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2024-03-06 12:45

日本はなぜITが弱いのかの理由を考えてみる(第733回)

世界のデジタルトレンドに関する調査結果をもとに、日本でデジタル化・IT化が遅れている理由を考えてみました。ちなみにX(Twitter)を使う時間は日本が50カ国中1位、ポッドキャストを聴く時間は最下位でした。

DataReportalの2024年版レポートは以下
■Digital 2024: Global Overview Report — DataReportal – Global Digital Insights
https://datareportal.com/reports/digital-2024-global-overview-report

=== 目次 ===
日本はデジタル化・IT化が遅れている?
世界のデジタルトレンドに関する調査結果
インターネットを使う時間は50カ国中最下位
オンライン翻訳ツールもあまり使われていない
日本語入力の難しさと音声入力
X(Twitter)を使う時間は日本が1位
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日本は、テクノロジー、科学技術に関しては、今でも高いレベルにいると思うんですが、
いわゆるITかデジタル化に関しては、弱い、他国に比べて遅れをとっている感じがしますよね。
そう思っている日本人は多いと思います。
そこで、私なりになぜ日本はITが弱いのかの理由を考えてみようと思いました。
じゃあ、本当に世界に比べて遅れているのかを客観的に分かるように、デジタルトレンドに関する調査結果を紹介しながら話をしていきたいと思います。
調査結果は、データリポータルというサイトのデジタル2024グローバル概要レポートを参照します。
世界でのインターネットやソーシャルメディアなど、デジタル利用に関して調査したレポートを発表しているところで、
SNSのシェアを調べたりするのに、私はこのサイトを信頼しています。
まず、この2024年版のレポートを見ての私のまとめを4つ紹介します。
まず、日本はインターネットを利用している時間が世界の平均と比べてかなり少ないです。
そして、音声アシスタントやオンライン翻訳など新しい技術の使用率も日本はすごく低いです。
EC、ネット通販に関しては世界の中で極端に多いわけではないですが、そこそこ利用している部類に入ると思います。
そして、デジタルのものに対する課金、サブスクやダウンロード販売に使う金額は世界の中でも多いです。
ということで、細かい内容に入っていきたいと思います。
まず、1日にインターネットを使う時間なんですが、日本は3時間56分で、ダントツで50カ国中の再開でした。
この調査は16歳から64歳のインターネットユーザーで調査しているということです。
世界平均は6時間40分。日本は49位のデンマークとも1時間以上少なかったです。
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そして、モバイルでインターネットを使う時間も日本は1時間54分で、ダントツで再開でした。
世界平均は3時間50分でした。
コンピューターを使ってのインターネットアクセスは日本は60.4%で、世界平均の61.8%とほぼ同じでした。
日本はパソコンがそこまで普及してなくて、今やモバイルでネットを利用している人ばかりだと思っていたので、コンピューターでのインターネットアクセスが多いというのはちょっと意外でした。
ただ、このコンピューターにタブレットも含まれているということなので、タブレットユーザーが意外と多いのかなとも思います。
インターネットを使う時間が短いのは、日本の労働時間の長さも関係してるんじゃないかとも推測します。
仕事中にはインターネットを使わないという人が多いのかもしれないですね。
あと、16歳から64歳のユーザーへの調査ということですけども、日本では人口比率的にも高齢者が多いはずなので、年齢が上であまり使わないよという人が多いので平均値を下げているということもあるのかなと考えたりもします。
オンライン翻訳ツールを1週間のうちに1回以上使った人の割合は、日本は12.2%で、50カ国中の49番目でした。
日本人は英語が苦手と言われている割には数字が低いですよね。世界平均は28.1%です。
アメリカが19.4%と低いんですけども、これは英語が母国語なので当然かなと思います。
日本人は日本語のコンテンツだけで十分情報収集もできるし、楽しむこともできるということなのかもしれません。
なお、ネット上のコンテンツで一番多いのは、やっぱり英語で52.1%。その後、スペイン語、ドイツ語、ロシア語と続いて、日本語は5位の4.3%でした。
英語以外は一桁台でそんなに差はないですね。2位のスペイン語でも5.5%、3位のドイツ語が4.8%。なので、日本語の4.3%は英語以外の中ではもうトップグループで、トップグループはほとんど変わらない感じですね。
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で、オンライン翻訳ツールを使わないということですが、翻訳については日本にはポケトークという端末があって結構人気らしいですよね。
で、そういう家電的な感じのものが日本ではガラパゴス的に進化しているので、オンラインツールが普及しないという面もあるんじゃないかと思いました。昔でいうと、ワープロもそうですし、FAXも日本のものはかなり独自進化していたんだと思います。
そして、後にガラケーと呼ばれることになる携帯電話ですよね。なので、パソコン、スマホのような汎用的なものではなく、特定の機能に特化した家電的なものが日本人向けに作られて、日本人にはそっちの方が受け入れられやすくて、世界的なツールを使ってのIT化を、
阻んでいるような面があるんじゃないかと思いました。コンビニやスーパーのセルフレジとか、今セルフじゃなくてもお金のやり取りは機械で行う店が増えてますけども、あれで現金対応をしっかりしちゃってるので、キャッシュレス化があまり進まないんじゃないのかなとか思ったりもしています。
これもガラパゴス的進化じゃないかなと感じています。
あと、SiriとかAlexaのような音声アシスタントを1週間に1回以上使った人の割合は10.5%で、47位でした。世界平均は29.8%。日本の約3倍ですね。
音声入力に関する調査結果はなかったんですけど、多分日本は低いと思います。
日本語入力の難しさも、日本でITが今一つ浸透しきれない理由だと思っています。
日本語入力はカナ漢字変換があって難しいですし、キーボードにそもそも親しんでない人が多いですし、
キーボードでの入力と携帯スマホでの点検入力とは入力の仕方が違うというところもわかりにくいというのもありますね。
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で、音声入力がその辺を解決してくれるんじゃないかと私は期待しています。
ただ、音声入力が喋るのが恥ずかしいとか、住宅事情などで大きな声を出しにくいみたいな面もあるでしょうし、
同音異義語が多いので、音声入力に日本語があまり向かないんじゃないかというのもあるんじゃないかと思います。
ただ、最近の音声入力はかなりクオリティが上がっているので、音声入力とか音声アシスタントの利用がもっと普及するといいんじゃないかなと期待します。
SNSの利用も日本は意外と世界に比べて少ないようです。
これは1日にインターネットを使う時間がそもそも少ないというのと連動しているんでしょうね。
1日にソーシャルメディアを使う時間が日本は53分で最下位でした。
世界平均は2時間23分でした。
皆さんご存知の通り、X、ツイッターは日本で人気が高いです。
Xのモバイルアプリを1ヶ月間でどれだけ使ってるかの時間の調査があったんですが、日本は1位でした。
時間は1ヶ月間で8時間19分。
世界平均が4時間40分です。
ちなみにアメリカは3時間22分でした。
2位のサウジアラビアが8時間1分で日本と18分しか変わらないので、日本だけが突出して数字が多いというわけではなかったです。
あと最後にポッドキャストについて話しておきたいんですが、
ポッドキャストを聞く人の割合は、日本はダントツで最下位の5%。5.0%でした。
世界平均は20.6%。
1位のブラジルは39.7%でした。
ただちょっと嬉しいのは、2023年の4.1%から5%に増えています。
世界平均は昨年の21.2%からちょっとだけ0.6%減ってるんですね。
なので日本がちょっとだけでも増えたのは嬉しいかなと思います。
1日にポッドキャストを聞く時間も世界平均49分に対し、日本は13分でダントツ最下位です。
12:10
世界平均の1日に49分毎日ポッドキャストが聞かれているというのは多いですよね結構。
このデータリポータルのレポートは561ページもあるスライドでかなりボリュームがあるんですが、
面白いので興味のある人は見てください。
データリポータルです。
今回は以上です。アシカガコウジがお届けしました。
12:45

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