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みなさーん、こんばんは。元消防士、現不動産事業課のバーニング公屋です。
アウトプットから読書習慣をさらに実る習慣へということで、本日の一冊は
忘れる力、すっきりはっきりゆったり
諸者は平井正修さんという方で、臨済臭の簡単に言えばお坊さんですね。
この方は座禅会や企業研修や講演なども行われていて、禅の教えを通じて人生や仕事との向き合い方、
心身の調整法について全国を講演なさっているような方です。
忘れる力ってね、普通は忘れるっていうのはいい言葉ではないですよね。
忘れっぽいとか最近ついつい忘れちゃうんだよねなんていうのは悪いイメージを持ちがちなんですけども、
この本で言いたいことっていうのは、人は誰しもとらわれがちなんですよ。
禅の中心のことでもあります。
過去にとらわれたり、人にとらわれたり、さらには未来を憂いたりということをすべて忘れて、
今生きているこの時を大切にしていきましょうということを問われている本です。
人は一人では生きていけないいろんなしがらみがあって、たくさんの人との関わり合いの中で生きていくんですけども、
その中で辛いこと、しんどいこと、許せないこととか、たくさん負の感情が渦巻く時もありますよね。
ですけどもそういったことはすべて忘れちゃえばいいんですよ。
口で言うのは簡単なんだけど、じゃあそれってどうやって考えていったらいいのかななんていうことをね、
具体的な事例も交えながらいろいろとお話をされているんですが、
本日はその中でも3つエッセンスを取り出してお話をさせていただきたいと思います。
まず一つ目には、堅なしでなく堅破りになれということを問われていますね。
人間誰しもが営業とかいろんなお仕事ね、さらには趣味とかそういったことに取り組むにあたって、
何でも基本が大切ですよ。
バットを振ったことない人が野球に出てヒットを打つことはできないし、
剣道で竹刀を振ったことない人が勝てるわけはないし、
さらにね、お仕事、営業ではね、挨拶とか礼儀とかいろんなトークスキルこういったもののまずは型を身につけましょう。
その上で状況とか相手に合わせて型を自由に変化させることによって成果へとつながっていくんですよ。
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今まで自分がうまくいった出来事とか、こういう成功体験があったからそういった経験は大事ですけれども、
結局は過去のこと、今そのことが全く同じようにやってうまくいくとは限らないんだから、
そこにとらわれていては次の新しいステップへ進むことはできませんよ。
だから捨てるべきは過去の成功体験、身につけるべきは型、型を身につけ型を破っていけ、
自分自身の型を身につけていきましょうっていうようなことをお話しされています。
さらに忘れる力の大切な考え方として、人付き合いの辛さとか思い悩むこと、
こういったことね、その人と付き合わなければ問題ないんでしょうけども、
社会っていうのはそうはいかないもので、毎日顔を合わさなければいけない人だっていますよね。
そういう時は自分って何なんだろうっていうことを一旦忘れて、
まずはその人と対する自分自身を作り上げてみましょう。
自分の役割を演じる演者になってみましょう。
そうすることで相手に対するもやもやとした感情を忘れることができるんですよ。
自分に嘘をつくことなんじゃないかってね、そういうので気にされる方もいらっしゃるかもですが、
そんなに大層に考える必要ないんですよ。
だって人は生きていれば少なからず自分を演じてるんです。
お母さんお父さんに対する話し方、
学校の友達とか会社の人の話し方、
朝機嫌がいい時の話し方とか、夜疲れてたまらないなーっていう話し方とか、
そういう時って知らない間に自分自身演じてるんですよね。
だからそういうことを自分がちょっと苦手な人と話すその時だけでいいから、
演じてるんだって自分自身思い込んでみれば嫌な関係を忘れることもできますよっていう心が楽になる方法っていうのを問われています。
そして3つ目ですね、
そもそも自分っていうのは人に見えている自分、どういう人なのかっていうのは
自分の勝手な想像と人から見られているイメージによって成り立っているんですよ。
だからこだわる必要なんてないし、自分は自分らしくあればいい。
人にどういうふうに思われているとか、そんなことは考えなくたっていいんですよ。
心を中心におきましょうっていうことを問われてますね。
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この禅の教えの中でも、今自分の体はどこにありますか?っていう問いをされることがあるんですが、
体はわかりやすいじゃないですか。
今座っているこの自分自身ですよね。
じゃあ心はどこにあるんですか?っていう話をされると、ん?となるんですけども、
今ここにあるんじゃないの?でも、じーっと静かな中で考えると、
いろいろなところに心っていうのは思い巡るもので、
例えば今ハワイに行っている自分を想像したり、とある山の中でね、山登りをしている自分だったり、
机に向かって勉強している自分だったり、どこにでも行ける。
さらには過去にタイムスリップすることもできれば、
未来で大きなことを成し遂げている自分とか、場所も時間も自由に行き来できるのが心なんですよ。
それ自体はすごく自由なんだけれども、だからこそ波が立ってすごく落ち着かない。
特にね、周りからの影響をひどく受けやすいので、忙しさに暴殺されて、
ありとあらゆる情報、スマホやパソコン、さらに人とのね、つながりから入ってくる情報によって、
波立ち続けている状況では心は落ち着かないんですよ。
だから常にいろんな場所ではなく、今ここにいる自分自身に向き合う心でいましょうということを問われています。
だから、罪とかね、今まで犯したこととか、そういうことっていうことも形はないものなんですよ。
仏教ではね、罪はないものとされているらしいんですよね。
だって、何か昔にやってしまったことがあって、すごく心が引っ張られてしまうことがあって、
じゃあ過去に起こした罪はマイナスだから、いいことをしたらプラスになるんだ、
なんて考えをね、持ってしまいがちですけども、そもそも罪なんていうのは自分の思い込みであって、
さらに言うと過去にあった出来事だけども、もう今は過ぎ去ってしまった過去のことに過ぎないんですよ。
そこにとらわれて、いいことをしなきゃいけないとか、その罪を償わなきゃいけないっていう心に引っ張られてしまうと、
今が生きにくくなってしまう。
簡単に言えば忘れてしまうっていうことが大事なんですけども、そう簡単にはいかないよね。
だから、自分の心に向き合うことは大事で、さらに今夢中になれることとか楽しいと思えることに、
少しずつベクトルを変えていって、徐々に忘れる方向へ持っていく。
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著者はこのことを蹴りをつけるという表現をされてますね。
人っていうのは、本来無一物というね、禅の言葉があるそうなんですけども、
何も持たずに生まれてきて、いろんな繋がりがあるけれども、結局死ぬときはまた何も持たずに死んでいくんですよ。
だから、裸の自分に生まれて裸の自分で死んでいく。
中心に自分の心を置いて、今この時を一生懸命生きることが心の安定に繋がっていくんですよ、
というようなお話を様々な事例に例えてお話をされています。
本日の著書、忘れる力、心を中心に置くというね、
忙しい現代人にはぜひ読んでいただきたい本となっております。
最後、書評みたいにまとめちゃいましたね。
でもね、本当に悩みがある人とか一度読んでみてはいかがでしょうか。
禅を僕も受けてみたいなって思いました。
というわけで、明日も一日ワクワクと楽しんでいきましょう。
それでは皆さん、また明日。おやすみなさい。