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絶望カフカの何者かになりたいラジオ、この番組は元アスリートのカフカが日々の絶望と些細なヒントをお送りするラジオです。
最近の絶望はリアル棚卸しです。 さて今回はですね、みんな違ってみんないいのかというお話をしていきたいと思います。
まあ最近は人材の多様性がある組織はサステナビリティがある、そんな言い方をされますし、
まあ人種問題とかマイノリティに対してもっと人権を持たせることが大事、みたいな文脈で
みんな違ってみんないいっていう言葉、よく使いますよね。 でもみんな違ってみんないいって本当に?って投げかけた本があるんです。
それがみんな違ってみんないいのか?という山口卸之さんのご本なんですよね。
実は次回のブックノマラジオの収録ではこちらのご本をテーマにお話していくんですが、今回の絶望ラジオでは
まあ私個人としてみんな違ってみんないいよなぁと思う場面とそうじゃない場面ってあるよなぁ
まあその狭間を行き来するのっていうのはどうしていったらいいんだろうかっていうことをぐるぐる考え続けてきた部分もあったので
そちらをお話していきたいなと思っております。 まあ僕はずっとスポーツをやってきたので、そのスポーツということで話していきたいと思うんですが
皆さんは何かこのスポーツを自分のフィールドに置き換えて聞いてくださったらいいのかなというふうに思っています。
さてではみんな違ってみんないいっていうのは、いわゆる個別性を重視した結果良い方向になるっていうことですよね。
で、まあみんな違ってみんないいパターンではないっていうことは人それぞれと考えるのではなくて
その一括りに考えた方が結果としてうまくいくよね。 というか本来そういうものだよねという考え方なんだと思います。
これはどちらが正解ということはなくてケースバイケースではあるし あるいはその行き来をすることが重要なんだろうなぁと個人的には考えています。
まあではスポーツの現場では実際どんなふうにそのみんな違ってみんないい という文脈がとらえられているかなって考えてみたらですね
一つは理論と実践ということで分けられるかなと思っています。
まあ研究分野で言えば普遍性だったり再現性を見出していくのがある種研究ですし
そういった意味では共通性を重んじるということはあるのかな と思うんですよね
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ただ一方で みんな違ってみんないい個別性を重視した研究というのもあるわけです
それはどういうことかというとですね ある種タイプ分けのようなものをしてそのタイプに応じて最適な最適解があるよね
まあそんな考え方をするとみんな違ってみんないい 理論の部分なのかなっていうふうには思います
例えば有名な理論で言えばフォースタンス理論と呼ばれる理論があります
人間の体は4タイプに分かれていてそれぞれのタイプに合ったトレーニングをすることが大事なんだという理論ですね
まあこれは研究というより独自の理論みたいなものなんですけれども A1、A2、B1、B2という形で
マトリックスを書いた時に4タイプのどれかにその人は当てはまるというものですね なので逆に言えばその真逆のトレーニングをしてしまったらその人にとってはマイナスになる
まあそんなフォースタンス理論があります まあ有名選手を挙げて例えば松井秀樹はA1のタイプ
イチローはA2のタイプみたいな形で分けているのが特徴ですね まあそんな風にして今理論のみんな違ってみんないいパターンというのをお伝えしていき
ました そして現場のみんな違ってみんないいパターンとみんな違ってみんな良くないパターン
まあつまり集団で捉えてみんな一緒なことをやった方がいいパターンということですよね それをそれぞれご紹介していきたいと思うんですけれども
そもそもですねスポーツっていうのは結果が大事になります なのでですねみんな同じことをやろうが個別性で同じ
違うことをやろうがですね やっぱそれが結果に結びついているかどうかという判断基準を設けるべき
なんですよねだからみんな違ってみんないいからといって個別性のトレーニングをやった 上で
まあ結果が出なければですねそれは 個別性を重視すべきではないし
みんなと同じことをやってもそれが結果に結びついていればそれはそれで良い という話なんですよね
ただその 集団性と個別性の
行き来をしながら何が最適解なんだろうねっていうことを一緒になって考えていく 対話をしていくということがなかなか
スポーツ業界全体でできていないんじゃないかなというのが僕の印象です そこの言語化というのはある種ブラックボックスの領域だと思うんですよね
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先ほどお伝えした理論の集団性 個別性みたいなものも一つの言語化ではあるんですがそれをどう現場に生かして
いこうかというのはなかなか言語化できていない領域でもあります 僕がまあいた陸上の長距離のコーチングスタイルとして非常に多かったなと思うのは
どちらかというと指導者の指導哲学 それに全体会として
それを全体のいろんな選手に同じように確率的に指導をしていく それがハマった選手は強くなっていくパターンかもしくは完全に選手に任せるパターン
これはある種選手の個別性を尊重しているようでそこに対話はないのである種 チューブラリーのような状態ではあるなぁというふうには感じます
なのでみんな違ってみんな良いパターンとみんな違ってみんな良くない みんな同じでいいというパターンがそれぞれ良さがあって
じゃあ自分たちはどっちがいいんだろうねっていうことを対話していく それが大事なんだろうなって改めて思ったんですよね
まあそんな話をブックのマラジオでもしているのでぜひそちらもお聞きくださればと思います
というわけで今回はみんな違ってみんな良いのかというお話をさせていただきました 最後までお聞き下さりありがとうございました
ではまた