サマリー
「地下室の手記」は、名前のない40歳の主人公が自分自身について語り、人生の絶望や苦しみを描いたロシアの小説です。 地下室の手記を読みます。自分の思考を深掘りしながら地下室でずっとハマっている主人公の物語。第一章では自意識の創作と犯罪者の精神を描いています。第二章では主人公の具体的なエピソードと顔に対するコンプレックスが明らかになります。 主人公は頭の悪さと賢さにこだわり、友達の存在を求めていますが、孤独を感じています。ある計画に誘われますが、仲間外れにされ、笑われるなどの苦痛を感じています。しかし、ロストーヴィには興味深い人物像が描かれており、読者に共感を呼び起こします。 主人公と周囲の人々の関係性や心理描写を通して、孤独や寂しさ、自己嫌悪などの感情が描かれています。 「地下室の手記/ドストエフスキー」は、一人で喋り続ける女の子の手紙から始まり、喧嘩や感情の変化、そして愛や人間性に関する葛藤が描かれています。
作品の提案・読書の動機・黒歴史エピソード
はい。 えっと、じゃあ、「地下室の手記」の話へ。
はい。 1回、2回目ですか、読むの。
はい。私は大学生の時に一度読みました。 うん。僕、結構後に読んでて、
20、20代の時から読んでたんですけど、 だから結構、まあそれでも10年以上ぶりぐらいからやったと思います。
今回はコアノさんから、この作品提案いただきましたけど、 なんか理由はあったんですか。
なんやったかなぁ。なんか、ちょっとあんま覚えてないですけど、 なんか、もう一回読み返したいなと思ってたやつの一つやったんで、
なんでやったかなぁ。 まあ、電子版でも持ってるっていうのもあったし、
あとは、
あんまりでも覚えてないです。
誰かが言及してたとか、そういうことでもないんですか。
誰もしてないです。 言及はしてないですね。
これでも全然、なんかあらすじ載ってないですね、これ。 あ、そうですか。
載ってます? ここに、あの、裏表紙に載ってるんで。
はい。 じゃあ、これ読みましょうか。
あ、じゃあ、お願いします。 はい。
これは、公文社古典新薬文庫で、今回読みました。 はい。
あらすじは、世間から軽蔑され虫ケラのように扱われた男は、 自分を笑った世界を笑い返すため、
自意識という地下室に潜る。 世の中を怒り、憎み、攻撃し、そして後悔の念からもがき苦しむ。
中年の元召喚士のモノローグ。 終わりのない絶望と戦う人間の姿がここにある。
はい、となってます。 そうですね、なんか僕はこれは、自分で、えっと、
あ、せや、何だったかな。 あの、1個ありました。思い出しました。
えっと、これを選んだ理由の1つ。 はい。
で、あの、オッサンFMで、最初、初期の方なんですけど、
クリスさんが、共感性周知の話をしてて、 はいはい。
えー、何だったっけな。 ジェニファー・ローレンスが出てるやつなんですけど。
パッセンジャー。 パッセンジャーっていう映画の話をしてる回があって、
で、その回で、クリスさんが、えっと、恥ずかしくなって、途中で見るのやめてしまったっていう回があったんですよ。
めっちゃ最初の方ですけど。 で、その、見てて恥ずかしくなってくる共感性周知の作品、映画とかって何かありますか?みたいな話をしてて、
で、何かその他何も出てなかったと思うんですけど、 長山さんとか何か言ってたかちょっと覚えてないですけど、
その、自分なんかあったかなと思って、 で、見ててちょっとこれ痛いなぁとか恥ずかしいなぁとか思うやつが何かなと思った時が、
思い浮かんだのがこれでした。 地下室の式。
これは、まあ僕、読んだら20代の時ですけど、 まあひどいなぁと思ったんで、内容として。
で、自分が当てはまるとかではあんまないんですけど、 ただ内容的に結構ほんまにきついっていうのは思いましたね。
そうですね。ちょっと読んでていたたまれなくなるというか、 確かに共感性周知かもしれない。
共感性周知かどうかはちょっとわかんないですけど、 内容的に結構つらいものがあるので、
なんか僕はその時はそう思ったんですけど、 その読んでみて、やっぱりその自分がどうこうっていうよりは単純になんかきついなっていう感じでしたね。
自分がこの人みたいな感じかなって思うと、 あんまりそういうのはなかったんで。
だから、僕はこれ、自分で今読んでみてというか、 読む前から思ったのが、もうこれ黒歴史を小説にした感じかなと思って、
エピソードですね。 黒歴史エピソードを小説にしたっていうような感じで思ったんですけど、
去年読んだ小説で、黒歴史探偵っていうのが、 そんなタイトルじゃないんですけど、
その謎を解いてはいけないっていう本があって、 それはどっちかっていうと、黒歴史を暴くっていう推理小説とか、ミステリーなので、そういう内容ですけど、
地下室の趣旗はもう内容自体が黒歴史みたいな、そういう感じでしたね。
なるほど、そういう理由で読んだわけですね。 そうですね、思い浮かんだのがこれやったなと思って。
だから、共感性周知じゃないけど、読んでて恥ずかしくなるような小説とか、映画とか、そういうのがあったら聞きたいですね。
作品の内容・一部の読みづらさ
いろんな話を。 どの作品でどう感じるのかとか。クリスさんのパッセンジャーの話が面白かったので。
宇宙に行く映画? そうです。パッセンジャーは、宇宙に行くけど、あんま詳しい話は僕、映画見てないんで知らないんですけど、
宇宙船で移動している間に、島民みたいな感じで、乗組員が何百人か何千人かわからないですけど、行って、都市をとってしまうんで。
私もそれ思い出しました。聞きましたよ。 島民状態で移動してるけど、機械のミスか何かで起きてしまうっていうので、一人だけ起きてしまうって話です。
寂しいから女の子を起こしちゃう。 綺麗な女の子がいたから、あたかも機械の誤作動で起きたかのように起こしてしまう。
そういう話だったと思う。 そうでしたね。 自分だとどれかっていうのはちょっと考えます。
後でまた思いついたら話します。 地下室の主旗は一応どういう話かというと、さっきあらさじは言ってもらったんですけど、主人公、名前はなかったですね確か。
語り手が40歳で役所勤めを辞めた元役人で、肝臓が悪いみたいなことを確か最初言ってましたよね。
言ってましたよ。 これはロシアの、
帝政ロシアの時代かな。その濃度がどうとか言ってるから。 そうかそうですね。
だからソ連の前ですよね。ソ連とかになる前のロシアの時代で、多分平均寿命とかがめちゃ若い時ですよね。
だから40歳でももうすでに老人扱いみたいになってますよね。 なるほど。
だから40歳って言ったら、それで体壊してたら、寿命もそんなに長くないみたいな、そういう立場から話してるみたいな。
そういう入りで、主人公は親戚の遺産を相続して仕事を辞めて、地下室にこもってる。
その立場から自分語りをするという感じですね。自分語りと過去の話みたいな。
第1部で自分語りをして、第2部で24歳だった時のあるエピソードを語るという構成ですね。
過去回想みたいなですね。
あんまりよくわからないですけど、一応話の内容が、なぜ虫けらにさえなり損なったかという話っていうふうに書いてましたね。
どこに書いてましたっけ?この作品の中で? 中で、中で。
特にこの第1部の40歳の語り手は結構、自分で言ったらその次にすぐ否定とかするじゃないですか。
なんかね、読んでて目が滑るというか、一部すごい読みづらいんですよ。
あーそうですね。
ちょっと今どこのどんな話だったかなっていうか、どこでそんなこと言ったかなっていうのはすぐに思い出せないんですけど。
そういう言ってはすぐに否定してみたいな、そういう話し方をずっとしてるんで、結構一部は読みづらい。
私は以前読んだ時もそうでした。
どっちかというと2部の方がちゃんと物語になってるというか、ストーリーがあるんで、2部の方が読みやすかった。
前回もそうでしたね。
そうですね。僕はすごい読みやすかった記憶があって。
あー前回読んだ時に?
そうですね。で、今回読んでみてこんなに読みにくかったっけ?
読みにくいってのは一部も2部も?
一部ですね。
だからそれがすごい記憶と違ったというか、意外でしたね。
なんか僕はDostoevskyの中で一番読みやすいと思ってたんで、自分の記憶では。
2部の方が長いし、2部は読みやすいから、ページ数もDostoevskyの他の作品に比べると短いっていうのもあるんで。
そうですね。全体的に見たらそうですね。
小説の特徴・中二病的表現
短いんで読みやすいんですけど、これ結構一部でくじける人いると思うんですよね。
そうですね。
それぐらい、何言ってるかわからない。
僕は多分、若かったからもっと読みやすかったのかなっていうのが思ってて。
自分が今になって、感覚が遠いんですよね。
この内容全体的に自分の感覚が遠くて。
若い時の方が読みやすかったのかなっていうのは。
でもこの一部の40歳の語り手はどちらかというと今の方が近いですよね?
いや、感覚的にはね、若い時の方が近いですね。
言ってる内容とか、こういうのって卒業していくじゃないですか。
そんなこともあったなみたいな、周りの人とかにしてもそうですけど。
自分がそうじゃなくて、こんなやついたなとかって、だんだんみんな大人になっていくんで、その感覚薄れていくんですけどね。
若い時の方が、読みやすかったというか、多分内容が頭に入ってきたかなと思って。
だから都市って余計に一部が読みにくいなと思いましたね。
そうなんですよね。別に自分に当てはまるって思わないところも、なんとなくわかるわかるっていうところもあったし、
身近にああいう、こういう人もいたなみたいなのはあるんですけど、
確かにそれがね、若くなって40歳でますます旺盛にそういうことを言ってるから、ちょっと距離は感じますね。
そうですね。しかも、この時、書いてるドストエフスキーはもっと年いってるでしょ。きっと。
これちなみに1864年出版だそうで、66年から罪と罰。66年に罪と罰が出てるそうですよ。
何年もあったのかな?
47歳。あ、違う。43歳の時の作品です。
じゃあ結構実年齢に近いですね。結構だからドストエフスキーはもう晩年まで書いてましたもんね。
そうですね。60ぐらいで亡くなったのかな?59歳。カラマゾフが完結して次の年に亡くなった。
でもあれね、完結してないですよね。未完のものもありましたもんね。
そうですね。連載が完結して。一応完結したんじゃないですか?
一部と、なんか第二部の構想があるんじゃないかっていう話。
そうですか?僕めっちゃ途中で思ったなって思ったんですけどね。
一応あれはあれで終わって、でもまあ二部の構想はあるだろうっていう話は出てますけど。
そう、犯人がわかったぐらいのところで終わりましたね、確か。
このすごいだから、40いくつ、しかも当時の40いくつって書籍というか、にしては内容はちょっともう中二病が過ぎるというか。
このなんかフレーズとかもやっぱりね、キラーフレーズみたいなのいっぱいあるじゃないですか、この小説は。
そうですね。
割と僕一番最初の第一章の一章の一の終盤のとこで、この中二っぽさがすごい出てるこの小説の入りのとこなんですけど。
どんな小説かって、この地下室の書籍がどんな小説かっていうのを一言で表した内容というか。
真っ当な人間が心から楽しみながら話すことができる話題とは何か。答え、それは己についての話である。
そうですね。
こういうの、こんな恥ずかしくて言えないじゃないですか。
そうですね。
10年とかあったら。
答えとそれはの間にダッシュが入ってますね。
こういうのは多分、こういうのは出てきたから真似した人がどんどんいるんでしょうけど。
そうですね。
こういうのをやる人の多分最初の方だとは思うんですけど、これはすごい中二病やなっていうのはすごい感じたんでね。
これをやっぱり黒歴史として、黒歴史としては出してないんですけど、これ黒歴史のように読めてしまう。
そうですね。
こういうのいっぱいあるんで、やっぱり。
いっぱいありましたね。
いっぱいありますよ。
1章も2章もありますね、こういうのは。
すごいこの主人公が人をバカにするというか、断定的にけなすというか。
そうですね、私が面白いと思ったのはありましたよ。
これコウモリさんあれか、Kindleだからページ数で言っても。
そうですね。
これは184ページ、文庫だと184なんですけど。
俺の中で何かが燃え上がり、何らかの目標が現れたのであるっていう文章があるんですけど、
現れたっていう単語がこうなんかこうね、括弧で強調されてる感じも、ちょっとね、なんか中二っぽいというか。
あれですね、村上春樹はよく点々を打つやつですね。
そうそうそう。
そういうなんか、独特の含みを持たせた感じで。
バカにされるというか。
こういうね、こういう話し方というか、書き方がすごい悪いですよね。
まあ括弧書きで、括弧書きでこう自分に話してたりとかね、この、よくもありますね。
なんか自分ツッコミをするんですよ、なんかセルフツッコミしてると。
そう、だからなんか一人で喋ってるけど、一人でボケとツッコミというか、なんか行ったり来たりしてるから。
あの架空の推し問答めっちゃ多いですもんね。
多いですね。
地下室での自己対話
なんか君はそう思うだろうみたいなとか、読者はそう思うだろうが、言ってないのに反論してたりとか。
勝手になんか先回りしたりね。
まあでもなんかこういう、自分で自分と議論するような文章みたいなのが第一章は特に多いですね。
だから自分の思考を深掘りしながら、こう自分同士で問答をするみたいな。
なんかここ深掘りっちゃ深掘りだけど、なんかずっと同じところをぐるぐるぐるぐる回ってて。
そうですよね。
なんか地下室でその一人でずっと、というか沼にハマってしまってるというか、そういう印象がありますね。
うーん、まあね、どっちかわからないですからね。
あの、すぐ否定するんで、さっき言ったことをなんか。
自分でもわかってない感じですかね、しかも。
うーん、なんか自分はわかって言ってるんだぞみたいなことを、なんかすごい保険かけてるように、こうチラしてるんですけど。
まあでもなんかそれも込みでわかってないのかなっていうような。
でも確かにこれは読んでてね、やっぱりいたたまれなくなるんですよね、ちょっと。
これやっぱりどうなんですかね、2部から読んだ方がいいとかっていうのはあるんですかね。
うーん、たぶん1部から読み始めて、なんかこれ読みづらいなと思ったら、
もうあの、無理に1部から読まずに2部行っちゃってもいいんじゃないですか。
うーん、まあそうかですね、なんかあんまり意味を考えずにさらさら読むからですね、1部は。
で、2部読み終えてから、もう1回1部をちゃんと読むっていう方が、頭に入ってくるかもしれないですよ、どっちかでと。
なんかその、まあ2部は2部で読みやすいけど、内容としてはかなりひどいですからね。
そうですね。
内容ひどすぎるんで、結局ひどい人間の、基本嫌がらせとかの話なんで。
読んでて辛くなりますよ。
主人公ですからね、それは。
だから結構こういうなんていうのかな、自意識自意識って書いてありますけど、
そういう、ドストエフスキー以降の作品でも、自分がどう思うとか、自分がどう思われてるとか、自分がこうしたいみたいな、そういう自意識の創作とかって、
アニメとかでも全然あると思うんですけど、エヴァとかみたいなのとか、でもなんかそういう、自意識の創作とか、
あと、その、なんかその、どう言ったらいいんだろう、1人でこう悶々として、犯罪者になったとか、
猟奇殺人とか、なんかそんなになったとか、そういう人たちも、たぶんこの地下室の主旗のまで思考がこじれてないというか、
そこまで行ってないやろうなっていう感じがしますね。
それぐらいオリジナルであり、かつ、なんか超えられない。
そうですね、これはね。
こじれ具合。
なんか、ほんまにそれぐらい救いようがないというか。
主人公の思考と感情
救いようがね、ちょっと。
これは2部の最後まで読むと、ほんまにそれは思いましたね。
私はなんか途中から、どうすれば彼を救えるんだろうというか、そういう目線で読んでましたよ。
もし周りに、周りというか友達いたら、どういうふうに声をかけてやればいいのかなと思いながら読んでました。
厳しいですよね。
そうですね。
もう、この2部だったら24歳ですけど、それまで積み重なってきたものがありすぎて。
たぶんこの人、そういう救いたいとか、助けてあげたいみたいなことを他人が思っているのをいち早く感じて嫌がりそうじゃないですか。
救いの手を嫌がるというか。
だからちょっと難しいなと思いながら読んでましたね。
しかも、そういうあまんじて受け入れられないというか、喜べない。
すごいプライド高いんですよ。
よくわからないんですけどね。
自分にとっての愛とはみたいなやつを、かなり最後に語ってるけど。
あれすごいですよね。
あれはまた後で話しますけど。
基本的に第一章から、嫌がらせすることが自分にとっての快楽みたいな話をずっとしてたりとか。
本当にわけわかんないんですよね。
一章に関しては。
2人が死の花子とか。
理屈はどうとか、本能はどうとか、そういう話が出てきますね。
理性で社会回してるように思うけど、絶対その認めないぞみたいな。
いいよ。
この人が言ってる本能っていうのも、あんまりよくわからないですよね。
本能ってどういうとこで言ってましたっけ?
理性のとこで言ってましたよ。
理性に抗うってことですか?
いわゆる本能と、この人が言ってる本能は違う気がして。
自分にとっての、この人にとっての本能と、一般的なみんなが望む。
結構その辺はごちゃごちゃしてるんでね。
そう、すっごいごちゃごちゃしてるから。
何が言いたいのか、あんまりよくわからないですよね。
2人が死の、これは面白いですね。
2人が死と、美しく崇高なるものって言葉がいっぱい出てくるよね。
なんなんそれって思って。
なんかその宙を見ても、あんまりよくわからないですよね。
そうそうそうそう。
美しく崇高なるものって、宙がありますね。
カントが何とか言ってたとか、バーグ、バーグか、バーグ主義のバーグが。
1840年代のロシアのロマン主義でもてはやされた。
なんかそういう、自治的な要素も結構あったりとかして。
僕だからそのゴーゴリとか読んだことないんで、やたら引用されるじゃないですか。
シチュエーションやったりとか。
ロシアの昔の文学は、ドストエフスキー以前のやつとかも全然読んでないから、ちょっと気になるなと思いましたけど。
ゴーゴリは読みたいなと思いますね。
そういうのを知っていると、より背景がわかるかなと思って。
これ、これも第2章かこれは。
なんかね、すごい賢さというか、なんかバカとか賢いとか、すごいそこに対するこだわりがすごい強いんですよね。
そうですね。
これちょっと引用しますけど、36ページで、
すべての率直な人間、やり手タイプは愚鈍で足りないが故に活動的なのだ、みたいな。
愚鈍だから逆に活動だけど、俺は賢いから故に動くことができない、みたいな。
すごい自分が動けない理由を賢さっていう言葉で説明してるんですけど。
38ページですね。
俺が自分を賢い人間だと思うのは、ひょっとすると全生涯で何一つ始めることも終えることもできなかったという、
ただそれだけのためなのかもしれない。
そういうのを結構ね、ずっと言ってますからね。
ずっと言ってますね。
ひょっとすると正常な人間というのは、バカでなければならないのかもしれない。
これは23ページですけど。
一発の強い意志を持った人間、つまりやり手タイプは害して浅はかな存在。
すごいんですよね、このカタリック帳とかもすごいんですよね。
俺は今40だが、40といえば全生涯だ。もう大変な本物の年寄りだ。
40を過ぎて生きるなんてはみっともないし、最低だ。人の道戻る。
40を過ぎて生きてるなんて、一体どんな奴だ?
正直に答えてください。
で、俺が答えてやるよって。
全部自分で言ってますね。
ちょっと待った、とか一息つかせてくれ。
この辺はひとりがたりの部分なんで、カタリック帳ですよね。
こういうのはね、面白いところなんですけどね。
そうですね。
第1部はカタリで、第2部が主旗だから、
第1部がちょっと作奏してるっていうのは、カタリだっていうことでわかるんですけど、
話し言葉というか、だから行ったり来たりしたり、同じことを繰り返したりっていうので、
リアルちゃリアルですけど。
そうですね。
一部はそんな感じかな。
はい。
主人公のエピソードと顔のコンプレックス
結構面白い。面白いんですよね、このキラーフレーズが面白いですね。
そうですね。
怠け者だ。これはもう立派な肩書きであり、氏名であり、職業とさえ言える。
すごいですよね。思いつかないですよね。
じゃあ、2部は具体的なエピソードがいっぱいいろいろ出てきて、
24歳の頃、基本的にはその2つですね。
かつての同級生の総公会に参加するっていう話と、
その流れで、売春婦に行った、売春宿に行った後のいきさつ。
その前に、肩をぶつけるって話が。
肩をぶつける話だけで、お腹がいっぱいになるんですけどね。
長いんですよね、しかも。
エピソード自体が長いんですよね、話っていうよりは。
時間がすごい経ってるんですよ、この話だけで。
肩ぶつける話は、すごいたまれなくなりますよ。
入りがそもそもあんまりよくわからないですけど、
バーみたいなところの前通ったら、ほっぽり出される客がいたんですよね。
それに憧れたというか、それになりたいみたいに思って、
自分もそのバーみたいなところに入る、なんかあれか、ビリヤードのバーかな。
それ自体がそもそもあんまり意味わからないですけど、
ほっぽり出されるのに憧れるっていうのは。
で、なんかその入ったら、全然誰にも相手されなくて。
で、その通路に突っ立ってたから、
注意みたいな人に肩持ってどかされたんですよ。
それをなんか、ほんまに屈辱や、ずっと恨みに持ってるっていう。
でもこの人、確かにそのシーンもそうだし、
なんかそういう殴られたり、ひどい意味にあっても、
それがちゃんとこう、自分に向き合ったような反応だったら許せるけど、
なんか自分もこう、何もない存在のように軽んじられることにすごい怒りを覚えてましたね。
そうですね。
だからそれも居酒屋のところか、
なんか文学的な喧嘩だったらいいけどみたいな。
まさにそれですよ。
移動させられたやつも、
正当な喧嘩、いわば文学的な喧嘩だったらいいけど、
まるでハエのような使いを受けた。
そういうのはすごい嫌なんでしょうね。
よく分からないですよね、その辺の。
分かんないような分かるような、なめられたくないというか。
そう言っておきながら、
リーザが最後のとこで、めんと向かってきたら、それはそれで嫌がるじゃないですか。
そうですね。
だから、どっちなんて思わせる。
それは2章の最後のとこなんで、
ちょっとまた後で話すんですけど、
とりあえずその最初の方のエピソードで、そういうバーで肩を持ってどかされて、
それに対してすごい怒って、
その注意をつけまわすんですよね、街中で。
見かけるたんびに、自分が肩をぶつけてやろうと思って行くけど、何回も自分から避けてしまうんですよ。
身長190センチ以上あるような大男で、
喧嘩になってもいいと思って、前に立ちはだかったりとかするけど、自分から避けてしまう。
何回も失敗するっていう。
後ろをつけまわしてて、呼ばれるのを聞いて、そいつの名前を。
そう、後つけたり。
家まで後つけるんですよね。
本当にちゃんとぶつかるために、衣装まで用意するじゃないですか。
自分の街頭の襟の毛皮がアライグマだったけど、
アライグマじゃダメだから、ビーバーにしたいっていう。
ビーバー高いから、ドイツ製のビーバーの毛皮だったら買えるみたいな。
全然、肌から見てもピンとこないようなことにすごいこだわってて。
本人は必死なんだけど、肌から見てると何にこだわってるのかよくわかんないというか。
誰も気づかないとこばっかりなんで。
最初からそういう話が出てきて。
あとは2章の最初の方で語られるんですけど、顔のこととかもやたら言ってますね。
顔がブサイクとか。
あんまりすることは、そうですね。
頬面とかね。
自分の顔についてのコンプレックスがあるみたいで。
でもやっぱりこの人、前もさっきも言ったように、賢い賢くないってところにこだわりがあるって話で、
第2章の最初の方で言ってるんですけど、
ブサイクな顔であるのは仕方ないけど、上品で表情豊かな。
そしてここが大事な点だが、すこぶる賢そうな顔であればいいって思ってるんですよね。
賢そうってあることに対するこだわりがすごい強いんですよ。
そうですね。
頭の悪さと賢さ
どうも見た目とか身分とか、いろいろそういう人が気にする要素ってあると思うんですけど、
この人にとって賢いとか賢くないっていうところがこだわりなんだなっていうのが随所に見えますね。
自分が頭いいっていうことはすごいプライドがあるというか。
後に出てくる友達についても、頭が悪いわけではないみたいなこと言うんですよね。
常にそうやって人を頭の悪さとか賢さで測ってんだなっていうのがわかります。
勉強はすごいできたみたいなところもありましたもんね。実際に同級生の話のところで。
ありましたね。そんな感じで。
さっきのネフスキ大通りで大男の注意に肩と肩をぶつけるっていうのは一応成功するんですよね。
成功します。
それをすごい長い尺で語ってたっていうのが一応最初の方にあって。
その後に友達の家に行くんですよね。
友達がいないみたいな話をしてて、上司の家に行ったりとかもあって。
それもちょっと挟まれるぐらいだけど、上司の家に週1回だけ行けるみたいな。
でも行っても誰とも喋らない。ずっと座ってるだけみたいな。
すごいだから、なんていうんですかね。人恋しいみたいなのがすごいあるんですね。
そうなんですよ。割と寂しがり屋というか、そういうところもありますね。
だから友達がいないと言いずつ、やっぱりそういう人の輪に入りたがるというか。
だから完全にそういう孤独を求めてるとかっていう感じはないんですよね。
友達の家に行くって言うけど、彼これ1年近く会ってないという友達、下野夫っていう友達に会いに行くんですよね。
その下野夫のことをさっき言ったような頭が悪いわけではないとさえ思っているっていうような評価をしてるんですけど、
そこに行くと友達が2人先にいたんですよね。
なんかこの友達も最初は仲良かったけど、だんだん仲悪くなったみたいな下野夫に関しては。
他の友達は基本的にあんまり、1人は嫌いなやつとみたいな。
全然友達ではないんですよ。
誰も友達じゃないですよね。
下野夫はまあ辛うじて。
友達の時期があったみたいな。
後で出てくる、かつて俺にも1人だけ親友がいたみたいな話があったけど、それはかなりひどい話だと思う。
で、その双子会があるっていう話を行ったらしてるんですよね。
そうですね。その場にいない別の人が転勤するんですね。
だから双別会開こうぜっていう計画を立てているところに主人公が行く。
これも別に勝手に行くんですよね。
そうですね。
他の3人は集まって打ち合わせみたいなのをしてたけど、たまたま行った時にそういう話をされてて、それがかつてのみんな同級生だっていうことですよね。
で、なんか呼んでない奴が来たぞみたいな感じ。
計画に参加
それはそうなりますよ。
なるけど、その双別会の話はずっと続くんですよ。
で、みんなこう無視するというか、来た主人公を無視するというか。
ってか、下野夫に関してはちょっとほんま嫌がってるんですよね。自分の家に来たやつ。
双子会するにあたって1人当たりいくら出そうって話をする。
そうですね。
で、なんか1人7ルーブルやったら3人で21ルーブルやるから、なんかそれなりのことができるかな。そんな流れでしたっけ?
そうですそうです。
急に入ってくるんですよね。
なんか僕がいたら28ルーブルだろうみたいな。
なんで数に入れてくれないんだみたいな。
下野夫が君も参加するつもりなのっていうふうに不満そうに言うんですよ。
下野夫がなぜか俺の顔から目を逸らしながら不満そうに言った。
ここからは本当につらいんですよね。
なんとなくわかるんですけど、なんでこの主人公は避けられてるのかというか、嫌がられてるのかというのが、いろんなところに散りばめられてるというか。
これは別に、俺も混ぜてくれよとか、何やってるの?みたいに言えば、もうこの時点で嫌われてるかもしれないけど、そういうふうなコミュニケーションを取ってればね、ある程度はそんな嫌がられないだろうに、なんかちょっと待ってるというか。
言われて当然みたいな。
たぶん彼は、なんかこう言った時に、ようみたいな感じで声をかけられて、今こんな計画させてるんだけど、乗らないみたいな、そこまでお膳立てされないとなかなか溶け込めないタイプ?
そうですね。クライドは許さないんで。自分からなんか言うのは。
しかもその、この回にそもそも呼ばれてない理由っていうのが何個かあるんですよね。
まず、住所を知らない。下野譜は主人公の住所を知らないっていうのがあって、それと既に15ルーブル借金があって、お前払えるの?みたいなことを何回も確認されるんですよね。その7ルーブル。
そうでしょ、そうでしょ。
もともとね、そういう、やっぱり呼ばれないような理由はちゃんとあるんですよね。
そうなんですよね。だから、単純にいじめられてるとか、乗り物されてるっていうわけではなく、それなりのちゃんと理由があって、主人公はそういう立場にいるっていうのが。
それがなんか、分かってるんですよね、でも本人もなんか。
そうですね。
だからちょっともう、なんか思理滅裂なんでね。だいたい主人公は考えることとか。
そうですね。
それでも呼んでほしいみたいな気持ちがあるんでしょうね。
常になんかこう、自分は分かってるっていう、俺は分かった上でやってるとか、そういう何にも気づいてないよっていうことはないんだぞっていう、その辺のガードが硬いんですよ。
で、まあ5時からあるからって言われるんですね。
ちゃんと金持ってこいよみたいなのと、5時からあるっていうのと、まあその場所と。
で、でもそのお金ないんですよね。
お金がないから借りないといけないんですよ。
なんか最初とりあえずその手元に9ルーブルしかなくて、そのうちの7ルーブルが召使い、ゲナンの何だったっけ、アポロンやったっけ。
アポロンですね。
なんか給料として払わなきゃけど、なんかもう払わずに来るんですよ。
絶対になんか、分かってるんだ。
アポロンとのやりとりもなんかもううんざりするようなやりとりがね、最後。
なんでこの関係が成り立ってるのかちょっとわからないですけどね。
ゲナンですね、召使いのアポロン。
とりあえずだからその給料払ってほしいのずっと遅れてるんですよね。
給料払うのを待ってるけど、もうそれを払わずに出てくる。
またなんかちょっとこう、話というかこの人らしさが出てるのが、
これは137ページの箇所なんですけど、まず待ち合わせに一番につかないようにしてるんですよ。
はいはいはい。
それもなんか、もうそんなこと考えないじゃないですか。
そうですね。
待ち合わせて、いかにも嬉しくてたまらないと思われてしまうからなって思ってるんですよね。
仲間外れ
あーそうですね。
その発想がなんかもう。
だってクリスさんなんか、どこ行っても一番で。
なんか、なんやったっけな。
後輩の結婚式ってなんか、行ったら誰もいなかったって受付行ったら誰もいなかった。
一番やったって。
そういうの大体なんか飲み会とか行っても、クリスさんいつも一番らしくて。
でもクリスさんはそういう変な自意識がないから、別にちゃんと。
気にしないんですよ。
それをちょっと見て面白いっていうのはあるけど、周りの人が行っても誰もいなかったって言われるから。
やっぱりその変な明らかんとした感じがやっぱり。
実際たぶんその嬉しいっていうのも出すのもなんとも思ってないし。
そうですね。
自分を開示することにこういうなんていうか、恐れてないというか。
余裕があるんだよね。
気持ちいい。
そういうこう、なんていうんですかね。
人恋しいところとかっていうのはやっぱり見せたくないんですよね。
そうそう。
なめられるから。
そう、なめられたくないのは本当に。
喜んでてちょっとバカにされるとかっていうのはすごい怖い。
まあでもその着ていく服もないみたいな。
ズボンに大きな黄色いシミがついていた。
このシミだけで俺の威厳の10分の9はなくなってしまうみたいな。
すごいカッコつけようとするんですよね。
カッコつけるというか。
でもちゃんとその後に予防線というか、こう考えること自体がひどく低級であることもわかっていたって書いてますよ。
ややこしいな。
でもこの友達のうちシモノフが一応友達で一緒にいた。
他の2人は別に彼のことを全然もともとそんなに心よく思っていないというか。
そうですね。
フィルフィチキンっていうやついるじゃないですか。
ちょっとこうなんかスネ夫みたいな。
そうですね。
ちょっとあの。
はっきり文句言うやつです。
結構いじってくるじゃないですか、こいつが。
それもちょっとキャラとしては生き生きしてて。
面白いですね。
もう1人のやつはまともなんですかね。
かたぶつみたいなやつ。
あんまりキャラが。
フォローしてくれたりとかするんですよね。
そのレストランに。
レストランに着くっていう動画からですかね。
すごいこういうエピソードはすごいありますよね。
この1つのエピソードの中にこの笑いどころというか。
今なんかこうあらすじというか筋を離してます。
筋の中でも結構面白かったって話してますけど。
これだけじゃないですからね。
細かいところがいっぱいあるんでね。
そういう意味ですごいやっぱりロステイスキーって本当に面白いキャラクターというか。
興味深い人物作るの上手だなって思いますよ。
喜劇にしてはちょっとひどすぎるんですけど内容的には。
でも喜劇なんですよね多分これは。
笑っちゃいけないけどちょっと笑えてしまうとか。
辛いだろうけど必死なところがちょっと見当違いで。
肌から見たらおかしく思えてしまうとか。
ここまでじゃないけどちょっとあるあるなんですねやっぱり。
すごい拡大してるけど誰の心にもちょっとはあるとか昔はあったとか。
みんなが少しは彼のことがわかるというか。
だから余計呼んでて恥ずかしくなってくる。
そうですね共感性周知で。
なんかねちょっとやっぱ大井健三郎に通じるものがなんか私の中ではあるかなと思いますね。
そうですか。
やっぱりキャラクターの造形がすごいある箇所をすごい拡大して作ったようなキャラクター。
すごい本人は必死だけどちょっとその必死の方向性がなんとなくずれてて。
それがこう読者からするとちょっと面白く感じてしまうとか。
その辺の雰囲気は似てますね。
人物描写心理描写とかですね特に。
行ったら時間が違ったんですよね。
時間が違ったというか5時に行ったら誰もいなかったんですよ。
6時からだったんですよ。
1時間待ってるんですよ何もせんと。
これも別に意地悪したんじゃなくて住所がわかんなかったからっていう。
そう言ってるんですけどわざとじゃないかって言われてるんですよね。
僕はそれを読んで下野府が段取りをしてて5時でこのレストランっていうのを伝えてて。
時間変えたのは下野府なんですね。
他の人には教えてたけど主人公は住所がわからないから教えようがなかったじゃないかって言って。
謝ったりしないですよね。
しょうがないっていう。
多分来てほしくなかったから時間をずらしたんじゃないかって僕は思ったんですよ。
そうかもしれないですね。
1時間あれば帰るだろうと思ってその間とかに。
本当に来て5時に着いても誰もいなくて怒って帰ったりしてくれないかなって望んでたんじゃないかなと思うんですけど。
でもずっと残るんですよね。
そうですね。
その可能性は大いにありますよ。
なんかすごい下野府が遠ざけようとするんで主人公。
元々友達だったっていう時期もあったからそれだけ深い付き合いもあった分多分嫌な部分もよく知ってるんでしょうね。
基本的に嫌なとこしかないですからね。
いいとこないですよ。
一切描かれてないですよね。
いいとこないですね。
主人公の孤独
最後の最後まで。
でもなんかちょっといいかなというか嫌いになれないところがあったんですけど。
これどのあたりかな。
もうさっきのそういう一連のやり取りというかその日の夜の話が全部終わって下野府に手紙を書くっていうシーンが最後の方にあるんですよ。
227ページ。
夕方かな。夕方に散歩に出かけるっていうところでざわざわとした街並みを眺めてるんですよね。
そこでそういう夕暮れ時にブラブラ歩くっていうのが普段特に好きだみたいな。
いろんな人が岸川茂だったりいろんな家路に沿いだような。
そういう群衆が占め合っている時間っていう雑踏や厚かましい三分的な光景が好きだみたいな。
この辺ちょっと憎めないというか。
この人が好きだって言ってるのってこれが唯一なのかな。
なんか結構あれって思ったんですよ。こんな好きだって素直に言ってるの初めてかなと思ってちょっと気になったんですけど。
なんとなく雑踏にいるといいのかなっていう感じというのはこの人のちょっといいところというか憎めないところかなと思いました。
いやそれは孤独さがすごい現れてますよね。
なんかその街に一体化してる感じが多分自分は一人で寂しいけどそれが紛れるみたいな感じなんかなと思って。
そうですね。
5時に行って待ってる時6時だって6時から予約になってるってことは店の人に聞いたんですよね。
そうですね。
この6時までの時間が他のテーブルの音とか聞こえるんですよ。
遠くの部屋の一つはひどく騒がしかったと叫び声すらする。
全員がわははと馬鹿笑いする声も何やらおぞましいフランス語のカナキリ声も聞こえた。
女連れの食事なのだ。端的に言えば吐き気がするほど不愉快だった。
これほどおぞましい時を過ごしたのは滅多にないことだった。
ちょっとおかしいんですよ。面白いんですよね。そういう辛い状況っていうのが。
で、なんかその友達が来た時にずいぶん待ってたの?とか聞かれるんですよ。
昨日言われた通りに5時きっかりに来たからね。
俺は今にも爆発しそうにイライラしながらおーいう答えだと。
面白いんですよね。こういうのやりとりも。
面白いですね。
で、なんかその下の夫は、だって僕は君の住所を知らなかったんだもん。どうやって探したらいいのさと不意に俺の方に向き直ったが、まだまともにこちらを見ようとしない。明らかに反感を抱いている。
つまり昨日あの後で思いついたってわけだ。
こういうやっぱりやりとりもね。やっぱ面白い。全員面白いんですよね。
でもなんかこの主品になっているこのズベルコフってやつは話しかけてくるんですよね。結構。
クラスのリーダーみたいなそういう感じのキャラで。
自分より下の奴しかいないぐらいの感じで、みんなにこう話しかけてくるというか平等に話してくるみたいな。そういう調子のいい人みたいな感じなんですね。
そういう態度がかなりこう、苛立たせるというか。
なんかこう彼がうまくいってないから優しくしないとみたいなちょっとこう情けをかけられているように感じて。
他の人誰も話しかけないね。
嫌になっちゃうんですけど。
役所で働いてるの?みたいなの聞いてくるんですよね。
そうそう。質問責めされてる。
給料とかも聞いてくるんですよね。
まるで口頭指紋じゃないかって怒ってるんですよ。
それじゃあレストランとかも行けないでしょみたいな。
すごい行きつかない奴なんですかね、そのズベルコフは。
自分の自慢話しかしてない。
割とみんながこいつを持ち上げてますね。
でもなんかこの友達に会った頃、学校ってかこれはあれですかね、寮制の学校ですかね、全寮制の。
そんな感じがしますね。
そもそもこの主人公は孤児同然の状況で学校に放り込まれたって書いてて、ちょっと辛い過去ではあるんですよね。
両親がいないみたいな感じですね。
だから多分そういう幼い頃に辛い過去があって、でもみんなにその時にちょっといじわるされたっていう、幼少期の辛い話があるっていうのは書かれてます。
結構言うんですね、それ。後の方でも。
実際にそういうのあったらやっぱり多少ずっと引きずりますからね。
神父の女の子にも言いますからね。
そんなこともいろいろあって、結局売春屋さんに行って。
飛ばします?
面白いです。
気になるんですけどね。
面白いところいっぱいありすぎて、ここまでで面白かったから。
レストランでみんなソファー席に映ってずっと無視されるような。
なんかね、そこね、辛いですよ。
言うまでもなく俺は居残ったって。
君たちは俺が帰ったら嬉しいんだろうってね。
戦ってみたいな感じだけど、別にもうみんな気にせずに。
絶対にソファーさせるんですよ。最後までいじっても。
3時間くらい粘るんですよ、うろうろしながら。
友達とかがみんな召喚に行くから、ついて行こうとするんですよね。
君も来るの?みたいな。
下野風、6ルーブル貸してくれないかってね。
俺は破れかぶれなんて決然と言わない。
行くお金がないから。
ここでも借金返してないのに。
まさか君はあそこへついてくる気かいってね。
この辺でやりたものすごいんですよね。
下野風は金を取り出すと投げつけんばかりに俺に渡したって。
それをそれほど恥知らずに。
あまりにも食い下がってくるから、金投げるんですよね。
みじめ。
あんだけプライド高いとか意地を張ってるくせに、とことんみじめになるんですよね。
割とすぐに悪いを忘れてというか、冷静じゃなくなっちゃうんですよね。
極端に触れるというか、一番ひどい方向に舵が触れてしまうとか。
やっぱ舞台とかで見たいかもしれないですね。
そうですね。
確かには。
ちょっと笑えないかもしれない。
でもその情景だけを見てたら、モノローグとか心理描写の台詞がいっぱいあったらあれですけど、
情景だけ見てたらちょっとやっぱおかしいんで台詞とか。
一方的になじられてたりとかしたらかわいそうやなと思うけど、
やり返してる時の本人のみじめさとか、本人が悪いっていう感じがすごい出てるとか見てるとやっぱりおかしくなってくるね。
この友達関係のやつとか見てるとね、主人公すごい人から疎まれてるじゃないですか。
それで顔色を気にしながら、自分も軽蔑しておきながら、でも離れることができない。
この感じはやっぱ子供の時とかちょっとありましたね。
強がってるけど、そういう輪に入れない寂しさとか、自分も嫌われてるんじゃないかみたいなことは思ってたことよくあったから、
このへんの気持ちには心当たりはあるけど、ここまで極端じゃなかったな。
そうですね。
そういう子はいたなーみたいなのもありましたけどね。
かわいそうじゃかわいそうだから、笑っちゃうけど、本当にかわいそうですね。
相手してほしいから、嫌な人のふりをするとか暴れるみたいな、小学校とかいたじゃないですか。
そうですね。いい子になれないんだったら悪い子で注目浴びたいとか。
構ってほしいみたいな。そういう子供っぽさはあんまないんですけど。
でも多分そういうのが根底に寂しさみたいなのがやっぱりあるんじゃないですか。
そうですね。このへんに関しては、性格がねじれすぎてしまったから、こういう形でないと人を愛せないみたいなのが、それは最後の方に語られてたんで。
そこが全部そこに行き着くんやと思うんですけど、それが故にやっぱり人から疎まれるっていうのが余計に螺旋状になっていくというか、
求めれば求めるほど疎まれるみたいな。
友達関係の葛藤
そうですね。よくないスパイラルに入ってますね。
完全にやり方が間違ってるんだよね。でも多分それを一切自分が受けたことがないから、わからないというか、できないというか。
だから証人欲求がどうとか言ってる人は一回呼んだらいいと思うんですか。
そうです。ちょっとこう、読むとどう思うんですか。
どう思うかわかんないですけど。
でもちょっとこう、自分を客観的に見る経験になるんですかね。
これだけ過激な、ある意味ちょっと極端に解釈したような、拡大したような人物像でも、やっぱり自分とある程度似てるところがあるみたいなので、悪に返るじゃないですけど。
そうですね。こういうのよくないなっていう。
こういうのよくないなってなるのかな。
部分部分でやっぱり反面教室言うのとかいっぱいあるんだよね。
じゃあモードショップの話にしますか。
そうですね。
モードショップっていう言葉があるみたいですからね。
ソリを殴るんですよね。
ソリ?
ソリに乗るじゃないですか。
そうそうそう。今のタクシーみたいなことですよね。
そうですね。辻場車かな。辻場車ではないんかな。
辻場車ですよ。すごい応募なんですよ。
3人の友達が先に行ってしまって、追いかけるんですよね。
もう見えへんようになってるから、その辺の馬車を捕まえて、
旦那一体なんですね、どうして殴りなさると百姓は怒鳴ったんですね。
すっごい怒鳴りつけたりして。
人間として自分より下だと思ったら、すごいひどいんでね。
このシーン、この人物の性格がよくわかりますね。
着いたけど、結局みんないなくて。
みんなそれぞれの部屋に行ってるから、会えなかったんですよね。
一緒にいる女性に、すごい自分の理想だったり、
君このままじゃダメだぞみたいな説教をするんですよね。
モードショップのシーン
これすごいですよね。
これが、いわゆる風俗上に説教する親父。
この時、この主人公は若いんですけど、24歳ですけど。
そうなんですよ、24歳なのに。
この神父が20歳。
年齢変わんないですよ。
よくよく読んでると事後なんですよね、この説教みたいなやつが。
ぼーっとしてる間に終わったみたいなのが最初の回だったんですよ、確か。
その辺は割とふわっとしてますね。
お前はこんなところで働いてみたいなことをすごい。
そうそう、両親いるのとか、いろいろ聞くんですよ。
すごいこれ、しかもちょっとバカにされて。
ちょっと舐められてるんですよ。
ちょっとバカにされて、カチンときてすごい食い下がるんですよね。
そこでも賢さみたいなところで思ったのが、
すごいいろいろこの人、女の子に一石ぶるんですよね。
最後、一通りぐーって喋った後に、本を読んでるみたいな。
ちょっとバカにされてるんですよね。
家庭はいいよ、みたいな。自分家庭持ってへんのにすごい言うから。
旦那さんがいて、子供に愛されて、子供がいて、そういうのが愛じゃないのか、
こんなところで安売りするなみたいなことを。
そのセリフ、どっから出てきたんやろみたいな。
あなたはまるで本を読んでいるみたいなんだろうとか言われて。
びっくりするんですね。
この指摘には傷ついたとか、まさかこんなことを言われて思ってもいなかった。
すごい自分の愛とか家族愛みたいなところをめっちゃ語るんですよね。
なんか恋人もいいし、家庭も持ってへんくせに。
ここはぜひ読んでほしいですよ。
全部引用したいくらい面白いですよ、ここは。
そうですね。
で、なんかもうそうやって女の子に、言ってる内容は本のセリフみたい、本の引用みたいって言われて、
よし、覚えていろと、これは考えそう。
こっからちょっとやり返そうとするんですよ。
これもひどいですよね。
で、ちょっとこうね、つらい言葉を投げかけ続けるんですよね。
このままじゃダメだよみたいな。
その中その、こないだ見た、死んだ、勝負とかの話をしたりとか、
で、なんかその、家に帰ったら家族がいてとか、
これよくわからなかったんですけど、
塩魚で汚らしい石棚をぶったたいてとか。
そう、なんかね。
追い出された、頭冷やされてて、なんかその、雪降ってるとこ追い出された。
紐みたいなもんでしょ、多分。
紐って書いてますね。
そんな状況あんのかなって。
これね、すっごいセリフ長いんですよね。
一人で喋り続ける女の子
何ページも一人で喋り続けるんですよ。
でも泣き出すんですよね。
女の子ですか?
ある意味効果的だったんですよね。
なんか自分の、何だっけ、故郷に置いてきた人みたいなこと思い出して。
そうそう、自分にもちょっとそういう、何ていうか、愛された思い出があるっていうことを表してくるんですよね。
手紙だったかな。
こんな仕事辞めて早く故郷に戻るよみたいなことをすごい言うのに。
なんかその最初は覚えていろって感じで、傷つけようといろんな辛いセリフを吐くけど、
いつの間にか女の子救おうとするポジションになってますよね。
それも嘲笑で言ってるっていうのは、後で言うんですけど、
間に受けてしまうんですよね、その女の子が。
住所渡しておいでよみたいな。
だからその身受けというか、召喚から出るためにはお金がいるから、
借金の肩代わりみたいなのをしてあげるみたいな、そういう意味なんでしょうね。
住所渡すっていうのは。
困ってたらうちに来いみたいな感じで言うんですよね。
これは本当の気持ちじゃなくて、意地悪で言ってるのか?
っていうのを後で言ってましたね。
でも本当にしてしまったから、その女の子が。
住所まで渡してしまったことをすごい後悔するんですね。
本当に来るのかなみたいな。
娼婦の最後がいかに惨めかって話を語って泣かせるっていう。
次の日は住所渡したからリーザーが来るかもしれないので怯えるっていう。
それはなんか自分がそうやって格好つけて住所まで渡して、
お金あげるみたいなフリをしたのに、
貧乏な生活を見られて、がっかりされるのが怖いみたいな。
見られちゃうんですよね。
まさにその瞬間を。
アポロンと喧嘩してるとこで。
それでこのアポロンとのやりとりが面白いんですよ。
給料をアポロンに払う時も払わないで、
アポロンが行ってくるの待ってるんですよね。
なんとなくいじわるというか、
自分の方が雇いにしたぞっていうようなポジションを守ろうとして黙ってるけど、
アポロン、アポロンで自分からお給料くださいみたいなことは決して下手に出て行ってこないと。
アポロンはアポロンでじっと見てるんですよね。
睨んでくるんですよね。
部屋に入ってきて、時間があったら帰ってきて、
それを何回も繰り返してくる。
喧嘩と感情の変化
主人公はこんばけして、なんだよみたいな。
用があるならいいや。
この関係がなんで成り立っているのか、理解できるんですよね。
主従関係が。
お互いに嫌がってる。
憎しみあってるんでね。
何か喧嘩したり、お金ないっていうシーンが女の子にバッチリ見られてしまう。
召喚であった女の子、リーザーは住所も渡されたし、
たぶん行ったら自分はお金を肩代わりしてくれて、召喚から出して、
実家に帰れると思ってくるんですよね。
行ったら、実際行ったらガウンを着てる。
ミスボらしいガウン。
ガウンを着てて、家も汚いし。
実際そういう人物じゃなかったっていうのを目の当たりにするっていうので、
しかもなんで来たん?みたいな感じのやつ当たりをすごいされるんですよ。
許さないみたいな。
頼ってきたリーザーに逆切れする。
そんなこと言ってられて、だんだん泣いちゃうんですよね。
自分がね。
自分が号泣するんですよ。自分がですよ。
俺はダメなんだ、なれないんだよ、善良には。
この辺はすごいですよ。
この逆転する感じ、逆切れする感じとか、
自分が責められる立場やのに急に怒り出したりするところっていうのがね、
いっぱいいろんなシーンであって。
僕ちょっとこれ見たことあるなって思ったのが、
この感じすごい、なだる。
なだるの芸風すごいこれに近い。
私なだる最近全然知らないけど、
コロコロチクチキ。
そうそう、ペッパーズ。
自分が悪いのを棚にあげて相手に切れるっていうのをすごいやるんで。
それで号泣するんですよね。
15分ほど本物のヒステリーの発作を起こして号泣し続ける。
その後にすごいこの人っぽいなっていうシーンが次に続くんですけど、
249ページでだいたいヒステリーの発作を起こしつつも、
落ち着いてきたら心の中でいろいろ考え出すんですよ。
今顔を上げてリーさんの目をまともに見たら気まずいだろうなみたいな。
冷静になって気まずさとか、
ちょっと余計なことを考え始めるあたりが人間臭いというか、
彼のせこいところが出てるなって思います。
なんかその辺は冷静なんか高ぶってるのかね。
ちょっと落ち着いてるんでしょうね、その瞬間には。
やってしまったみたいなのがすごいありますからね。
頭でいろいろ計算していろいろ考えちゃうんですよ。
結構この辺もその後リーザが同情してくるんですよね。
この辺は人間として一番ひどいところなんでね。
そうですね、すごいこうやって人間として大事な
ここどうするかっていうところですもんね。
これはほんまその後やってますからね、これ。
その同情された後に。
お金を握らすじゃないですか。
そのまま早く帰ってくれないかなって思いながら、
最後にお金を握らすじゃないですか。
この辺はほんま最低なところなんでね。
またリーザは泣いてるんですよね。
泣いて帰っていくときに握ったお金を
ゴミのように捨ててあるんですよね。
それである意味リーザが彼を捨てたっていうか。
愛や人間性に関する葛藤
プライドというか。
リーザが出ていくときもリーザリーザとか言って
行ってほしくないように言いながらも
実はこのまま行ってもらった方がいいんじゃないかみたいな
すごいずるいこと考えるんですよね。
そうですね。
追いかけようとしたりとかするけど追いかけない。
よく分からないですよね、その辺は。
ほんまに行動と感情が
言ってることがすごいしりめずるやつやから
すぐ逆転するし、どっちが本心なのかも分からないし
不安定なんですよね。
本当に両端に触れるから不安定ですね。
感想を聞いても本当に訳分からないと思うんですけど
結構キラーフレーズいっぱいあるんで
それだけでも読んでて面白い。
普通にちょっと変わった人というか
変な人が出てきてキャラクターも立ってるし
ちょっと笑えてしまう。
ちょっと人としてどうなのっていうところいっぱいありますけど
それを込みで面白がることもできるし
でもやっぱり拡大して
そういうキャラクターを作ってるっていうだけあって
やっぱり自分にもある程度当てはまるようなところもあるし
知ってる知り合いもこんな人がいるような気もするし
感情としては理解できるけど
そこまでやらへんやろみたいなのが多いですね。
極端に描くっていうのは
ドストエフスキーの得意技というか
人物の構造であったりとか感情であったりとか
でもあれですね、罪と罰とか
カラマーゾフもそうですけど
ドストエフスキーって割と神の存在みたいなところと
自分との葛藤ってよく題材として出てくると思うんですけど
今回は神っていう視点はなかったですよね。
そうですね。
そういう意味ではずっと世俗的な話がずっと続いてて
日本人でも読みやすいんじゃないですかね。
そうですね、そういう点で。
どうしてあげるのがいいんでしょうね。
いや、どうなんですかね。
結構ほんまにどうしようもないと思うんですけどね。
ちょっとしたきっかけでうまく意外といったりするのかな
みたいな気もするし
なんかその一部と二部があって
一部ですごい何言ってるのかわかんないみたいな
いろいろぐるぐるぐるぐる話してる人の考えをぶってるじゃないですか
割と抽象的に麗しく崇高なものとか
いろいろ言ってて
それで実際に24歳の時の第二部どんなことがあったのかなって読むと
割と友達とあまりうまくいってないとか
お金がないとか
その売春宿の人と困ったことがあったみたいな
割と世俗的な人間トラブルで苦しんでる彼が
40歳になって
この24歳のエピソードが結構決定的だったっていう風に話す時の
抽象度のギャップがあるというか
多分その自分
実際にあった経験自体はすごい世俗的で
人間関係のトラブルが多かったのに
それを自分でぐるぐる考えだすと
抽象的な割と高次元な悩みのようにしてしまっているというか
人間の理性とか本能とか
難しい話のようになっているけど
実際は単純にしてしまうと
人間関係がうまくいってないというか
そこをうまく解きほぐせば
意外とすんなり解決する話じゃないかなという気もしますけど
そうですね
それはそれで難しいですけどね
環境とか育ってきた
今までのこととか
思想みたいなものが歪んでるんで
俺にとって愛することはすなわち
相手に対して横暴に振る舞い精神的に優位に立つことを意味していた
愛といえば闘争としか考えられず
それは常に憎しみから始まり
精神的な征服に終わるべきものだった
相手が征服したら興味なくなるみたいなものもあるし
でもその前には自分の愛とか
夫婦とか子供に対する理想を語ってますよね
嘘なんですよ
自分にとってはないんでしょうね
どっちもあるっちゃあるのか
分裂してますよ
それは理想であって
自分はその環境に耐えられないみたいな感じなんでしょうね
いわゆる世の中の理想みたいな感じ
最後の方に書いてあるんですけど
本物の生きた生活に対して何やら嫌悪感すら覚え
それを生きた生活のことを思い出させられると耐えられない
何しろ俺たちはそれを講じて
本物の生きた生活のことをほとんどつらい
牢域化お勤めとでも思ってるくらいであり
誰もが内心では書物からの引き写しでやる方が
ましだと同意してるんである
満足できないというか
平穏とかもよく出るじゃないですか
言葉で
やってることは違うんだよね
もうちょっとやっぱりテーマというか
内容を解説してたりとか
解きほぐした文とかも読みたいなと思います
そうですね
やっぱりどうしてもキャラクターの面白さに目が行っちゃいますけど
多分いろいろと解説読むと面白そうな気がします
でもドステスキ初めて読む人にはやっぱり
これはいいんじゃないですかね
薄いし
そうですね
一部難しくても二部から読むといいと思いますよ
薄い分ね
手に取りやすいっていうのは全然あると思うんで
あとはそういう
ロシアの歴史とか宗教とかに
あんまりとらわれずに読むことができる
そうですね
日本人でもとっつきやすい
ただ内容はひどいもん
でもやっぱりこう
毒語を積み跡が残されるというか
結構こう
しばらくこのキャラクターは心に残りますよ
そうですね
僕は特に最初読んだ時は
ほんまに身につまされるとこがあったんで
いくつか
なんか自分がここまでじゃないけど
っていうとこで
やっぱ恥ずかしいなっていうのが
だから若い時の方が読みやすいと思います
そういう意味では
僕は20代で読んでましたけど
でも今読んでもきついもんあるんで
でもなんか社会人になると確かに
友達に呼ばれないとか
そういう悩みって減るじゃないですか
自分の今のこととしては読めないですね
やっぱり昔のこととしてしか読めないですけど
自分やったりとか周りだったりとか
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