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はい、バーニング応援のアウトプット読書術
本日の一冊は、育児漫画日記、世界は言葉
こちらの一冊を紹介させていただきます。
著者は、齋藤陽道さん。
1983年生まれ、東京都出身の写真家、文筆家、漫画家さんでございます。
今日の一冊はね、ちょっと趣向が違うと言いますが
僕がね、あの本当に思いつきでポチッと購入をした一冊なんですけども
柔らかいんですよ。優しい世界観なんですよね。
この、まずエッセイというのか、漫画的な感じですね。
イラストがたくさん書いてあって、文章もたくさん書いている一冊なんですけども
これを知ったきっかけっていうのが
家で自宅でね、子供たちとNHK、たまたまテレビをつけてたら流れてきたんですよ。
ほんの5分ぐらいのアニメ番組だと思うんですけど
チュアワンっていうね、あのアニメの名前だったんですけど
それの元になったのが、この世界は言葉っていう本だったんですよ。
で、どんな話かと言いますと、ご夫婦と3歳と0歳のお二人の子供の育児エッセイなんですよね。
ここまではよくありそうじゃないですか。
ただ、違う点というと、旦那の春道さんと奥さんのまなみさん
このお二人ともが老者、つまりお父さんもお母さんもお二人とも耳が聞こえない方なんです。
それで3歳のいつきくん、長男くんと0歳のほとりちゃん、長女ちゃん、妹ですね。
この2人はちゃんと耳が聞こえると、この4人が紡ぎ出す毎日のストーリーなんですよね。
これがね、可愛らしくてほっこりしててね、大好きと思ってすぐにね調べてその場でポチりました。
すごくね、感受性が豊かなんですよ。
あの1回ちょっと手に取ってほしいなって思うんですけど、めちゃくちゃあったかくてほっこりするんです。
お父さんもね、春道さんもまなみさんも耳が聞こえないので表情が豊かですし表現力豊かでね、だから感じることもたくさんね、本当に繊細にいろんなことをこう拾われるなって思うんですよね。
この一冊は日本手話を母語とする両親とその子らの言葉の成長を記録した育児漫画日記、こういう一冊なんですよ。
中のエピソードね、いくつか紹介させてもらいたいんです。
心臓の音っていうのを感じるシーンっていうのがあってね、あのみんなで4人でね、顔の字になって並んで寝てるわけですよ。
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春道さんメッセージで基本的には書かれてるんですけど、耳は聞こえないんですけどね、手を当ててみると胸で、トトトトト、子供小さかったら心臓の音って小さいじゃないですか。
で、娘は小さい音が鳴ってて、マナミさん奥さんの方はトトトトト、大きい音が鳴るじゃないですか。
これをずっとね、手で感じると、夜にひっそりとしみじみと聞き入るこの鼓動っていうのが空へ浮かんでいく感じがするな。
この心臓の音がきらめき、瞬く星のように生きている証の鼓動は、宇宙に降り積もるみたいな。
素敵な表現なんですけどね、なんかね、いいな、その発想、考え方みたいな感じるんですよね。
3歳のいつきくん、長男くんですよ。春になったねっていう話をね、手話でやりとりするんですよ。
1歳半ぐらいの時からこの手話っていうのをだんだん覚え出して表現をし始めたんですってね、男の子長男くんのね。
これが春道さんの息子さんいつきくんが、春になったね、ぽかぽかで気持ちいいね、春大好きだよお父さんっていう話をしていると、いつきくんがハッとした顔をして、
え、春とお父さんの名前の春道、春が一緒じゃんっていうのを手話で表現して、同じだねーって喜ぶし、
いつきくんが思いがけず僕の名前から自然を見つけてくれた、嬉しかったなぁ、好きな人の名前の中から思いがけないものと出会える言葉ってとっても柔らかくって何にでもなれるね、こういう表現も好きですね。
そうなんですよ、手話ならではというかね、なんかその発見を身振り手振りで示して、笑顔でね、全身で表現してくれる子どもたちの姿ってすっごくあったかいなって思うんですよね。
他にもね、ほんと好きとか、この言葉一つにしたって表現の方法っていっぱいあるんですよ。好きっていう手話をやるのに大好き、大大大大大大大好き、ダブル大好き、ね、と思えば狂ったまって好き、ジャンプして好き、こうやって表情とか全身をね、交えてお互いにこうやりとりしてるっていう姿がね、もうこれまた可愛いイラストでね、ほんとね、いいんですよ。
ほっぺたが触れ合っている部分、ね、この妹のほとりちゃんを抱っこして泣いててもね、抱っこしたら泣き止むんですよ。で、ほっぺたぺたってつけたらそこの温度とか、このふわふわの感じとかが、もうね、この感覚、触れるって幸せなんだな、ここの面積を今共有しているので、そこから世界がどんどん幸せが広がっていくよねっていう表現とかね。
あとこの奥さんのまなみさんもね、この捉え方が豊かやなって思うんですよ。このまなみさんが車を運転されていて、で、後ろにいつきくん3歳とほとりちゃん0歳、2人が乗っていたと。で、ほとりちゃんはチャイルドシートに乗っているから表情が見えないわけですよ。で、泣いていたとしてもね、耳が聞こえないのでまなみさんわからないわけじゃないですか。
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だから、このバックミラーを見てね、いつきくんって呼びかけて、で、あの、ほとりちゃん泣いてる?って泣いてる?っていうのを聞くと、うんうんとかね、泣いてないよとかね、そうやって答えるんですよ。で、このイエスノーで答えさせているなってこうふと気づいたときに、あれ?なんか私、いつきくんにその伝えるだけの人にさせちゃってるなっていうのに気づいたと。
ああ、これはなんか違うぞ!って思って、まなみさんが工夫をするんですよ。
いつきくん、ほとりちゃん今どんな顔してる?って聞くんです。すると、手話も全部わかりますから、それを伝えたら、今ニコっていう顔してるよっていうのをバックミラーに思いっきり見せてきたり、うーんっていう変顔をしてるっていうのを見せてきたりして、
ちゃんとイエスノーを伝達するだけじゃなくって、きっちり妹のほとりちゃんを見る人、見て私に伝えてくれる、表現をしてくれる、表現者になってくれたっていうことに気づいたんだよねっていうのを、はるみつさんに帰ってきてから報告して、えーそれすっごく素敵だねっていう会話をしているシーンとかね、あるんですよね。
こういう気づきとか、普通に耳が聞こえている親御さんとかのこの家族の中でもないですか?なんとなくね、妹のこと見てあげてねーの時に、今どうしてる?泣いてんの?って聞いた時に、泣いてないよだけじゃなくて、今どんな顔してる?って言った時にそれを伝えてくれるとか、ちゃんとその役割を与えてあげたり、しっかりと状況を伝えるだけじゃなくて、見てあげるとかね。
で、もし泣いてたらあやしてあげるとかね。一緒に育っている人になっていこうねっていうこの表現だったりとか、そういうところがね、すごくね、僕にとっては学びですよ。お父さんのはるみつさんも結構そういうところをしっかりと捉えられていて、このね、いつきくんに対して3歳なんだけど表現も豊かなわけですよ。
で、ほとりちゃんに対してね、何かこうしてあげたってなった時に、今泣いてるよってこういうのを伝えてきた時に、ありがとうってつい手話で言っちゃいそうになるんだけど、それをグッとこらえるんですって。ありがとうじゃないと。泣いてるって伝えてくれたら、わかった。はいはいはいってこうあやしてあげたり、何かが起こったよっていうのを伝えてくれるんですよね。
耳が聞こえないからトントンってやって、ちゃんと知らせてくれるんですけど、その知らせるという行為に対してありがとうっていうのを言っちゃったら、この伝える行為に対して感謝を求めてしまうようになるから、それを伝えるだけであなたに対して感謝はしないよっていうこと。普段やらないこと、何かやってくれたことに対してはありがとうは言うんだけど、このただの伝達。
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自分が耳が聞こえないから必要でやってくれてる行為に対して僕はお礼は言わないよっていう姿勢をね、見出してたりっていうところの感受性がわかるかな伝わりますかねこの感じ。いやーなんかねでも本当にね、全編を通していろんな経験されてるんですけど表情豊かだし感受性が豊かだしもうね幸せが溢れてるんですよ。手話でわざわざ暴言とか人の悪口とか言わないんですよきっとね。
だからその言葉の一つ一つが温かくって幸せに溢れてるんですよね。お二人が耳が聞こえないっていう中での子育てってものすごく不安に思っていた。いろんなネットで調べてもyoutubeで調べても当たり障りのないこと、いわゆる健常者の方がね言われているようなことばっかりでどうしようかものすごく不安だったけど愛情を持って二人でやっていったら自然と手話もしゃべれるようになったし、
温かい家庭がねどんどんどんどん紡がれていく。まさにこの手話から手話はバーンと泡のようにどんどん膨らんでいくっていうこの幸せ言葉の大切さ温かさそんなことに気づかされる一冊でございました。
はい非常に僕は心が温まるエッセイですね。妻もうちの長男君も読んでいるそんな一冊でございます。
はい僕の心からのオススメ育児漫画日記世界は言葉。本日はこちらの一冊を紹介させていただきました。さあ明日もワクワクと楽しく元気にいきましょう。それではまた明日。