時間に関する導入
絶望カフカの何者かになりたいラジオ、この番組は元アスリートのカフカが日々の絶望と些細なヒントをお送りするラジオです。
好きなうまい棒の味はコーンポータージュ味です。
さて今回はですね、時間についてお話をしていきたいと思います。
というのもですね、先日行われたボイシーファンフェスタがあって、
その前からなんですけど、聞きたいパーソナリティの放送がありすぎてですね、耳が足りない状態が私は続いております。
加えて読みたい本もあるし、見たい映画もあるし、見たいアニメもあるし、
仕事も全身全霊で頑張りたいし、走りたいしってことで、
あと睡眠時間も確保したいしっていうことで、
時間がですね、いや足りねえなあって思うんですよね。そんな今日この頃です。
皆さんはいかがお過ごしですか?時間足りてますか?
まあね、人類みんな時間は平等に与えられているなんてよく言われたりしますけれども、
とはいえ、時間をどのように感じているかっていうのは人それぞれなんだろうなあって思うわけです。
まあそんなこともあって、先日ではフォーモーではなくジョーモー、
フィアオブミッシングアウト、取り残される恐怖を感じるわけではなく、
ジョイオブミッシングアウト、取り残される喜びを積極的に感じていこう、みたいな放送もしましたね。
だから取り残されてもいいんじゃないか。
自分が本当に楽しみたいことを楽しむ、そんな時間の使い方でいいんじゃないか、みたいな話をさせてもらったんですよね。
今回は改めてですね、時間の感覚というか、時間をどのように使っていくか、感じていくかっていうお話をしていきたいと思います。
まあその時間についての本で、僕がすごく印象に残っているのがですね、大変有名な本なんですけれども、
鈴木悠さんが書かれたYour Timeという本です。
まさにこの本はですね、時間の流れっていうのは意識の錯覚であるっていうふうに書かれた本なんですよね。
つまりさっき言ってたみたいに、人類365日24時間あるっていうのは1年そういうふうに流れている。それは皆平等であるっていうのは、それは勘違いであって、
人の認知の歪みっていうのが人それぞれに発生している。
そんなふうに描かれているんですよね。
で、よくあるのは子供の時は1年がとても長く感じて大人になると短く感じるみたいなことをよく言うじゃないですか。
まあそれっていうのは実は新しい経験が大人になるにつれて少なくなっていくのであって、
それに伴って時間間隔が短くなるっていうことなんですよね。
では、なぜその時間間隔が短くなるのかってことがこの本で細かく説明されているので、ある一部分をですね、抜粋してご紹介していきたいと思います。
それはまず冒頭ですね、とある哲学者っていうかアリストテレスなんですけど、
言った言葉を引用しているんですね。その言葉っていうのが
過去は存在しない、未来は存在しないっていう言葉なんですよね。
何にも存在しないじゃんっていう話なんですけど、
まあつまり今しか存在しない、今ここある状態でしか本来は存在しないのだ。
時間というものはそういうものなのだっていうふうに言ってるんです。
これはマインドフルネスにも近い考え方だと思うんですけど、
自分の認知が全てであるっていう考え方ですよね。
未来にありそうな時間というものも勘違いであり、過去あった時間っていうのもある意味幻想であって、
あなたが認識している時間は今この時間でしかないっていうふうにアリストテレスは言ってるわけです。
予期と早期の強弱
これをですね、鈴木悠さんは、著者の鈴木さんはですね、
科学的エビデンスに基づいて、未来と過去をこんなふうに補助線に分けて説明をしています。
未来という時間はですね、今の状態の次に起きる確率が高い変化を脳が予期したものっていうふうに言ってるんですよね。
そして過去というのは、今の状態の前に発生した確率が高い変化を脳が早期したものっていうふうに言ってます。
ちょっと分かりにくかったかもしれないんですけど、例えばボイシーの例をあげましょうか。
ボイシーで言うなら、例えば深夜に生放送がありました。
その予告の予約画面を見て、これは絶対面白そうだ、だからすごくワクワクする、待ち遠しいって感じるのは脳が予期したものですよね。
それに対して生放送の予約を見て、このパーソナリティさんの前回の生放送はすごく面白かったから、
次も面白いに違いないって感じるのは脳が早期したものじゃないですか。
この予期と早期というのは、人によって強弱があるっていうのがこの本の中でのメインメッセージなんですよね。
意味が分からないかもしれないんですけど、例えばこの情報は絶対に面白いに違いないっていう脳の予期が強ければ強いほどですね、
未来に引っ張られていくってことなんですね、今が。
それが弱ければそんなに楽しみではない、でも過去これが楽しかったからこういう行動をしようっていう自分の意思決定に関わってくるっていうことなんです。
こうやって予期の強弱、早期の強弱、この本の中ではあとは濃淡ですね。
濃い、薄いもマトリックスに書いて、人はこの未来と過去の考え方のタイプ分けができるんだっていうふうに書かれているんですよね、この本の中では。
そう考えると自分がどちらのタイプに属しているのか。
今ここに集中するのが真ん中、左側に過去を早期する自分、右側に未来を予期する自分っていうふうに言ったときに、自分はどのあたりに引っ張られやすい人間なんだろうかって考えるだけでも、
それはちょっとなんか自分が生きやすくなる、少しヒントになるんじゃないかなってちょっと思ったりするんですよね。
面白いのがこの予期と早期というのは、今ポジティブな側面でお話しましたけど、ネガティブな側面に対しても同じように強弱があると。
例えば生成AIが台頭する中で自分の職業がなくなってしまうんじゃないかっていう未来への予期が強い人もいれば、
自分が過去をやってきたことが確実に身になっているから、いろんな過去のスキルを組み合わせて自分はこれからもやっていけるはずだっていう早期が強い人もいる。
なんかこのポジティブとネガティブの組み合わせ、だから自分の強みがどっちが良いとか悪いとかではなくて、その予期が強い自分が表になるパターンもあれば裏になるパターンもある。
その強みの裏返しなんだろうなっていう風にも思うんですよね。
例えば僕はおそらく未来への予期が強いタイプだと思うんですけれども、
仕事でもランニングでも何でも目標を決めたらですね、もうあとはそれに足りないものを見つけてただやるだけっていうタイプなんですよね。
ただこれは良い面だけではなくて悪い面もあるんです。
何かっていうと、その未来に向けてやろうとすることに対して体が勝手に動いてしまうことによって体がキャパオーバーになってしまうっていうことなんですね。
体だけではなくて脳も心もそこに対して向かうことによって疲弊してしまう。
だから僕はあんまり目標って立てすぎないようにしてるんですね、自分の中で。
何かそういう予期の強い人の処方箋というか、そういうこともできるんじゃないかなっていうふうに思ったりします。
皆さんは未来への予期が強いタイプなのかどうか、
もしよかったら考えてみてください。
ちなみに鈴木優さんのYour Timeの中では、もっと詳しくですね、質問項目が15個ぐらいあって、
自分の予期の強い人の処方箋について、
もっと詳しくですね、質問項目が15個ぐらいあって、
自分の予期のタイプと早期のタイプ、これは強弱と濃い薄いのマトリックス、
4×4の時間間隔のタイプに分けられるっていう風になっていて、
細かく診断ができるので、もしご興味があれば本も読んでみてください。
というわけで今回は以上になります。最後までお聞きくださりありがとうございました。ではまた。