります。
そこにはいろんな食べ物とか食料とかが用意されていて、自給自足畑を耕す必要はあるんですけど、暮らしていけるような環境が整っています。
天神とイーファンは2人でこの三体文明の情報もそこには保存されているので、三体文明の言葉を学び、データを読み取っていき、
いろんなことを学んでいき、結果ですね、新しい宇宙の秘密を知ることになりますね。
この宇宙は今まで我々人類が考えていたように膨張するものではなくて、実は縮んでいくあのものであった。
でも自然的に最終的にリセットされて、また再度始動するものだったんですけれども、
ただですね、これ本当さっき話した通り、もともと10次元だったかもしれなくて、それが今3次元になっていると。
ちょうどですね、次元が減っていった。それはあの時の次元攻撃みたいな感じですよね。
ある文明が自分たちを低次元で生存可能な状況にした後に、9次元攻撃とか8次元攻撃とかを繰り出していたんじゃないかと。
最終的に次元がどんどん減っていってゼロになると。そういう世界なんじゃないかなと予測されています。
もともと10次元はものすごく美しい空間だったんじゃないかと予測されていますね。
そんな風に暮らしてたんですが、ある事実がちょっとわかります。
結局この今宇宙に無数の次元が止まったままの小宇宙が作られていて、大宇宙と呼んでいるんですけど大元の宇宙を。
大元の宇宙、大宇宙から質量を取っているので、その大宇宙が正常な動きができなくなっている。
要はゼロになれなくなっている。
またこの宇宙がまた臨界点を迎えるためには質量を戻す必要があると。
それをしなくては宇宙はただ膨張し続けてぐちゃぐちゃなままなのかな。
結果その小宇宙が増えて大宇宙から質量を取られていると膨張し続けるんですけれども質量も失われ続けると。
それが多分良くない事を引き起こすんじゃないかと思っている思想があって、それが宇宙を元に戻すように呼びかけてきます。
やっぱり新しい宇宙にまた旅立つと、ビッグバンを再び起こすということが重要なんじゃないかと思っているので、
この小宇宙に分かるようなコンタクトの方法で一斉に大量の言語で宇宙に一斉に送信されました。
それをもちろん天神たちも受信するんですけれども、最初にバーってくるんですけど全く分からない言語ばっかり流れてきて、
3体文明の言語もないし、地球の言語もないんですね。
バーって流れてきてて、最後の方に3体の文明の言語がバーって出てきて、トモクが3体の文明の言葉だって喜んだりするんですけど、
その後地球の言語でも流れてきて、天神とイーファンも歓喜します。
これ何が言いたいかというと、この言語っていうのはどんでもない数の文明が宇宙で生まれて、
おそらく今現在まだ文明が続いている証拠になる。
もしくは非常に長く繁栄した文明なので、その文明に価値があったかどうかとか文明がまだ続いているかという証拠になるリストなんですね。
その中に地球と3体が入っていたということで、この2人と1体はめちゃくちゃ抱き合って歓喜します。
ちょっとこれ伝えられにくいけど、私すごい感動したんですよ。
地球が認められたんだみたいな、このすごい多くの文明の中でも地球というものは価値があったんだっていうことを認めてくれたんだなっていうのがここでわかるんで、
この瞬間の天神とイーファンの歓喜っていうのはすごく私は共感して、なかなかここはすごく最後の最後で感動しましたね。
最終的に天神とイーファン、トモコも含めなんですけど、この自分たちの小宇宙の質量を大宇宙に返すかどうかという選択に迫られます。
天神はですね、やっぱり責任を重んじる人物なので、もちろん返すと。
で、大宇宙に戻ろうと。生きていけるかどうかわからないかもしれないけれども、大宇宙に2人と1体で帰っていこうってところでこの物語は終わります。
なかなかちょっとようやくここまでたどり着きましたけど、ラストですね。
なんか結構私は感動しましたね。
なんかこのドアを最後出てくる3人の絵が良くて。
長かったですね。
最後のこの一気にスケールアップとか、それまでもすごい壮大だったけど、もう一次元壮大になったような。
最後ね、もうちょっとどうなっていくんだよみたいな。
太陽系は救えなかったし、結構この天神の後悔、一つはソードホルダーになってしまったこと。
もう一つは高速宇宙船の開発を止めたこと。
この2つは結構大きく仕掛かっていくんですけど。
なんかそれが結構ね、このイーファンが最後慰めてくれるっていうか、君の選択は間違いじゃなかったって話とか。
それは人類全体が選んだことなんだ。
君を選んだということは人類が君を選んだということで、君の選択は人類全体の選択だったんだ。
間違いじゃないっていう話をして、結構そこもうるっとくるし、すごいいい終わり方だったなと思いますね。
でもね、最後、天神はやっぱ天命と再会できるのかなと思った。
そこね、そこね。
絶対会えるんだと思ってた。
でもやっぱそこは合わせないっていうのが、そうかって思いましたね。
ユージキンさんのそういう選択だったんだなと。
やっぱ最後でもすごいですね、この登場人物4人いて、天神はイーファンと一緒になって、天命はエイエイと一緒になってて、ちょっとこの意外な組み合わせ。
エイエイなんかちょっとあれだもんね、あのイーファンのことちょっとスキスキ思い出したよね。
そうそう、本気で恋してたの。
そうなっちゃったかっていうとこありますね。
いやでもこの終わり方、本当に私はすごい良かったと思ってます。
僕もやっぱ良かったなと思いますね、これ。
しっかり終わったなと思いました。
なんか風呂敷広げるだけ広げて終わり方微妙みたいな物語ありますけど、3体すごいしっかり終えてきたなと思って、ちょっとなんか感動しましたね、その流れにも。
感想を最後に言いましょうか。
でもその前にタイトルの意味をちょっとお伝えしたいなと思いますね。
この死神、衛星って言うんですけど、これ何のこっちゃっていうんですけども、でもこれ中国語のタイトルまんまで。
で、実は英語だとDeath's End、死の終わりっていうタイトルがついてます。
で、実際にこれは途中でですね、おとき話の話を解読する際にちょっとある灯台に行って灯台森と話をする時があるんですけど、その時に死だけが永遠だよっていう話が。
どんなに自分たちがどこに行こうが死だけが永遠だっていうあって。
で、まあ要はDeath's Endなんで死の終わり。
今回、まあ宇宙の終わりということだと思うんですけど、もう絡めてると思うんですけど、なかなか壮大な話のタイトルだったなと思います。
ちょっとこの死神、衛星って言ったら聞くとね、ちょっと中二感がすごくて。
なんか、あの、ちょっとおおって思ったんですけど。
まあタイトルの意味も、まあ解説の意味もよくわかるので、まあそこまで読んでいただけたらなと思いますね。
そんな前言う気を最後において、最後ちょっと感想を言い合って終わりにしましょうか。
じゃあちょっと私が行きます。
もうとにかくですね、スケールが大きくて興奮しっぱなしでした。
最初に見ましたけど三部が一番すごいと私は思いました。
で、かなりですね、頭も使うし、理解が追いつかないところもたくさんあるんですけれども、
でもですね、理解しなくても感動もするし、なんか話の流れもわかるし、
なんかほんとすげーこと描かれてたなこれっていうのが思います。
で、ほんとに現実のことなんか些細だと思ってしまいましたね。
現実逃避にはほんともってこいでした。
自分は結構この物語を読むときに、現実逃避っていう部分っていうのは結構求めてしまうタイプの人間で、
そこはもう十二分過ぎるほどになってくれて、自分のこの気持ちを和らげてくれる一つのほんと大きな作品でした。
もうほんと止まらなかったし、ほんと良かったですね。
で、三部ってなんていうか愛の話だったなと思っていて、
ほんとにそこでは感動しましたね。
この主人公天神の決断っていうのは、ほんとに大きく人間の運命を左右してしまいましたけれども、
でもそれっていうのはきっと天神は選んだ、さっきも話したけど人類の決断であるという考え方がすごくしっくりきたし、
やっぱり最終的にはこの愛っていうところで判断するんだなっていうのもすごく感動しました。
しかもこれこんだけスケールが大きい話なのに、
一番最初はこの天神と天命の男女のちょっとした話から始まってるっていうのもなかなか良いなって思いましたね。
これ読んだとき後にも思うのは、
マジで暗黒森林攻撃がいつ我々の現実に起きてもおかしくないなと。
宇宙にはめちゃくちゃ文明があるんじゃないかっていう考えにもう今至ってるので、超ビクビクしてますね。
で、今コロナのこともあってアメリカで養老っていう考え方が流行ってるらしいですよ。
You only live once、人生は一回生きるだよっていう考え方みたいなんですけど、
ちょっと自分もいつこの瞬間人生が終わっても後悔しないように生きようと思うようにちょっとなっちゃいましたね。
この3体のおかげで。
でも本当SF面白いなと思いました。
もうこのスケールまた味わいたいんで、ちょっと3体以外にもこんなスケールの作品を読みたいなと今思っています。
わかりますね。
僕は予想外すぎるアイディアとかすごい面白すぎたんで、
そこにさらにスケールの大きさとか、あとリュウジキンさんの物語としての小説の上手さとかも掛け合わさっていて、
それでとんでもないエンタメ小説だったなって思っています。
最初の1巻とか2巻とかはVRゲームとか面壁計画とか突っ込みながら読めてたんですけど、
この3巻になってくると突っ込めずにいたなって後で思いまして、
二次元攻撃とか来た時とか結構すんなり受け入れてしまって、
二次元はこれはやばいって思ってしまって、本当に面白かったし、小説の世界に没頭できましたね。
あと3巻の月刊で印象に残った言葉があって、
生存の障害となるのは弱さや無知ではない傲慢こそが生存の障害となる。
これは暗黒森林攻撃を受けた際に地球人類が考えられることが、高度な文明がそれに気づかないはずがないっていう、
そういうくだりで言われた言葉なんですけど、現実世界でも結構そうかなと思っていて、
人が社会的な生き物だからどうしても他と比べた結果、傲慢になってしまったり油断しやすかったりするんですけど、
それでは生き残れないよという、なかなか厳しいメッセージなのかなと思いました。
実際にこの3巻の主人公の定心とかは、本当に傲慢なところがなくて、
すごい優しい、愛にあふれた優しい人だったと思うんですけど、でも傲慢ではなかったし、
そういったところはすごくメッセージ性があったのかなって思いましたね。
それでいくと3体って、ただの面白いエンタメ小説ではなくて、
本当に生死の問題とか未来のこととか、人類のこととか、いろんな思想を揺さぶってくるんで、
こういう巨大な小説を読んだら、人って影響を受けて変わってしまうのかなって思ったりしたんで、
読んだ人とどれだけ影響を受けたかというので、話し合いたいなって思いました。
ラジオでもそうですよね。
すごい良いメッセージですよね。