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2025-07-05 13:14

#152 あなたが信じる、努力の神話は?

努力の地図/荒木博行
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サマリー

このエピソードでは、荒木ひろゆき氏の著書『努力の地図』に基づき、努力が報われるかどうかについて考察されています。特に、努力と報酬の関係が9つの神話として整理され、自身が信じる努力の神話を見つめ直す重要性が語られています。

努力の地図の概要
絶望カフカの何者かに似合いたいラジオ、この番組はモタツリーとのカフカが日々の絶望と些細なヒントをお送りするラジオです。
さて今回はですね、荒木ひろゆきさんが書かれた努力の地図についてお話をしていきたいと思います。
実はあのブックンマラジオの方でも、こんさん、おかさんと一緒にこの努力の地図についてお話をしていきました。
ぜひそちらも聞いていただきたいんですが、改めてこのスタイフでも努力の地図について振り返ってお話をしていきたいなぁと思っております。
さてこの本の簡単な説明にありますが、荒木さんはですね、努力は報われるのかということを荒木さんご自身の答えではなくて、
いろんな努力とそれに伴ういろんな報酬、それを構造化していったというのがこの努力の地図の構成になっているんですよね。
荒木さんは努力というのも4階層に分かれていて、努力の結果受け取る報酬というのも全部で4つに分かれているというふうにおっしゃっています。
さらにその努力と報酬をつなぐ関係性についても全部で9つの神話、まあ宗派と言いますか、それぞれの考えている信念みたいなものが9種類あるんじゃないかということを構造化しているんですよね。
どういうことかというと、努力は必ず報われると言っても、その努力というのの改造度が人によって違ったり、人によって信じている神話が違ったりするっていうことを荒木さんは言ってるんです。
例えば、努力すれば必ず正確に成果が返ってくると信じている人と、
努力はやったとしても環境要因で成果が左右される、運の要素があると考えているそれぞれの神話を信じている人が、努力について話したところでやっぱりそれは噛み合ってこないですよね。
そういうこともあって、だとしたらそれぞれみんなが思っている努力ってどういうものなんだろうってことを荒木さんは構造化していっています。
努力の4階層と報酬
実はブックノマラジオでは努力の4階層と報酬の4つについて主にお話をしていったんです。
それを簡単にご説明すると、そもそも努力というのは直接の努力と間接の努力に分かれている。
直接の努力というのは量の努力と質の努力、これはなんとなくわかりますよね。
そして間接の努力は設計の努力と選択の努力になります。
僕はいつもこれランニングの例に当てはめちゃうんですけど、設計で言うならどんなトレーニングメニューを組み合わせていくのか。
選択で言えば、そもそもそのトレーニング自体が正しいのかどうかとか、他のトレーニングが必要なのではないかとか、
トレーニング以外の場所で自分のボトルネックになっている部分があるのではないかということを考えていく努力になります。
そして報酬というのも、4つのマトリックス図に分けた時に、
直ちに得られる報酬かつ思い描く通りの報酬、直ちではなくやがてやってくる思い描く報酬、
そして思い描かないんだけれども得られた報酬、思い描かないんだけどやがてやってきた報酬という4つに分かれるよねっていうふうにも
荒木さんおっしゃってるんですよね。 この4つの努力と4つの報酬だけでもかみ合わなさというのは出てくると思うんですが、
さらに9つの神話があるというところになっています。 今回はこの9つの神話について細かくお話をしながらですね、
皆さんが今どんな神話に生きているのかというのを考えながら、 自分に問いかけながら聞いていただければというふうに思います。
努力の神話の紹介
結局これ9つ何がいいかというよりも、 まあそれぞれメリットデメリットがある中で
どんな神話を今持っているのかというのを知ることの方が大事なんじゃないかなっていうふうに 思います。
では一つずつ紹介していきますね。 えっと一つ目が自動販売機型の神話。
これは努力すれば必ず正確に成果が返ってくるというものになっています。 これ非常にわかりやすいしスポーツでもよく言われていると思うんですが、
一方でこれで成果が返ってこなかった時、 かなり辛いんじゃないかなと思います。
努力もっとしないとって思っちゃいますよね。 二つ目が階段型。努力の成果は一定量を超えた時に段階的に現れてくる。
だからコツコツ努力をすることが大事というものになっています。 続いて予選本線型。
これは予選の段階では努力が成果と結びつき、 本線では努力と成果というのは結びつかず、
ある程度運の要素が絡んでくるといったものになっています。 実は僕この9つの中で自分はどれに当てはまるだろうと考えた時、
この予選本線型でした。 なんでかっていうとやっぱりスポーツの世界で
ある程度やりゃできるみたいなところってあってですね。 でも
ある一定以上になるともうここは尋常尽くして天命を待つみたいな瞬間というのがやってくるんですよね。
かつセンスの領域みたいなのがある程度絡んでくるとこの予選本線型かなというふうに思ったりします。
続いて4つ目。農業型。
これは努力、種と言い換えて種をまいても天候や時期など環境要因に成果が左右されるというものです。
確かに台風とかが来て農作物が全部ダメになってしまうっていうことってありますよね。 ただそれもなんというか木の
持ち方が農業型であればまあそういうこともあるよね仕方ないよねっていう何かこう諦めがつく
ようなタイプなのかなというふうにも思います。 そして5つ目。
ホッケースティック型。 これはホッケースティックって先の方がぐいっと
まあ鋭角になっているのわかりますかね。このように最初の段階では長期間
報われないんですけれどもある一定の時期になった時に急にこうグイッと 成果が跳ね上がってくると。
だからそれまで頑張ろうぜっていう 努力の型になります。
そして5つ目。あ、6つ目。すいません6つ目。 ガチャガチャ型。
これは努力をして成果は何らか得られるんだが、その成果の種類というのは全く予測できない。
何が出るかは運次第といったものになります。 これは何かこう偶然性とか
まあ運の要素というのを非常に強く持っている 宗派、神話なのかなというふうに思います。
そして7つ目。職人型。 これは努力はして
淡々として、 成果が出るというかその努力をする過程そのものが意味があるんだと
いうタイプですね。 そしてまあ成果とか報酬っていうのはむしろ自分で決めるんだっていう
まあいわゆる職人の考え方なのかなというふうに思います。
なんかこの型を持っている人ってアーティスト気質というか、 研究者とかもそうなのかなぁ。なんかこう
自分の内なるモチベーションというか、まあいわゆる内発的動機づけが高い人が職人型に該当するのかなって思ったりしました。
そして8つ目。宝くじ型。 これは努力と成果というのは全くの無関係で、
成果が出るっていうのもほぼ運、任せといったところになっています。 はい。そして9つ目。これが一風変わっているんですが空型ですね。
いわゆる仏教の色足絶句の空に該当するんですけれども、努力というのも成果というのも全く幻想であって、
まあ何かこう執着をしないという、ある意味達観した領域になっている人。
まあそういう努力の型となっています。 今言った9つのシーンは皆さんはどれに自分が当てはまっていると思われたでしょうか。
僕はちなみに予選本選型だったんですけれども、 でもこれって
ちょっと前までは違ったよなって思ったりしたんですよね。 それはまあ自動販売機型だったなって思うんですけど、
何かこう打ちのめされるような経験とか、まあ成功体験みたいなものがあって、 自分の努力の神話、信じている神話が変化してるなってことにこの本を読んで改めて気づきました。
だから自分が今何を信じてどういう風な考え方でいるんだろうかっていうのを、 何かこうマッピングをして、今ここだって思えるということが
まあ自己認知につながるんじゃないかなというふうに思ったりしました。 そうすることで
他人が思っている努力と自分が思っている努力の違いというのもわかりますよね。
で、そうした時に、なんか僕なんかはスポーツの現場で努力しなさいって死ぬほど言われてきたんですけど、
でもあの人の言っている努力というのは、 きっとこの神話に基づくこういう努力なんだろうなっていうことを理解できるようになるような気がするんですよね。
あの人は何を言ってるんだかわからないとか、 それでこう
シャットアウトしてしまう、心のシャッターを下ろしてしまうのではなくて、 選手側から、あるいはチームメンバー側からも、
きっとあの人の努力はこういうことを言っているんだろうという、 音波があることができることによって、
まあ何か建設的な対話のきっかけになる本なんじゃないかなって個人的には思ったりしました。
皆さんは今どんな神話を信仰されていますでしょうか。 もしよかったら考えてみてください。
というわけで今回は以上になります。 最後までお聞きくださりありがとうございました。
ではまた。
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